第61話 リノと禍異者
私の名前はリール。
今深淵にいます。
ここでは朝、昼、夜の概念が無いので今がいつなのか、朝なのか昼なのか夜なのかも分かりません。
でも不思議とお腹も空いてなく、眠くもありませんでした。
…さて、そういったお話はまた後で。
今は目の前にいる怪物を倒します。
私たちは深淵にある祭壇にたどり着きました。
しかしそこには黒い大きなもの "禍異者" がいました。
エレナさんが言うにはその黒い大きなものの額に私のお母さんがいるのだそうです。
確認したところ、確かにその黒い大きな何かの額に人らしきものがいました。
その人は女性でどこか私に似ているものがありました。
…あれが私のお母さんなのでしょうか。
…だってその人にはいくつもの管?の様なものが突き刺さっててしかも口は塞がれてて目も何やら触手みたいなものに覆われていました。
あれを人と見れるかは分かりませんが、少なからずエレナさんが私のお母さんと言っている以上、信じるしかありません。
…私はこれからエレナさんと一緒にその黒い大きな何かを倒します。
どうやって倒すかは知りませんが、とりあえず頑張ってみます。
場所…深淵
禍異者「アーッハハハハハハハハハハハハハ!!」
禍異者は高笑いをしていた。
エレナ「嫌な声ね。こんなやつに取り込まれてるなんて考えたくもないわ」
リール「…」
エレナさんは愚痴をこぼす。
禍異者「カカカカカカカカカカ!!」
ギュォォォォォォォ!!
エレナ「!」
リール「!」
すると禍異者は口を大きく開いて魔力を溜め始めた。
エレナ「マズイ!リール!!ここから離れるわよ!!」
リール「え、あ、はい!!」
タッタッタッ!!
エレナとリールはその場から離れた。だがその時も箒は使わず、走って逃げた。
禍異者「カカカカカカカ!!ッガァ!!」
バゴォォォォォォン!
すると禍異者はドス黒いブレスを放った。そのブレスは祭壇に当たり、祭壇を完全に破壊した。
リール「ひぇぇ…」
リールとエレナは祭壇の前の広場に避難していた。
リール「こ、こんな攻撃もしてくるんですね…」
エレナ「チッ…私も初めてよ。あんなに威力の高いものだとは思わなかったわ」
禍異者「カカカカカカカ!!」
ドシン!!ドシン!!
禍異者はリールとエレナの所へ向かう。
エレナ「リール!私が攻撃して引き付けるからあなたは強い魔法を放って!!」
リール「は、はい!!」
ダッ!!
エレナは禍異者から見て右側に走った。
エレナ「はぁっ!!
バババババババババババ!!
エレナは闇属性の弾型の魔法を放った。
ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!
エレナの魔法は見事命中した。
禍異者「カカカカカカカ!!」
攻撃を受けた禍異者はすぐにエレナに狙いを定めた。
禍異者「ガガガガガガガガガ!!」
ドシン!!
禍異者はエレナに向かって腕を振り下ろした。しかしエレナは間一髪でその攻撃を避けた。
エレナ「くっ…」
禍異者「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」
ギュォォォォォォォ…バゴォン!
禍異者は先程と同じように口を開けて魔力を溜めて放った。
エレナ「
キィン!!ドゴォォォォォン!!
すると禍異者が放った魔力が全く別の方向へ軌道が逸れて壁に激突した。
禍異者「!?」
禍異者は何が起こったのか分からなかった。
エレナ「…何が起きたのか分からない顔してるわね。それは当然。この魔法はあなたが取り込まれてから生まれた魔法なのよ。…つまり」
ギュォォォォォォォ!!
エレナは魔力を溜め始めた。
エレナ「これに関しては私の方が優位なのよ!!」
ビュン!バゴォォォォォォン!
エレナは溜めた魔力を放ち、禍異者に当てることが出来た。
禍異者「ガァァァァァァァァァ!!」
禍異者はその攻撃を受けて少しだけ仰け反ったがすぐに立て直した。
禍異者「カカカカカカカ!!」
ブォン!!
