私、魔女さんに拾われました。   作:バスタオル

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第36話 リールとブエルタ王国の侵入者

私の名前はリール。

今魔女さんの家にいます。

アンナたちが私の部屋や生活を見たいということで、まず私の部屋を紹介しました。

みんなはその時、私の部屋の本棚にある魔導書やノートを見つけてそれを読んでいました。

その中で私が無属性魔法について説明するとみんなの目が一瞬で輝いて私に無属性魔法を教えてと言ってきました。

私自身あそこまで迫られたことがないので驚きと流れで「はい」と答えてしまいました。

でもみんなと同じ魔法を勉強するなんて初めてなのでちょっと楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所…リールの部屋

 

リール「じゃ、じゃあ次はこちらに行きましょう」

 

リールたちはリールの部屋を出て隣の部屋に向かった。隣の部屋に着くとリールは部屋のドアを開けて部屋に入った。

 

リール「こちらは私の箒や杖、他にも色々な魔道具を置いている部屋になります」

 

スカーレット「おおおお!」

アンナ「おおおお!」

オード「おおおお!」

 

スカーレット、アンナ、オードは物珍しい目でその部屋を見た。

 

オード「すげぇ!」

アンナ「ほんと…色々ある…」

スカーレット「これ…全部本物だわ…」

リール「そりゃあ偽物なんて置きませんよ…」

アンナ「ねぇリール」

リール「はい。何ですか?」

アンナ「これ何?」

 

アンナは机の上に置いてあるドーム状の置物を指さした。

 

リール「あ、これは天気を見るためのものですよ」

アンナ「天気?」

リール「はい。私がここで魔法の勉強をしてた時に使っていたものです。場所を設定すると、今日、明日、明後日の天気が見れます。私はこれを使って外で魔法を使うか、家の中で魔法を使うかを決めていました」

アンナ「すごい…」

オード「なぁリール!これなんだ?」

 

オードは棒状の物を指さした。

 

リール「あ、これはですね。よっと…これは床に刺すことで…」

 

コンッ!

リールはその棒状のものを部屋の床に突き刺した。

 

ブゥン…ピピピ…

突然、その棒から音が出た。

 

オード「うおっ…なんだ?」

リール「これは言わば辺りを照らすものになります」

 

ピカッ!

するとその棒状のものから凄まじい光が出てきた。

 

オード「うわっ!眩しい!」

リール「まぁ仕方ないです。今これは太陽の光を受けて光っているんです。なので本来よりも強い光を放っているんです」

スカーレット「てことは光の量で調整できるってわけ?」

リール「正解です。これは本来夜に使うものなんですが、その時に月明かりを拾って周囲を照らすんです」

スカーレット「なるほど…」

リール「まぁ時々月が見えなくなる時があるので、そうなるとこの棒も光を失います。その時は私の光属性魔法の出番ですね」

スカーレット「面白い魔道具ね」

リール「はい!」

アンナ「じゃあリール!これ何!?」

 

アンナは棚に置いてある計測器を持ってきた。

 

リール「これは自分の魔力を計測するためのものですよ」

アンナ「魔力が分かるの!?」

リール「はい。魔力が分かれば勝てる戦いか負ける戦いかを見極めることができますよ」

アンナ「やりたい!」

リール「分かりました。ちょっと貸してください」

アンナ「はい」

 

アンナはリールに計測器を渡した。

リールは手際よくその計測器をつけた。

 

リール「はい。これで完了です。あとはこちらに魔力を送れば計測できますよ」

アンナ「魔力を送ればいいの?それだけ?」

リール「はい。ただし全力でやってください。中途半端な魔力だと後々自分が困ることになりますよ」

アンナ「分かった!」

 

シュゥゥゥゥゥゥ…

アンナは魔力を溜め始めた。

 

リール「…もう大丈夫ですか?」

アンナ「うん…これくらいが限界…」

リール「ではあとはこれにその魔力を送ってください」

アンナ「…うん」

 

ヒュゥゥゥゥ…

アンナは計測器に自分の魔力を送った。

 

ピピピ!ピピピピピピピピピ!

すると計測器が突然音を鳴らして計測し始めた。

 

リール「これでアンナの魔力が分かりますよ」

 

ピピピ!ピピピ!ピピピ!

