私、魔女さんに拾われました。   作:バスタオル

20 / 83
第20話 リールと魔女さんの行方

私の名前はリール。

今は第1魔法戦闘室から離れたところにいます。

突如現れた女性から逃げろとジーヴル先生に言われたからです。

まだ学校の敷地内にいますが、結局どこに行ったらいいのか分かりません。

みんなはどうなったんだろうと…今は心配です。

あ、ちなみになんですが、私の対戦相手だったオード君は私の隣にいます。

逃げていたところに鉢合わせたので2人で身を隠すことにしました。

いつまでこのままいないといけないのか…不安で仕方ありません。

アンナとスカーレット…2人はどうなったのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィン!ドゴォォォォォン!

 

ジーヴル先生「ぐっ…」

エレナ「…まだ立つんですか。案外タフなんですね?ジーヴル先生?」

ジーヴル先生「へっ…それだけが取り柄なんでね…」

エレナ「…確かあなたには魔法の戦闘に関することを教えるよう私が命じましたね。今もされてるんですか?」

ジーヴル先生「えぇ…お陰様で」

エレナ「そうですか。それは良かったです」

ジーヴル先生「…なぜ…今になって戻ってきたんですか…元学院長…」

エレナ「…元学院長とは言い方がなってませんね?」

ジーヴル先生「…」

エレナ「…実は、ある人からある情報を入手したのです」

ジーヴル先生「ある人…」

エレナ「はい。私と同じ属性魔法の適性者である…リーナという人物です」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…エレナ学院 校庭

 

リール「まだ…誰もいない…」

オード「どうするんだリール。このままだと」

リール「大丈夫です。光属性魔法に適性がある人は周囲の人間を察知する能力があります」

オード「さ、察知…」

リール「はい。私は誰かがここを通ればその人が誰なのかが分かります」

オード「すげぇ…」

リール「…私もこの能力があることは知りませんでしたよ」

オード「え…」

リール「…学院長さんに教えていただいたのです。こういう特殊な能力があるよって」

オード「そういえばリールは突然この学院に転入してきたよな。しかも2学年に」

リール「はい」

オード「この学院は歳に関係なく魔法の勉強をしている。だからクラスに歳の離れた人がいるのは珍しくない」

リール「…」

オード「転入してきた人はリール以外にもたくさんいる。その人たちは一律して1学年からだ。でもリールだけ違った」

リール「…」

オード「…それは何故?」

リール「……そうですね。私がここに来たのはある人が家を空けているからです」

オード「ある人?」

リール「はい。私はここに来る前はある人の家に住まわせてもらっていました。その人は私がその家に住まわせてもらってる間、私に魔法を教えてくれました。私のお師匠様なんです」

オード「リールの…お師匠様…」

リール「はい。その人はとても知的で優しくて私を最後まで見てくれていました。……ですが、その人はある事情で家を空けることになったのです」

オード「それで…ここに?」

リール「…はい。私が元いた家にいると危険だと言われたので、ここの学院長さんが私をこの学院に転入させました」

オード「…」

リール「何故2学年からなのかは知りません。ですが、魔女さんは学院長さんに私を守るよう頼んでいたそうなんです」

オード「なに…誰かに追われてるの?」

リール「分かりません。ですが、魔女さんは危険だと…それだけ言って家を空けました。その後私はこの学院に転入しました」

オード「その魔女さんって人がリールのお師匠様?」

リール「はい。そうです」

オード「名前は?」

リール「…分かりません」

オード「…え?」

リール「…私はその人と1年半一緒に暮らしました…ですが、魔女さんの名前を知る機会はありませんでした」

オード「一度も?」

リール「はい。一度も」

オード「…すごいな…」

リール「…」

オード「リールが光属性魔法なのはなにか理由があるのか?」

リール「…分かりません」

オード「…そうか」

レヴィ「光属性魔法というのは相反する闇属性魔法の抑止力として働くのですよ」

オード&リール「!?」

 

オードとリールの2人で話しているところにいきなりレヴィ学院長が現れた。

 

