どうも日本総大将と英雄の父で、トレーナーです   作:無課金チャレンジャー

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デビューの始まり始まり


メイクデビュー

「なあ、フジキセキ。スペとディープの奴…大丈夫だよな?」

「ライブは教えたよ。後はあの子達次第だね」

 

一番最前列の観客スタンド。そこにはチームスピカの面々がスペシャルウィークとディープインパクトのデビューを見守るために、その時を待っていた。

G1レースに出ることは今後、多々あるかも知れない。しかしデビューは生涯に1度しか無いのだ。そんなある意味では、凱旋門賞よりも有馬記念よりも、日本ダービーよりも大事かも知れないデビュー戦。間違いなく、デビュー戦は全てのウマ娘達が心に刻む大切な思いでと成るだろう。勝っても負けてもこの瞬間から競技者としての日々が本格的に始まるのだから。

 

スペシャルウィークとディープインパクトは別のレースだが、2人とも種目は芝の2000m。所謂、中距離と呼ばれるレースだ。

 

「スペ先輩、ディープ先輩…」

「頼むぜ…」

 

心配するかの如く、1年生であるダイワスカーレットとウオッカは祈るように2人の勝利を願う。もう既に、スペシャルウィークはスターティングゲートに入っており、何時レースが始まっても可笑しくない。

 

「心配しすぎ。始まるぞ」

 

サンデーサイレンスがそう言った瞬間、スターティングゲートが開いてスペシャルウィークのデビュー戦が始まった。出遅れることなく、全員が無事にスタートした。だが、スペシャルウィークは中盤集団に居ており…白髪で眼帯を着けたウマ娘が一気に先頭を突き進む。

 

「スズカや俺のように逃げか。あの子は確か、チームベガのクイーンベレーだったな」

 

先頭を行くのはクイーンベレー。チームベガ所属のウマ娘であり、今回の一番人気だ。確かに逃げは一番分かりやすい戦法だ、最初から逃げて逃げて逃げ切れば良いのだから。だが、逃げはスタミナの消耗も激しく、ゴール手前で失速する可能性も高い。

 

『先頭を進むのはクイーンベレー!!やはり、一番人気は伊達じゃない!!』

 

実況の声が響く。だが、ニヤリとサンデーサイレンスは笑みを浮かべた。

 

「さあ、スペが動くぞ」

 

サンデーサイレンスの言う通り、どんどんスペシャルウィークが順位を上げていく。これには観客席がどよめいた。第4コーナーを曲がる頃には、スペシャルウィークはクイーンベレーを標的に捉える。

 

「なっ!?」

 

咄嗟に後ろを向いて驚くクイーンベレー。だが、彼女はラフプレー上等なのか、地面を蹴っては土をスペシャルウィークの顔面に飛ばす。しかし、スペシャルウィークは見切っているのか…その土を簡単に避けていく。

 

「あの…サンデー先生?」

「アメリカじゃ、ラフプレーが多くてな。一応、水風船を使って対処法を教えて良かったよ」

「「「「アンタ、何教えてるの!?」」」」

 

サンデーサイレンスは思い出す。アメリカは特に希少が荒く、ラフプレーをやる選手が多かった。と言うか、サンデーサイレンスもラフプレーをやったことが有る(イージーゴアに噛みつこうとしました)。

そんな経験も有ってか、サンデーサイレンスは水風船を使っては遊びながらスペシャルウィークとディープインパクトにラフプレーの対処を遊びながら教えていたのだ。

 

『並ぶ並ぶ!!スペシャルウィークがクイーンベレーに並んだ!!』

 

スペシャルウィークは今回、差しで行っている。だからスタミナの消耗も逃げと比べれば多少は温存できる。抑えていた力を出し、スペシャルウィークは物凄い末脚を用いてクイーンベレーに並ぶ。

 

「いけぇぇぇ!!」

「頑張れスペちゃん!!」

 

ゴールドシップとサイレンススズカが声を出す。

 

そしてスペシャルウィークは驚異的な、父親譲りの末脚でクイーンベレーを抜き去った。

 

