宮殿のような校舎の中。
石造りの廊下を二人の生徒が歩きながらも話をしている。
「あーあ、それにしても入学早々実力考査とはやっぱこの学校厳しいよな。」
「そうか?俺は本来見ることはない名家の令嬢のバトルが見れるから楽しみでしかねぇぜ。」
「俺たちのクラスにはラーゼヴェルゲ家だっけ?名家らしく勝気そうだったよ。ありゃ俺達のこと見下しているぜ、絶対。」
「どうにも、様々な魔術を扱えるオールラウンダーって噂だ。まだ一年の段階でエッグいよな。」
二人は笑い合う。
そして片方は上を仰ぎ見て吐き捨てるように言葉を口にした。
「あーあ、今年もノブレスが学年首位かぁ。」
「対戦相手が可哀想だよなぁ。なんだっけ....あのやべぇ名前の。」
「たしか.....。」
二人の声が聞こえる。
俺はそんな中、外で自身の肉体を虐めぬいていた。
俺が第一回実力考査でそのラーゼヴェルゲのご令嬢とやらと戦うことになるからというのもある。
しかし、それ以上に。
「わっ、何あれ...ダビデ像が筋トレしてる....。」
「せ、先生に言った方が良いんじゃない?」
道行く先輩に当たる二年の女子がこちらを見てひそひそと喋っている。
そして上半身を撫でる風。
俺は今、風と一体になりながらも少女二人に怪訝に思われたのだ。
そう考えると.....。
「超気持ちいい......。」
態々寮の自室に帰らずその場で筋トレを始めた甲斐があった。
上半身を脱いだだけでここまでエキサイティングな思いをするのも家柄の良い魔導師たちが集まったこの学園ならではだな。
入学してよかった。
◇
階段を下ったり昇ったりを繰り返すトレーニングの後。
全身汗だくながらも寮へと向かう為に、階段を降りていく。
トレーニング後なので身体が重い。
だからこそ手すりを握って一歩一歩階段を降りていく。
「なんか疲れてて勃起してきたなぁ。」
筋トレ後のエレクトと疲労による生存本能の刺激により疲れマラ状態だ。
俺の半身はギンギラギンにさりげなく己の存在を主張している。
待ってくれ....部屋に帰るまでの辛抱だ!
自分のマラへと注意を向ける。
すると、意識が一方に傾いたせいで足が縺れてしまう。
まずい....!このままでは階段から落ちてしまう!!!
手すりを.....!
手すりを力一杯握ろうとした瞬間、今度は手すりの表面がつるりと滑った。
「まさか....!手汗ッ!?ここまで...ここまで俺は自分を虐めぬいていたのか!?」
自身の手汗の量に驚愕する。
汗のぬめりはまるでグリスなどの潤滑剤がごとく掌と手すりの間で摩擦を奪い、俺の落下速度は上がっていく。
クソッ、受け身の準備を.....!
なんとか受け身の姿勢を取ろうとしたその瞬間、俺の落下先に角から人影が出てくるのが一瞬だが見えた。
まずい!このままじゃぶつかってしまう!
