私、魔女さんに拾われました。   作:バスタオル

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ここでちょっとお知らせです。

2月には実習があるため、投稿が極端に減ります。
もしかしたら2月中は1回だけの投稿になるかもしれません。
もしくは2月中は投稿が無いかもしれません。
ご了承ください。

お知らせは以上です。


第31話 リールとエレナ

私の名前はリール。

今レヴィ学院長と話をしています。

私はレヴィ学院長との約束を破ってしまいました。

レヴィ学院長は約束を破った私を学院から追い出すそうです。

私は魔女さんと約束しました。

「魔女さんよりも凄い魔女さんになる」と。

なのに約束を破ってしまいました。

これから私はどうなるのでしょうか。

このまま誰かの家にお邪魔することになるのでしょうか。

…魔女さん。私を…助けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レヴィ「…リールさん。あなたの魔法で天使たちが目を覚ましたのです」

リール「て…天使…」

レヴィ「はい。天使です」

リール「天使って…なんですか…誰のことですか」

レヴィ「かつて存在した各属性魔法の頂点に立つ存在ですよ」

リール「!」

レヴィ「彼らの魔力は凄まじいものです。私たちでは太刀打ちできません」

リール (え…でも魔女さんは…)

レヴィ「あの人たちが動いているという情報を得ました。あなたが魔法を使ったあの日に」

リール「!」

レヴィ「それから数日が経って現在、先程天使の存在をキャッチしました」

リール「…」

レヴィ「ここにいたのは雷と風の天使ですね」

リール「…はい。雷属性魔法と風属性魔法を使う人でした」

レヴィ「…なるほど。このままでは生徒たちが危ないです」

リール「!」

レヴィ「あの人たちはやると決めたら必ずやります。故にあの人たちが殺すと思えば簡単に人を殺すでしょう」

リール「そんな…私のせいで…」

レヴィ「リールさん」

リール「は…はい…」

レヴィ「…私の結界ではあなたの魔力は防ぎ切れません。ですが、私の最大の防御力を誇る結界があの家に展開されています」

リール「!!」

レヴィ「そこに身を隠してください。あそこなら気配も消えます」

リール「えっと…あの…」

レヴィ「?」

リール「アンナたちは…どうなるんでしょうか…」

レヴィ「全員無事なので目覚め次第考えます」

リール「…分かりました」

レヴィ「では、あなたにはしばらくの休学を」

リール「あの」

 

リールはレヴィ学院長の言葉を遮って話した。

 

レヴィ「…なんですか?」

リール「私がこの場にいなかったら…アンナたちは…傷つかずに済みましたか…」

レヴィ「!」

リール「私のせいで…こうなったんでしょうか…」

レヴィ「…いえ、私の結界が弱いせいですよ」

リール「!」

レヴィ「私はこれまでたくさん勉強してきました。その中で最大の防御力を誇る結界も書物に記載されていました。私はそれを習得し、使えるようになりました」

リール「…」

レヴィ「ですが今回はその次に防御力が高い結界を施しました。それでも攻撃魔法は簡単に弾くほどの結界です。ですが、それですらあなたの魔力を抑えられませんでした。これは異常事態です」

リール「…すみません」

レヴィ「なのであなたは結界を展開しているあの家に隠れていてください。その間にできることをします」

リール「…分かりました。それでアンナたちが傷つかずに済むなら…私は家に戻ります」

レヴィ「…すみません。私の力不足で」

リール「いいえ、元はと言えば私の魔力が高いせいです。私の責任です。それでは…」

 

スッ…スタスタスタ

リールはレヴィ学院長に頭を下げ、その場をあとにした。

 

レヴィ「…」

 

レヴィ学院長はその背中を見ることしかできなかった。

 

 

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それから数日が経過した。

その間、特に何も起こらなかったが、リールは自分の中から何かが消えたような感じがした。

リールはあの後荷物をまとめ、元の家に戻った。

メリーさんはその家にはおらず、リールが帰ってきた時には家は前のままだった。

リールはその懐かしさに身を置きながら、アンナたちの回復を願った。

 

 

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場所…エレナ学院 (学院長室)

 

メリー「ふざけないでください!」

 

バン!

