番外編として書いていたキャラ紹介をこの物語が終わった段階で再度投稿することにしました。
お知らせは以上です。
私の名前はリール。
今自分の部屋にいます。
昨日オード君と一緒に甘いものを食べに行きました。
オード君も気に入っていただけたようで嬉しい限りです。
それにオード君が指輪をプレゼントしてくれました。
トリフェーンという名前の宝石がついた指輪で、寛大と優しさを象徴とした宝石らしいです。
オード君から見て私は優しさに溢れているのでしょうか?
そうだととても嬉しいですね。
今日はオード君から頂いた指輪をつけて過ごします。
何やらつける指によって意味が変わるそうなんですが、どういった意味があるのでしょうか。
少し興味があるので見てみようと思います。
場所…リールとアンナの部屋
リール「えっと…あ、すごい。右手と左手だけでも意味が違ってくるんですね」
リールは昨日店員さんから貰った指輪をはめる場所の意味が書かれた紙を見ていた。
リール「右手の親指は…指導者の指?誰かを指導するんでしょうか…」
アンナ「あ、右手の親指は誰かを導く指だってお母さんが言ってたよ」
リール「誰かを導く…ですか」
アンナ「うん。リーダーみたいな感じかな?」
リール「あ、なるほど。では人差し指は…集中力?」
アンナ「そのままだね。集中力を高めるための指かな?」
リール「ふむふむ。では中指は…邪気から身を守る…ですか」
アンナ「邪気って言っても今はそんなものないと思うよ」
リール「ですね。では次は薬指ですね。薬指は…リラックスだそうですよ」
アンナ「いいね。緊張した時は薬指につけるのが良さそうだね」
リール「ですね。では最後は小指。小指は…自分の魅力が上がるそうですよ」
アンナ「魅力かぁ…リールの魅力が更に上がっちゃったらもっと注目されそうだね」
リール「あ、それはちょっと嫌ですね…」
アンナ「え?何で?」
リール「大勢の人に見られるのは少し恥ずかしいので」
アンナ「あ、なるほど…」
リール「次は左手ですね」
アンナ「左手って薬指が有名だよね」
リール「え?そうなんですか?」
アンナ「うん。結婚してる人ってほとんど左手の薬指につけてるんだよ」
リール「へぇ…薬指ですか。あ、左手の薬指は愛を深めるだそうですよ」
アンナ「あ、やっぱり」
リール「なるほど…愛ですか…」
アンナ「まぁそこはリールが誰かと結婚したらつけるといいよ」
リール「ですね。では左手の親指は…」
リールはその後、全部の指の意味を確認した。
リール「へぇ、はめる場所によって色々と意味があるんですね。不思議です」
アンナ「だね。どう?リール。どこにつけるか決めた?」
リール「そうですねぇ…やっぱり私は…」
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場所…オードとディアの部屋
ディア「…で、何やってんだよオード」
オード「ん?」
オードはリールからもらった指輪をつけてポーズを取っていた。
ディア「朝から何やってんだよ…」
オード「何ってポーズ取ってんだよ。見て分からね?」
ディア「いや、それは分かるけどなぁ…」
オード「どうよディア。リールからもらった指輪。綺麗だろ?」
そう言ってオードは指輪を見せてきた。
ディア「あーはいはい。綺麗だっての」
オード「だろ?リールのセンスいいと思う。俺にピッタリだ」
ディア「そうか。それは良かったな」
オード「ふふん♪ふん♪ふふん♪」
オードは上機嫌だった。
ディア「てか朝飯どうするよ」
オード「いつも通りでよくね?」
ディア「だな。用意するわ」
オード「ありがとうよ」
ディアは朝食を用意し始めた。
オード「はぁ…綺麗…この赤い色。俺の火属性魔法にピッタリだ…」
ディア (オードのやつ…また浮かれて机の足に小指ぶつけなきゃいいけど…)
数分後、ディアは朝食を作り終えた。
ディア「できたぞー」
オード「おーう」
所定の位置についたオードとディアは一緒に朝食を食べ始めた。
ディア「なぁオード」
オード「ん?」
ディア「その指輪 汚さないようにしろよ」
オード「あぁ。当たり前だ」
ディア「何かあったら拭いたりしろよ」
オード「おうよ」
数分後、2人は朝食を終えて授業の準備をし始めた。
ディア「オード?まだか?」
先に準備を終わらせたのはディアだった。
オード「もう行く」
すぐにオードも準備を終えた。
ディア「よしっ。いくぞ」
オード「参るぞ」
2人は教室に向かった。
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場所…教室
ガラッ!