「誰か避けろーっ!」
「えっ.....キャァッ!!」
声を張り上げるも虚しくそのままその誰かに激突してしまう。
いてて....ん、なんだこの感覚は。
階段から落ちたはずなのにそこまで痛みはない。
それどころか顔に何か柔らかい物が当たっている感覚が。
ゆっくりと視点を上げると......。
「っ.....!!」
顔を真っ赤にした少女の顔が目と鼻の先にある。
そしてなんとなく身体に伝わってくるぬくもりから自分の状況を理解した。
なるほど、今俺は彼女を押し倒すような形になっているのか。
しかも偶然にも胸に顔を埋める形になって。
Oh My God....まさかこんな思わぬラッキーがあるなんて。
神様はきっと日頃頑張る俺を見ているのだろう。
顔を赤くしている少女は震えている。
それは恥辱によって精神に限界を迎えていることを示していた。
つまりはこの後の行動は予測がつく。
「まぁ、待ってくれ。わざとじゃないんだ。話せばわかる。」
「このっ....!変態が!!!!」
「ゲフゥぅぅ!!!」
腹に膝が鋭く叩き込まれる。
俺は空気を吐き、胃の内容物はまるで螺旋を描くようにグルグルして気持ち悪い。
あぁ^~やっちまったぜ。
蹴り飛ばされた先で地面に突っ伏していると、彼女は俺の制服を見て更にキレていた。
「こんな...ノブレスでもないクソ庶民に身体を触られるなんて....、チッ、時間がない...。そこの変態庶民、覚えておきなさい!ぜっったいに後悔させてやるんだから!!!!」
大きな声でそう言って指を俺に突きつけると、そのままどこか歩いて行った。
なんなんだアイツは。
発言的にノブレスの生徒なのだろうが、それにしたって口が汚いと思った。
「もしかしたら成金なのかもな。」
そう乾いた笑みを浮かべながらなんとか立ち上がる。
胃の内容物はもう勢いを弱めていて、俺の感覚を苛みやしない。
ゲロ吐きそうだったからな。
ただあの子、口は悪いかもしれないがおっぱいは柔らかかったな。
服越しでも分かるおっぱい、ナイスだ。
ナイスおっぱいだ。
適度にくびれもあったしな、今日はアレで抜くか。
そう思いつつ、俺もこの場でただ立っているわけにはいかないので自分の部屋へと歩き出した。
◇
実力考査当日。
控室で精神統一をしていた。
その内容はエロサイトを見て股間をエレクトさせる。
俺の魔術の都合上、最初からムラムラさせた方がちょうどいいのだ。
「くぬっ...ふぅぅぅ....!こほぉぉぉぉぉぉ!!!」
エロ本読みながらスクワットすると呼吸が変わっていく。
よし、これで準備完了だ。
するとタイミング良く放送が入る。
<両者、入場せよ。>
簡潔な放送を聞いて、ゆっくりとスマホをその場に置くと扉を開けてアリーナへと向かう。
厳重な扉。
そこには居れば最後、戦わなければいけない。
俺の相手はノブレス。
遠い昔から魔術の研鑽に励み、その技術を継承し続けた名家。
平たく言えば貴族魔術師様だ。
当然、昔から研鑽していて且つ資金もある分強力な魔術や使い魔を持っている。
はっきり言ってこの考査はノブレス以外の生徒が好成績を収める為にはノブレスに当たらないことを祈るのが第一条件だったりする。
俺の相手はラーゼヴェルゲ家。
五大元素に基づき、普通は儀式を行わなければいけないような極大魔術を詠唱の段階にまで収めた魔術を開発した名家だ。
知識、魔力、技術全てにおいて隙がない。
「....だけど俺負けないよ。」
俺には俺の魔術がある。
やれるだけ...いや、ヤれるだけヤるだけさ。
気持ちの良い戦闘が出来れば御の字と言った所だろう。
そうして厳重な扉をゆっくりと開ける。
一気に光が差し込んで、目の前には拓けた地面がある。
周りには一年の生徒以外にも教師やノブレスの試合を見ようと上級生が集まっているのが見える。
そして、まるでこの場所は私の舞台と言わんばかりにしたり顔をしている。
あそこまで見事などや顔は見たことがない....っていうかアレ?
「ッ!?あーっ!!アンタあの時の!!!」
少女はドヤ顔を崩してこちらに指を突きつける。
どうやら相手も気づいたようだ。
あの時、階段から落ちて押し倒し、結果的に顔でおっぱいを味わってしまった相手の少女だった。
その目には怒りが滲んでいる。
「クソ庶民に当たるとは知ってたけど、まさかアンタが相手だったとはね。何かこの私に言うべき言葉があるんじゃないの?」
言うべきこと....なんだろう?
