私の名前はリール。
今は自室にいます。
昨日、レヴィ学院長が1週間の休学を言いに来ました。
そのため、私たちは1週間授業を受けず、休日を過ごすこととなりました。
理由としては、教員の方々が怪我をされたのとレヴィ学院長が学校の修復に力を使うからだそうです。
休日と言っても教員の方々は学院にいるので質問は出来るそうです。
でもせっかくの休日なので、ゆっくりしようと思っています。
場所…リールとアンナの部屋
リール「…はぁ」
アンナ「どうしたの?リール。ため息なんかついちゃって」
リール「いえ…なんだか疲れが溜まっているようです」
アンナ「そ、そうなんだ…」
リール「疲れを取る方法はありませんか?」
アンナ「疲れを取る方法…あ!」
リール「?」
アンナ「私知ってるよ!」
リール「どんなものですか?」
アンナ「やってあげるからリールはそのままうつ伏せで寝てて!」
リール「あ、はい。分かりました」
リールはそのまま寝ていた。するとアンナが近づいてきた。
さすさす…
リール「!!」
するとアンナはリールの体に触れ、マッサージをし始めた。
リール「え、アンナ?」
アンナ「これ、マッサージって言うの。体の筋肉をほぐすことで緊張が解けてリラックスできるんだよ。ちょうどリール疲れが溜まってるって言ってたからほぐしてあげる」
リール「え、あの、アンナ」
モミモミ…モミモミ…
アンナは一生懸命マッサージをした。
リール (あ…気持ちいい…)
アンナの施術はリールにとってとても気持ちいいものだった。
リール「んっ…あっ…」
リールは思わず声を漏らした。
リール (わ、私…変な声を…!)
アンナ「んっしょ!んっしょ!」
リール「んんっ!んっ…んっ…」
リールは声を出すのを我慢した。
アンナ「どう?リール。気持ちいい?」
リール「んっ…気持ち…あっ…いいよ…」
アンナ「そっか!良かったぁ!」
アンナは嬉しくなって更にマッサージを進めた。
アンナ「じゃあ次は足をやるね!」
リール「う、うん…」
リール (ダメ…意識を保たないと…声が出る…)
アンナ「靴下脱がすけど良い?」
リール「は、はい…いいですよ…」
アンナはリールの靴下を脱がした。
アンナ (あ、肌が白い…しかも綺麗…)
さすさす…
アンナはリールの綺麗な足に釘付けだった。
リール (アンナ…その触り方…)
アンナ (いいなぁ…綺麗な足…)
さすさす…
アンナは更に足に触れてみる。
リール (!!)ビクッ!
リールは体を震わせた。
リール「ア、アンナ!」
アンナ「え、どうしたの?」
アンナは急に名前を呼ばれて驚いた。
リール「その…マッサージ…お願いします…」
アンナ「!!」
この時アンナは正気に戻った。
アンナ「あ!ごめん!リールの足綺麗だったから…その…」
リール「あ、ありがとう…ございます…」
アンナ「じゃ、じゃあ続けるね!」
リール「はい…お願いします…」
モミモミ…モミモミ…
アンナはリールの足をマッサージし始めた。
アンナ「んっしょ!んっしょ!」
リール (あ、よかった…足ならまだ声は出なそう…)
アンナ「ねぇリール」
リール「なんですか?」
アンナ「その…痛くない?」
リール「だ、大丈夫ですよ」
アンナ「そっか。分かった!」
モミモミ…モミモミ…
アンナは更にマッサージを進める。
リール (あぁ…アンナってマッサージ上手ですね…気持ちいい…眠くなってきました…)
ウトウト…ウトウト…
リールは眠そうになっていた。
アンナ「リール?」
リール「は、はい!」
リールはアンナの呼びかけに過剰に反応した。
アンナ「その…大丈夫?」
リール「だ、大丈夫ですよ!」
アンナ「…そう?」
リール「は、はい!」
アンナ「じゃあ続けるね」
リール「お願いします」
モミモミ…モミモミ…
アンナは続きをし始めた。
リール (あぁ…いい…ずっとマッサージしてて欲しい…)
アンナ (やっぱりリールの足綺麗だなぁ…なにか秘密があるのかな…)
モミモミ…モミモミ…
リール「んっんんっ…」
モミモミ…モミモミ…
リール「あ…あっ…」
モミモミ…モミモミ…
リール「ん〜〜〜〜〜〜…」
モミモミ…モミモミ…
アンナ「じゃあ次は腕をやるよ。いい?」
リール「っはぁ…はぁ…はぁ…」
アンナ「リール?」
リール「は、はい…なんですか?」
アンナ「次は腕だけどいい?」
リール「は、はい…」
アンナ「じゃあ仰向けで寝てもらえる?」
リール「わ、分かりました…」
リールはうつ伏せから仰向けに体位変換した。
リール「お、お願いします」
アンナ「うん。任せて」
アンナは腕をマッサージし始めた。
リール (やっぱり…こっちも気持ちいい…)
アンナ (リールの腕…細いなぁ…)
すりすり…すりすり…
アンナはリールの腕をさすり始めた。
リール (?)
