ありふれていない『天の鎖』で世界最強 作:如月/Kisaragi
どんどん増えていくUA数とお気に入り登録、投票の評価におびえながらこの話を書き上げています。
毎回見てくださる方々、そして評価、感想を書いてくださる方々、ほんとうにありがとうございます。
これからも迷惑を掛けたりこいつ何言っているんだみたいな場面が出てくることがあるかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。
後、入れた方がいいんじゃないかという技能に関しての募集は活動報告にあります。そこにコメントを落としていってください。規約違反に抵触する可能性があると指摘してくださった方、ありがとうございます。
詳しいコメントの仕方については後書きに残しておきますのでそれをご参照ください。
という訳で本編をどうぞ。
ステータス発表の先陣を切ったのは天之川だった。
興味もないので結果だけを知ってからハジメの方に行くか。そう考えて、俺は天之川のステータスを見る。
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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原作と特に変わりのないステータスを見て、俺はこの程度かと思う。
こんなステータスで殺し合いなんてさせない、なんて申している天之川の頭のおめでたさが笑えてくる。思い切り笑いながら相手を煽りたくなる気持ちを抑えながら、俺はハジメに近づいていく。
「ハジメ、どうしたんだい?浮かない顔をして」
「……それがさ。僕のステータスなんだけど……」
そう言いながらハジメはゆっくりと俺にプレートを渡してきた。
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1
天職:錬成師
筋力:150
体力:200
耐性:150
敏捷:100
魔力:200
魔耐:150
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成][+高速錬成][+自動錬成][+イメージ補強力上昇][+消費魔力減少][+鉱物分解]・絆の鎖・投影魔術・解析魔術・強化魔術・変化魔術・千里眼[+鷹の目][+遠目][+夜目][+地形把握]・
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絆の鎖:天の鎖と絆を繋ぎし者の称号。思念通信、魔力の融通、情報送信。そして天の鎖を用いることができる。
これを見た時の俺の顔はきっと凄い物だったと思う。一番の驚くべきところは、なぜかすでに派生技能が生まれているところだ。もしかして現実でハガレンしていたのだろうか。そうでなければ納得がいかない。もしくは「投影、開始」ということでもしていたのだろうか。そんなことをしていたらハジメが英霊の座に行きそうで怖い。
というか投影魔術に加えて嫌な技能が見えた気がする。……え、本当に大丈夫?このままだと本当に英霊の座に行きそうなんだけど。まさかすでに封印指定されている魔術使いさんなのだろうか?思わず俺はそう考えてしまった。
というかだ。俺が少ししごいただけのはずなのにステータスがバグり過ぎだと内心で顔を引きつらせながら思う。……ああ、胃が痛い。
「高いステータスじゃないか。これがどうしたんだい?」
「いや……このステータスを見せたら、要らないやっかみをもらいそうだなと思ってさ」
「光輝にかい?」
「うん。言っちゃあれだけど、天之川君はいつも久鎖李とかにそういう態度取ってるじゃん」
だから挙動不審に陥っていたのか、と俺は一人確信を抱いた。
ハジメは確かに原作よりもまじめでしっかりしている人間になったが、やっぱりある程度は嫌われている人間だ。特に偽善者……じゃなかった、天之川や小悪党組の皆さんには特に嫌われている。
そいつらとの対立をハジメは避けたいと考えているのだろう。此処で対立しているのを見られたら、それを利用して相手側から何かアクションをかけてくるかもしれない。それが恐ろしいと俺とハジメはこの短い会話の中で互いに再認識した。
「……まあ、あれだよ。きっとハジメ以上のステータスの持ち主がこの中にいると思うよ。……というか雫とかが、ハジメよりもすごいんじゃないかい?」
