私、魔女さんに拾われました。   作:バスタオル

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第3話 魔女さんとおつかい

私の名前はリール。

ある魔女さんと一緒に暮らしています。

先日、魔法の適性を調べた結果、私は光属性魔法に適性があるそうです。

何やら属性ダメージを半減させるそうです。

強そうですね。

でもその代わりに回復も半減するらしいです。

悲しいですね。

おまけに基本属性魔法が使えないそうです。

なので私は頑張って光属性魔法を極めようと思います。

今日は魔女さんがある物を受け取りに行って欲しいという事でおつかいに行くことになりました。

 

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魔女さん「リール!どこにいるんですか?リール!」

 

朝、掃除を終えて勉強していた私を呼ぶ声が聞こえた。

 

魔女さん「いないのですかー?リール!」

 

リール「はーい!ここにいますよー!」

 

私は聞こえるように返事をした。

 

ガチャ…

すると、部屋の扉が開いた。

 

魔女さん「ここにいましたか。実はリールに頼みたいことがあるのです」

 

リール「頼みたいこと…ですか?」

 

魔女さん「はい。実はおつかいに行ってきて欲しいのです」

 

リール「おつかい?」

 

魔女さん「はい。実は知り合いにあなたの箒と杖を依頼していたんです」

 

リール「杖!?」

 

魔女さん「はい。杖があれば正確に魔法を使うことができるのです。箒は移動手段ですね」

 

リール「行きます!行きます!」

 

魔女さん「ありがとうリール。私はある人の依頼で少し家を空けます。すぐに戻ってきますが、予約の時間が重なって箒と杖を取りに行けなくなったんです」

 

リール「あ、だから私に」

 

魔女さん「はい。そうなんです。ほんとは私が行くべきですが、依頼人の様態が良くないらしいので…」

 

リール「病気…ですか?」

 

魔女さん「はい。毒を含んだらしくてそれを治すよう言われているんです」

 

リール「分かりました!行ってきます!」

 

魔女さん「お願いします。リール」

 

リール「はい!」

 

魔女さん「あ、リール!」

 

リール「はい。何ですか?」

 

魔女さん「杖と箒の店は行けばわかるけど"メリー"って人に聞けば2つ揃えてくれますよ」

 

リール「メリーさんですね!分かりました!行ってきます!」

 

魔女さん「はい。行ってらっしゃい」

 

タッタッタッ!ガチャ!ギィィィィィ…バタン!

そしてリールは杖と箒を取りに行った。

 

魔女さん「さて…私もそろそろ…」

 

ガチャ…ギィィィィィ…バタン

魔女さんも家を出ることにした。

 

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リール (ふんふんふふふん!ふんふんふふふん!箒!杖!ふふふん!)

 

私はとても気分が良かった。箒と杖、この2つは魔法を使う上で欠かせないものだと思っていたからだ。本には杖を使う人が多かった。でも私は杖を持っていなかった。魔女さんに聞こうと思ったけどなんか気が引けたからやめた。でも!今日は自分の杖が貰える!しかも箒付き!ワクワクが止まらない!早く箒に乗ってみたい!私はそう思いながら街へ出かけた。

 

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場所…スペルビア

 

魔女さんの家から結構な距離を歩くと大きな町があった。私はここがどこなのか分からないけど、魔女さんのメモにはこの街だという印があった。とりあえず聞き込みをしながらメリーさんって人を探してみる。

 

リール「あ、あの…」

 

町人「はい。なんですか?」

 

リール「ここにメリーさんって人いませんか?」

 

町人「メリー?知らないな」

 

リール「そうですか。ありがとうございます」

 

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リール「あの…すみません」

 

町人2「はい。どうしましたか?」

 

リール「メリーさんってどこにいるか知りませんか?」

 

町人2「あ、メリーさんならこの先を行って2つ目の角を右に曲がって真っ直ぐ進むと"メリー魔法店"って名前のお店がありますよ。メリーさんはそこの店主をしてますよ」

 

リール「ありがとうございます!」

 

町人2「はーい」

 

運が良かった。まさか2人目でメリーさんの手がかりが見つかるとは!私は言われた通り、2つ目の角を右に曲がって"メリー魔法店"という名前のお店へ向かった。

 

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場所…メリー魔法店

 

リール「こ…ここかな…」

 

私は店の看板を見る。確かにメリー魔法店って書いてある。恐らくここで間違いないと思う。とりあえず入ってみよう。

 

ギィィィィィ…カランカラン!