机を叩く音が辺りに響く。

 

レヴィ「…」

メリー「リールちゃんがこの学校を出たですって?」

レヴィ「…えぇ。出ましたよ」

メリー「なんでこの学校を出るんですか!あなた学院長なんでしょ!魔女さんと約束したんでしょ!リールちゃんを守るって!なのになんでその約束を放棄してるのよ!」

レヴィ「…みなさんのためです」

メリー「みなさんって何!誰のことを言ってるのよ!」

レヴィ「この学校の生徒たちです」

メリー「この学校の生徒になんでリールちゃんは含まれてないの!!」

 

バン!

メリーは机を叩いた。

 

レヴィ「…」

メリー「あなた!あんなにリールちゃんをこの学校に入学させたいって言ってたのに不都合があったらこの学校を追い出すのね!最低よ!」

レヴィ「…」

メリー「あなたに任せた私が愚かよ!あの家に展開している結界もリールちゃんを陥れようとしてるんでしょ!」

レヴィ「いや、そんな事はしてな」

メリー「信用できないわ!」

 

メリーはレヴィ学院長の言葉を遮った。

 

メリー「ふざけないで!魔女さんとの約束は何だったのよ!いい加減にして!それでも学院長なのあなた!」

レヴィ「…」

メリー「…もういい。もういいわ。あなたには失望しました。あの家にある結界も今すぐ解除してください。もう必要ありません。あなたは金輪際リールちゃんと接触しないでください」

 

トコトコトコ…ガチャ!バタン!

メリーは怒りながら学院長室を出た。

 

レヴィ「…」

 

レヴィ学院長はその背中を見ることしかできなかった。

 

 

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場所…魔女さんの家

 

リール (あれから数日…アンナたちはどうなったでしょうか…)

 

リールは机の上に置いてあるものを見た。

それは魔女さんに初めて見せた魔法で作った花だった。

 

リール (この花…魔女さんに見せたやつ…懐かしいですね)

 

リールはその花を手に取った。

 

リール (魔女さん…私はどうすればいいのでしょうか…みなさんを守るために魔法を使ったのに追い出されてしまいました…私の行いは…罪と呼べるものなのでしょうか…)

 

ガチャ!

ドアが勢いよく開いた。

 

メリー「リールちゃん!いる!?」

 

入ってきたのはメリーさんだった。

メリーさんは走ってきたのか息を切らしていた。

 

リール「メリー…さん…」

メリー「リールちゃん!」

 

タッタッタッ!

メリーは家に入るとすぐにリールを見つけ、リールの所まで走った。

 

メリー「リールちゃん!」

 

ギュッ!

メリーはリールを抱きしめた。

 

リール「メリー…さん…」

メリー「ごめんね!ごめんね!私があの人に任せたのが悪かったの!ごめんね…リールちゃん…」

リール「メリーさん…大丈夫ですよ」

メリー「…え…?」

リール「私がここにいるとアンナたちは怪我をせずに済みます。ここにいれば誰も巻き込まずに済みます。これでいいとは思いませんか?」

メリー「!!」

 

リールの目は乾いているのか、光が無かった。

 

メリー「違うわ!リールちゃんがいたからアンナちゃんたちは無事なの!」

リール「アンナたちは…無事なんですか?」

メリー「うん!リールちゃんがいたからアンナちゃんたちはみんな無事よ!リールちゃんのお陰よ!」

リール「…そっかぁ…よかった…無事だったんだ…」

 

リールの力はどんどん抜けていった。

 

メリー「リールちゃん!?」

 

メリーはリールの異変に気づいた。

 