「八重樫さんかぁ……確かに、この前の調理実習の時に包丁を使って空中に浮かせたニンジンを剣圧だけで切って全部均等な大きさになるようにしていたからね……」
「雫は一体何をやっているんだい?」
いつからうちの雫はこんなバグキャラになってしまったのだろうか。小一時間ほど問い詰めたい。もはや芸達者過ぎて笑えてくるレベルだ。現実逃避しながら、という言葉を付ける必要性があるが。
人外キャラなんて俺とかハジメだけで十分だろうに。もちろんハジメは奈落落ちした方ね。
「……そんなことを言っているうちに、八重樫さんの番になったみたいだよ」
うん、と一言告げて団長の方を見る。
団長は目を見開きながら何やら驚いていた。何について驚いているのだろうかと考えていると、団長が雫にプレートを返して言った。
「……まさか、ここまで強い人物が味方になっているとは俺も思っていなかったぞ。この天職は完全にこの時代で一人だけだろうな。規格外すぎる。まさか
メルド団長はそう言いながら、俺たちに見えるようにしてステータスプレートを開示してきた。
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八重樫雫 17歳 女 レベル:1
天職:剣聖
筋力:600
体力:700
耐性:550
敏捷:1300
魔力:500
魔耐:500
技能:剣術・達人・無念無想の境地・縮地・先読・明鏡止水・一意専心・忍術・気配感知・気配遮断・圏境・抜刀術・剣聖・直感・絆の鎖・言語理解
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達人:武を極めし者(縮地、剣術などの派生技能全取得)
無念無想の境地:ただ、この身は業を切るためにあり
明鏡止水:我が心に乱れなし。故に我が剣に乱れなし
一意専心:我が剣に切れぬもの無し。一意に専心し、万物を切って見せよう
剣聖:剣技において、負けることなし。故に我こそ、剣聖なり
唖然とした気持ちを隠しながら、それを見てみる。なんだこれは、と本来のキャラをかなぐり捨てて叫びたくなる衝動を抑えつけながら、この規格外で阿保みたいな強さになってしまった幼馴染を見つめる。大体天職:剣聖って何さ。本当なら剣士だったはずだろう。それにスキルに関してもなんかすごいし。
そんなことを思っていると、こちらが視線を向けているのに気付いた雫が静かに近寄ってきて耳打ちしてくる。
「……どうかしら、私の能力」
「末恐ろしいものを感じるよ。こんなに強いなんて思ってもいなかった」
「ふふっ。それなら嬉しいわ」
何とか平静に見せかけているようにして回答したが、本当にここまで雫が強くなっているとは思っていなかった。
このステータスなら間違いなく負けることなんてないんじゃないか。そう思えるほどに、雫は天之川以上のチートキャラになっていた。能力的な意味でも、そして女性的な意味でも。
それはさておいて。浩介や龍太郎、恵理もここにいるから、俺はきっと彼らのステータスを見ることになるのだろうけど。
この分だと浩介も龍太郎も恵理も恐ろしいステータスになっているのだろうな、と思えて仕方がなかった。
当然のごとく浩介も龍太郎も恵理も、そして香織までもがバグキャラの仲間入りを果たしていた。
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遠藤浩介 17歳 男 レベル:1
天職:暗殺者[深淵卿]
筋力:170
体力:120
耐性:300
敏捷:300
魔力:200
魔耐:300
技能:剣術・気配遮断・気配感知・暗殺術・投擲術・弓術・深淵卿・先読・全属性耐性・絆の鎖・言語理解
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坂上龍太郎 17歳 男 レベル:1
天職:拳士
筋力:250
体力:250
耐性:200
敏捷:150
魔力:100
魔耐:100
技能:格闘術・剣術・達人・縮地・物理耐性・全属性耐性・絆の鎖・言語理解
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中村恵理 17歳 女 レベル:1
天職:降霊術師