計測器が計測した結果を見せてきた。

 

リール「アンナの魔力は245ですね」

アンナ「245…?」

リール「はい。こちらがアンナの魔力になります」

アンナ「245って高いの?」

リール「うーん…参考にはならないと思いますが、魔女さんがこれを使った時はエラーを起こして壊れちゃったんですよ」

アンナ「え!?」

リール「多分魔女さんの魔力が強すぎたんだと思います」

アンナ「す、すごい…」

スカーレット「リールの魔力は?」

リール「魔女さんが壊しちゃって計測できなかったんですよ」

スカーレット「あらそう…」

オード「ならみんなでやろうぜ。これなら大体どれくらいの強さか分かるだろうしな」

スカーレット「そうね。私も実際の魔力を知りたかったのよ」

リール「あ、先に言っておきます」

スカーレット「何?」

リール「この計測器は1000までが限界ですので、それ以上いくと壊れちゃいます。ですが手は抜かないでくださいね」

スカーレット「当たり前よ。さ、やりましょう」

 

こうしてスカーレット、オード、ディア、ノーラの魔力計測が始まった。

 

リール「あ、スカーレットの魔力は332ですね」

スカーレット「332?」

リール「ですね」

スカーレット「うーん…」

アンナ「すごいスカーレット!私よりも高い!」

スカーレット「そ、そうね…」

オード「リール!俺は!?俺は!?」

リール「えーっとオード君は…」

 

リールは計測器を見た。

 

リール「あ、オード君は318ですね」

オード「え!?委員長よりも低い!?」

スカーレット「あらそうなの?」

リール「ですね」

オード「くそったれえええええええ!負けたあああ!」

スカーレット「あらあら…まぁまぁ…ふふふ…」

オード「笑うなぁ!」

ディア「リール。俺たちはどうだ?」

リール「えーっと…ディア君は327ですね」

オード「え!?ディアも俺より高いのか!?」

ディア「ふっふっふっ…俺の勝ちだなオード」

オード「がああああああ!」

ノーラ「リール。俺のはどうだ」

リール「あ、えーっと…わ!すごい!ノーラ君の魔力387ですよ!」

オード「なに!?」

ディア「3…387…」

ノーラ「え、じゃあ1番高いのか?俺」

リール「はい!1番高いですよ!」

ノーラ「しゃああああああああ!」

 

ノーラはガッツポーズを取って大いに喜んだ。

 

オード「があああああ!負けたあああああ!」

ノーラ「あっははははは!俺が1位だあああ!」

ディア「ふざけるなあああああ!」

スカーレット「や…やかましいわね…この人たち…」

アンナ「あはは…」

オード「リール!もう1回だ!もう1回やらせてくれ!」

リール「は、はい…どうぞ…」

 

オードはもう一度魔力を計測した。

 

オード「ど…どうだ…リール…はぁ…はぁ…」

 

オードは目一杯魔力を込めた。

 

リール「えーっと…わ!すごい!オード君さっきよりも高くなってますよ!」

オード「ほんとか!?どれくらいだ!!」

リール「322ですね」

オード「え…322…」

ディア「てことはさっきのと比べて4しか上がってないわけだな」

オード「な…」

ノーラ「まぁ気にすんなってオード。これから頑張れば俺を追い越すくらいできるっての」

オード「うるせえええええ!」

 

オードたちは取っ組み合いをし始めた。

 

リール「あはは…」

アンナ「そういえばリールの魔力は?」

リール「え…私の魔力ですか?」

アンナ「うん」

スカーレット「確かに…気になるわね」

リール「うーん…やってみましょうか」

アンナ「やってみて!」

 

リールは計測器に魔力を込めた。

 

ディア「ん?何やってるんだ?」

スカーレット「リールの魔力を見てるのよ」

ディア「リールの?」

スカーレット「そうよ」

ディア「おーいオード!」

オード「あ?なんだよ」

ディア「リールが自分の魔力を計測してるらしいぜ」

オード「なに!?」

ディア「お前も一緒に見ようぜ」

オード「見る!」

 

オードとノーラもリールの魔力を見ようとした。

 

ピピピ!ピピピ!ピピピ!

計測器がリールの魔力を計測し終えた。

 

リール「ふぅ…」

アンナ「結果は?」

リール「えーっと…」

 

オードたちは聞き耳を立てた。

 

リール「エ…エラー…です」

スカーレット「…え?エラー?」

リール「は、はい…」

 

計測器は数字ではなくErという文字だけが表示されていた。

 

オード「え、じゃあ…」

ノーラ「魔力が…1000よりも高い…」

ディア「ってことか?」

リール「そ…そうなりますね…」

アンナ「すごいリール!魔力が1000もあるなんて!!」

リール「え…えーっと…」

オード「すげぇ…」

ノーラ「じゃあリールが1番高いな!」

リール「そ、そうですね…」

ディア「あれ?オード?」

オード「な、なんだよ」

ディア「こんなに差があるんじゃ足でまといになりそうだな」

オード「うるせぇ!俺はこの中で1番になってやるからな!」

ノーラ「いや…リールより上は難しいんじゃないか?」

オード「やってやる!」

リール「頑張って下さい!オード君!」

オード「!!」

 

オードは突然胸が熱くなった。

 

オード (絶対…勝ってみせる!)