ディアとオードは教室についた。
アンナ「あ、オード君とディア君だ」
リール「あ、ほんとですね」
オード「おーっすリール」
オードとディアは真っ先にリールのところに行った。
リール「おはようございます。オード君 ディア君」
オード「おはようリール」
ディア「おはよう」
オード「どう?リール。この指輪」
リール「あ!付けてくれてるんですね!私も付けてますよ!ほら!」
リールは昨日もらった指輪を見せた。
オード「あれ?リールはそこにつけたの?」
リールが付けたのは右手の薬指。
オード「俺は左手の薬指だぜ」
ディア「え?」
リール「え?」
アンナ「え?」
3人は固まった。
ディア「え、てかお前左手の薬指につけたのか?」
オード「あぁ。ほら」
オードは指輪を見せた。確かに左手の薬指に指輪がはめられていた。
ディア「ガチかよ…」
オード「ん?何かあるのか?」
ディア「オード…左手の薬指は結婚指輪とかをつける場所だぞ」
オード「え!?」
ディア「お前らまだ結婚してねぇだろ…」
オード「た、確かに…あ、じゃあ俺もリールと同じところにつける」
そう言ってオードは右手の薬指にはめ直した。
オード「どうだ?」
リール「お似合いですよ。オード君」
オード「やっぱり?」
リール「はい。オード君に似合った色ですよ」
オード「そうか…なんか…照れるな…」
ディア「おっとそろそろ先生が来るぞ」
オード「え?もう?」
ディア「あぁ。もうそろそろだ」
オード「そっか…じゃあリール。また後で」
リール「はい。また後で」
スタスタスタ
オードとディアは自分の席に着いた。その後予定通りに先生が来てその日の授業が始まった。
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時刻 PM13:03
場所…エレナ学院 校庭
現在リールたちは外で魔法の実技をしていた。
先生「じゃあ今から魔法を使ってもらう。これはいつか来る戦いの時のためのものだ。しっかりやらないと危険だぞ」
生徒「はい!」
先生「じゃあそれぞれ属性魔法のブースを作ってるからそこへ行ってくれ」
校庭には7つほどブースがあり、各属性魔法で分けられていた。リールたちは自分の適性魔法のブースに向かった。
リール「まぁ…そうなりますよね…」
リールは1人だけ光属性魔法のブースにいた。それもそのはず、光属性魔法に適性があるのはリールだけ。なので必然的にリールが1人になる。
リール「少し寂しいですが、ここは目一杯魔法を使ってみましょうか。1人ですから平気ですよね」
そう言ってリールは杖を取りだした。
リール「
ビュンビュンビュン!
リールは光の玉を飛ばした。
リール「うんうん。今回も順調に魔法が使えそうです」
その後リールは思う存分魔法の練習をした。
それから数分後…
先生「リールさん」
リール「あ、はい」
先生が光属性魔法のブースに来た。
先生「あれ、光属性魔法はリールさん1人だけですか?」
リール「はい。このクラスでは私1人です。他の学年は知りませんが」
先生「う〜ん…他の学年にも光属性魔法の適性者はいないですね…」
リール「じゃあ本格的に私だけってことですか?」
先生「そうですね。教員にも光属性魔法の適性者は…あ、レヴィ学院長は光属性魔法の適性者ですね」
リール「あ、確かに。となると2人だけですね」
先生「そうですね。…私たちは他の属性魔法に適性があるので光属性魔法について教えることはできないんですよね…力不足を感じます…」
リール「そんな!適性魔法は人それぞれですよ!」
先生「…リールさんは光属性魔法に合った性格をしてますね」
リール「え?」
先生「その性格でみなさんを導いてくださいね」
リール「は、はい!」
スタスタスタ
先生はその場を後にした。
リール「あ!先生!」
先生「はい。何でしょうか」
リールはその場を離れる先生を引き止めた。
リール「あの、授業の最初に戦いのためと仰ってましたが、戦いとは何でしょうか」
先生「…」
先生は突然真面目な顔になった。
リール「先生…?」
先生「…リールさん。驚かずに聞いてください」
リール「は、はい…」
先生「…最近この近くでドレインが出現したと報告が入りました」
リール「!!」
先生「出現したドレインは近くにいた魔法使いたちによって倒されましたが、それに関してはあまり脅威ではありません。ドレインが出現したという事実が脅威なのです」
リール「…」