アンナ「…」
アンナは黙々とマッサージをしている。
リール (アンナ…真剣だなぁ…)
アンナ「…」
リール (アンナはやっぱり真面目な子なんですね)
モミモミ…モミモミ…
リール「んっ…」
アンナ「じゃあ反対側の腕やるね」
リール「うん…」
アンナは反対側の腕をマッサージし始めた。
アンナ「ねぇリール」
リール「はい。なんですか?」
アンナ「リールはどう思う?エレナって人のこと」
リール「あの人のことですか…」
アンナ「うん」
リール「…正直よく分かりません」
アンナ「…」
リール「…あの人はどうやら私の事を回収するつもりだったようです」
アンナ「か、回収…」
リール「でも回収されませんでした」
アンナ「…」
リール「なぜ回収されなかったのかは分かりませんでしたが、今私がここにいるのはレヴィ学院長が守ってくれたからだと思っています」
アンナ「…良かった」
リール「…うん」
アンナ「リールがいないと私、何も出来ないから…」
リール「…アンナなら大丈夫ですよ」
アンナ「!」
リール「アンナは強い子です。私が保証します」
アンナ「ふふっ…ありがとうリール」
リール「…はい」
アンナ「さ、終わったよリール!どう?ほぐれた?」
リール「んっ」
リールは体を伸ばしてみた。
リール「あ、ほんとですね。確かに体の緊張がほぐれてます。それに少し軽くなったような…」
アンナ「良かった!じゃあ成功だね!」
リール「はい。そうですね」
リールは自分の手を見た。
リール (不思議…ほんとに緊張が和らぎました…)
アンナ「リール?」
リール「え、はい。何ですか?」
アンナ「今日はどうしたの?ずっと何か考え事してるみたい…」
リール「あーまぁ…そうですね」
アンナ「悩み事?」
リール「うーん…まぁ…そうですね」
アンナ「…話せないこと?」
リール「いえ、そういう訳では…」
アンナ「聞かせて。リール」
リール「え」
アンナ「お母さんが言ってたの。人の悩みは聞いてあげてって」
リール「…そうですか」
アンナ「だから聞かせてリール」
リール「…魔女さんのことです」
アンナ「あ、リールのお師匠様なんだよね」
リール「はい」
アンナ「お師匠様が何かあったの?」
リール「…魔女さんの行方が分からないんです」
アンナ「え…」
リール「出かけたのは最近ですが、それでもいくつか気になる発言があったんです」
アンナ「発言…」
リール「はい。エレナという人が言ってた"最愛の人"と"母親"。レヴィ学院長の"さぁ…どこに行ったんでしょうね"という言葉です」
アンナ「…」
リール「あれから魔女さんからの連絡はありません。なので…無事かどうかも分かりません」
アンナ「大丈夫だよリール!」
リール「…アンナ」
アンナ「リールのお師匠様は強いんでしょ?リールをここまで育ててくれたリールのお師匠様は今も生きてる!私が保証するから!」
リール「アンナ…」
アンナ「それに…リールに何かあったら私が何とかするから…ね?」
リール「…心強いです。ありがとう…アンナ」
アンナ「うん!」
リール (…魔女さん)
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場所…???