俺があの時に感じたことと言えば.....。
「ありがとうとか、良い経験させてもらいましたとか?」
「謝罪しろって言ってんのよ!!女の子の!しかもこの由緒正しい血統の私の身体に触れたのよ??馬鹿じゃないの!?」
あっ...そういうことか。
でも....。
「いや、でも階段から落ちた先に君が居てわざとではないってあの時言ったし...それならあの時にそう言えばよかった話じゃないか?」
「用事で時間がなかったの!そんなこと言わなくても察しなさいよ!これだから庶民は!!」
無理難題を言ってくる彼女。
でもこういう女の子も悪くない。
なんていうか....上から来るのって良いよね。
女性優位ってワード聞くと半勃ちくらいしちゃうよね。
ただ気になるのは、もしかしてノブレスってみんな読心魔術とか使えるのだろうか。
使えそうだなぁ....。
「まぁ、ちょうどいいタイミングじゃない。誰に不敬を働いたのか、その体に思い知らせてあげるわ!そうね....私が勝ったら土下座させて、奴隷として一生コキ使ってやるわ!そのくらいじゃないと気が収まらないもの!」
どうやら怒り心頭らしい。
だがそれだと正直ご褒美でしかないのではないか?
一般的な男子高校生の夢の一つには可愛い女の子の下僕になることだってどっかの調査で見た覚えがある。
「それさ、俺が勝ったらどうなるの?」
「そんな万に一つもないこと論じる必要ないわ!そうね、適当にアンタの言うこと一つだけ聞いてあげるわよ。まぁド変態に負けるなんてこの私に限ってあるわけないもの!!」
胸を張ってそう言ってくる。
はえ~、すっごい大きい...。
やはり見ただけでも良い乳してるって分かる。
傲慢巨乳系か、悪くないな。
それに、この勝負....彼女の出した条件によると俺にとっては勝っても負けても旨味しかないじゃないか。
まぁわざと負けたりはしないけど。
男の子だもん、自分から負けるなんてしたくはない。
「なるほど、了解した。....君は確か...フレヤ・ラーゼヴェルゲだったか。俺は.....。」
「いいわ、変態の名前なんて覚えるつもりないもの。もう始めましょう?ギャラリーも待ちかねているみたいですものっ!!!」
<両者、開始!>
そう言った瞬間放送がなる。
すると彼女は杖をこちらに向けた。
急な攻撃だなんて貴族にあるまじき...いや、逆か。
貴族であるが故の勝利への執着。
そして俺とは違って彼女はアナウンスが始まった瞬間に虚をつく思惑もあったのだろう。
ここに入った時点で戦いは既に始まっていたということか。
その周到さ、賞賛に値する。
杖の先から大きな火球が形成される。
それは一般的な詠唱無しのワンアクションとは思えない大きさ。
しかし、それに対して俺はただ顔の前で腕を組むだけ。
咄嗟の攻撃で避け切れないのもあるが、それ以上に受けきれる自信があった。
目の前が真っ赤な光に染まり、熱を身体に感じる。
だが.....、あそこまで魅力的な少女でしかも報酬を目の前に吊るされているのだ。
期待でチンコだけでなく、身体も勃起していた。
そして勃起した肉体は、この程度の熱と威力では余裕で耐えきれる!!
そして目の前が晴れると彼女が地面に杖を突き立てているのが見える。
彼女の足元には大きな魔法陣が広がっている。
その禍々しいさは儀式魔法に比類するにも関わらず、形式は詠唱魔法の前唱のようだった。
「へぇ...あの威力を耐えるなんて少しはやるよう...っキャァァァ!!!」
すると彼女は声を上げる。
どうしたのだろう。
そう思って自分の身体を見ると、そこには一糸まとわぬ肉体美が堂々と存在していた。
そうか....あの熱に、服は付いていけなかったのか。
彼女はチンコから目を逸らしながらもこちらを睨みつける。
「そんな....なんて物見せてくれてんのよこの変態!!サイテー!!死ね!!!」
「流石に酷くないか?これは俺の意思じゃ.....。」
「うるさいうるさい!!もういい!目の前から消えなさい!!」
どうやらチンコを見るのは初めてなのか凄くテンパっており、すぐさま天に杖を突きつけて詠唱に入るようだ。
だが、詠唱させるわけにはいかない。
あの魔法陣から感じる魔力。
発動させればいくらなんでも耐えることは出来ない。
流石はノビレスの魔術。
しかし、幸い今俺は裸で局部を露出している。
つまりは俺も準備万端ってことだ。
「『刻銘たる破滅......!』」
詠唱を始める彼女。
それなら俺も、やらせてもらおう。
「まぁ良い。ならせっかくだから教えてやる。俺のチンコ、『名前』ついてるんすよォ~~?」
「っ....!『輝く綺羅星よ......!!』」
そう言うと、一瞬彼女の目が揺らぐ。
動揺したのだろう。
しかし、その動揺すら無視して詠唱を続けようとする。
俺も、とっておきは切らせてもらったぜ。
身体を抱くようなポーズを取って、その名前を大きく世界に刻み込むッ!