先生「私たちはその報告を受けて教員で話し合った結果、授業に実技を入れることにしたんです。丁度みなさんが今やってるようなものです」
リール「なるほど…」
先生「…リールさん。あなただけに言っておきます」
リール「?」
先生「あなたの魔力と知性を見越して言伝をとレヴィ学院長からお言葉がありました」
リール「言伝…」
先生「はい。『…深淵の封印が弱くなっています。ドレインはすぐにでもこの地上に湧いて出てくるでしょう。そうなると私たちは終わりです。ドレインには光属性魔法しか効きません。他の属性魔法では意味がありません。私とリールさんがみなを救うために動かなければなりません。ですので今のうちに魔法の技術を向上させてください』…とのことでした」
リール (…やはりドレインが…)
先生「…」
リール「…先生」
先生「はい」
リール「…ドレインの推定出現時間はいつですか」
先生「…残念ながらそれはちょっと断言できないですね」
リール「…そうですか…分かりました」
先生「…頑張ってくださいね。私たちも何かあった時は全力を尽くしますので」
リール「…はい」
先生「それでは」
リール「はい」
スタスタスタ
先生はその場を後にした。
リール (…ドレインの封印)
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その後リールたちは授業を終え、帰る時間になった。
場所…教室
アンナ「リール?」
リール「は、はい!何でしょうか?」
アンナ「大丈夫?」
リール「え、何のことでしょうか」
アンナ「だってリール…今日ずっと上の空だったし…」
リール「あ、それは…」
リールは実技の授業が終わってからずっとドレインの事を考えていた。
リール (アンナに話すべきでしょうか…今後起こり得る事だと考えれば話すべきでしょうけど今話せば怖がらせてしまうのではないでしょうか…)
アンナ「リール?」
リール「!」
アンナ「また上の空だよ…大丈夫?風邪引いた?」
リール「あ、いえ!大丈夫です!さ、帰りましょう!」
アンナ「あ、うん…」
スタスタスタ
アンナとリールは自室に戻ることにした。
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場所…学院長室
レヴィ「…ラーフ」
ラーフ「はい」
レヴィ「…そろそろ来そうですよ」
ラーフ「え!?このタイミングですか!!」
レヴィ「…はい」
ラーフ「ど、どこに…」
レヴィ「場所は分かりません。ですが、深淵を封印していた器の魔力が尽きかけています。いえ、もう尽きているのかもしれません」
ラーフ「そんな…では生徒たちを!」
レヴィ「無駄です。生徒たちをこの場から避難させたところでドレインは至る所に現れます。それにここの生徒たちはまだ魔法を上手に使えません。今この状況で私たちの監視下から離れてしまうと殺されるリスクが跳ね上がります。ですのでこの場で私たち教員が生徒たちを守らねばなりません」
ラーフ「確かにそうですが…」
レヴィ「…こうなってしまった以上覚悟を決めなければなりません。ドレインは強敵です。有効打は光属性魔法だけです。他の基本属性魔法では太刀打ちできません。ですので私とリールさん以外の人たちは守りに徹さねばなりません」
ラーフ「…そうですね」
レヴィ「ですがドレインは無尽蔵に現れます。ドレインを攻撃出来る人は僅かに2人だけ。それでも魔力が無尽蔵にある訳ではありません。魔力は有限です。それを駆使しながらどうやってドレインに立ち向かうのか。そこが大事になります」
ラーフ「だからレヴィ学院長は魔法の実技を…」
レヴィ「はい。生徒たちに自分の身は自分で守れるくらいになってもらわないといけません。私とリールさんは他の人を守れるほど魔力を持っている訳ではありませんので」
ラーフ「そうですね…」
ギィッ…
レヴィは椅子から立ち上がって外を見た。
レヴィ「…あれから何年が経ったでしょうか。たった1人でドレインの進行を止めていたあの人が今では魔力も微かにしか感じられません。よくここまで持ち堪えてくれました」
ラーフ「…リノさんですか」
レヴィ「!」
レヴィはラーフがリノの名前を出したことに驚いていた。
レヴィ「ラーフ…その名前…」
ラーフ「…歴史書を拝見しました。リノと呼ばれる最後の光属性魔法の適性者が己が身を依代としてドレインを封印したと」