メリー「リールちゃん!もしかしてご飯食べてないの!?」

 

リールの腕は前よりも少し細くなっていた。

 

メリー「リールちゃん!」

リール「…」

 

リールは少しずつ目を閉じていった。

 

メリー「待って!リールちゃん!リールちゃん!」

 

メリーは何度もリールを呼んだ。

だが、リールが返事を返すことは無かった。

 

メリー「リール…ちゃん…」

 

メリーはリールが完全に目を閉じると、脱力し始めた。

 

メリー「…くっ…こんなことなら…回復魔法を勉強していれば…」

メリー「!」

 

メリーはある人を思い浮かべた。

それは、かつて風属性魔法の適性者だったが、ある事をきっかけに回復魔法の道へと進んだ人物だ。

 

メリー「あの人に…あの人に連絡しないと!」

 

メリーはリールをベッドに寝かせた。

 

メリー「リールちゃん…待ってて…少しだけ家を空けるわ!」

 

タッタッタッ!

メリーはある場所に向かった。

その間もリールが目を開けることは無かった。

 

 

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場所…エレナ学院 (保健室)

 

ラミエ先生「…」

 

ラミエ先生は考え事をしていた。

 

ラミエ先生 (まさか天使たちが…ねぇ…ここに来た2人のうち1人は消滅したらしいけど…まさかね…)

 

ラミエ先生は嫌な予感がしていた。

 

ラミエ先生 (天使を倒すには古代兵器並みの威力を持つ魔力をぶつけないといけない。でも今のこの世界にそれほどまでに強い魔力を持つ人物は1人か2人…いや、3人くらいかな。そのうち1人はかつて狂気の魔女と呼ばれて恐れられていた人物。あとは狂気の魔女のお師匠様。そして…リール。この3人だけ。天使を倒せる人物は今のところ3人だけ)

 

トコトコトコ

ラミエ先生は保健室内を歩き始めた。

 

ラミエ先生 (でもあの場にいたのはリールだけ。でもリールは今の段階では魔力を解放する術を知らない。狂気の魔女のお師匠様は身を隠している。…となるとやはり…狂気の魔女。あの人しかいない。あの人が天使を1人消し炭にした)

 

トコトコトコ

ラミエ先生は窓の外を見た。

 

ラミエ先生 (…どこにいるのよリーナ。帰ってきてちょうだい。この世界は動き始めているわ。…誰かが止めないと…誰かが止めないとあの人が喰われるわ。リーナ。お願いだから戻ってきて…)

 

ガチャ!

突然保健室の扉が開いた。

 

ラミエ先生「…?」

メリー「はぁ…はぁ…ラミエ…いる…?」

 

保健室に入ってきたのはメリーだった。

 

ラミエ先生「メリー?どうしたのよ」

メリー「!!」

 

タッタッタッ!

メリーはラミエ先生の声を聞いて一目散に走った。

 

ガシッ!

メリーはこれでもかというくらいに強くラミエ先生の腕を掴んだ。

 

メリー「ラミエ!助けて!リールちゃんが!リールちゃんが!」

ラミエ先生「どうしたのよメリー。ちゃんと伝えて」

メリー「リールちゃんが何日もご飯食べてないの!この学校を追い出されてから1度もご飯食べてないの!何日前に追い出されたのかは分からないけど私があの家に行くまで何も食べてなかったの!」

ラミエ先生「落ち着いて。リールの状態は?」

メリー「眠っちゃってるの!ゆっくりと目を閉じて脱力してたの!お願いラミエ!リールちゃんを助けて!」

ラミエ先生「…」

 

トコトコトコ

ラミエ先生は少し考える仕草をして保健室にある棚に手を伸ばした。

 

