私の名前はリール。
今魔女さんの家にいます。
先程、グラムさんから魔女さんや学院長について色々と聞きました。
過去に起こったこと、魔女さんの別称、リノという人物の存在。
全てではありませんが、ある程度のことは聞けました。
魔女さんはエレナさんの部屋で拘束されているそうです。
助けに行きたいんですが、場所が分からないのでどうすればいいか…
今はまだ早すぎるのかもしれません。
もう少し力をつけてから魔女さんを探しに行こうと思います。
場所…???
マギ「…」
ラビ「ねぇマギ」
マギ「…なんだ」
ラビ「エレナがブエルタ王国を壊滅させたって」
マギ「なんだと」
ラビ「さっきメノちゃんが教えてくれたの。ブエルタ王国が壊滅したって」
マギ「あの女…一体何やってるんだ」
ラビ「私も分からない。どうする?殺す?」
マギ「…いや、やめておこう」
ラビ「どうして?」
マギ「そいつが本体かどうか分からん。もし分身ならやるだけ無駄だ。何もできずに本体に気づかれてしまう」
ラビ「…確かに厄介だね」
マギ「…あぁ」
ラビ「もういっその事エレナと絶縁しない?」
マギ「…」
ラビ「もういいじゃん。私たちの計画に賛同しないじゃん。殺した方がいいよ」
サリエラ「ダメですよ。ラビ」
ラビ「?」
スタスタスタ
サリエラが部屋に入ってきた。
ラビ「サリエラ…」
サリエラ「あの人を殺すことはできませんよ」
ラビ「なんで?結界でも展開してるの?」
サリエラ「…あの人には心臓がないので殺しても意味が無いんですよ」
ラビ「え!?心臓無いの!?」
サリエラ「はい。ありませんよ」
ラビ「え!?でも生きてるじゃん!」
サリエラ「まぁ、厳密には心臓が定まってないということです」
ラビ「?????」
ラビは言葉の意味を理解していなかった。
サリエラ「つまりですね、心臓がある体が本体なんですが、常に同じ場所に存在している訳では無いので、探すのに苦労します。加えて、エレナの分身と本体はリンクされた状態にあるので分身が殺されたらすぐに本体に気づかれます」
ラビ「気づかれると何かあるの?」
サリエラ「はい。エレナは闇属性魔法の適性者なのは知ってますよね?」
ラビ「うん」
サリエラ「エレナは自分を闇に喰わせて分身を作っています。なので分身を殺してしまうとその闇に吸収されてエレナの糧となってしまうのです」
ラビ「ひえっ…」
サリエラ「なので無闇にエレナを攻撃するのは良くないんですよ」
ラビ「ムムム…」
サリエラ「あの人が消されてないのはその危険があるからです。自分が闇に喰われるリスクを背負ってまでエレナを殺したくはないでしょう」
ラビ「まぁそうだけどさぁ…」
サリエラ「大丈夫です。奥の手はありますので」
ラビ「え!?なになに?」
サリエラ「教えません」
ラビ「え〜…」
サリエラ「ですが、今は好きにさせておくのが吉です。あの人が本気を出せば私たちは勝つことはできません。下手に刺激して殺されるのはごめんですよ」
マギ「…だな。今は好きにさせておこう」
ラビ「う〜ん…」
サリエラ「そういえばマギ。マーモの枠は決まりましたか?」
マギ「いや、決まってない。マーモ程の魔力を持つやつがいないからな」
ラビ「私も知らないなぁ…」
サリエラ「…まだ難しそうですね」
マギ「…あぁ」
サリエラ「では、私はこれで」
スタスタスタ
サリエラは部屋を出た。
マギ「…」
ラビ「じゃ、私も行くね」
マギ「あぁ」
ラビ「じゃね〜」
スタスタスタ
ラビも部屋を出た。
マギ「…そろそろか」
ピッ…
マギは目の前の機械を操作した。
マギ「聞こえるかマモン。聞こえたら返事をしろ」
マモン「聞こえるぜ。どうした」
マギ「進捗状況は」
マモン「もういけるぜ。あとは座標を決めて落とすだけだ」
マギ「そうか。あの町の連中を全て殺せ。一人も生かすなよ」
マモン「あぁ。分かった」
マギ「レット。準備は」
レット「大丈夫だ」
マギ「よしっ。作戦開始だ」
マモン「了解」
レット「了解」
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場所…スペルビア王国が見える高台
レット「…さぁてと。始めますか」
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場所…スペルビア王国上空
マモン「ここでいいんだな。んじゃ、落とすか」
パチン!