オード「が、学院長…」

リール「闇属性魔法の抑止力って…どういう事ですか?」

レヴィ「リールさん。あなたの適性魔法である光属性魔法…この属性魔法の特性は知ってますか?」

リール「えっと…他の属性魔法の威力を半減させる…」

レヴィ「そうですね。ですが厳密には半減させるのではなく相手が放った魔法の半分の威力しか受けないだけなんです」

オード「…?」

レヴィ「相手が10の威力で放った魔法は光属性魔法の適性者には5の威力しか伝わらないんです」

オード「残りの5の威力はどこにいくんですか?」

レヴィ「どこにもいきませんよ」

オード「?」

レヴィ「実際には10の威力は受けていますが、()()()()5の威力しか伝わらないだけです」

オード「じゃあ10の威力を与えるにはこちらが20の威力でぶつけないとダメということですか?」

レヴィ「そういうことです」

オード「だからあの時全然倒れなかったのか…」

リール「あ、あはは…」

レヴィ「ではその反対…闇属性魔法の特性は知ってますか?」

リール「えっと…他の属性魔法を倍の威力で受けてしまう…ということでしょうか」

レヴィ「正解です。では、光属性魔法に有効な属性魔法は何ですか?」

リール「や、闇属性魔法でしょうか」

レヴィ「正解です。では闇属性魔法に有効な属性魔法は何ですか?」

リール「ひ、光属性魔法…」

レヴィ「正解です。このように、光属性魔法と闇属性魔法は互いに有効であるが故に互いを抑制する力として働きます」

オード「え、光属性魔法って闇属性魔法しか意味ないんですか?」

レヴィ「はい。そうです」

オード「じゃ、じゃあ…この模擬試合って…最初からリールの優勝になるんじゃ…」

レヴィ「あ、有効とは言いましたけど全く受けないわけではないんですよ」

オード「でも倒すには2倍の威力で魔法を使わないといけないんですよね?」

レヴィ「はい」

オード「でもそんな威力の魔法を放つほど魔力がある訳じゃないし…」

レヴィ「そうですね。学生の間はそこまで大きな魔法を放つほどの魔力を持っていません」

オード「ということは俺たちがリールに勝つことって…」

レヴィ「はい。ほぼ不可能ですね」

オード「な…」ドヨ〜ン

 

オードはそれを聞いて落ち込んだ。

 

レヴィ「さて、話を戻しましょうか」

リール「あ、はい」

レヴィ「光属性魔法と闇属性魔法は互いに抑止力として働きます。そしてリールさんはその内の光属性魔法に適性がありました」

リール「はい」

レヴィ「ですが本来、光属性魔法は闇属性魔法がいないと成り立たない魔法なんですよ」

リール「え?」

レヴィ「光属性魔法が存在できるのは闇属性魔法が存在しているからです。その逆も然り」

リール「ど、どういう事でしょうか」

レヴィ「…光属性魔法の適性者の数だけ闇属性魔法の適性者がいるということです」

リール「でも…今まで闇属性魔法を使った人なんて…あ!」

レヴィ「…分かりましたか?」

リール「ま…魔女さん…魔女さんは…全属性の魔法を使うことが出来る…」

レヴィ「…正解です」

リール「…」

レヴィ「あの方はあなたの持つ光属性魔法の相反する力を持つ闇属性魔法を使うことができます」

リール「そう…だったんだ…」

レヴィ「ちなみにひとついいことを教えてあげます」

リール「?」

レヴィ「その人の適性魔法を決めるのはあなたの体ではなく、それを実行する上で近くにいる人に有効な属性魔法が適性として選ばれます」

オード「じゃあ光属性魔法に適性があるリールの近くには闇属性魔法を使う人がいたってことですか?」

レヴィ「はい。それが魔女さんですね」

リール「な…なるほど…」

レヴィ「さて、私はそろそろ行きましょうか」

リール「あ、あの!」

レヴィ「はい」

リール「魔女さんは…魔女さんは今…何処にいるんですか?」

レヴィ「………さぁ、どこにいるんでしょうね」

 