「教えてやんよ。行くぜ!『ビッグ・ディック・ファッキンファッカー』!!!」
その瞬間、フィールドの四方を取り囲むように男性器のような形をしたトーテムが地面から隆起する。
おちんちんフォッサマグナ。
俺の領域魔術の柱である。
「もう遅い!!『かあいぃ゛びぃ♡ゃ゛…っ゛く゛っのお゛゛時っ゛っよ、……♡…来っ゛た♡あ゛っっれ♡♡っ…!゛………ビ♡゛ッ゛…♡ッグ…゛バ…アアン゛・イ♡♡イ゛゛ミッッテェエ゛゛ー……シ♡…ョ゛ンッ♡……!♡♡゛♡♡』」
周囲の大気が震える程の魔力。
畏怖すら覚える程の巨大さを誇っていた天の魔法陣。
絞めの詠唱は終わった。
だが、発動しない。
いや、その詠唱を紡ぐはずの声は何故か嬌声混じりになり、まるで男に媚びるようなにゃんついた言葉になってしまっていた。
だんだんと膨れた風船の空気が抜けるように、上空の魔法陣の魔力が霧散していく。
「そんな、どうして....!?『か゛♡♡…っい゛びっ゛゛ゃ……゛っくうのっっ゛とぉ゛っきぃぃぃよっ♡♡♡き゛たれ!゛…♡゛♡♡ビッ♡♡…゛゛グゥゥゥ…バ♡゛…゛ッンン゛゛ッッ・…゛♡イイ……゛ッミイィ…テッ♡ッー……♡シッョッ♡゛ンン!…♡…!♡゛…♡゛!…』」
再度詠唱をするも、更にその嬌声は酷くなる。
『ビッグ・ディック・ファッキンファッカー』は、正常に発動したッ!
あとは....俺がやる番だ!!!
地面を強く踏みしめる。
「まさか、この領域魔術....領域内の詠唱を改変しているの!?」
流石に貴族様は気づくのが速いな。
詠唱はその魔術の起動式だ。
語気や勢いはまだしもその内容は一言一句違ってはならない。
しかし、この領域内ではどんな詠唱も嬌声混じりの淫語に改変してしまう。
これでは魔術の起動をすることも出来ず、魔法陣を維持することすら困難だろう。
これが俺の魔術。
「急にどうしたよ....こほぉ~~~、いやらしい声を出しやがって。テレフォンセックスか?最高だな。」
「答えなさい!この領域魔術、詠唱を改変しているのかどうか!?」
「そんなこと、言わなくても...ひゅぅぅぅぅ....分かるだろう?」
取り乱した様子でそう尋ねる彼女。
しかし、俺はその言葉に答えながら呼吸を整えながら構える。
幸い、彼女の嬌声のお陰で身体中がさらにビンビンだ。
今のは脳内に刻み込まないとな。
「そんな...それじゃ、魔術師殺し......!」
「違うなぁ....俺の名前は......名前はァ!」
目を見開く彼女。
そして強く踏みしめた地面を蹴る。
まるで射られた矢のように一直線に速度を伴って彼女に接近する。
彼女も咄嗟にこちらに手を翳す。
(接近してくる....!それならムーン・レイスで....いや、駄目!詠唱が改変される以上、これも不発になってしまう!それなら詠唱を伴わないシングルアクションの魔術しか....!!)
彼女の手からは色とりどりの小さな魔法陣が出ては現れる。
そしてその度に俺の皮膚の表面を火が焼こうとし、電撃が肌を撫で、風が頬に切り傷を作る。
だけど、この程度で止まるほど俺の勃起はやわじゃない!!