禍異者は腕を振り下ろした。
エレナ「
リール「
バゴォォォォォォン!
エレナとリールが魔法を唱えると禍異者の腕が吹き飛んだ。
禍異者「アガァァァァァァァァァァ!!」
ドシン!!ドシン!!
禍異者は痛みに悶えていた。
エレナ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
しかしエレナの方は魔力の消耗で疲れきっていた。
エレナ (ダメね…やっぱりここでは魔力の制限が…)
禍異者「イタイ…イタイ…イタァァァァァイ!!」
ブゥゥゥゥゥン…
禍異者の背中が光り出した。
エレナ「!!」
禍異者「アァァァァァァァァァァァ!!」
バゴォォォォォォン!
禍異者が叫び声をあげると同時に禍異者の背中から無数のレーザーが放たれた。
ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!
禍異者の背中から放たれた魔法は周囲の壁などに当たった。
エレナ「なっ…」
リール「わっ!」
ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!
すると砕けた壁の一部が岩石となってリールとエレナの所へ降り注いだ。
リール「わわわっ!」
リールはなんとか逃げ切った。
エレナ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
エレナは疲れきっており、足が遅かった。
ヒュゥゥゥゥゥ!
すると2つの岩石がエレナに向かって落ちてきた。
リール「エレナさんっ!!」
エレナ「!!」
ドゴォン!ドゴォン!
するとその2つの岩石はエレナの所へ落ちてしまった。
リール「エレナさぁぁぁぁぁぁん!!」
タッタッタッ!!
リールはすぐにエレナの所へ向かった。
ザザッ!!
リールはすぐにエレナのところに着いた。
リール「エレナさん!!エレナさ…」
リールは息を飲んだ。
エレナ「…」
リール「エ…エレナ…さん…?」
エレナはその2つの岩石に押しつぶされていた。胸から上と右手は無事だがそれ以外は全て岩石の下敷きになっていた。
リール「エレナさん!!」
エレナ「リ…リール…」
リール「エレナさん!今すぐこれをどけますので少しお待ちください!!」
エレナ「待って…」
そう言ってリールは立ち上がって岩石をどかそうとした。
リール「ぐっ…うぅぅぅ…」
リールは力一杯押した。だが岩石はビクともしなかった。
エレナ「リ…リール…」
リール「うぅぅぅぅぅぅぅ!!どいてくださぁぁぁぁい!!」
リールはずっと岩石を押し続けた。しかし岩石はビクともしなかった。
禍異者「ギギギギギギギギギギ!!」
ドシン!!ドシン!!
禍異者が近づいてきた。
リール「っ!!」
リールがそれに気づくとさらに力を込めて岩石を押した。
リール「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
エレナ「待って…リール…」
エレナは必死に声を出したが、リールには届かなかった。
エレナ「待って…お願い…リール…」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…リールの精神世界
リール「!!」
リールは知らない世界にいた。そこは辺り一面真っ白で何も無かった。
リール「こ…ここは…」
???「…呼んでるよ」
リール「!!」
リールは声のした方を見た。そこにはリールと瓜二つの人物がいた。
リール「あ、あなたは…」
???「…さぁね」
リール「え…」
???「それよりも、あなたを呼んでいる人がいるよ。あなたの足元にいる人。その人の声を聞いてあげたら?」
リール「足元?」
リールは足元を見た。しかしそこには誰もいなかった。
リール「えっと…何も見当たらないのですが…」
???「ここにはいないよ。外の世界にいる。戻ったらあなたの足元にいる人の言葉を聞いて。何か話したそうだよ。その人は」
リール「え…それは一体…どういう…」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!!
