ガンダム nearmiss    作:ヨッシー♪

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因縁その8

「全員武装を解除!この場は私・・・ジャブロー直轄教導部隊ブラックウィドウの隊長で有るヒルデガード=ウィンスカが一旦預からせて貰います。」

 

 

 

「ちょっと待ちたまえ・・・たかが教導隊の隊長如きの命令に私が・・・ここトリントン基地のMS部隊の中隊長で有る自分が従うと!?」

 

 

 

まるで何を言っているのか分からないと言った顔で両手を上げて来るリンスにヒルダは呆れた顔でハァ・・・と深く溜息をついた・・・

 

 

 

「少佐こそ何か勘違いをしているようですが・・・今回、私達ブラックウィドウ隊に課された任務は貴方方元特務隊の評価試験なんですよよね・・?」

 

 

 

そう説明しながら意味ありげにヒルダがクスっと微笑むとリンスからどう言う事だ中尉!!と焦った声が上がると同時にまだ分からないのか?とミラーは呆れた顔でリンスを見た。

 

 

 

「実績も有る先任の部隊が居るんだ。入れ替えるんならそれ相応の訓練くらい有るに決まってるだろう・・・」

 

 

 

「ムッ・・・だが、しかし我々はジャミトフ大佐がジャブローの上層部に取った指示でここトリントン基地への着任が決まっている筈だ!!」

 

 

 

ミラーからの説明に納得がいかないのかリンスが怒声を上げるのを見たヒルダはああそう?と答えながら一枚の命令書を見せた。

 

 

 

「ちょっと前後したみたいで少佐達には悪いけど・・・こっちもコーウェン准将の指示で動いてるのよね?」

 

 

 

「それはそうだろう?貴様たち教導隊やこいつ等試験部隊は奴の直轄だからな・・・」

 

 

 

「違います。ここの署名を見て下さい・・・」

 

 

 

 

 

そう答えながら命令書の一番下を指差す承認者の名前にリンスは驚愕した・・・

 

 

 

「ヨハン=エイブラハム=レビル・・・大将だとォ・・・!?」

 

 

 

「そうです。貴方達のボスで有るジャミトフ大佐がどの様な高官達から許可を取ったのかは知りませんが・・・この方よりも上って事は有りませんよねリンス少佐?」

 

 

 

そう答えながら首を傾げる彼女にクッ・・・とリンスは悔しそうな顔で情報部のアリス=ミラーを見た。

 

 

 

「流石は情報部の蛇女だな・・・こんな手を用意して来るとは・・・」

 

 

 

「おいおい勘違いするなよリンス・・・?私はたまたま別件でこの内務調査に来ただけだからな?」

 

 

 

「まあ今回はそういう事にして置くがな・・・」

 

 

 

「ああ・・・私も貴様達がここの隊員に行った暴行に関しては見なかった事にしてやる。今回だけはな・・・」

 

 

 

 

 

そう答えながらミラーが銃をスーツの下に直していると、覚えてろ・・・と吐き捨てながら元特務の隊員達を引き連れてリンスから捨て台詞が聞こえたミラーは負け犬の遠吠えだな・・・?とククっと笑いながら煙草が入ったケースを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

「それにしてもウォーカー・・・私が居る前で銃を抜くとは良い度胸だな?」

 

 

 

「申し訳有りませんでした・・・私の大切な人を傷つけようとしたリンスにどうしても我慢できず・・・」

 

 

 

そう説明しながら顔を俯かせるアメリアにまあ良いがな?と煙草に火を着けだすミラーにアメリアからヘッ!?と素っとん狂な声が上がる。

 

 

 

「どう言う事ですか!私は上官に対し銃を抜いたんですよ?」

 

 

 

「その本人が見なかった事にすると言ったんだぞ・・・私としては仕事が減って助かる。」

 

 

 

アメリアは意外と適当なのか、そんな事を言いだすミラーにはあ・・・?と首を傾げていると、それにだ・・・と答えたミラーはニヤっと笑みを浮かべながらアメリアを含めたカスケード隊の全員を見た。

 

 

 

 

 

「これは私からの貸しだからなウォーカー・・・この意味が分かるな?」

 

 

 

「分かりたくは有りませんが・・・私も今回だけ・・・・は協力します。」

 

 

 

「ああ、今回はな?それでは後の事はウィンスカ中尉とケイに任せるぞ。」

 

 

 

 

 

少し不満そうに答えるアメリアにククっと楽しそうに笑ったミラーがハンガーから出て行くと、了解です。と答えたヒルダはケイと共にリー=フェイを除いて傷だらけのイワンとジャンを連れて自分達ブラックウィドウ隊が護衛して来たミデアの中身を紹介した・・・

 

 

 

「今回の騒動で困ってるかもってマチルダ・・・・から特別に手配された補給パーツを沢山持って来たんだけど・・・?」

 

 

 

「あの・・・ひょっとして中尉はマチルダ中尉の・・・?」

 

 

 

「ええ、彼女は同期よ。因みにさっきの命令書も彼女に頼んで偽造して貰った偽物なんだけどね?」

 

 

 

急に出て来た補給部隊の女性士官の名前にピンと来たアメリアにヒルダからとんでも無い真実を聞いてしまったアメリアは冗談ですよね!?と驚くが・・・それがマジなんだよね?と答えたヒルダは困った顔を浮かべた・・・

 

 

 

「今の連邦軍は泥沼化したジオンとの戦争を早期に終わらそうと行動している和平派のレビル将軍と徹底的にスペースノイドの集まりで有るジオンを潰そうとしている地球至上主義の高官で二分化してるのよ・・・」

 

 

 

「だから・・・私達にこれ以上リンス達みたいな連中にいい様な顔をさせない為に協力しろと言う事ですね?

 

 

 

 

 

そう答えながらアメリアがムスっとすると、まあそう言う事ね・・・と答えるヒルダに向かって特務隊にボコボコされたチャーリーからそんなの決まってんだろ?とニヤっと笑みが浮かんだ。

 

 

 

 

 

「アメリアの事と言い俺達カスケード隊の事と言い・・・ここまで馬鹿にされたんだ。絶対に許さねえかな・・・」

 

 

 

「僕も同意見かな・・・殴られた分くらいは返してやらないと!

 

 

 

そんな事を言いながら怖い顔をするチャーリーとショウに加えてカスケード隊の現中隊長で有るイエーガーからは倍返しだな・・・と低い声が上がった。

 

 

 

 

 

「ってことだから、お願いねアメリア?」

 

 

 

ヒルダも無茶を言っているのか分かってるのかワザとらしく自分の名を呼びながらお願いして来る彼女にアメリアはハァ・・・と溜息をついた。

 

 

 

 

 

「ハイハイ・・・分かりましたよ!」

 

 

 

 

 

 

 

そう答えたアメリアはミデアの奥に潜む人型の新型MSを見ながら困った様に頭を掻き始めたので有った・・・

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