不老不死系転生者による歴史観光in地球 作:ヘンダー・ベンダー
この物語は当然フィクションです。
歴史上の出来事で何か不備がありましたらコメントにてお申し付けください。
白い部屋よりお送りいたします。
気づいたら白い部屋でした。
はい。
転生ですね。
─えぇ……もうちょっと反応ちょうだいよ……淡白だなぁ─
そんなこと言われてもなぁ……
大体考えに整理がつくまで待っててくれたんだからそれくらいわかるでしょ?
─まあ、うん。そうだね。─
僕はもう死んだんだから。良いんだよこれまでの事は。歴史以外。
─君の人生だって一つの歴史だと思うけどねぇ?─
自分の歴史なんざわかりきってるから良いの。
僕が好きなのは僕以外の歴史。幾つもの人たちの思惑が重なり捻れ、絡み合ったものが好きなんだ。
─そんなもんかね……まあとにかく、来世でやりたいこととかある?─
そりゃあもうリアルタイムで世界の歴史を見たいね!教科書とか遺物からしか分からなかった過去の出来事を実際にこの目で観たい!
─まあそうなるだろうとは思ってた。なら、記憶はあった方がいい?─
そりゃもちろん。僕が学んできたものと比較したいし。
………え、もしかして駄目?
─いんや、こういう神様転生?って言うんだっけ?これに選ばれた人は大概記憶持ちだよ。─
ならよかった。あ、不老不死……って……いけます?
─…………不老不死も……まあ前例はなくはないし良いか。君の内面も悪用するような感じじゃないし。─
─はいはい、落ち着いて。─
あ、もう一つ要望だして良いですか?
─何?─
見た目を操作できるようにしてほしい。あと動物を含めた言語翻訳能力も。
─結局二つじゃないか。……まあ大丈夫だけど。─
大丈夫なんだ。自分で言ってていけるかわかんなかったけど。
─見た目の操作はまだしも言語翻訳機能くらいならね。結構いるよ。─
あ、さすがに創作だと思いますけどバベルの塔作ったから言語増やしたってマジですか?マジなら殴ろうかと思ってるんですが。
─あー、英語苦手だったのね。それについては地方の訛りがもはや他言語と化しただけだから。殴る必要はないからね?ほら構え解いて。─
やっぱり嘘だったか。
─こういう事やってるとたまにいるんだよね。神話の内容鵜呑みにした奴。─
実際なにやってるの?
─特になにも。基本的に観察してるよ?─
あ、そんだけ?
─たまに世界コピーして別の設定積んだ世界作ってるけど。─
ファッ!?
ナンデ!?改造世界ナンデ!?
─サブカルって………良い文化だね。─
アッハイ
……改めてヤバイ奴だっていう事がわかったよ。
あ、念のため。僕が送られるのって地球だよな?
─もちろん。君の存在してた地球の歴史とほぼ同じ運命をたどる予定のね。─
ならよかった。
…………ほぼ?
─そりゃあまったく同じ世界なんて存在しないさ。どれだけ世界を近づけようとしてもすべてが同じ世界はできない。まあ君を送る世界は君のいた世界と一部の人の名前しか違わない世界だけど。─
それは違う世界って言うのか………?
─違う要素が一つでもあればそれは異世界だよ。それに、君が行動を起こせば歴史上の悲劇も防ぐことが出来る。それだけの力は与えるつもりだ。─
え、何、神さんは悲劇止めさせたい感じ?
─女将さんみたいに言うんじゃないよ。…………まあ、止めるも止めないも好きにして。僕は基本的に干渉するつもりないから。─
あ、干渉はしない系の神様なんですね。
─干渉して自分の思い通りに事が進むのを見て楽しむのはもう飽きたんでね。むしろ最近は自分の予想通りにいかない事が楽しく思えるんだ。─
へぇ。そうなんだ。
─さて。そろそろ君の能力をまとめようか。─
あ、はい。
─まず不老不死。それから外見操作、言語翻訳。これ以外にほしい力ある?─
えっと、じゃあ、完全記憶を。
─あぁ、思い出せないと意味ないか。─
あと、僕の前世の人生に直接関わる記憶を消してください。
─……!………………良いの?─
はい。歴史とか、知識は残しておいてほしいですけど。
─だいぶ歪な記憶状況になるな……まあ何とかしとくよ。─
ありがとうございます。
─それくらい?─
まあ、後はできれば身を守る力がほしいです。不老不死とはいえ。
─え~どうする?魔法でも使えるようにする?─
急に適当……まあ使いたいけども。
ちなみにその魔法ってどんなの?
─魔術理論とかがしっかり組まれてる学問に近い魔法だね。まあ君以外に使わせる気ないけど。─
ロジック系の魔法か。…………僕数学苦手なんですが。
─んー、なら事前知識みたいな奴を君の頭に入れておくね。でも、学習はすること。要するに、入門書から上級までの教科書を渡したようなもんだと思って。─
ありがとうございます!
……そういえば魔法って僕しか使えないんですよね?
─!ふふ……。君ならしないと思うけど他人の迷惑になるような事に使っちゃダメだからね?─
ずいぶんと僕の事を買ってくれてるみたいで。そんなに善人ですかね?
─うーん。本当に悪いことは例え力があったとしてもやらないヘタレだと思ってるよ。─
ヘタレ……まあ自分でも自覚あるけど。
─やっぱり根が善に寄ってるんだよ君は。─
否定できないなあ………。
─て言うかそろそろ送っても良い?─
あ、送る場所は四大文明が出来るちょっと前くらいの中国で。
─了解。じゃあ、せいぜい僕の掌の上から飛び出そうとして見せてよ?─
期待に添えると良いなぁ。まあ頑張るよ。
読んでいただきありがとうございます。
良ければ評価のほどよろしくお願いします。
サラニヨカッタラコメントモ……(ヨクバリス)