いかにもな
しかし。
一つ、いや
―――
そして、そこに
「なあ、そこのあんた……ちょっと、聞きたいんだけど」俺はとりあえず、山の麓で一心不乱にパックを剥いているプレイヤーに話し掛けた。
「ああツチノコさん……イヤあなたのその
「いやそれはいいでしょそれは、文句は運営に言えよって感じ……とにかく聞きたいんだけども」俺は反論しつつ仕切り直した。
「はい」はい。
「……
「これですか……」プレイヤーは肘より先を除くすべての部位を5秒ほど沈黙させた後、言った。「あっレジェ出た」俺は頭を抱えた。
「フーン黒死の天霊―――ゴミだないや?フィロジオは枚数制限緩いし使いどころが無くも無いのか……ア~~~失礼、
「それは分かってるんだよなァ~~~~」俺は苦言を呈した。
「あぁパックの種類も言います?ユア・エクスペリエンスですよ、一番安い奴。やっぱ最高効率化するとなったらプレがいいんでしょうけど、こういう原点回帰的なのも乙ですよね……ハイ色竜来たァ~~~」プレイヤーは何やら目的を達成したらしく、手を止めるとすっくと立ち上がり踊り始めた。俺は頭を抱えた。
「……種類は分かった、聞きたいのは……」俺は右手を頭から左胸に移して特に意味も無く
その途端、プレイヤーは急に踊りをピタリと止め……神妙な面持ちで、言った。
「フィロジオのパックって、個数を指定して―――要するに、
「うん」俺は相槌を打った。
「あの個数指定、結構たくさんできるんですよ―――100個とか200個とか指定しても、一瞬でパックを排出してくれる」
「うん」俺は相槌を打った。
「でね、そうなると当然、
「……うん」俺は相槌を打った。オチが読めてきたぞ……
「でもね……考えてみてくださいよ、このクソデカいバハムートだかリヴァイアサンだかに、
「…………うん」俺は相槌を打った。もしくは、打つことしかできなかった。
「それを知らずに……或いは知った上で、どこかの馬鹿が大量注文をしでかしてしまった!!頼んだパックがどれくらいかはちょっとわかりませんが……まあ、確実に五桁はいくでしょう」
「ちなみにその馬鹿は?」
「圧死しました」
えぇ……
「まあ、そういうわけですよ……ツチノコさんも剥いていきます?パックの中身は買った奴のカードプールで決まるから、多分蠍は出ないけど……それでも、きっと色んなカードが見つかるはずだ。この山は一人のプレイヤーの
そう言って、プレイヤーは山へと戻っていった。
俺は、立ち尽くすばかりだった―――リヴァイアサンは何もかもを呑み込んで、それ故に景色は変わらなかった。いかにもな
そして、俺は歩き出した。