ラミエ先生「メリー」

メリー「何!」

ラミエ先生「あなた、何か買ってきて貰えない?リールのために」

メリー「いいわ!何でも買ってくるわ!魔道具でも家でも箒でも!」

ラミエ先生「いえ、買ってくるものは食べ物だけでいいわ」

メリー「何がいいの!」

ラミエ先生「何でもいいわ。病人が食べやすいものを買ってきて」

メリー「じゃあ料理して食べやすくするってのはどう!?」

ラミエ先生「それでもいいわ。とにかく何でもいいわ。肉でも野菜でも飲み物でも。あの子の体に何か栄養を入れないとリールは目を覚まさないわ」

メリー「分かったわ!今すぐ行くからラミエも家に向かって!」

ラミエ先生「…任せて。あなたもお願いね」

メリー「分かったわ!買ったらそのままあの家に向かうから!」

ラミエ先生「分かったわ」

 

タッタッタッ…ガチャ!バタン!

メリーは走って保健室を出た。

 

ラミエ先生 (リール…)

 

 

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場所…魔女さんの家

 

リール (…どれくらい経ったのかな。全然体が動かない…目は開けられるけど…)

 

リールはメリーが出ていった後に目を覚ましていた。

 

リール (メリーさん…あれ、いないのかな…)

 

リールはゆっくり体を起こして周囲を見渡した。

 

リール (…私の部屋だ)

 

リールは今いる所が自分の部屋だと認識する。

 

リール (ゆっくりだけど…体は動かせる…)

 

リールはベッドから起きて歩き始めた。

 

リール (メリー…さん…)

 

トンッ…

 

リール「!?」

 

バタッ!

リールは段差につまずいて転んだ。

 

リール (…痛い…痛い…)

 

リールは痛みに耐えていた。

 

リール (なんで…こんなに…)

 

ガチャ…

突然家の扉が開いた。

 

リール (あ…誰か来た…行かないと…)

 

リールはゆっくりではあるが、立ち上がって玄関に向かった。

 

 

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場所…魔女さんの家 (玄関)

 

リール (誰が来たのかな…)

 

リールは重い足取りで玄関に向かう。

 

ガチャ…

リールはゆっくりと玄関を開けた。

 

リール (…あれ、誰もいない)

 

リールが玄関に来た頃には誰もその場にいなかった。

 

リール (…間違いだったのかな…でも…ドアが開く音聞こえたし…)

 

ギィィィ…バタン…

リールはゆっくりと玄関を閉めた。

 

トコトコトコ…

リールはゆっくりとソファに向かう。

 

ストン

ソファについたリールは力なくその場に座った。

 

ぐぅぅぅ…

リールのお腹が鳴った。

 

リール (お腹…空いた…)

???「あら、随分と魔力が弱いわね。あなた」

リール「…?」

 

リールは声のした方を見た。

そこにはある人物が立っていた。

 

???「そんな姿を見たらあの人が悲しむわよ」

リール「あなたは…」

 

そこにいたのはエレナだった。

 

エレナ「あの時ぶりね。光属性魔法の適性者さん」

リール「…お久しぶりです」

エレナ「…?」

 

エレナはリールの異変に気づいた。

 

エレナ「あなた、体調が良くないの?」

リール「…いえ、体調は…いいと思います…でも…お腹が…」

 

ぐぅぅぅぅ…

リールのお腹が鳴った。

 

エレナ「…何か思い詰めてるようね。私が何か作るからその後に何があったか教えてちょうだい」

リール「…はい」

エレナ「キッチン借りるわね」

リール「…はい」

 

トコトコトコ

エレナはリールのために料理を作った。

 

エレナ「はい。できたわよ。こっちに来られる?」

リール「…すみません…難しいです」

エレナ「ならそのまま座ってなさい。私が食べさせるわ」

 

トコトコトコ

エレナはできた料理を持ってリールのところに向かった。

 

エレナ「さ、食べて。これは魔女や魔法使いのための料理なの。普通の人間には美味しくないものだけど、私たちには美味しく感じるわ。魔力を回復させるためのものよ。はい」

 