すると突然視界が揺らいだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
場所…深淵 祭壇前の広場
リール「っ!!」
リールはまた深淵の景色に戻った。
リール「あ、あれ…私は…」
エレナ「リール…」
リール「!!」
エレナが足元から声をかけていた。
???「ほら、足元から呼んでるよ」
リール「!!」
リールはさっきの人の言葉を思い出した。そうしてリールは岩石を押すのをやめてエレナの口元に自分の耳を近づけた。
リール「はい!何でしょうか!」
エレナ「はぁっ…はぁっ…リール…」
リール「はい!」
エレナ「あなただけでも…今すぐここから離れなさい…」
リール「!!」
エレナ「あれは私には敵わない…でもリールなら勝てる…」
リール「っ…」
エレナ「でもこの状況じゃリールも負けちゃう…っだから…はぁっ…はぁっ…誰かを呼びに行って…ひとまずここから離れて…お願い…」
エレナはなんとか声を振り絞った。
リール「エレナさん…」
エレナ「お願い…誰よりもあなたの命の方が大事なの…あなたがあいつに取り込まれたら完全に終わりよ…だからお願い…逃げて…」
エレナの力が弱くなってきた。
リール「エレナさん!!」
エレナ「…」
スッ…
エレナの目が完全に閉じてしまった。
リール「エレナさん…エレナさん!!」
リールは何とかしてエレナを起こそうとした。
禍異者「ヴァハハハハハハハハ!!」
リール「!!」
そうこうしているうちに禍異者が真後ろに立っていた。
禍異者「イキオッタァァァァァァ!!シニオッタァァァァァァ!!アッハハハハハハハハハ!!」
リール「っ…」
禍異者「コレデワタシハ…ワタシハァァァァァァァ!!」
リール「…」
禍異者「カカカカカカカ!!」
禍異者はエレナが倒れたことに喜んでいた。
禍異者「イタダキマァァァァァス!!」
ガポッ!
禍異者が大きな口を開いた。
レナ「…汚いわよ。あなた」
バゴォォォォォォン!
突然禍異者の口が大爆発した。
禍異者「ガァァァァァァァァァァ!!」
ドシィィィィィン!!
禍異者は後ろに大きく仰け反った。
レナ「…うるさいわね。静かにできないの?」
禍異者「キャアアアアアアアア!!」
リールの目の色が薄い黄色に変わっていた。それを見た禍異者は奇声を発した。その声はとても大きく、周囲にも大きく響いた。
エレナ「…」
レナ「…ちゃんと来れたじゃない。上出来よ」
ザッ…ザッ…ザッ…
レナは数歩前進した。
禍異者「ガァァァァァァァァァ!!」
ギュォォォォォォォ!!
禍異者が魔力を溜め始めた。
レナ「その程度なのね」
キィン!バゴォォォォォォン!
禍異者「!?」
突然禍異者の口が大爆発した。
禍異者「カァァァァァァァァ!!」
禍異者はまた奇声を発した。
レナ「うるさいわねあなた。しかも汚い。早く離れて。私のお母さんがあなたのせいで汚れてしまうわ」
禍異者「ガッ…ガガガッ…」
禍異者の口は2回も大爆発してとうとう口が閉じなくなってしまった。
レナ「滑稽な姿。見たくないわね」
禍異者「キャアアアアアアアア!!」
禍異者は咆哮した。
レナ「だから言ってるじゃない。うるさいって」
バゴォォォォォォン!
禍異者「!?」
突然禍異者の足が全て吹き飛んだ。
ドシィィィィィン!!
足を失った禍異者はバランスを崩して倒れた。
禍異者「ガァァァァァァ!!」
レナ「…」
レナは禍異者を見下していた。
レナ「あなたは弱い。弱いのよ。長年お母さんに魔力を吸い取られていたからね。もう残りも少ないでしょ」
禍異者「ガッ…」
レナ「もう眠りなさい。二度と起きてこないで」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!!
突然3つの気配が深淵に現れた。
メイビス「な…これは…」
イコイ「ねぇ見て見て!!あの人すごい魔力だよ!!」
メア「…あなたは」
レナ「…」
現れたのは各層の扉を守護しているメイビス、イコイ、メアの3人だった。
メア「なぜあなたが…」
レナ「…離れなさい。死にたくないなら」
メア「っ…」
イコイ「ちょっとうちのメアに失礼でしょ!」
メア「やめてイコイ。下がりましょ」
イコイ「でも!!」
メア「イコイ!!」
イコイ「っ!!…分かったよ」
ジリッ…
メア、イコイ、メイビスの3人がその場から下がろうとした時
禍異者「キオッタァァァァァァ!!ワタシノエサァァァァァァァ!!」
ガパッ!!