スタスタスタ

レヴィ学院長はその場を去った。

 

オード「リール?」

リール「魔女さん…」

 

リールの目から涙が出ていた。

 

オード「…」

 

ギュッ…

オードはリールの手を握った。

 

オード「俺がいてやるから、泣きたきゃ泣け」

リール「うぅ…」

 

リールは少しの間、そこで泣いた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…第1魔法戦闘室

 

エレナ「さてジーヴル先生?もう限界なんじゃないですか?」

ジーヴル先生「はぁ…はぁ…」

 

ジーヴル先生はずっと魔法を使っていたため、魔力が尽きかけていた。

 

エレナ「…あなたは持久力だけ無いんですから無理しない方がいいですよ?」

ジーヴル先生「だが…あなたをここから逃がせば生徒たちに被害が出る…」

エレナ「…そもそもの話、なぜ私があの子たちに攻撃すると思ったんですか?」

ジーヴル先生「…あなたは…過去に何百人もの人間を殺しました…今回も同じようなことになるかもしれないと…そう踏んだだけです」

エレナ「面白いですね」

ジーヴル先生「はぁ…はぁ…」

エレナ「じゃあ………そうしましょうか」

ジーヴル先生「!!」

 

ジジジ…ゴゴゴゴゴゴゴ…

 

ジーヴル先生「な…」

 

エレナは膨大な魔力を使った。

 

エレナ「ではまずは、あなたを倒すところから始めましょうか」

ジーヴル先生「そんなこと…」

ラーフ「全てを凍てつかせる冷気(コキュートス)!」

 

キィン!ガキン!ガキン!ガキン!

突然地面から氷が出現した。

 

ジーヴル先生「!?」

エレナ「…」

ラーフ「ジーヴル先生!大丈夫ですか!?」

ジーヴル先生「ラ、ラーフ先生…どうしてここに…」

ラーフ「生徒からの助けを聞いて来ました」

ジーヴル先生 (あの子たち…)

エレナ「あら、新しい人がいますね」

ラーフ (あの人がエレナ…エレナ学院創設者…)

エレナ「私はエレナといいます。以後、お見知り置きを」

ラーフ「…」

エレナ「あら、あなたは名乗らないのですか?」

ラーフ「…」

 

ラーフは一向に口を開こうとしなかった。

 

エレナ「…失礼な人ですね?ジーヴル先生」

ジーヴル先生「へっ…当たり前でしょ…」

エレナ「挨拶が出来ない人が当たり前だなんて…この学校も落ちぶれましたね?先生」

ラーフ「ジーヴル先生。ここは私が…」

ジーヴル先生「大丈夫です…先生は生徒たちを守ってください」

ラーフ「ですが…」

ジーヴル先生「大丈夫です」

ラーフ「…分かりました。ですが、ここで何もしないで帰るつもりはありません」

ジーヴル先生「え…」

 

ザッ…

ラーフはエレナを見た。

 

ラーフ「…せめて、ここにいる人を倒してからにしますね」

ジーヴル先生「ま、待って!」

ラーフ「氷塊(アイスブロック)!」

 

ガキン!ガキン!ガキン!

ラーフは次々と氷塊(アイスブロック)を出現させ、エレナに向けて放った。

 

エレナ「氷属性魔法ですか。意外ですね」

 

ジジジ…ゴゴゴゴゴゴゴ…

エレナは魔力を使った。

 

エレナ「爆淵(バルザ)

 

キィン!ドゴォォン!

すると、ラーフが放った氷塊(アイスブロック)が粉々に砕けた。

 

ラーフ「な…」

エレナ「ここの先生は適性魔法について教えないんですか?例えば……相手に対する有効な属性魔法とか」

ジーヴル先生「ラーフ先生!あの人は闇属性魔法を使います!なので氷属性魔法よりも光属性魔法の方が…」

エレナ「遅いですよ」

 

パチン

エレナは指を鳴らした。

 

ブゥン!