マモンは指を鳴らした。
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場所…スペルビア王国が見える高台
レット「はぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
ヒュォォォォォォォォォ…
レットは魔力を高めた。
レット「大地よ 凍てつけ」
パキパキパキ…
レットの周囲の気温が急激に下がった。
レット「
ビュォォォォォォォォォ!
スペルビア王国に向かって一直線に氷属性のレーザーが放たれた。
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場所…スペルビア王国上空
マモン「!」
レットが放った魔法がスペルビア王国に向けて放たれた。
マモン「よしっ。来たな」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
それを確認したマモンは魔力を高めた。
マモン「
ゴォォォォォォォォォ!
マモンはスペルビア王国に向けて隕石を落とした。
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場所…スペルビア王国
ドォォォン!パキパキパキパキパキ!
レットの魔法がスペルビア王国の土地に当たった瞬間、瞬く間に氷が国全体に広がり、外にいる人、家の中にいる人を拘束した。
国民「うわっ!なんだこれは!」
国民「氷だ!」
国民「あ、足が…」
国民「誰か!火属性魔法の適性者はいないか!」
国民「ねぇ!あれ見て!」
国民たち「!!!」
国民たちが空を見上げると、マモンが落とした隕石が迫っていた。
国民「なんだこれは!」
国民「まさか…私たちを拘束して…あれで…」
国民「ふざけるな!!俺たちが何したって言うんだ!」
国民「いきなりだぞ!誰だ!誰の仕業だ!」
ゴォォォォォォォォォ!
隕石は無慈悲にもスペルビア王国に近づいている。
国民「なんで…こんなことに…」
国民「これじゃあ何も出来ない!」
国民「どうすれば…」
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場所…アースの部屋
ピピピ!ピピピ!ピピピ!
突然アースの部屋の発信機が音を鳴らした。
アース「私だ」
ジン「アース!俺だ!ジンだ!」
アース「ジンか。どうした」
ジン「スペルビア王国が一瞬にして氷漬けにされた!全員身動きが取れない!」
アース「なんだと!」
ジン「マークも動けない!誰か助けてくれ!」
アース「分かった!今すぐ仲間を向かわせる!少しだけ待ってくれ!」
ジン「頼む!」
ガチャ!
アースは発信機を置いた。
アース「誰か!誰かいないか!」
側近「はい」
アース「今すぐ十二使徒たちをスペルビア王国に向かわせろ!スペルビア王国が攻撃を受けている!急げ!」
側近「かしこまりました!」
タッタッタッ!
側近は走って事を伝えに向かった。
アース「クソッ…なぜこんな時に…」
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場所…魔女さんの家
アンナ「リール!」
リール「?」
アンナ「外来て!早く!急いで!」
タッタッタッ!
リールたちは外に出た。
リール「どうしたのアンナ!」
アンナ「あれ見て!」
リール「!?」
スカーレット「!?」
オード「!?」
ディア「!?」
ノーラ「!?」
リールたちが見たのは氷漬けにされたスペルビア王国と空から降ってくる隕石だった。
リール「何…あれ…」
スカーレット「お父さん…お父さん!」
ヒュッ!ビュン!