私が店のドアを開けると鈴が鳴った。

 

リール「!」

 

私はその音に驚いた。

 

リール「あ、なんだ…鈴か…」

 

メリー「はーい。いらっしゃいませ〜」

 

スタスタスタスタ

その音に反応したのか、奥から人が現れた。

 

メリー「何かお探しですか?」

 

リール「あ、あの…」

 

メリー「?」

 

リール「こ、ここに…メリーさんって人…いませんか?」

 

メリー「あ、メリーは私のことですよ」

 

リール「!」

 

なんと、奥から出てきた人が魔女さんの言っていたメリーさんって人だった。

 

リール「あ、あの!」

 

メリー「?」

 

リール「ま、魔女さんに言われて杖と箒を取りに来ました!」

 

メリー「!」

 

メリーさんはその言葉に少し驚いていた。その後、私を見て近づいてきた。

 

メリー「あ、じゃああなたがリールさん?」

 

リール「!」

 

メリーさんはまだ名乗ってもいない私の名前を知っていた。

 

リール「え、あ、はい」

 

メリー「待ってましたよ!ささ!こちらへどうぞ〜」

 

リール「え、あの…」

 

スタスタスタスタ

私はメリーさんに手を取られて店の奥へ行った。

 

メリー「ちょっとここで待っててね」

 

リール「あ、はい」

 

スタスタスタ

するとメリーさんはさらに奥の部屋へ向かった。

 

リール「うわぁ…いっぱいある…」

 

私が案内された部屋にはたくさんの魔法道具があった。本でしか見た事なかったから知ってるものは少ないけど、これから知っていくって考えるとちょっとワクワクする。私は部屋中を見て回る。すると、この部屋には数だけでなく、種類もたくさんあった。杖や箒はもちろん他には何かの粉?だったり丸い水晶だったり本だったりととにかく凄い量と種類だった。

 

メリー「リールさん。こちらがあなたの箒と杖ですよ」

 

私が部屋を見て回っているとメリーさんが箒と杖を持ってきた。

 

リール「うわ…箒って案外大きいんですね」

 

メリー「はい。人を乗せるので少し大きい設計になっているんですよ」

 

リール「へぇ…」

 

メリー「そしてこれが杖ですね」

 

リール「!」

 

ガサガサ…ガサガサ…

メリーさんが長方形の箱から取り出したのは私のものと思われる杖だった。

 

メリー「さ、どうぞ」

 

リール「え、あ、はい」

 

プルプル…プルプル…

私は本物の杖を初めて見たため、少し手が震えていた。

 

メリー「…緊張されてますか?」

 

リール「へ!?わ、分かりますか!?」

 

メリー「はい。手が震えてますよ」

 

リール「あ…」

 

フゥ…

私は息を吹きかけてなんとか震えを止めた。

 

メリー「さ、どうぞ」

 

リール「はい」

 

スッ…

私はメリーさんから杖を受け取った。

 

リール「!」

 

ブワァァァァァァァッ!!

すると、周囲にいたマナが一斉に杖の先に集まってきた。

 

メリー「!!」

 

リール「わわわ!」

 

ボワン!ボワン!ボワン!

マナはどんどん集まり、どんどん膨張していった。しばらくするとマナの膨張が止まった。

 

リール「ひ、ひえぇ…びっくりしたぁ…」

 

メリー「え、あなた…」

 

リール「?」

 

メリーさんは驚いた表情を浮かべていた。

 

メリー「す…凄い!凄いよリールさん!」

 

リール「へ?」

 

メリー「私も久しぶりに見ましたよ!こんなに一気にマナが集まるなんて!」

 

リール「え…えっと…」

 

メリー「流石あの人の弟子ですね!凄いです!」

 

リール「え、あの…全然分からないんですが…」

 

メリー「あ、勝手に盛り上がっちゃってごめんなさい。興奮しちゃいました…」

 

リール「は、はぁ…」

 

メリー「実は杖って持つだけで周囲に魔力を分散させるんですよ。なので近くにいるマナはすぐに引き寄せられるんですよ。集める量は魔力の大きさに比例します。リールさんの魔力は結構大きいので集まるマナも比例して多くなるんですよ」