エレナ「…」
サフェ「じゃあ始めるよ。エレナ」
エレナ「えぇ。お願い」
ジーヴル先生「おい!ここはどこだ!」
エレナ「教えません」
ジーヴル先生「なに!?」
エレナ「教えません。そう言いました」
ジーヴル先生「ならなぜ俺たちを捕まえた!」
エレナ「…私の計画のためです」
ジーヴル先生「計画だと?」
エレナ「はい。計画です」
ジーヴル先生「その計画がどんな物かは知らんが俺たちを捕まえてどうするつもりだ!」
エレナ「…確かめるだけです」
ジーヴル先生「確かめるだと?何をだ!」
エレナ「…結晶です」
ジーヴル先生「結晶だと?」
エレナ「はい。それが私の計画に必要なものです」
ジーヴル先生「結晶ってなんだ!?俺は知らんぞ!」
エレナ「それは私も知りません。なので確認させてもらいますね」
ジーヴル先生「なに!?」
エレナ「サフェ。始めましょう」
サフェ「はい」
エレナとサフェは魔法陣を展開した。
エレナ「
サフェ「
シュゥゥゥゥゥゥ…
エレナとサフェはジーヴル先生の体を解析し始めた。
ジーヴル先生「クソッ!何してる!やめろ!」
ジーヴル先生が言った時にはもう手遅れだった。
エレナ「…残念ね」
サフェ「…そうだね」
エレナとサフェは解析し終えた。
ジーヴル先生「残念って何がだ!」
エレナ「あなたは結晶を持っていなかった」
ジーヴル先生「持ってないだと?」
エレナ「はい。あなたもハズレですね」
ジーヴル先生「あなたも…だと?」
エレナ「はい。あなたの前にもう一人…ある人の体も見させてもらいました」
ジーヴル先生「まさか…ラーフ先生…」
エレナ「正解です。彼もまた、あなたと同じで結晶を持っていませんでした」
ジーヴル先生「…俺たちをどうするつもりだ…このまま殺すのか」
エレナ「いえ、そのまま学院に帰っていただきます」
ジーヴル先生「なんだと?」
エレナ「私が必要なのは結晶だけです。その人の体や結晶を持ってない人には興味無いの」
ジーヴル先生「…その発言…後悔するぞ」
エレナ「別にあなた方が何人いようとも私には関係ありませんので」
ジーヴル先生「…」
エレナ「サフェ。この人とさっきの人を学院に転送して」
サフェ「分かりました」
サフェは魔法陣を展開した。
サフェ「さ、ここにいてください。離れると学院に戻れなくなるのでじっとしていてください」
サフェはラーフも連れてきた。
ラーフ「ジーヴル先生!」
ジーヴル先生「ラーフ先生!ご無事でしたか!」
ラーフ「えぇ。ですが…」
エレナ「お話は帰ってからしてください。サフェ。お願い」
サフェ「はい」
サフェは2人を魔法陣の上に連れて行き、魔法を唱えた。
サフェ「
シュッ…シュッ…
ラーフとジーヴル先生はエレナ学院に転送された。
サフェ「…今回もダメだったね」
エレナ「えぇ。そうね。一体何処にいるのかしら。あの人の結晶を持っている12人の人物は」
〜物語メモ〜
マッサージ
リールはマッサージというものを知らない。
そのため、マッサージを実際に受けて驚いていた。
無属性魔法:解析(レジスト)
エレナが使った魔法。
魔法の残り香と特殊な魔法の本質を見破る魔法。
その他にも暗号を解くのにも使われることがある。
無属性魔法:透視(コーデル)
サフェが使った魔法。
物体の遮断を無視して相手を見る魔法。
使うことであらゆる物体による遮断を無視して物の本質を見ることができる。
解析(レジスト)との違いとして、解析(レジスト)は魔法そのものを見て、透視(コーデル)は物体そのものを見る魔法。
無属性魔法:再転送(リポート)
サフェが使った魔法。
人や物を送り返す時に使われる魔法。
魔法の本質だけ見たら転送(テレポーテーション)とあまり変わらない。
違う点としては、転送(テレポーテーション)は人や物を送るもしくは返す時に使われる。
再転送(リポート)は送り返す時のみに限定される。
つまり、転送(テレポーテーション)を使わないと再転送(リポート)を行うことができない。
再転送(リポート)は送り返す時のみに使う魔法なので、何か物を送る時ではなく、送ったものを返す時にしか効果を発揮しない。
能力だけで見たら転送(テレポーテーション)の劣化版だが、メリットとしては転送(テレポーテーション)とは違って魔力を消費しないという点。