スカーレットは箒を出して一目散にスペルビア王国に向かった。
リール「…私たちも行きましょう」
リールたちも各々自分の箒を出してスカーレットを追いかけた。
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場所…エレナ学院
リール「!」
リールはある人物を見かけた。
リール「アンナ!」
アンナ「何?」
リール「先に行ってください!私は後で行きます!」
アンナ「どこ行くの!」
リール「あの人がいます!私はその人と話してから行きます!」
アンナ「う、うん!分かった!」
オード「待て」
リール「…オード君」
オード「…俺も行く」
ディア「オード!」
オード「リールを1人にできない。俺も行く。ディアとノーラはアンナと一緒に先に行け」
ディア「…分かった」
ノーラ「後で来いよ」
オード「…あぁ」
ビュン!
アンナとディア、ノーラはスカーレットの後を追った。
リール「オード君。行きましょう」
オード「…あぁ」
ビュン!
リールとオードはある人物を追いかけた。
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場所…エレナ学院(校庭)
???「…厄介なことしてくれたわね。レット」
パキッ…パキッ…
???は凍った校庭を歩く。
???「…こんな事して。一体何するつもりよ」
???は空を見上げた。
???「…マモンね。あの子もあんなの落としてどうするつもりよ」
リール「待ってください!」
???「?」
突然リールの声が聞こえた。
???「…聞き覚えのある声」
???が振り返るとそこにはリールとオードがいた。
オード「な…お…お前は…」
???「…ごきげんよう。久しぶりね」
リール「…なぜあなたがここにいるんですか!エレナさん!」
エレナ「…」
そこにいたのはエレナだった。
エレナ「…なぜって。あんなのがあったら私の邪魔になると思ったのよ」
リール「…またあなたですか」
エレナ「…」
リール「なぜこの街の人を傷つけるんですか!もう今度ばかりは許しません!」
エレナ「…あなた 1つ勘違いしてない?」
リール「…何がですか」
エレナ「あれ、私がやってるんじゃないわよ」
リール「じゃあ誰がやってるんですか!」
エレナ「マモンとレットよ」
リール「マモン…レット…」
エレナ「氷属性魔法の適性者と土属性魔法の適性者。私の仲間がやってることよ」
リール「!」
エレナ「私はそれを止めに来たの。邪魔だから」
リール「…どうするつもりですか」
エレナ「どうするって…破壊するのよ。あれを」
エレナは隕石を指さしながら言った。
リール「あれを…壊せるんですか」
エレナ「えぇ。壊せるわよ」
リール「なら!」
エレナ「でも、あなたがいるなら平気ね」
リール「どういう…ことですか」
エレナ「そのままの意味よ。あなたがいればあれを回避できる。もしくは破壊できる」
リール「な…」
エレナ「あなた 強い力を持ってるわね。しかもかなり強大」
リール「…」
エレナ「あの子が言ってたことはホントのことのようね」
リール「あの人って…誰ですか」
???「私のことですよ。リールさん」
その声を聞いた瞬間、リールとオードは振り返った。そして、目の前の光景にゾッとした。
エレナ「あの時以来ですね。リールさん」
リール「…え」
振り返るとそこにはエレナがいた。さっきまで目の前にいた人と全く同じ。
リール「え…え」
リールは前と後ろを何度も見た。そして確信した。エレナが2人いる。
リール「なんで…あなたが…2人…」
オード「くっ…あの化け物が2人」
エレナ「化け物とは失礼ね」
エレナ「私 そこまで悪いことしてないんですが」
見た目は全く同じだが、話し方が若干違う。
リール「なんなんですか…あなたは…」
エレナ「忘れましたか?あの時スープを作ったじゃありませんか」
リール「…スープ…あっ!」
リールは家に帰った時にエレナが家に来たことを思い出した。
リール「え…あの時の…」
エレナ「はい。若干口調が変わっていますが、あの時の私です」
