地球連邦軍オーストラリア方面軍に所属するトリントン基地。
そこから少し離れた町の外れにCASCADEと言うパブが有り、そこの女性店主で有るリン=ローダンセは遠征任務で暫く会えなかった恋人のショウとこの店の名を与えたカスケード隊の仲間達とで久しぶりに会えると楽しみにしていたのだが・・・何故か誰も現れないこの状況にリンは不安を感じながら店のドアのカウベルが鳴るのを待っていた・・・
「皆遅いな・・・もう約束の時間をとっくに過ぎてるのに・・・」
そう独り言ちながらリンが誰も居ない店のカウンターの上で頬杖をついていると、カランコロンと鳴るカウベルの音にバッと顔を上げたリンは遅いじゃないショ・・・と言い掛けた瞬間に目を見開いたので有った。
「どうしたのよその顔はっ!?」
「いや・・ちょっとね・・・」
「何がちょっとよ!しかも良く見たらみんなも痣だらけじゃないの!?」
一体何が起きたのかと困惑気味のリンが驚く声が上げると、ホントに色々と有ったんだよ・・・とアメリアに肩を担がれた格好のチャーリーの声にそのアメリアからも困った様に苦笑いが浮かんだ・・・
「取り合えずリンさん。皆の治療をしたいのですが・・・?」
「分かってるわよ・・・それはそうと、後でちゃんと事情を聞かせてもらうからね!」
チャーリーとアメリアの様子からまたカスケード隊が何らかのトラブルに巻き込まれている事を感じ取ったリンは呆れた顔をしながら二階にと救急箱を取りに駆け上がったので有った。
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「痛ててっ・・・もうちょっと優しくしろよミリィ!?」
「何を言ってるんですかぁ・・・ケンカ弱い癖に特務なんかと戦うからですよぉ!」
ジャックの治療をしていたミリィが呆れた顔でバシっ!と湿布を頬に張ると、涙目のジャックからギャア!?と悲鳴が上がった。
「もうちょっと優しくしてやれば良いのにミリィの奴・・・」
「ショウも同じじゃないの!!」
「痛ってぇ!!?」
同情するショウに向かってリンが怒った様子でショウの頬に貼っている湿布を指で弾いてると、すまない・・・ここがCASCADEで合っているか?と聞こえて来る女性の声がカウベルと同時に聞こえて来ると、チャーリーの治療をしていたアメリアは即座に立ち上がり出迎えた。
「お待ちしてました。ミラー少佐にウィンスカ中尉・・・」
「いや、こちらこそ遅れて悪いな・・さっきの事でバリサム司令と話していて少し遅れてしまった様だ。」
「いえ、こちらもまだ始まっても無いので丁度良かったですよ?」
「そうか・・・しかし本当にここで良かったのか?まだ基地の方が・・・」
込み入った話をするにはいささか不安を感じた様子のミラーにアメリアは大丈夫ですよ?と説明しながらクスっと微笑んだ。
「リンスが居る基地よりも私達のセーフハウスで有るここCASCADEの方が安心出来ますので・・・ですよねリンさん?」
「ウチはただのパブでセーフハウスじゃ無いけどね・・・」
ショウやアメリアから事情を聞いているリンがハァ・・・と溜息を付きながらカウンターの中に入った。
「元々貸し切りにしてたから誰も来ないわよ・・・店の看板も閉店にして置いたわ」
「助かる店主。今日の支払いは情報部で持つ・・・」
「ホントですかっ!?」
リンの厚意にお礼を言おうとしたミラーにアメリアが食い気味に驚くと、何だ一体・・・?とミラーは驚いた。
「あっ・・・ちょっとコッチの事情です。」
「それなら良いが・・・」
何故か妙に嬉しそうな顔をするアメリアにカスケード隊からブーイングは起こりだすとミラーは不審そうな顔をしながら教導隊のウィンスカ中尉と共にリンの案内で奥のテーブル席にと案内された。
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「さて・・・さっきも少し話したと思うが、貴官達のカスケード隊には教導隊の立ち合いの下でリンスが率いる元特務隊と
「あの・・・その言い方だとまるで実戦形式の様に聞こえるのですが・・・」
模擬戦での優劣で決めると聞いていたイエーガーの疑問にククっと笑ったミラーは懐から煙草を取り出した・・・
「なあウォーカー・・・お前に聞きたいんだが、あのリンスの奴がここまでコケにされてマトモに模擬戦を行うと思うか?」
「いえ・・・恐らく何らかの難癖をつけて実弾での演習に持ち込んで来ると思います。」
以前にも経験が有るのかアメリアから確信を持って答えると、マジかよ・・・と声を上げたイエーガーやジャックと言った小隊長達が顔を見合せながら驚き出すと、なあ・・・ちょっと良いか?とその中で一番落ち着てい居る様子のタンクから手が挙がった・・・
「俺もアイツらの事は気に入らないが・・・アンタ達に協力するメリットを感じないだが?」
「おいタンク・・・止せ!」
そう注意してくるジャックに手で制したミラーはメリットね・・・と呟きながら煙草の紫煙をCASCADEの天井へと吐き出した。
「確約は出来ないが・・・ウォーカーの仲間と言う事はコイツの罪状は知ってるな。」
「大体なら聞いてますが・・・まさかアメリアの事を帳消しにでも出来ると・・・?」
「それはお前達の働き次第だ・・・」
そう言いながらミラーが煙草を灰皿へと押し付けると、じゃあ決まりだな?と二っと笑みを浮かべたタンクはイエーガーとジャックを見た・・・
「さーて・・・シャンプーとか言う奴をぶっ飛ばすぞお前ら!」
「いや・・・リンスな?」
いきなり名前を間違えるタンクにジャックからツッコミが入ると、ホントに大丈夫か・・・?
?と不安そうにするミラーにトリントン基地の三バカ小隊長トリオと揶揄されているそのリーダーで有るイエーガー=バウスネルン中尉は勿論です。と内心不安を感じながらコクっと頷いた・・・
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