 

 

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場所…家の裏

 

リール「さて、こちらがいつもゴミを捨てる場所になります」

 

リールが指さしたのは家の壁だった。

 

スカーレット「え?ただの壁よ?」

アンナ「うん。私もそう見える」

リール「あ、普段は見えないんです。でもここにゴミ袋を置くと魔法が作動して燃やしてくれるんです」

スカーレット「へぇ…すごいわね…」

リール「見てみますか?」

スカーレット「え、見せてくれるの?」

リール「はい。大丈夫ですよ」

スカーレット「じゃあ見せてもらえる?」

オード「俺も見たい!火属性魔法なんだろ?なら俺は絶対見るべきだと思うから!」

リール「はい!ではゴミ袋を持ってきますね」

 

そう言ってリールは家からゴミ袋を持ってきた。

 

リール「では見ててくださいね」

 

ガサッ…

リールはゴミ袋をそこに置いた。

 

リール「ここに置くと魔法が作動して…」

 

ボボッ!

突然火属性魔法が発動してゴミ袋が燃え始めた。

 

アンナ「わ!わわ!燃えた!」

スカーレット「す、すごい…」

オード「ちょ、リール!これ家燃えないか!?大丈夫か!?」

 

ゴミ袋を燃やす火はとても大きく、人間1人分の大きさに相当する。

 

リール「あ、大丈夫ですよ。これはゴミ袋以外は燃やさないので」

オード「ゴミ袋以外は燃やさない?」

リール「はい。見ててくださいね」

 

ゴゥン!

リールが火に手を入れた。

 

オード「お、おい!リール!」

アンナ「手…手が…」

リール「大丈夫ですよ」

 

リールは平気だった。

 

リール「みなさんも触ってみますか?」

アンナ「え?」

 

みんなは少し不安だったが、あまりにもリールが平気そうだったので触ってみることにした。

 

オード「うおっ…ほんとだ…」

スカーレット「全然熱くない…」

ノーラ「すげぇな…全然燃えない…」

ディア「これめっちゃ便利じゃねぇか。これ使えば周りの草とかも燃えないわけだろ?」

スカーレット「しかも燃えるのはゴミ袋だけ」

アンナ「べ、便利…」

リール「私もそう思いますよ。何度も使わせてもらったので」

オード「他にもこういう便利な物ってあるのか?」

リール「そうですねぇ…風属性魔法の人がいればここの草も簡単に掃除できるんですが…」

ノーラ「風属性魔法はここにはいないな…」

リール「あ!じゃあ無属性魔法の浮遊魔法が使えたら動かなくても物を取り寄せたりできますよ!」

ディア「それは誰でもできそうだな」

リール「うーん…他には…」

 

リールは色々と考えたが何も思いつかなかった。

 

オード「ま、まぁ色々ありそうなのは分かった」

リール「あ、でも魔法が無くてもここの生活には不自由してませんよ」

スカーレット「確かに。魔導書あるしマナの純度が高いし魔法を使った便利なものもあるし」

リール「はい!」

アンナ「私…ここに住みたいなぁ…」

スカーレット「あ、私もそう思ってた」

ノーラ「確かに。俺もそれに賛成だわ」

ディア「え?ノーラどうした」

ノーラ「何がだ?」

ディア「いや、ノーラがそんなこと言うなんて」

ノーラ「お前…俺をなんだと思ってるんだよ」

リール「さ、家に戻りましょ!私の生活とかは大体喋りましたので!」

スカーレット「そうね。入りましょうか」

 

スタスタスタ

みんな魔女さんの家に入った。

 

 

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場所…ブエルタ王国

 

???「キファ様ー!」

キファ「ん?何?」

 

バン!

部屋の扉が勢いよく開いた。

 

???「キファ様!緊急事態です!」

キファ「何があった」

???「ブエルタ王国の門が下界の人間によって突破されました!」

キファ「何!?」

???「現在私たちが応戦していますがとても歯が立ちません!」

キファ「この国に入れるということはそいつも風属性魔法の適性者か!下界の人間って誰のことだ!」

???「それは…」

 

バゴォォォォォン!