リール「え…あの食べたら一瞬で回復した不思議なスープを…」
エレナ「はい。作りましたよ」
リール「え…え?」
エレナ「全く…そんなの作ってたの?」
エレナ「はい。この子が倒れかけていたので」
エレナ「はぁ…」
同じエレナが話しているから誰が誰なのか分からなくなる。話し方で見分けがつくが、それ以外だと本当に分からない。
エレナ「それで、何しに来たの」
エレナ「あれからしっかりと生活できているか見に来たんですよ」
エレナ「で、見てどうよ」
エレナ「はい。しっかりと生活できているようですね。ボーイフレンドもいるようですし」
オード「ボ…ボーイフレンド」ボソッ
リール「ボーイフレンドじゃありません!友達です!クラスメートです!」
エレナ「あ、そうだったんですね。それは失礼しました」
オード「なんか…調子狂うなぁ…」
エレナ「あ、そうだ」
エレナ「何ですか?」
エレナ「マモンとレットが攻撃してる。あなた 何かやったの?」
エレナ「え?そうなんですか?おかしいですね。何もするなと言ってあるはずですが」
エレナ「…命令が行き届いてなかったんじゃないの?」
エレナ「…残念ですが、そのようですね」
エレナ「…ひとつ言っておくわ」
エレナ「はい」
エレナ「…マーモが死んだわよ」
エレナ「!!」
エレナ「ゴーラがそう言ってたわ。狂気の魔女に殺されたって」
エレナ「あの人が生きてるんですか!?」
エレナ「…生きてる」
エレナ「よかったぁ…生きてて嬉しいです」
リール「!!」
リールはエレナの顔を見た。その顔は喜びに満ちた顔。今まで会ってきたエレナとは全く違う顔だった。
リール「あの…聞いてもいいですか?」
エレナ「ん?なに」
エレナ「なんでもどうぞ」
リール「あなた方は…同一人物ですか…それとも、赤の他人ですか?」
エレナ「私たちが同一人物か…」
エレナ「それとも他人か…ね」
エレナ「答えは簡単ですよ。リールさん」
エレナ「私らは意識を分断した1個体に過ぎないのよ」
エレナ「あ、でも私が本体ですよ」
目の前にいる2人のエレナは1人は分身、1人は本体だと明かした。
エレナ「この子は私の意識を3つに分けた内のひとつです。あと一人いますが、今どこにいるかは分かりません」
エレナ「どうせどこかにふらっと行ってんでしょ」
エレナ「だといいのですが…」
言葉が綺麗な方が本体、言葉がきつい方は分身だということが分かった。
リール「じゃあ元々は1人だったと言うことですか?」
エレナ「正解です」
エレナ「私らはこいつから生まれたのよ」
リール「あと一人ってことは、3人いるということですか?」
エレナ「はい。私を含めて3人います。意識を分断しているので、記憶を共有したり、感覚をリンクさせたりすることは不可能です」
リール「では…」
エレナ「なので私はリールさんに会ったことありますが、この子は初対面のはずです」
エレナ「まぁ、初対面ね」
エレナ「あなたが言ってた『またあなたですか』というのは恐らくあと一人の私のことだと思いますよ」
リール「え…」
エレナ「だから先程 話が合わなかったんだと思います」
リール「じゃあ…学院を襲ったのは…」
エレナ「え?誰か襲ったの?」
エレナ「それは恐らく、あと一人の私ですね」
エレナ「全く…」
リール「そんな…じゃあ最初から…」
エレナ「というのも、私はずっとこの街で生活していましたから」
リール「え?」
エレナ「私はドレインについて研究してたわ」
リール「え!?」
エレナ「あと一人の私は一体何しているんでしょうか」
リール「ええええ!?」
リールは驚きの連続だった。
リール「じゃあ…私の邪魔になるっていうのは…」
エレナ「あーそれね。あれが落ちてくると地面に穴が空いてそこからドレインが出てくるのよ」
リール「え!?」
エレナ「だから研究の邪魔になるの。今モルモットを置いてるからそれが壊されたらこの街は最後よ」
リール「え!?」
エレナ「はぁ…マモンとレット。2人にはあとでキツく言っておかないとダメですね」
エレナ「そうね。これ以上この世界に干渉するのもよくないわ」
リール「え…あの…」
エレナ「?」