すると、ジーヴル先生とラーフの足元に魔法陣が展開された。

 

ジーヴル先生「な…」

ラーフ「なんだこれは…」

エレナ「さようなら」

 

エレナは魔法を使った。

 

エレナ「奈落(アヴァドン)

 

ギュォォォォォォ!

 

ジーヴル先生「な!?」

ラーフ「なに!?」

 

するとジーヴル先生とラーフはその魔法陣に吸い込まれていった。

 

ヒュゥゥゥゥゥ…

辺りには何も残らなかった。

 

エレナ「さ、2人片付いたので探しに行きましょうか。"最後の光属性魔法の適性者"を」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…???

 

???「久しぶりに出てきたね。何年ぶりだろうか」

???「なぜあいつが出てきた…消えたはずだろう?」

???「そうですね。消えたはずでした」

???「どうして…」

???「だが消したのはあいつだ」

???「あいつ…あぁ…あの人のことですか」

???「そう。あの時あの女を消したあいつ」

???「あの時なんて呼ばれてましたっけ?」

???「狂気の魔女だね」

???「あーそうそう!そんな感じだったね」

???「てかそもそも今の状況マズくないか?」

???「あぁ。非常にマズイ」

???「計画が台無しになる…」

???「何十年もかかってようやく遂行できるくらいにまでいったんだ。ここで計画破綻は絶対ゴメンだぜ」

???「あぁ。分かっている。だからこれからは慎重にならないといけない。みんな、各自やることやって気づかれないようにしよう」

???「だな」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…エレナ学院 校庭

 

リール「ねぇオード君」

オード「な、なんだよ…」

リール「そろそろ手…離して?」

オード「あ、わりぃ!」

 

オードは慌てて手を離した。

 

リール「…」

オード「…なんか気になることでもあんのか?」

リール「…うん。魔女さんのこと」

オード「お前のお師匠様だったな」

リール「うん…魔女さん…今どこにいるんだろって…」

オード「学院長も知らなそうだったな」

リール「うん…魔女さん…」

オード「…」

 

オードはどういう言葉をかけようか考えていた。

 

オード「なぁリール」

リール「?」

オード「…俺がそばにいてやっからよ…その…なんかあったら言えよ」

リール「え、どうしたの…急に」

オード「…人が落ち込んでるのを見るのは苦手なんだ。笑って欲しい」

リール「!」

オード「…」

リール「…うん。また何かあったら言うね」

オード「あぁ」

リール「あ、そうだ。誰か来てないか見張らないと!」

エレナ「おや?」

リール&オード「!!」

 

突然背後から声が聞こえた。

 

エレナ「こんなところにいたなんてね?」

 

そこにいたのはエレナだった。

 

リール「あ、あなたは…」

 

ザッ!

 

リール「!」

 

オードがリールの前に立った。

 

エレナ「あなた…なに?」

オード「リール!今すぐここから離れろ!」

リール「え…」

オード「早く!」

リール「えっと…ごめん!」

 

タッタッタッ!

リールはオードに言われた通りその場から逃げた。

 

オード「…」

エレナ「あら?正義のヒーローかしら?」

オード「…いいや、違うね」

エレナ「?」

オード「正義の魔法使いさ!」

 

オードは杖を構えた。

 

オード「覚悟しな!俺が倒してやらぁ!」

エレナ「…勇敢ね〜」

オード「火玉(ファイダラ)ー!」

 

エレナ「…ふふっ」

 

キィン!ドゴォォン!

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

場所…エレナ学院 廊下

 

レヴィ「ラーフ!ラーフ!どこにいるんですか?ラーフ!ラーフ!」

 

レヴィ学院長はラーフを探していた。

 

女子「レヴィ学院長!」

レヴィ「!」

 

レヴィ学院長はある生徒に呼ばれた。

 

レヴィ「はい。なんですか?」

女子「あの…この子を治してくれませんか!」

レヴィ「!!」

 

その生徒が指さしたのはアンナだった。

 

レヴィ「こ、これって…」

女子「この子が体調を悪くしてから少し時間が経って変な模様が出てきたんです!」

 