「俺の、俺の名前はァァァアアアア!!!」
「ヒッ....!!」
彼女の表情が初めて恐怖に染まる。
攻撃すらも跳ねのけて鬼気迫る勢いで肉迫してくる筋肉ムキムキ全裸男。
それ相手にノブレスである彼女は生まれて初めてこの学園に来て本能的な恐怖を庶民相手に覚えたのだ。
直接狙える距離。
だが、俺は殴るつもりはない。
女は殴らない。
教育の賜物だ。
だが殴らないとしても.....。
「っ....!なんのつもり....?私に...情けでもかけようって言うの?」
彼女の腹に拳を宛がう。
ここから寸勁しようと思えばできるが、今回は完全に勢いを殺した。
威力はないに等しい。
それを怪訝に思うフレヤ。
「俺はよほどのことがない限り、女は殴らない。それに....もう殴る必要もないからな。」
「なにを言………♡っっ♡て!」
突如びくりと震える彼女の身体。
ゆっくりと後ずさる彼女。
そして拳を付けていた腹の部分にはピンク色の紋様のような物。
次の瞬間、爆発したかのようにビクビクと身体を痙攣させると、蕩けた顔で目を上に向けつつ涎を垂らしだす。
「も゛し゛!か!し……い…っ!て♡…゛っ!!゛♡♡゛♡…゛こおお♡…゛!れ♡♡えぇ!は…ぁ♡♡゛!、…゛゛!じぃ!ゅじい゛っゅ♡…♡つのっ゛…….おお♡うっよ…♡♡゛うっ゛.゛.゛゛…あぁ…゛゛ぁっぁっん゛゛♡…っ」
「相手の魔力を一時的に性的快感に変換する術式だ。魔力量が少ない相手とレジスト出来る相手には基本無意味なんだがね。....安心しろ。その紋様も快楽も1時間もすれば消える。」
「あ゛っぐっ……ぅっっっ.…….…♡♡♡.♡…♡゛ん゛ぎ゛っぃ.♡♡♡…♡゛.…♡……….……♡♡ん…♡ん゛あ♡♡っっぁあ♡っあっ゛あ…゛あ♡っ…ぁ…っ」
ビクビクと痙攣していた彼女は尻もちを着く。
どうやら限界が近いようだ。
俺の勝利だ。
それを誇示するように腕を高く天に突き立てると、彼女の意識が途切れる前に口を開く。
「俺の名前は....セックス・チンポデ・ツイター。名前だけでも覚えて帰れ。お前を倒した者の名だ!」
「あっ....うぅぅ.....」
彼女の目を見据えてそう言うと、彼女はゆっくりと目を閉じた。
どうやら気絶したらしい。
胸が呼吸で上下に揺れている所から、息はある。
テクノブレイクはしていないようだ。
よかった.....。
どうにも他の誰も居ないようなので、このぶっ倒れている彼女をゆっくりとおんぶした。
おほぉ!背中におっぱいを感じんねぇ.....!
じゃなくて、さっさと保健室の先生に預けないとな。
そう考えると、俺はアリーナに背を向けて歩き出した。
その場を後にする少年。
しかし観客席は大いに盛り上がっていた。
負けると思われていた少年。
それが完全に勝ったのだ。
それは、庶民だけでなくノブリスの生徒たちにとっても驚くべきことだ。
あの生徒は誰だ、何者だと場がざわめく。
そしてその場に居た人々の心に、セックス・チンポデ・ツイターの名は刻まれたのだった。
◇
「あー、前回は結構やりすぎちゃったかも。本当にごめん。まさかおもらししてただなんて...。」
翌日。
教室の中で俺はこの前と同じく怒り心頭な彼女を前にして正座している。
あの後、どうにも淫紋による連続絶頂のせいでおもらししていたことが発覚。
連続絶頂しただけでも恥なのに、おもらしだなんて屈辱を受けたという。
「....っ、もういい!これも全部私の力不足せいだわ。それに確かに油断もしていた....。そこは認めてあげる変態庶民。」
どうやらクソ庶民から変態庶民に格上げされたらしい。
普通に嬉しいな、うん。
可愛い女の子に変態♡と言われるとかご褒美でしかないからね。
「いや、ホント...すんませんでした。それと何か不快に思わせた事柄があったのであればその分もここで謝りますから.....。」
「素直に謝れるのね、あなた。まぁ、私も?色々レッテルで見てた所もあるし?庶民でもやる奴はやるってことは分かったし、まぁそこは謝っとくわ。ごめんなさい。」
なんか謝り方がふわふわしているが、まぁ良いだろう。
それにしても.....。
「そう言えば私が勝ったら奴隷~貴方が勝ったら言う事一つ聞いてあげる~的なこと言ってたけど....。」
俺がそのことを口に出すと、彼女の肩が揺れる。
どうやら痛い所を突いたようだ。
「え...えーっと、その...」
「いや、割と俺その為に頑張った節があるんだけど...いや、別に良いよ?やりたくないなら。」
すると彼女が周りを見回す
どうしたというのか。
(あんな公に自信満々に言った癖に自分が負けたとなったら撤回するなんて.....そんな恥ずかしい真似出来るわけないじゃない!)