エレナが作ったのは今まで見たこと無かったスープのようなものだった。

エレナはスプーンを手に取り、スープをすくってリールの口に持っていった。

 

エレナ「大丈夫よ。毒なんて入れてないわ」

リール「…いただきます」

 

スゥゥゥ…ゴクン…

リールはそのスープを口に含んだ。

 

リール「…凄いですねこれ。体が少しずつ暖かくなってきました」

エレナ「ね、言ったでしょ。体が暖かくなってるってことは魔力が戻ってきている証拠よ。さ、食べて」

 

スゥゥゥ…ゴクン…

リールはそのスープを残さず口に含んだ。

 

エレナ「どう?少しは良くなった?」

リール「!!」

 

リールは自分の体に異変が起こっているのに気づいた。

 

リール「凄い…力が入ります!魔力も元に戻ってます!元気になりました!」

エレナ「そう。それは良かったわ」

リール「ありがとうございます!んんん!元気なのって気持ちいいですね!」

エレナ「…」

 

エレナは喜んでいるリールを見ていた。

 

エレナ (…リノ。あなたの娘さんはとても可愛いですね。言葉も綺麗で魔力も強い。あなたに似てますね)

リール「いっちにっ!さっんしっ!」

 

リールは体操をしていた。

 

エレナ (…こういうところもあなたそっくりですね)

リール「あの!」

エレナ「…?」

リール「助けていただいてありがとうございます!」

エレナ「…いいわよ。別に」

リール「でも凄いですねあの料理!私も教わりたいです!」

エレナ「またいつか教えてあげるわ」

リール「やったぁ!」

 

リールはとても喜んでいた。

 

エレナ「さて、本題に入らせてもらうわよ。光属性魔法の適性者さん」

リール「え?本題?」

 

リールは聞く姿勢に入った。

 

エレナ「あなた、何でここにいるのよ」

リール「!!」

エレナ「私がここに来るってあの魔女に言われてるんじゃないの?あの学院にいたほうがあなたは安全よ。なのになぜ」

リール「あ、私…学院長から休学を言い渡されてまして…この家に隠れるよう言われたんですよ」

エレナ「…」

リール「私のせいでアンナたちが怪我をしちゃいまして…私が離れて暮らせばもう傷つかずに済むんじゃないかって思いましてそれで…」

エレナ「…ここに来たわけね」

リール「…はい」

エレナ「…アンナ…あの子たちね」

リール「…」

エレナ「…どうだった?ゴーラとマーモは」

リール「ゴーラ?マーモ?」

エレナ「え、知らないの?」

リール「は、はい…」

エレナ「あなたがいた街を襲撃した2人の男よ。覚えてない?」

リール「あ、あの雷属性魔法を使う人と風属性魔法を使う人のことですか?」

エレナ「そう。その2人よ。どうだった?強かった?」

リール「はい。強かったです。私たちじゃ歯が立ちませんでした」

エレナ「…そう。でもそのうちの一人は死んだわ」

リール「!!」

エレナ「風属性魔法を使う方ね」

リール「やっぱり…消えてたのは本当だったんですね」

エレナ「えぇ。狂気の魔女…いえ、リーナがマーモを殺したのよ」

リール「!!」

エレナ「凄まじい魔力だったわ。半分程度の力なのにマーモを消し去るなんてね」

リール「魔女さんは…」

エレナ「…?」

リール「魔女さんは…今どこにいるんですか?」

エレナ「…」

リール「知ってるなら会わせて下さい」

エレナ「…知ってるわ。でも会わせてあげられない」

リール「なぜですか…」

エレナ「…私にも目的があるの。その目的が達成されるまでは会わせてあげられない」

リール「目的って…なんですか」

エレナ「…魔核を集める。それが私の目的よ」

リール「ま…魔核…?」




〜物語メモ〜

は、今回は新しい情報は無いので次回ですね。

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