ありふれていない『天の鎖』で世界最強 作:如月/Kisaragi
生存報告ということで文章量は少ないし、面白くないかもしれませんが楽しんでいただけたらなと思います。
第二章のタイトル考えてねえ……どうしよ。
タイトルは自分で考えたいと思うのですが、何もアイデアが浮かばなかった場合は募集掛けるかもしれません。
ところで皆さまは月姫Remakeをプレイしましたか?
プレイした方は感想と一緒に感想欄に書いていただいても……多分構いません。
因みに主は買いはしたものの時間がなく全然プレイできておりません。
前置きはここまでにして。
本編、どうぞ。
消えていく光。響き渡る慟哭。その事実を認めたくない者たちの、獣のような声が耳に届く。
あれだけ広く、大きかった石橋が砕け、崩れ落ちていく。その音が無念の気持ちに包まれて、ただ叫んでいる者たちの声と混ざり合い、溶け合い、飛び交う。
一言告げるとするならば、その光景は正しく阿鼻叫喚。崩壊していくその姿は地獄の様で、いっそ美しいものに見えていた。
空が遠ざかる。音も遠ざかる。
この選択を選んだのは自分だ。こうしなければ、何かが起きそうな気がして怖かったから。自分が何かをしても、この運命からは逃れられないのかもしれないと諦めていたから。だから、こんな道に進んでしまった。
下に目を向けてみれば、その先には果てしない闇が広がっていた。
……怖い。覚悟を決めて、意思を定めたハズの強い自分は、とっくの当に消えていた。
断言しよう。今の自分は、ただ自分に襲い掛かってくるであろう未知への"恐怖"に囚われたただの人間である。
届かないことが分かっているはずなのに、手を伸ばしてしまう。
そうすれば、何かが起きるのかもしれないと思ってしまいながら。
――そんなこと、ある筈がないのに。
頭に降ってくる大きな石礫。
衝撃によって頭を揺すられる。
意識が消える。
やめてくれ。
怖い。
嫌だ。
自分はまだ、■■■■ない。
一方で陸上のクラスメイト達は、目の前で起こった光景を信じられないかのような目つきで見つめていた。
さっきまで戦っていた同胞がここまであっさりと死んだことに、取り乱す者たちがそこに大勢存在していた。
特に動揺が激しいのは白崎香織だ。
彼女にとって南雲ハジメとは、いつだってヒーローのような存在であった。あの日の夜の誓いを頭に思い浮かべながら、彼女は泣き叫んでいた。
喉が嗄れることも厭わずに、周りに他の人がいることも厭わずに。
「ハジメ君!ハジメくん!帰ってきてよ!」
これまで見たことのないような、悲しさを全面に押し出したような表情で、声で泣き叫ぶ香織。
それを痛ましい表情で見つめているクラスメイト達と、彼らと仲が良かった雫たち。
皆が皆、それぞれ心の中で様々な感情がないまぜになりながらそれを見つめていた。
無念の表情を浮かべるもの。
事実を認められず、錯乱するもの。
絶望し、その場に膝をつくもの。
まるで絵画のようにもみえるその光景を、八重樫雫は遠くから見つめていた。
(……なんで、どうしてなのかしら……)
そして彼女は、心の中で顔に出さない様に悔しさを募らせる。だがその中で刀に指がかけられて、今にも飛び出していきたそうな雰囲気を漂わせていた。
その感情を噛み殺し、あふれてきてしまいそうな涙をこらえながら。
「ハジメ!久鎖李!どうしてだよ!」
そして遠藤浩介もまた、いつもとは違う雰囲気で慟哭する。その両手は固く握られ、ぽたぽたと地面に紅い痕を残していく。それが、自分にできる懺悔であると示すかのように。それしか、自分にはできないのだと自戒するかのように。
「くそっ!くそっ!」
坂上龍太郎は、強く地面を叩きながら涙を流し感情を発露させる。
その大きな図体から常に感じられる威圧感なんてものはすでに失われ、覇気が完全に消え失せながらもその目は輝きを失ってはいなかった。
「……」
そんな中で、中村恵理は氷の様に冷めたような目を、とある集団に向けていた。
冷徹で、残酷な目。憐れみと怒りのこもった目。その目が見つめるものとは、いったい何なのだろうか。それを理解できるものは、ここには誰もいない。
一方で。その人の輪から離れたところで、ある一人の男は狂喜していた。
その男とは檜山大介だ。彼は心の中で、人を殺したという罪悪感を少し抱えながらも"
(やった、やったぞ……!これで俺は、邪魔だったあの二人を排除できた上に白崎香織を手に入れることが出来る!やはり俺が一番なんだ!あんな目立たない
歪んだその人間性は、さらにその矛先を歪めて毒牙と化していく。
そのことを理解できている者は、この場には存在していなかったのである。
そして何よりも。
南雲ハジメが、天臥久鎖李がいなくなったことで白崎香織が手に入ると勘違いしている自分こそが一番滑稽な人間であるということに気付く事も、誰かがその様子に気づくこともなかったのである。
――夢を、みていた。
もう、この迷宮に封印されて何年が経ったのかすらもわからない。
時間の感覚は消え失せて、ただ自分はここに存在するだけのモノとしてずっと在った。
そんな自分が、夢をみた。
どんな夢だったのかは思い出せないけど。
そこにいた自分の姿は晴れ晴れとしていて、希望に満ち溢れていて。
羨ましいな、と。その陽だまりに、自分は永遠に存在していたいなと。そう思えるような光景が広がっていたのだ。
吸血鬼の自分は、そんな希望に満ちた夢を見ながら今日も再び眠る。
明日の自分が、陽だまりに在れるように。そんな淡い願いをこめながら、わたしは今日も眠るのである。
ということで読了ありがとうございました。
長い期間が空きましたが、こうして再び投稿できたことを嬉しく思うと同時に、毎回感想を書いてくださる皆さまの暖かい声によって、復帰することが出来ました。
本当に、ありがとうございます。
さて、今後の予定なのですが。
最低月一で一話更新のスタイルで活動していけたらなと思います。
受験期において重要な二学期で、PCデスクから遠ざかる時間が増えるかもしれません。日々のストレスによって心が折れることも、あるかもしれません。
それでも、いったん始めたこの作品を完結までもっていくのが筆者たる自分の役目なのだろうと思っております。
長い間のお付き合いになるかもしれませんが、これからも(´・ω・`)のことをよろしくお願いいたします。
最後に、一言。
勉強が
とてもつらいよ
逃げていい?
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ……ああああああああ!
今後の小説展開。どうする?
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奈落行withオリ主&ハジメ
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奈落行withハジメ