『スペシャルウィーク!!抜けた!!抜け出した!!』

 

もう、クイーンベレーには再加速する力は残されていない。逃げは最初から飛ばして逃げきる戦法だ。後の事は殆ど考えていない。

 

『スペシャルウィーク!!脚色は衰えない!!そして、今…ゴール!!』

 

スペシャルウィーク。見事な1着でデビュー戦を白星スタートさせる事に成功した。

 

「いよっし!!」

 

娘は勝った。次は息子の番だ。

 

 

 

 

そして…後世まで永久的に語り継がれる英雄の衝撃は此処から始まった。

 

『コンゴウリキシオー逃げる!!逃げる!!このレースの主役はやはり、彼女なのか!?』

 

始まったディープインパクトのデビュー戦。大きなリードを保ち、先頭を逃げるのはコンゴウリキシオー。チームアルタイルという所に所属するウマ娘であり、実はディープインパクトと同学年の少女だ。

 

「行ける!!」

 

だが、1つ。コンゴウリキシオー達に残念だったのは、同学年に彼が居たことだろう。コンゴウリキシオーが第4コーナーを先頭で曲がりきった時だった。誰もがコンゴウリキシオーの勝利を確信しただろう…チームスピカの面々以外は。

 

『おーと!?後続の1人が仕掛けた!?なっなんなんだ!?これは物凄い末脚で加速した!!』

 

実況も驚く程の末脚。何が起きたのか分からないコンゴウリキシオーだったが、それは直ぐに理解できた。瞬く間に自分は先頭では無くなり、自分は2番手に成ったと。

 

『ディープインパクト!!先頭に抜け出した!!恐ろしい末脚!!』

 

そう、ディープインパクトである。ディープインパクトはスタートがどうも苦手だった。だから彼はゴールドシップやサンデーサイレンスが得意とした、追い込みを使うことにしたのだ。追い込みは逃げの真逆であり、後方からレースを進める。レース中盤から終盤まで力を貯めて貯めて一気に解放して全てを瞬く間に抜き去る戦法だ。

 

「なっなに!?あの走り方!?」

『飛んでる!?間違いなく翔んでいる!!とんでもない新星が現れた!!』

 

ディープインパクトは小柄だ。現役時代のサンデーサイレンスと同じく、女の子と間違えられる程の小柄だ。しかし、彼はその身長差を覆す大きな武器を3つ産まれて持っている。1つは驚異的な柔軟性、2つが天性の強靭なバネ。この2つを使うことで高速ピッチと体格以上のストライドを誇り、翔ぶように走ることが出きるのだ。

 

衝撃が爆発したように力を解放したディープインパクトは止まらない。そして、着差以上の圧倒的な強さを対戦相手は勿論のこと観客に見せ付けて優勝した。

 

そして…最後の3つは…

 

「なっ…なんで!?」

 

2着とは言えゴールしたコンゴウリキシオー。彼女に続くように他のウマ娘達も何とかゴールした。しかし、彼女達はそこでディープインパクトの規格外を知ってしまう。

 

「なんで…呼吸が乱れてないの!?」

 

3つ。ディープインパクトの肺活量はウマ娘の領域を越えていたのだ。

※実際にディープインパクトと戦ったアドマイヤジャパンやリンカーンの騎手が言ってましたが、ディープインパクトのエンジンは他のウマと明らかに違うそうです。

 

 

 

 

「凄い…凄いよ!!あのお兄ちゃん!!物凄く速い!!」

 

その衝撃のデビューを見て、嬉しそうにはしゃぐ小さな女の子が居た。この少女、サトノダイヤモンドがトレセン学園に入学するのは約3年後である。




デビューが終わり、トレセン学園は春の学園祭、トレーナーや選手は弥生賞の準備に忙しくなる。

???「すいません。私、乙名史悦子です!!取材させて下さい!!」

変人記者がやって来る!?

そしてサンデーサイレンスの親友が明らかに!?なお、原作と違いサンデーの年齢の都合上…大人に成ってます

番外編書くとしたら?時系列は無視です

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