不老不死系転生者による歴史観光in地球   作:ヘンダー・ベンダー

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こちらではお久しぶりです。

いろいろ付け足して再投稿します。

章構成を一旦改め、再度投稿することにしました。
今回からは日本史編です。
邪馬台国についての捏造が激しいです。


日本史編
弥生の予知者


小鳥のピチピチ鳴く大自然にてこんにちは。

 

今私は、どこにいるでしょーーう!!

 

某世界の果てまで行くテレビ番組風に言ってみたが、答える人なんざいるはずがない。そもそも口に出してすらいない。

空しいだけだしやめよう。

今いるのは日本。邪馬台国(ヤマタイコク)と思われる"クニ"の近くでカラスに変身しながら潜伏生活を送ってます。

まあ潜伏する必要もないんだけど、ボロが出て追われるよりかは隠れて見守った方がいいかなって。

ちなみに奴国(ナコク)の金印は見損ねた。ちくせう。

モノホンの金印は現存してはいたけど金色じゃなくなってたから、ピカピカのも見たかったんだけど。

まあそれくらいならいいんだよ。別に。

邪馬台国は日本史で最初に習うことの多い集落だ。国と言っても中・近世の国ではなく、もっと原始的なものだし、人数もそんなにいない。

そ・し・て!日本人で知らない人はほとんどいない、"卑弥呼(ヒミコ)"が統治を行っていた場所だ!

当然そんなビッグネームの顔を拝みに行かないはずがない!

という訳で、行ってきまーっす!

 

 

 

 

━━╋邪馬台国・卑弥呼の宮殿╋━━

 

着いた着いた。さて、何処かに覗ける場所は……っと。

あ、あった。さて誰が──

 

姉さん、今年の天候はどうだ?

今年は嵐が来ることもない。それに、今までより多くの作物が収穫できそう。…えっ!

どうしたんだ?

う、ううん…何でもない

 

おやあ?

……ラッキー!どうやら卑弥呼とその弟のようだ!

もっと近くで覗いてみよう!

 

「そうか。ありがとう、姉さん」

「いつも言ってるでしょ。私はただ神のお告げを届けているだけ。感謝なら私よりも──」

「それでも、だ。俺達にそのお告げを届けてくれるのは姉さんなんだから」

「………………そう」

 

いや結構綺麗だな卑弥呼さん!

もっとヨボヨボのお婆ちゃんみたいなの想像してたわ。

なんか……こう、神秘的な感じがする。

それに、なんだか僕に近い雰囲気がある気が……気のせいかな?

それに弟。体格もいいし喧嘩も強そうな好青年みたいな感じだ。

現代の価値観だと二人ともまあまあ美人の部類だが……若くない?

いや、今って何年だ?…………230年?

卑弥呼が死んだのは242~248年あたりらしいし、若いのは当然……なのか?

当時は平均寿命も30~40歳くらいで短いみたいだし。

 

まあこのまま観察していきますかね。

 

おや?弟くんが何処かに行くみたいだ。

あれは……武器を作ってる所か?

 

「どうだ?武器作りの様子は?」

「そこまで、って感じだ。できるだけ数は作っておきたいんだがな……」

「技術者が足りないか?弟子の教育を優先してもいいんだぞ?」

狗奴国(クナコク)の戦争が近いんだ。そんなことを言ってられるかい」

「まあ、そうだが……一応他のクニにも武具製作は頼んでいる。無理はするなよ?」

「はんっ!自分のことは自分がよく分かってる!疲れたら休むさ!」

 

ふむふむ、武器が足りないのか。

商人のふりで入っても問題なさそうだし、行商人として邪馬台国に入るかね。

思い立ったが吉日、早速行こうかな!

あ、でも、ボロがでないようしっかりと準備しないと。

 

 

 

「ん?」

「や~すみません。私はここらで交易をやってる者なんですが、ここに入っても?」

「…………ここの前に訪れたのは?」

「えぇ~っと、確かここから南の方のクニだったかな?」

「ふむ……少し待っていろ」

「わかりました」

 

……数分後……

 

「許可が降りた。入っていいぞ」

「ありがとうございます。あ、これどうぞ」

「これは?袋の中に何かあるようだが……?」

「干し肉ですよ。これでも一人旅を何年もやってますから、勝手に身に付くんです。それ、薬草とかも入ってるんで滋養にもいいですよ」

「そうか、すまないな」

「いえいえ~、通してもらうお礼のようなものです。それでは」

「ああ、ゆっくりしてってくれ」

 

 

「…………あれが噂の流れ者か。このあたりに来ていると聞いてはいたが…噂通りの御仁のようだな」

 

 

