Azur Lane ~The Cold Waters~ 作:Bradford
私は気が付くと、"見たこともない武器"を背負い、アメリカ海軍の士官服を着て、何処かの海の孤島の近くにいた
???「ここは…一体…?」
???「何故私はここに居る?」
???「そもそも私は誰だ?」
私は自分が誰かを思い出せずにいた。
不意に、私がいつもドッグタグを首から下げている事を思い出した。
???「…」
私は恐る恐る首から下げたドッグタグを手に取った。
エドワード・ウィルソン
階級:少佐
所属:アメリカ海軍戦術ミサイル群、遠征打撃群
その時、私は全てを思い出した。
私は枢軸軍の
私は自らの操る艦が沈んだとは、受け入れがたい話であった。
だが、それは紛れもない現実であり、受け入れなければいけない事実でもあった。
しかし私がこの様な場所でアメリカ海軍の士官服を身につけ、"海の上"に立っていることが不思議で仕方がない。
そんなことを海の上に突っ立て考えていると体が"何か"を発見した。
この背負っている武器のようなものは、アルバトロスの船体にそっくりだった。
恐らく、私は超兵器機関に吸い込まれ、アルバトロスと何らかの形でくっついたのだろう。
私はどうすればいいのか。
戦うべきなのか、そうではないのか。
だが、私の身体はどうすればいいのか理解していた。
戦うべきだと。
――――――――――
Side???
ドゴォーン
???「く!増援はまだか!?」
???「まだみたいだけど!」
???「いくら私たちでも持たねぇぞ!」
???「分かっている!指揮官、増援はまだか!」
指揮官「こっちも何とかしてるけどどれだけ早くても後5分はかかるのよ!」
???「3分で来るようにしてくれ!でないとこっちが持たない!」
指揮官「わかってる!」
???「クソッ!後5分も持たないというのに!シャルンホルスト!持って後どれぐらいだ!?」
シャルンホルスト「どれだけ時間稼いでも3分が限界だ!それ以上は艤装が持たない!」
???「ホーネット!そっちはどうだ!」
ホーネット「殆ど敵の対空砲火で落とされてるせいで出せる航空機が少ない、このままだと制空権取られちゃうよ!」
シャルンホルスト「マインツ!何かいい案はないのか!」
マインツ「そんなものがあるならとっくに出している!」
シャルンホルスト「クソッ!このままじゃ全員仲良く海の底行きだ!」
ホーネット「それだけはごめんだね!」
マインツ(どうするマインツ!この絶望的な状況を打開する為には何をすればいい!)
マインツ(何かアイデアは無いのか!)
戦場で物事を考えるのはとても危険だ、だがその時の私はそれを忘れていた。
ホーネット「!?マインツ!爆撃機!急降下してくる、よけて!」
マインツ「何っ!?」
ホーネット「マインツ!急げ!」
シャルンホルスト「ダメだ!今からじゃ間に合わねぇ!」
マインツ(ダメだ!今からでは間に合わない!)
マインツ(く!私はここまでなのか!?ここで沈むのか!?)
1機の爆撃機がエンジンを響かせ急降下していく。
対艦用の爆弾を落とす。
だが
ドカァーン!
ホーネット「え!今の何!?何が起きたの!?」
シャルンホルスト「味方の対空噴進弾か!?違う、ヴァッサーファル*1か!?」
ホーネット「ん?シャルンホルスト!あれ!」
シャルンホルスト「どうした!」
ホーネットが指をさす方を見ると、そこには"見たこともない艤装"を装備した"男"がいた。
アルバトロス「ハァ…ハァ…ハァ…間に合った!」
アルバトロス「おい!けがはしてないな!?」
ホーネット「え?」
一瞬ホーネットは何が起きているのか理解できなかった。
アルバトロス「馬鹿野郎お前らに聞いてるんだよ!」
ホーネット「え!?私たち!?」
アルバトロス「そうだ!お前ら以外にだれがいる!?」
ホーネット「だ、大丈夫だよ、艤装はボロボロだけどね…」
シャルンホルスト「私も大丈夫だが…」
アルバトロス「なんだ?」
シャルンホルスト「誰なんだ、アンタは」
アルバトロス「その話は後だ。それとも仲良く海底でお話ししたいか?」
シャルンホルスト「…分かった、で?どうするんだ?」
アルバトロス「こいつら全部つぶさなきゃ皆で仲良くあの世行きだ」
アルバトロス「下がってろ、俺が"全部"やる」
マインツ「無茶言うな!この数を落とすなんて出来ない!もうお手上げ状態何だぞ!」
アルバトロス「出来ない?誰がそんなこと言った?それに誰が手なんかあげるか!」
アルバトロス「私は誇り高き軍人だ!国と人を守るために生まれたな!」
アルバトロス「その務めは私がどんな身体になろうと、どの国であろうと果たす!それが他国の人間であれ、別世界の住民であれ、何であろうとな!」
アルバトロス「それに、だ。」
アルバトロス「連中、やる気満々だぜ」
甲高いエンジン音を響かせ爆撃機の大群が向かってくる
マインツ「どうやら選択肢はないみたいだな。分かった、だが海底に沈んでも文句は言うなよ」
アルバトロス「元からそのつもりだし、そう簡単に沈みゃしねぇよ」
アルバトロス「主砲対空砲弾装填!VLS全甲板解放!対空ミサイルよーい!」
アルバトロス「さぁこい!私を殺しに来い!」
爆撃機の大群がそのまま飛んでくる
アルバトロス「いいぞ、そのまま私の射程まで入ってこい!」
アルバトロス「確実につぶせる射程まであと少し!」
アルバトロス「ハァ、ハァ、そうだ、そのまま!」
アルバトロス「捕まえたぞぉ!!」
アルバトロス「全兵装一斉射撃!サルボー!」
爆撃機の大群の3分の2が撃墜され、敵が撤退する。
ホーネット「噓…」
ホーネット「やったよ!私たち生きてる!」
シャルンホルスト「ああ!そうだなホーネット!」
マインツ「私の見当違いか、だが…」
ジャキッ!
アルバトロスもほぼ同時に艤装を構える。
アルバトロス「何のつもりだ?」
マインツ「貴艦を
アルバトロス「成程、"指示に従わなきゃ撃ちます"ってか?」
マインツ「ああ、そうだ」
アルバトロス「ああ、いいぜ、撃てるもんならやってみなぁ!」
シャルンホルスト「マインツ、待て!」
マインツ「黙れシャルンホルスト!」
シャルンホルスト「ここで撃ったら、負けるのはお前だぞ!マインツ!」
マインツ「く!」
マインツ(確かにシャルンホルストの言う通りだ!だがここでこの男を無理矢理にでも連れていかなければ指揮官に迷惑をかける!どうすればいい!)
アルバトロス「撃ちたいなら撃て、だが、撃ちたくないなら撃つな!」
アルバトロス「さぁ、今すぐ決めろマインツ!私をここで殺すか、それとも武器を下げるか。どっちだ!」
アルバトロス「決めるのはお前だ」
マインツ「…分かった、武器を下ろそう。」
マインツ「だが、もし逃げる素振りを少しでもしたら、わかるな」
アルバトロス「わかってるよ、それぐらい」
少し微笑みながら言葉を返す。
これが、初めてKAN-SENである彼女たちとの出会いだった。
あー!疲れた!
こんな感じで投稿してくので、よろしくお願いします。