 

リール「へ、へぇ…」

 

メリー「ちなみにリールさんは適正魔法は何ですか?」

 

リール「えっと…魔女さんが言うには光属性魔法に適正があるそうです」

 

メリー「あーなるほど!どうりで魔力が大きかったんですね!」

 

リール「そ、そうなんですか?」

 

メリー「はい!闇属性と光属性魔法に適正がある人は基本属性魔法に適正を持つ人よりも大きな魔力を所持してないとなれないんですよ!」

 

リール「大きな魔力を所持してないとなれない?どういう事ですか?」

 

メリー「基本属性魔法と特殊属性魔法はその人の持つ魔力の大きさによって適正が変わるんですよ。普通の魔力の大きさであれば基本属性魔法のうちの1つからで、さらに大きい魔力を持っていれば光属性魔法に適正があるとされています」

 

リール「闇属性はどうなんですか?」

 

メリー「闇属性は九つの属性の中で最も魔力が必要な魔法です。なので、光属性魔法よりも大きな魔力を所持していないと適正になれないんですよ」

 

リール「へぇ!」

 

メリー「あ、でも光属性魔法に適正がある人は普通の人よりも大きな魔力を持ってるので十分ですよ」

 

リール「なるほど!あ、メリーさん」

 

メリー「はい。何ですか?」

 

リール「この杖の先についたマナはどうすればいいですか?」

 

メリー「あ、それなら杖から手を離せばマナは離れますよ」

 

リール「あ、じゃあこの杖はその箱に…」

 

メリー「あ、はい。分かりました」

 

スッ…

そして私はメリーさんに杖を渡した。するとさっきまで杖の先についていたマナたちが一斉に離れていった。

 

リール「あ、あれ…メリーさん。マナたちが」

 

メリー「あ、ひとつ言い忘れてました。杖って持ち主が使わないと本来の力を発揮できません。この杖はリールさんの杖なのでリールさんが持てばすごい力を発揮できます。ですが、この杖の持ち主でない私がこの杖を持つとこの杖の効果は得られないので魔力がない状態と変わらないんですよ。だからマナが離れたんです」

 

リール「へぇ!」

 

メリー「なので誰かに取られてもその人は魔法を使えないのでざまぁみろですね」

 

リール「あはは…そうですね」

 

ガチャ…

すると突然、部屋のドアが開いた。

 

魔女さん「メリー。リールがここに…」

 

リール「魔女さん!」

 

メリー「あ、来てるよ。そこに」

 

魔女さん「あ、良かったです。さ、帰りましょうかリール」

 

リール「はい!」

 

杖と箒を見せてもらった私はそれらを受け取った。

 

リール「メリーさん!今日はありがとうございました!」

 

メリー「いえいえ!またいつでも来てくださいね!」

 

リール「はい!」

 

魔女さん「それじゃあまたよろしくね。メリー」

 

メリー「うん!任せて!」

 

魔女さん「さ、行きましょうかリール」

 

リール「はい!」

 

そして私は魔女さんと家に帰るのだった。




〜物語メモ〜

スペルビア
魔法が発達している街。
リールと魔女さんはスペルビアから少し遠いところに住んでいる。
ここには魔法学校があり、この街に生まれた子は大体この学校に通っている。

メリー魔法店
スペルビアにある魔法店。
魔法関係の道具は全て揃っており、この店に行けば大体のものは揃う。
店主のメリーは魔法道具の扱いに長けており、今まで修理や生産を1人でこなしていた。

属性魔法の適正
属性魔法はその人が持つ魔力の大きさで適正が変わる。
基本属性魔法に必要な魔力は一般人でも持ってるくらいの大きさなので案外基本属性魔法の適正を持つ人が多い。
光属性魔法は基本属性魔法よりも大きな魔力を必要とし、闇属性魔法はさらに大きな魔力を必要とする。

各属性魔法に必要な魔力の大きさランキング
1位.闇属性魔法 (大きな魔力が必要)
2位.光属性魔法
3位.土属性魔法
4位.雷属性魔法
5位.風属性魔法
6位.水属性魔法
7位.火属性魔法
8位.無属性魔法
9位.氷属性魔法 (魔力が必要ない)
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