いや~栄えてるねぇ……

現代……いや未来かな?まあ前世で生きてた頃に比べればスカスカなんだけどさ。

なんかにぎやかでいいね。

 

「おや?あんちゃん旅人かい?」

「ああ、そうだよ。明日くらいから露店をやろうと思ってる。何か決まりのようなものってあるかい?」

 

そうして歩いていると、先程から女性客が集まっていた店の主から声を掛けられた。丁度良い、市場の決まりとかを聞こう。

 

「特に決まりはねえよ。割に合わない交換だったり、、脅すような真似しなけりゃ大丈夫だ。あと、昼くらいに警備がくる。そこでやらかしたらあいつらに叩き出されるから気をつけろよ?」

「そうかい、気を付けるよ。ありがとう。そうだ、この髪飾りはあなたが?」

 

店で売られている飾りはみな精巧で美しいものだ。

さっきから女性客の目を釘付けにしている。

 

「ああ、それはお袋に作ってもらったやつさ。見た目を決めたのは俺だがな!」

「へぇ、夫婦でやってるんだ。仲がいいんだね」

「ああ!自慢のお袋だ!」

 

うんうん、仲良き事は美しきかな。

 

「じゃあ、これを真珠と交換してもらえるかい?」

「おいおい良いのか?」

「少し小さいからね。大丈夫、釣り合うさ。ああそうそう、末永くお幸せに。」

「おう!毎度!」

 

いい人だったな。

よし、ここら辺は開けてるし、簡易テントも立てられそうだ。

明日からは頑張らないと。

 

そんなわけで僕の商人生活がスタートした。

外から来たっていう珍しさでつかみは十分、商品の質も厳選したから盛況だ。

僕が売る商品はみな、ここに来るまでに交換して得てきた物だ。

魔法を使って一瞬で手に入れた物よりも、こうやって人との関わりの中で手にしたものの方が何倍も価値があると僕は思う。

前世で田舎に行ったときも、現地の人の厚意でもらった食事が普段の何倍も美味しく感じられた。

価値っていうものは過程とかを含めて形作られるものなんじゃないかな。

 

………そろそろ今日は終わりにしよう。

明日も商売を頑張らなければ。

 

 

「今日は、これで終わり?」

 

……はあ~、やっとゆっくりできる。

お告げを貰った時は疲れやすい。なんで?

あっ、お告げ通りならもうすぐ…!

 

「あれ?」

 

でも、どうやって来る?

私はお告げを完璧に把握することはできない。

出来事の詳細まで見通すことはできないし、自分から未来を知ることもできない。

まさしく、神のみぞ知る。

私が把握できたのは私の部屋で私が見知らぬ誰かと話す、ということだけ。

いったいどうやってこの警備の中この部屋に…

 

「カァ」

 

「…?」

 

カラス?どうしてここに――

 

「お邪魔するよ」

 

え?

 

え?カラスがしゃべ、えっ?カラス…え?

 

えーっ!!?

 

 

「えーっ!!?」

「叫ぶなっ!"議論領域(コーヒーハウス)"!」

 

あっぶな!結界の魔法作っといてよかった……

 

「いきなり叫ばないでよ、焦ったじゃないか」

「カラスが喋ってる……!」

 

あ、そこ?

 

「別にこれが僕って訳じゃないよ。化けてるだけ」

 

戻った方が話しやすいかな?

 

「わぁ…凄い。それで、何を話に来たの?」

 

え?

 

「ふ、普通もうちょっと警戒しない?暗殺とかさ」

 

不用心すぎやしないか?

 

「誰かが私と話そうとしてくるのは知ってた。私が未来を見れる事は知ってるでしょ?」

「え"ぇ!?……あ」

 

た、確かに、よく見たら魔力結構持ってる…今は空っぽに近いけど……

 

「そっかぁ、君もかあ……」

 

久々で油断してたなあ……

 

「なにか知ってるの?この力について」

 

うーん…

 

「知ってるというか…使える」

「えっ!本当ですか!?」

 

うわぁ急に喜びだした……テンション不安定だなこの子。

 

「じゃっ、じゃあ貴方も未来を見れるんですか!?」

「いや、それ以外も色々出来るよ?」

「み、見せてください!」

「見せてくれも何もさっき変身したよね…?」

「あっ……」

 

な、なんだよその捨て犬みたいな目は!

や、やめろ!良心が、罪悪感が!

 

「………………ソジルファル」

「おおっ!」

 

指に火を灯してみせる。

結局やってしまった。別に減るもんじゃないけど、何か負けた気がする。

 




アカシックレコードを閲覧できる人は本当に少ないです。ましてや改変なんて全人類のなかで雀の涙ほど。
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それではまた次回!
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