筋力:100
体力:200
耐性:250
敏捷:200
魔力:400
魔耐:400
技能:降霊術・闇属性適正・剣術・全属性耐性・霊感・絆の鎖・言語理解
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白崎香織 17歳 女 レベル:1
天職:治癒師
筋力:100
体力:100
耐性:400
敏捷:200
魔力:500
魔耐:400
技能:回復魔法・光属性適正・剣術・高速魔力回復・全属性耐性・絆の鎖・言語理解
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と、皆異様なほどに強くなっていた。
もうこいつらだけでいいんじゃないかな、と思うくらいに戦力過剰な状態になっている事実に気づいた団長は何とも言えない表情を浮かべながらも、ガハハハッと豪快に笑って俺たちのことを面倒見ると誓っていた。こういうところがやっぱり人気の一因なのだろう。
死なせるのは惜しいな、と思う。騎士団員の皆さんは、全員が死ぬには惜しいほどの人格者だった。原作では死んでしまったからこそ、この世界では生きていてほしい。そう思いながら、俺は団長にステータスを見せていなかったと思い出した。
直ちにプレートを持って団長の処へと向かう。団長は今はにっこり顔であった。心強い味方の存在が嬉しかったのだろう。
ステータスプレートを提出する。メルド団長は少し眉をひそめながら、ステータスを見ていた。
一通り見終わったのか、皆に聞こえる声で俺のステータスを伝える。それを聞いて沸き立つ中で団長に肩をひかれた。
「……久鎖李。この"魔力操作"系統の技能は隠しておけ。いらぬやっかみを受け取ることになるぞ」
「それはどういう……ああ、なるほど。分かったよ、団長」
魔力操作を持っている者は魔物と勘違いされる可能性があるからだろう。そのスキルの部分を声に出さずにトントンと叩いてそれとなしに教えてくれたことに感謝して、俺はステータスを隠ぺいした。毎度思うが本当に便利な機能である。
こういうのは二次創作でありがちな展開だな、と心の中で思ってから俺は再び雫の元へ歩き出した。
「……何となくは分かっていたけど、あなたも大概可笑しい強さをしているわよね」
「そうかな?僕としては雫の方が強い様に見えるけど」
「そう言われると嬉しいやら、なんだか複雑な様な……まあいいわ。兎も角、これから頑張りましょ」
「そうだね」
いったん話を切って、ちらりとハジメの方を見てみる。
ハジメは香織と何やら親しげに話していた。香織が嬉しそうな顔をしていることから察するに、ハジメが香織の事を褒めたのだろう。この世界の香織は病み崎さんでも空気の読めない天然さんでもない。正しくラノベのヒロインにありがちな同級生キャラなのだ。
因みにここにたどり着くまでの間に、俺の他にも胃に穴が開くんじゃないかというくらい苦労していたメンバーが多数いたことをここに記しておこうと思う。俺たちの努力の証を消さないために。そして俺たちのストレスで毛根が全て死滅するんじゃないかと思うくらいに痛快で、濃密で、過酷で、楽しかったあの夏の日々を忘れないために。これを忘れないようにしていてもそれが誰得なのかは全然わからないのだが。
「……香織も、青春してるわね」
「雫、そのコメントは保護者と取られるんじゃないかな?」
「そういうあなたも、父親みたいな表情をしているわよ?」
「……そうかな?」
他愛のない会話をしながら、小悪党組の方を一瞥してみる。
彼らは皆一様に、悔しそうな顔をしていた。オタクで無能だと思っていたハジメが自分たちよりも遥かに強く、尚且つ三大女神の一柱である香織がべったりしているからだろう。天之川の方も何やら不満気な表情を浮かべていた。どちらかというとこの顔は、子供の嫉妬の様な類のものだと思う……というかだろう。
そろそろ自らが歪んでいるという認識にたどり着いてもらいたい。そう思いながら、俺は寄りかかってきた雫の頭を撫でてやることにした。
視界の端で
そんなこんなで翌日から、訓練がものすごい勢いで始まっていった。
基礎的な戦闘での立ち回り、呪文の暗記、技能の使い方、基礎能力アップ。俺はそれらに、教える側として参加しつつ更なる自己鍛錬に励み続けた。
