どうも日本総大将と英雄の父で、トレーナーです 作:無課金チャレンジャー
「「「デビュー戦、全員勝利おめでとう!!」」」
食堂の一角。そこでは数名の生徒達が集まっては小さなパーティーを開いていた。集まっていた生徒達はスペシャルウィークを含めた一団であり、セイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー、エルコンドルパサー、そしてディープインパクトだ。いや、違う…人数が多く1つのテーブルでは収まりきれなかったのか、隣のテーブルにも参加者が集っていた。
「皆、デビューおめでとう!!私だって華麗にデビューを決めてやるぜよ!!」
隣のテーブルには数日後に高知の競馬場でデビューが決まっているハルウララ。
「ディープ君、君のデビューはテレビで見たさ。ボクも華麗に負けていられないね」
グラスワンダーの後輩でチームリギル所属の男装少女、つまりディープインパクト(男の娘)とは真逆の見た目をした美女テイエムオペラオー。因みにこう見えて、ディープインパクトと同じくジュニアB組である。
「私だって…魔法を使って頑張るんだから!!」
魔法使いのような魔女っ子帽子を被った小柄な少女。彼女はスイープトウショウ。自分を魔法使いと信じて止まないウマ娘であり、日頃から魔女っ子帽子を被っている。此方もジュニアB組。
ジュニアC組からはスペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイロー、エルコンドルパサー、グラスワンダーの5名。ジュニアB組からはディープインパクト、ハルウララ、テイエムオペラオー、スイープトウショウの4名。合計9名のウマ娘が集まった訳だが、ジュニアC組の5人とディープインパクトが無事にデビュー戦を勝利した記念である。
名馬と言われるウマ娘は沢山居る。だが、無事にデビュー戦を勝てるかと言われればそうではない。デビュー戦で勝てるウマ娘も居れば、同時にデビュー戦で勝利できず黒星スタートするウマ娘もその分居るのだ。
「次は弥生賞だね。皆はどうするの?私は出るつもりだよ」
「勿論、キングたる私も出ますわよ」
ジュニアB組であるディープインパクト、テイエムオペラオー達は時間には未々余裕が沢山だ。しかし、ジュニアC組の子達はそうとも言えないのが実情だ。
何故なら一生に一度のクラシックが迫ってる為である。4月には皐月賞、5月には日本ダービー、秋には菊花賞がある。中3のクラシックは特別であり、誰もが夢を見る。トレーナーは勿論、学園の厩務員(此処では用務員や食堂スタッフ)、両親、当事者であるウマ娘、競馬に関わる人達の特別なのだから。
※実際の厩務員はざっくり言うと、競走馬の身の回りのお世話をしてくれる人です。餌、ブラッシング等の清掃、日頃から競走馬の事を思ってくれる人達です。
「勿論、私も出るよ!!日本一のウマ娘に成るのが私の夢だから!」
スペシャルウィークの夢は日本一のウマ娘。その為にはやはりクラシックに出なければ成らないし、出来るならば勝ちたい。しかし、クラシックに出走出来るのは選ばれた精鋭18名だけ。その18名に入るためにはレースに出場し、知名度や人気を集めては実績を得るしか無いだろう。
「素晴らしい!!やはりサンデーサイレンスさん!!貴方は素晴らしい!!
ウマ娘達の為に自分を犠牲にしてまで、彼女達の成長を助ける!!」
「いや…俺、そんな事一言も言ってないけど!?」
一方のお父ちゃんことサンデーサイレンス。彼は職員室で1人の記者からインタビューを受けていた。その記者は若い女性であり、最近大学を卒業した位だと思われる。
「えーと…所でお嬢さん。貴女、名前は?」
「失礼しました!私、乙名史悦子と申します。主に別冊トゥインクル等の取材や編集を行ってます」
記者の名前は乙名史悦子と名乗った。彼女はウマ娘達が日頃から活躍するトゥインクルシリーズの事が乗った雑誌、別冊トゥインクル等の取材や編集を行っている記者なのだ。
「別冊トゥインクルの?ああ、スズカが良く読んでるトゥインクルシリーズの雑誌のね」
「はい!異次元の逃亡者と呼ばれるサイレンススズカさんも護愛読してるなんて、光栄です!!
それはそうと、今年は注目株の選手が沢山ですよね?今年のクラシックはどうなると思いますか?」
やはり、聞いてくるか。サンデーサイレンスの脳裏にその言葉が過る。今年は当たり年とも言える程であり、スペシャルウィークの世代では誰がクラシックを制覇しても可笑しくない。セイウンスカイ、キングヘイロー、スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダー、誰がその年の覇権を握るのか本当に分からない。これに関してはアメリカ二冠馬であり、サイレンススズカとゴールドシップを育てたサンデーサイレンスでさえも予想が出来ない。
「今年は誰がクラシックを制覇しても可笑しくない。それ程の当たり年だ。中でもセイウンスカイ、キングヘイロー、エルコンドルパサー、グラスワンダー、あとスペシャルウィーク。本当に皆優秀だ。ただ…レースは走り出して終わるまで何が起こるか分からない。ただ、それでも個人としては娘の勝利を信じてる」
「やっぱり貴方は素晴らしいです!!サンデーサイレンスさん!!」
そして…サンデーサイレンスは指を1つ立てた。
「あと、今年の夏のプレオープン。奇跡が起こる。お楽しみに」
「ふっ…フジキセキが走った!?」
ストップウォッチを持つゴールドシップが叫ぶ。無理もない、彼女の視線の先には多くの医者が投げ出した文字通りの奇跡が起こっていたのだから。
「マジで!?マジで!?マジかよ!!」
奇跡が起きれば人は心から震えるのだろう。ゴールドシップはストップウォッチを止めるのを忘れ、大喜び。
いざ、ゴールドシップも走り出して奇跡を起こした張本人の所に向かおうとした時だった。なにやら、気配を感じてゴールドシップは気配の方を向いた。
そこには光の加減で金色に見える茶髪をした小学生程のウマ娘、その小学生の手を優しく握る薄紫色の髪をした美しいウマ娘の美女が立っていたのだ。
そして…その美女はどういう訳か、ゴールドシップにとっては懐かしく感じてしまった。サンデーサイレンスに対してお爺さんと思ってしまった事と同じく、ゴールドシップはその美女をお婆さんのように思ってしまったのだ。
「あら、ごめんなさい。貴方はサンデーの教え子ですわね?何時も、活躍はテレビで見てますわよ」
「えっ?どうも…アンタは?」
美女は笑みを浮かべて口を開く。
「私はメジロマックイーン。サンデーサイレンスの高校時代のルームメイトで、ただ1人の親友ですわ。
この子はオルフェーヴル。訳有って、私が面倒を見ている子供ですわ」
美女はメジロマックイーン。子供はオルフェーヴル。なんだか分からないが、ゴールドシップは2人の事を他人とは思えなかった。
サンデーサイレンス「もし、俺達が北海道に移住せず東京で暮らしていた場合。2人目の奥さんはマックイーンに成ってただろうな」
スペ、ディープ「マックイーンさんがお母ちゃんだった可能性が!?」
マジです。史実でサンデーサイレンスとメジロマックイーンは同性なのに、夫婦と言えるほど仲が良かったです。
マックイーンがお母ちゃんルート…見たい?
番外編書くとしたら?時系列は無視です
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