禍異者はその3人の気配を感知するとすぐさま行動を起こした。
メア「なっ!」
メイビス「マジか!!」
イコイ「え!?なにあれ!?」
禍異者「ガァァァァァァ!!」
ドゴォン!!
禍異者は地面ごと3人を飲み込んだ。
レナ「…愚かな」
ドクン!!
禍異者は3人の力を得ることができた。
禍異者「グゥゥゥ…ガァァァァァァァ!!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!!
3人の力を吸収した禍異者はたちまち無くなった腕や足が元に戻り、今まで負ったダメージ分の体力が回復し、万全な状態となった。
レナ「…はぁ、厄介ね」
禍異者「アッハハハハハハハハハ!!コノチカラ!!ワタシニフサワシイ!!」
禍異者はレナを見た。
禍異者「アタラシイワタシノチカラ…ソノミデアジワウガイイ!!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!
禍異者は魔力を貯め始めた。
レナ「…早急に片付ける必要があるようね」
ヒュッ!
レナはリールの杖を持った。
レナ「…これでどうにかなればいいけど」
禍異者「キエテナクナレェェェェェェェ!!」
バゴォォォォォォン!
禍異者は溜めた魔力を解き放った。
ヒュゥゥゥゥゥ!
レナの周囲に光の粒が現れた。
レナ「…これが私のとっておきの魔法」
ビリビリビリビリ!!
禍異者が放った魔力が寸前のところまで来ていた。
レナ「
バゴォォォォォォン!
レナはレーザー型の魔法を放った。
ドゴォォォォォォォォン!!
禍異者の魔法とレナの魔法がぶつかった。その衝撃は凄まじく、周囲の岩や壁にまで衝撃が届いた。
ピシッ…
すると壁にヒビが入った。
禍異者「ガァァァァァァァァァァ!!」
レナ「はぁっ!」
バゴォォォォォォン!
2人の魔法はぶつかった後に大きな爆発となった。
禍異者「カカカッ…」
ビュン!
禍異者「!?」
爆発によって消えたと思っていたレナの魔法は全く衰えることなく禍異者の方へ飛んだ。
禍異者「ガァァァァァァ!」
バゴォォォォォォン!
レナの魔法は禍異者に見事命中した。
禍異者「オゴォッ!」
禍異者は大きく仰け反った。
レナ「…この程度…ね」
スッ…
レナは禍異者に杖を向けた。
レナ「…さようなら」
シュゥゥゥゥゥゥゥ!!
すると杖の先に魔力が集まり始めた。
レナ「…これで最後ね」
ギュォォォォォォォ!!
集まった魔力はやがて1つの光の玉となった。
レナ「…
ビュン!
レナは光の玉を作り出し、それを禍異者に放った。
禍異者「グゥゥゥ…ガァァァァァァァァァ!!」
バリバリバリバリ!!ドゴォォォォォォォォン!!
禍異者は口からレーザーのようなものを放った。
ヒュゥゥゥゥゥ…ドゴォォォォォォォォン!!
レナの魔法と禍異者のレーザーがぶつかった。
レナ「…」
禍異者「ガァァァァァァァァァァァ!!」
バチバチバチバチ!!
2つの魔法は衝撃の影響で周囲に拡散された。
レナ「…しつこいわね。あんまりしつこいと…」
ヒュッ…
レナは杖を禍異者に向けた。
レナ「相手に嫌われるわよ!!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
レナは魔力を溜め始めた。
レナ「
シュッ!
レナは一瞬にしてその場から消えた。
禍異者「ガァァァァァァァァァ!!」
シュッ!
禍異者「!?」
レナは突然禍異者の目の前に現れた。
レナ「
ドゴォォォォォォォォン!!
レナは至近距離で魔法を放った。
禍異者「キャアアアアアアアア!!」
ドシィィィィィン!!