レヴィ「…そうですね。あの人は偉大な人でした。今この世界があるのはあの人のお陰です」
ラーフ「…」
レヴィ「…ですが今はあの人の魔力も…」
ラーフ「…レヴィ学院長」
レヴィ「ラーフ」
ラーフ「…はい」
レヴィ「…あの人との約束を果たすため、リールさんを死なせるわけにはいきません。何があってもリールさんだけは守り抜いてください」
ラーフ「レヴィ学院長はどうなされるおつもりですか」
レヴィ「…私はドレインがこの場に現れる前に魔女さんを取り返してきます」
ラーフ「ということは場所が!」
レヴィ「はい。ようやく場所の特定ができました」
ラーフ「一体どこに…」
レヴィ「…
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場所…リールとアンナの部屋
アンナ「リール…?」
リールは部屋の窓に向かって祈るようにして手を合わせていた。
リール (…魔女さん。私…みなさんを守るほどの力を持っているのでしょうか。みなさんを怪我させずに守りきれることができるのでしょうか。…教えてください…魔女さん…私は…)
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場所…魔外 (エレナの部屋)
魔女さん「…そろそろね」
現在魔女さんはエレナの部屋で監禁状態に遭っていた。
魔女さん「…リール。もう少しです。もう少ししたら帰れます。なのでもう少しだけ…もう少しだけ待っていてください」
リール (教えてください…魔女さん…)
魔女さん「!!」
突然魔女さんの頭にリールの声が聞こえてきた。
魔女さん「これ…リールの…」
リール (私は…大切な人を守ることができるでしょうか)
魔女さん「!」
リール (魔女さん。私はこの学院に入ってからある男の子と仲良くできる機会がたくさんありました)
魔女さん「!!」
リール (その人はとても情熱的で何でも積極的に行動する方です。私はその人に憧れがあります。それと同時に大切な人だとも思っています)
魔女さん「…リール」
リール (その人は私に何かあればすぐに心配してくれますし、私の魔法の練習にも付き合ってくれます。私はそんなあの人のことをよく思っています。…魔女さん…私にはそんな大切な人を守るだけの力がありますか)
魔女さん「…リール」
魔女さんはリールの想いを受け取っていた。
魔女さん「あなたならできますよ」
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場所…リールとアンナの部屋
リール「…」
リールは一通り魔女さんに向けて言葉を綴った。
アンナ「…リール?」
リール「あ、はい。何ですか?」
アンナ「あ、ううん。全然返事しないからどうしたのかなって…」
リール「あ、ごめんなさい。実はさっき魔女さんに相談してたんですよ」
アンナ「相談?」
リール「はい」
アンナ「何の相談?」
リール「それはちょっと言えませんね…」
アンナ「そっか。でも大丈夫だよ。リールの悩み事はいつか解決できると思うから」
リール「…そうだと良いですね」
アンナ「うん!あ、そうそうご飯食べる?もういい時間だと思うけど」
リール「そうですね。いい時間ですしお夕飯作りましょうか」
アンナ「うん!」
スタスタスタ
アンナとリールは台所に向かった。
魔女さん (…リール)
リール「!!」
リールは突然魔女さんの声が聞こえた気がした。
リール「魔女…さん…?」
魔女さん (あなたならできますよ)
リール「!!」
リールは立ち止まって窓の方を見た。しかしそこには誰もいなかった。
リール (…魔女さん)
アンナ「リール?どうしたの?」
リール「え?」
アンナ「早く作って食べよ!」
リール「え、あ、はい!そうですね!」
スタスタスタ
リールは台所に向かった。
リール (魔女さん…私、頑張ってみます!)
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場所…エレナの部屋
リール (魔女さん…私、頑張ってみます!)
魔女さん「ふふっ…頑張ってくださいね。リール」
〜物語メモ〜
これにて
「私、魔女さんに拾われました。ーエレナ学院編ー」
が終了しました。
次回は
「私、魔女さんに拾われました。ードレイン侵攻編ー」
になります。
物語はまだまだ続きますので、引き続き読んでいただければと思います。
それではまた次回まで。