アンナの顔には妙な黒い線があった。

 

レヴィ「この模様…まさか…」

 

レヴィ学院長はひとつの仮説を立てて生徒に質問した。

 

レヴィ「この子は誰かに攻撃されたのかい?」

女子「委員長が言うには攻撃されたそうなんです!」

レヴィ「誰に攻撃されたんだい?」

女子「変な女の人です!」

レヴィ「変な女の人?」

女子「はい!エレナという名前の人です!」

レヴィ「!?」

 

レヴィ学院長はエレナという名前に反応した。

 

男子「実は少し前にラーフ先生にも同じ話をしたんです!そしたらラーフ先生は第1魔法戦闘室に向かいました!」

レヴィ「ラーフ…」

女子「レヴィ学院長!この子を治してください!」

レヴィ「あ、あぁ。任せて」

 

ポワァン…

レヴィ学院長の手から黄色い光りが落ちてアンナの体の中に入った。

 

スゥ…

すると、アンナの顔にあった妙な黒い線は消えていった。

 

レヴィ「さ、これで大丈夫だよ」

女子「ありがとうございます!」

レヴィ「それで、委員長はいるかい?」

女子「実は委員長もエレナという人を倒すと言って部屋を出ました!」

レヴィ「な…」

 

レヴィ学院長は嫌な予感がした。

 

レヴィ「みなさんはこの教室から出ないでください!私が何とかします!」

生徒たち「はい!」

レヴィ「じゃあ私は行きますね!」

リール「先生ー!」

レヴィ「!」

 

声のした方を見ると、リールが廊下を走っていた。

 

女子「リールちゃんだ!」

女子「リールちゃーん!」

男子「リール!」

 

タッタッタッ!ザザッ!

リールはレヴィ学院長の前で止まった。

 

リール「先生!助けてください!」

レヴィ「何があったんですか!」

リール「オード君がある女性から私を逃がそうと盾になってくれたんですが私たちじゃどうにもならないとジーヴル先生が言っていたので先生に言いに来ました!」

レヴィ「分かりました。今すぐ行きます。リールさんはこの教室に残ってください。では」

 

ヒュゥゥゥゥゥ!

レヴィ学院長は空を飛んだ。

 

リール「オード君…」

女子「リールちゃん!アンナちゃんが!」

リール「!」

 

リールはアンナのところに行った。

 

リール「アンナ!アンナ!しっかりして!アンナ!」

アンナ「…」

 

アンナは返事をしなかった。

 

リール「なんで…アンナが…」

女子「委員長があの人の前でアンナの名前を言っちゃったらしいの…」

リール「!!」

女子「だからアンナはこんな状態に…」

男子「さっきまでは顔に黒い線があったけど、レヴィ学院長に取ってもらったんだ」

リール「アンナ…」

 

リールはこの時、あることに気づいた。

 

リール「そ、そういえばスカーレットは!?スカーレットはどこ!?」

女子「…委員長もこの部屋を出たよ…あの人を倒しに行くって言って」

リール「!!」

 

ダッ!

 

女子「リールちゃん!」

 

リールはすぐに教室を出てスカーレットを探しに行った。




〜物語メモ〜


登場した魔法

氷属性魔法:全てを凍てつかせる冷気(コキュートス)
ラーフが使った魔法。
周囲を一瞬で凍らせる魔法。
耐性がない人は一瞬で身動きが取れなくなる。
おまけに体温も一瞬で下がるので活動性が下がる。

氷属性魔法:氷塊(アイスブロック)
ラーフが使った魔法。
使えば頭上から氷塊が落ちてくる。

?属性魔法:爆淵(バルザ)
エレナが使った魔法。
対象物を爆破させる魔法。
発動から攻撃までの時間が短いため、魔法を聞いてから避けるのは困難。

?属性魔法:奈落(アヴァドン)
エレナが使った魔法。
魔法陣の上にいる人を魔法陣内に引きずり込む魔法。
引きずり込まれると脱出は困難となる。
ちなみにこの魔法は相手の攻撃魔法も引きずり込むことができる。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。