因みにハジメに関しては図書館にて知識の獲得に努めている。知識の習得速度が有り得ないくらい早くなっているハジメを見て、こいつやべえと思った俺はきっと間違った感想を抱いていないはずだ。流石は後の魔王、既に素質は十分ということか。
因みに俺はエルキドゥらしく、地面に手をついて鎖を使って相手を拘束したり刺突したり斬撃を加えたりさせる練習をしていた。後は宝具である『民の叡智』の使い勝手の確認、そしてメインの宝具である『人よ、神を繋ぎとめよう』の威力確認もしていた。魔法に関しては自らの習得済みである魔術の投影やルーンの確認をしていた。
ルーンに関しては正直なことを言うと、全然知らないというのが純粋な感想である。
前世で興味があって少し調べた気もするが、ルーンは奥が深い上に覚えることも多い。術ニキのよく使っていたルーンくらいしか記憶に強く残っていなかったので、こっちの世界に来てから自分自身で研究を重ねた。
実を言うと俺の家の本棚にもルーンに関する本が多数ある。あまり目につきにくいところに置いておいたからか、誰もそれの存在に気づかなかったのが幸いであった。ルーンに関して書かれた本を読みふけっている子供とかホラーでしかない。しかも何か考えながらそれを読んでいるのだ。薄気味悪すぎてヤバいでしょう。少なくとも俺は気味悪く思う。
ルーンの研究、クラスメイト達の能力強化のための特訓相手、雫の愛玩動物役、ハジメをしごk……ゲフンゲフン。特別強化させる相手役。後自己鍛錬が最近の日課である。この世界において、ハジメはイジメの被害を受けていない。それは偏に、ハジメの能力が高く他にもみんなに信頼されているメンバーの一人だからだ。檜山はこれでもかというほどくやしそうな顔をしていた。こんなことを言っていいかわからないが言わせてもらおう。ざまあ、と。これエルキドゥボイス(CV.小林ゆう)で言われたらなんか興奮するよね。
ハジメの魔法適正はやはりなかったが、その代わり魔術が使えそうな雰囲気がしたので調べてみようと思ったがやめにした。ハジメには錬成があるからである。この世界線のハジメは錬成だけで既に無双できるような強さになっているのだ。それなら奈落に落とさなくとも俺はいいのではないか、と思うようになってしまった。
しかし物事には必然的に起こる事と、回避することができる事の二つのパターンがある。俺は何故か、感覚的にハジメが奈落に落ちる、ということは必然的に起こる事なのではないかと思えてしまう。
……考えるのはやめにしよう。今はとにかく、この状況を回避する方法を考えるとしよう。
そう思いながら俺は、目の前にて
「我が主からの命令です。……付いてきて貰いますよ、
この修道女の名前はノイント。
「悪いけど。僕は君の下に行くことが出来ないんだ。……こんな真似をしてくる理由、少し聞かせてほしいものだね。さて、どこを切り落とそうか」
「……残念です。それならば切ります。切り落とされるのは果たしてどちらの方になるのでしょうかね」
呼び出されし神の使徒と、真に神の作りし神の使徒がここに、戦いの火ぶたを切って落とそうとしていた。
……なんて格好良くいってみたけどさ。これ、どうしたらいいんだろうね?
書き方についてです。このEp.に関しても専用の技能募集欄を設けようと思います。なので、送り先を間違えないように気を付けて送るようにして下さい。
それではここから説明です。まず該当する活動報告に飛んで、スキルを追加した方がいいと思う人物名と追加するスキル、あと何故それを選んだかをコメントしてください。
オリジナルスキルの場合には、なんか格好いいスキルの名前と格好いい説明書きがあると作者が泣きながら感謝します。
説明文なんて考えられるかコノヤローという方は格好良くなくても別に構いません。
なんならいっそのことネタまみれにしてくれても構いません。別に、書いてしまっても構わんのだろう?アイエエエ!スワベサン!?スワベサンナンデ!?
……はい。ということで気が向いた方、これが気になるなという方、他にも色々な方々、お願いします。
あと最近の執筆遅れの要因に関しても活動報告にあります。それを確認してください。
投稿予定に関しても活動報告に載せていきますので、ちょくちょく確認して下さるとこちらとしてもありがたく思います。これからも作者と、この小説をお願い致します。それではまた。