突然キファの部屋の壁が破壊された。

 

キファ「な…なんだ…」

 

キファは壁を破壊した人物を見ていた。

 

エレナ「あらあら…随分脆いのねこの建物は。1発で壊れちゃったわ」

キファ「な…お前は…」

 

そこにいたのはエレナだった。

 

エレナ「ごきげんよう。狂風の使徒 レギン」

キファ「…なぜ俺の名前を」

エレナ「あら、使徒の名前くらい覚えてるわよ?」

キファ (くっ…よりによってこの人か…)

???「キファ様…」

キファ「国民に通達!今すぐ魔風の谷に集合!負傷者を優先に連れていけ!私はここでこの人を食い止める!」

???「ですがキファ様!相手はあのエレナですよ!!キファ様も一緒に…」

キファ「俺が止めねぇと国民が死ぬ!俺が食い止めるから早く行け!」

???「…分かりました。必ず来てください!」

 

タッタッタッ

???は部屋を出た。

 

エレナ「あら、勇敢なのね。あなた」

キファ「国民は財産だ。下界の人間には穢させはしない」

エレナ「あらあら…下界の人間だなんて。私、その程度の人間ではないですよ?」

キファ「…何しに来た」

エレナ「魔核。あなたなら分かりますよね?」

キファ「!!」

 

キファは魔核という言葉を聞いて驚いていた。

 

エレナ「実は魔核が必要になったんですよ」

キファ「…なぜ魔核を知っている。あれは俺たち十二使徒しか知らないはず…」

エレナ「さぁ?何故でしょうね?」

キファ「くっ…」

エレナ「さ、魔核を渡してください。渡せば何もしませんから」

キファ「…信用できんな」

エレナ「何故です?」

キファ「…生憎、俺はこの国の人間と十二使徒しか信用しないからな」

エレナ「はぁ…目的は魔核の回収だけですので、あなたの国にはこれっぽっちも興味無いんですよ」

キファ「はっ…よく言いやがる。俺の兵を怪我させておいて」

エレナ「あの人たちが攻撃してきたからです。あの人たちが攻撃しなかったら私も攻撃しませんでした」

キファ「結果論だろ」

エレナ「いえ、元々そのつもりでしたよ。ですが攻撃された以上こちらが攻撃しないと負けちゃうので仕方なく攻撃しました。正当防衛ですね」

キファ「…」

エレナ「さぁ、魔核を渡してください。これだけです」

キファ「…渡すかよ」

エレナ「…」

キファ「これは俺たちがリノから受け取った大事なものだ。誰にも渡さん」

エレナ「はぁ…早く渡してください」

キファ「断る」

エレナ「…では、力づくで頂きますよ」

キファ「できるもんならやってみな」

エレナ「…そうですか」

 

ジジジ…ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

エレナは魔力を上昇させた。

 

ビュォォォォォォ!

するとエレナを中心に風が発生した。

 

キファ (くっ…なんという力…)

エレナ「…さて、負ける覚悟はできましたか?狂風の使徒 レギン」

キファ「はっ…お前こそ。俺に負ける覚悟はできたか?」

エレナ「ふふっ…面白いこと言いますね。これからボコボコにされて負けを認めるのはあなたの方ですよ」




〜物語メモ〜

魔力
魔力は純粋にその人の魔法の強さを表す。つまり数値が高ければ高いほど魔法の威力が高い。
1位.リール…Er
2位.ノーラ…387
3位.スカーレット…332
4位.ディア…327
5位.オード…322
6位.アンナ…245

キファ
十二使徒のうちの1人。
風属性魔法の適性者。
ブエルタ王国の統治者で十二使徒と国民と風属性魔法の適性者以外の人物をあまり信用していない。
ブエルタ王国が他の国と比べて標高の高い場所にあるのはそのため。
ブエルタ王国に行くために風属性魔法の適性者が必要なのもそのため。

ブエルタ王国
キファが統治している国。そこは他の国よりも標高が高いところに存在しており、常に風が吹いている不思議な国。風の強さは日によって変わるが、風属性魔法の適性者には普段と何も変わらないくらい。他の属性魔法だと箒に乗っていたら飛ばされるくらいの風力と風速を持っている。なのでブエルタ王国に行くには風属性魔法の適性者がいないといけない。風属性魔法の適性者が一人いれば十分だが、一人もいない場合はブエルタ王国に辿り着くことは難しい。ただし行けない訳では無い。
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