「い、良いわよ!なんでも一つ言う事聞いてあげる!なんでも言ってきなさいよこの変態っ!!」
彼女はどこか自棄になった様子でこちらにそう言ってくる。
まぁ彼女が良いと言っているなら遠慮なく言わせてもらおう。
「それじゃ....。」
口に出そうとすると、彼女の瞳に怯えの色が宿る。
しかし、約束は約束。
それに俺も男だ。
その程度で、揺らぐ程善人でもない!!
「じゃあ....パンツでも見せてもらいましょうかね。それも履いている状態の。」
「....えっ、それ?本当にそれなの?なんかご奉仕しろー!とかその...セッ....とかそういうのでもなく?」
彼女は頬を赤くしながらも目を丸くする。
周りで静かに事の成り行きを見守っていた生徒たちも唖然としている。
まるで俺の言葉がおかしいかのように。
えっ、なんで?
パンツ良いじゃん。
しかも女の子が履いてる状態なんだよ?
布一枚隔てた先にあると考えたらもう胸が熱くなるでしょ?みんなそうでしょ!?
「えっ、いや流石にそこまでしないよ。逆にそんな発想に至る君の方が変態じゃん、変態貴族じゃないか。」
言う事聞くって言ってその発想に行くって中々頭の中真っピンクじゃないか。
俺のことを変態と呼ぶが彼女も大概じゃないか?
なんだお仲間か。
余計に興奮してきたな。
エッチな女の子って良い....良くない?
「はぁっ!?誰が変態貴族ですって!?もう一回言ってみなさいセッ...アンタ名前呼びにくいのよ!!」
「なんだと...お母さんが付けてくれた大切な名前になんてこと言うんだ!」
「ねぇアンタの家庭大丈夫なのっ!?」
「人の家庭に口出すなァ!!」
口論を繰り広げている内に、チャイムが鳴り授業が始まる。
彼女は席に戻り、俺も自分の席に座る。
そうして時間は過ぎ去っていき.....放課後。
「ここは人目が少ないわね。」
「そりゃお前の部屋だし。」
放課後、急に腕に拘束魔法を掛けられて困惑していると無理やりここに連れてこられた。
腕は両手首が魔法陣で後ろ手にがんじがらめにされている。
正直最初やられた時は拉致でもされるのかと戦々恐々だったが、今では少しウキウキ気分だ。
だって女の子の部屋だよ?
自由に触れたり出来ないとはいえ、鼻は動く。
良い匂いがする。
「なに?不満?断腸の思いでここに入れるんだし、アンタに襲われないように自衛するのは当然でしょ。」
「いや、拘束については疑似SMみたいで興奮するし構わないんだけど、それならスマホでアドレスを交換とかして、履いてる時の写真でも送れば良いんじゃないか?」
「機械苦手なのよ!悪い!?あといちいち気持ち悪いわ!!」
「いや、悪くないです。あと後半に関しては存じております。申し訳ありません。」
確かノブレスの生徒は機械が苦手な人が大半だって聞くし、彼女もその例から漏れないのだろう。
どうにも魔術に触れすぎると現代技術の方に弊害が出るとか。
それと疑似SMについては俺も自分でキモイと思う。
「良いからさっさと済ませるわよ!...一度しか見せないから、目に焼き付けておきなさい...い、いいわねっ!!」
そう言うと、恥ずかしそうに目を伏せながらもスカートをゆっくりと上げていく。
もうこの光景でお腹いっぱいで満足なのだが、まだまだ続く。
お楽しみはこれからである。
ゆっくり、ゆっくりと上がっていき彼女の艶やかで白磁の太腿が見える。
ご飯が食べたくなっていると、遂に俺はその最奥を目にしたのだった。
黒、黒....目を惹きつける程の黒。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらを覗いているとはよく言ったものだ。
俺は今パンツを見ているようで、パンツに見られている。
目と目が逢う瞬間、好きだと気づいたのだ。
やはりパンツは良い....人間の身に着ける着衣の極みだよ。
大人っぽく、上品さと気品さを漂わせたランジェリー。
それを高校一年の女子が着ているのだ。
ギャップで頭がどうにかなりそうだった。
なんだここは現実か?