禍異者は大ダメージを受けて倒れた。
レナ「…」
レナは宙に浮いたまま動かなかった。
禍異者「ガガッ…ガガガッ…」
禍異者はまだやられていなかった。
レナ「…ほんとしつこい」
禍異者「ガッ…ガガッ…」
ベキベキッ!!
突然禍異者の体が変わり始めた。
禍異者「ガァァァァァァ!!」
ドゴォォォォォォォォン!!
禍異者は煙に包まれて見えなくなった。
レナ (…姿が変わるのかしら)
禍異者「…」
やがて煙が晴れてきた。
レナ (…そろそろ時間ね。ごめんね)
シュッ!
レナは広場に戻った。
レナ「ごめんね。もう少し戦いたかったけどダメみたい。せめてあの人とあなたの体力と魔力を回復させておくから」
ヒュゥゥゥゥゥ…
レナは魔力を溜めた。
レナ「
シュゥゥゥゥゥゥゥ!!
レナが魔法を使った瞬間、エレナとリールの体力と魔力が全回復した。
レナ「…じゃあ、頑張ってね」
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
リールの目が普段の色に戻った。
リール「…あれ…私は…」
禍異者「キャアアアアアアアア!!」
リール「!?」
リールは突然の咆哮に驚いた。
リール「い…一体何が…」
エレナ「うっ…痛た…」
エレナが起き上がってきた。エレナの上に乗っていた岩石はあらかじめレナがどかしていた。
リール「エレナさん!!」
タッタッタッ!
リールはすぐにエレナの所へ向かった。
リール「エレナさん!」
エレナ「リール…あなた…」
禍異者「キャアアアアアアアア!!」
エレナ「!!」
リール「!!」
禍異者が咆哮した。2人が突然の咆哮に驚いていると、目の前を何かが飛んだ。
禍異者「キャアアアアアアアア!!」
エレナ「嘘…でしょ…」
リール「そんな…」
バサッ!バサッ!
目の前にいたのは禍異者だった。禍異者は翼を生やして飛んでいた。
禍異者「キャアアアアアアアア!!」
エレナ「まさか飛ぶとはね…」
リール「これじゃあ…」
エレナ「一体どうして…」
リール「エレナさん…」
エレナ「…リール」
リール「はい…」
エレナ「…箒に乗って戦うわよ」
リール「!!」
エレナ「もちろん箒を使えば魔力を吸い取られちゃうけどあれだと私たちが一方的に不利よ。だったら魔力を吸い取られてでも同じ土俵で戦うべきだわ」
リール「は、はい!」
エレナ「さ、箒を出して。戦うわよ」
リール「はい!」
シュッ!シュッ!
リールとエレナは箒を取り出した。
シュゥゥゥゥゥゥゥ…
すると深淵はすぐさま魔力を吸い取り始めた。
エレナ「くっ…」
リール「エレナさん!」
エレナ「…行くわよリール…第2ラウンドよ!!」
トンッ…ヒュゥゥゥゥゥ!
エレナとリールは箒に乗って空を飛んだ。
〜物語メモ〜
禍異者
リールの母 リノを取り込んでいるドレインの王。今まで動かなかったこともあってレナに遅れを取ったが、リールとエレナ相手には十分に戦えていた。主な攻撃は腕を使った物理攻撃と口から吐き出すブレスやレーザー型の魔法。
闇を灯す天光(アマテラス)
レナが使った魔法。レーザー型の魔法でリールが使った光属性魔法の中で最も強い。
天光玉(ミアリス)
レナが使った魔法。リールの使う光玉(ライダラ)の何倍もの威力を誇る魔法で同程度の威力の魔法が当たるまで爆発しない。逆に同程度のものが当たれば即大爆発を起こす。
移動魔法(テレポート)
無属性魔法の一種。移動に特化した魔法で特定の位置に瞬時に移動出来る。
体力回復(ヒール)
無属性魔法の一種。体力を回復させる魔法。回復量はその人の魔力に左右される。
魔力回復(ヒーラマ)
無属性魔法の一種。魔力を回復させる魔法。回復量はその人の魔力に左右される。