リール「私 グラムって方から魔女さんの昔の話を聞きました。エレナって人が学院に連れ去ってこの街は破壊されたって」
エレナ「…」
リール「それは、あなた方の事ですか?」
エレナ「…はい。私のことですね」
リール「!!」
エレナ「私は元々1個体でしたが、私の中には3つの意識がありました。1つは私。もう1つはこの子。そして最後の1つがこの場にいないもう1人の私。私が昔あの学院の学院長になったのは魔法を発展させて暮らしを良くしようという考えがあったからです。ですが、日に日に強くなる自分とは違う意識が表に出てくることがありました」
リール「それが…」
エレナ「私は意識が3つもある上に、自分以外の意識が表に出ると、その間の記憶はありません。なので、知らないうちに事が進んでいることがあります」
リール「じゃあ…」
エレナ「はい。あなたの言う魔女さんをあの学院に引き入れたのは、3つ目の私の意識でしょう。そして、それが引き金となってこの街が滅びました」
リール「嘘…」
エレナ「…あの事件のあと、私は意識と体を3つに分裂させました。1つは暮らしを良くするための魔法を研究する意識。もう1つはこの世に存在するドレインと呼ばれる異質な存在を研究する意識。そして最後に、誰も持ち得ない強大な魔法で
リール「え…
エレナ「
リール「嘘…」
オード「ちょっと待て」
エレナ「はい。何ですか?」
オード「意識を3つに分裂ってことは、少なからず1個体だったあんたの心にはそういう存在になるって考えがあったってことだよな」
エレナ「…」
オード「それが意識として働き、本能のままに動いている。そういう事だよな」
エレナ「あなた、頭の回転が速いですね」
エレナ「まぁ、そういう事よ。私だって元々この子が持ってたドレインについてもっと研究したいって考えから生まれたのよ。その考えが意識となって、今ここに存在している。さっきのやつもこの子が元々持ってた考えから生まれたもの。だから少なからずこの子にもそんな考えがあったってことよ」
オード「やっぱり…」
リール「じゃあ分身であるあなたに攻撃したら本体のエレナさんはどうなりますか?」
エレナ「あ、私には攻撃しない方がいいわよ」
リール「な…何故でしょうか」
エレナ「私、こう見えて "ドレイン" だから」
リール「え!?」
〜物語メモ〜
極寒の地(アブソリュート・フレー)
レットが使った魔法。
氷属性のレーザーを地面に向けて放ち、周囲を凍らせる魔法。レットの魔力が強ければ強いほど早く限界域まで凍らせることができる。その際地面に足がついていたら体が凍って動けなくなるが、ジャンプしたり箒に乗ってたりすることで、体が凍るのを防ぐことができる。
隕石(プロメテウス)
マモンが使った魔法。
マモンの土属性魔法の力を使って地脈を引っ張ることで成立する魔法。威力は申し分ないが、地脈を宇宙まで引っ張らないといけないため、攻撃まで時間がかかる。おまけに通常であれば地脈を引っ張れる距離は限られているが、マモンに限り、無限に伸ばすことができる。この魔法は過去に1度も使われなかったマモン専用の魔法。
エレナの秘密
エレナは元々普通の人間だった。他の人間と同じように生き、同じように勉学に励んだ。しかし、その途中でドレインや禍異者(マガイモノ)について知ったことで、エレナはそれについて深く知りたいと考えた。最初は普通だったが、日が経つにつれてその考えが意識としてエレナの中で誕生し、その意識が時々本体の意識と入れ替わることがあった。入れ替わっている間、本体のエレナにはその時の記憶が無いため、エレナの本体が知らないところで色々と事が進んでいることがある。
昔、魔女さんをエレナ学院に引き入れた際もエレナの意識が入れ替わっており、本体のエレナは当時のことを知らず、エレナは魔女さんは最初からエレナ学院の学生だとしか考えていなかった。しかし、実際はエレナの禍異者(マガイモノ)になりたいという意識が魔女さんという強大な存在を感知し、自分の中に取り込もうとしたため、魔女さんはそれに対する拒絶反応からエレナ学院やスペルビア王国の街を破壊した。