「な...なによ...黙って。何とか言いなさいよ!」
「随分と大胆すね....普段からこういうランジェリー着てるんすか?」
「お母さまが淑女たるもの、如何なる時にも対応できるよう準備は万全にするようにって言ってたのよ!アンタこそ私の家庭に対して何か言うつもり!?」
「いや、良いお母さんだなって思って。」
ノブレスだったらそうなるかもしれない時が色々あるのだろうか。
なんだろうな、エロ同人とかでありそうなシチュ何個か思いついて興奮する。
世のお母さんみんな娘にランジェリー着せるような世の中にならないかなって。
まぁなんにせよ今日のおかずは決まったな。
これまでの人生の中でも最高級おかずだぞ....。
「ほらっ!見せたんだからもう出てきなさいよ!!」
「いや、目に焼き付けろって言ったじゃん。まだ時間足りな....」
「出・て・け!!」
そう言うと彼女に無理やり部屋から蹴り出される。
そして背後でバタンと勢いよく扉が閉まった。
やれやれ....短気は損気だぞ。
まったく......あれ?
彼女に呆れながらも一歩踏み出すとあることに気づく。
....拘束魔法解いてもらえてないんだが?
相変わらず後ろ手で縛られたまま腕がびくともしない。
このままじゃ両腕が今日一日使えなくなってしまう。
「ちょっ、フレヤさん?あのー、腕の拘束解いてもらいたいんですけど....。」
返事はない。
扉ノックは出来ない。
しかし足で扉を蹴るのはいかがなものか。
だから頭を叩きつける。
「おいっ!聞いてんのか!開けてはやく拘束魔法解除しろって言ってるの!まずいから!!このままじゃ両手使えなくなっちゃうから!!!」
「君.....ここ女子寮の廊下だけど、なにしてるの?」
「ファッ!?あなたは....?」
頭でノックしても返事がないので切羽詰まっていると、後ろに一人の女子生徒が居た。
彼女はこちらをジト目で見つめている。
ネクタイの色的に二年生だろう。
「私は寮長だけど....、ん?君どこかで見覚えがあると思ったらもしかして....セックス・チンポデ・ツイター君?」
「あっ....はい。そうですけど。」
すると彼女は顎に手を添えた後に、何かを納得したのか口を開く。
「なるほど...そして手は縛られていると....要するに不審人物ってことだ。」
「まっ、待ってくださいよ!そこの部屋のフレヤ・ラーズヴェルトさんと一緒に来ました!嘘じゃないです!!」
なるほど、何を納得したかと思えばそういうことか。
いや、普通にピンチだよ。
一世一代の窮状に陥ってるよ!
どうしたらいい....どうやったらこの場を切り抜けられる。
「はいはい、話はあっちで聞いてもらうからねぇ~。」
「助けて!助けてフレヤさん!!君の証言が頼りだ!!聞いてるの!?答えてよフレヤ・ラーズヴェルト!フレヤ様ぁ!!!!」
「おぉ、手が縛られていると連行しやすくて良いね。」
このまま引き摺られていく俺。
まるで連れていかれている子牛の気分だった。
これは....アレをおかずにすることも出来そうにないかも。
「あぁぁ、もう!うるさいわね!!私はもう見せないって言っ....アレ?アイツいない....。」
扉から勢いよく出るも、その人物が居らずに首を傾げるフレヤ。
寮長室でその人物が尋問を受けていることは知る由もない。