フロンティアへの幾星霜(短編集)   作:Z-LAEGA

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お題箱:「じゃんけん天誅をしている幕末ランカー」
幕末ランカー部分は消えました


よくわかる!じゃんけん天誅入門ガイド

こんにちは、辻斬・狂想曲:オンライン天誅研究家の煎りジウムです。『読み始めたら止まらない、止まらなくなったお前を背後から刺し殺す』をモットーに、天誅解説ブログ『前門の虎の巻』で定期的に記事を投稿しています。

さて……今回紹介する天誅はこちら、「じゃんけん天誅」!数ある天誅の中でも少々特殊な立ち位置にあると言える『搦め手(トリック)天誅』シリーズの中でも、その特徴を極めている天誅と言えます。

 

じゃんけん天誅は、説明してしまえば随分簡単な法則(ルール)のもと運用されます―――すなわち、()()()()()()()()()()()()。相手に斬られそうなとき、相手を斬れそうな時、相手も自分も斬られそうな時……そういった先頭における重要な局面で、いきなり「じゃーんけーん」とおっぱじめる。それこそが、じゃんけん天誅なのです。

ここまでの文章を読んで、こう思う方もいるかもしれません―――「じゃんけんなんて無視して、普通に刺し殺せばいいじゃん」と。お気持ちは分かりますよ……じゃんけんなんてけったいな要素をゲームに持ち込んでもなにか優位性(アドバンテージ)があるわけでもない、普通に無視して天誅しても特に問題が発生するなんてことはあり得ない……一見して、筋の通った理論です。

しかし、それはあくまでも()()()()場合に過ぎません。

 

じゃんけん天誅……というよりじゃんけん天誅()()は、基本的に3つの天誅(パーツ)によって構成されます。すなわち、じゃんけん天誅、じゃんけん天誅無視天誅、じゃんけん天誅無視天誅迎撃天誅、の3つです。

1つ目のじゃんけん天誅については言わずもがな、先述の通り、戦闘中の相手に唐突にじゃんけんを吹っ掛ける天誅です。じゃんけん天誅の終了条件は二つ―――『じゃんけんの勝敗が決する』と、『じゃんけん天誅無視天誅が発生する』です。要するに、あいこが続く限りはどちらも攻撃を行わない安全地帯を作る技、と言えます。

2つ目、じゃんけん天誅無視天誅。これは簡単に言うと、吹っ掛けたまたは吹っ掛けられたじゃんけん天誅を無視し、普通に相手を刺し殺さんと襲い掛かる天誅のことを言います。別に「じゃーんけーん」の部分で無視をしなければならないというわけではなく、「じゃーんけーんぽんあいこでしょしょっしょでしょしょっしょでしょしょっしょでしょ」くらいのタイミングでようやく無視天誅をする、といったことも可能です。寧ろ、そちらの方がメジャーともいえるでしょう。じゃんけん天誅無視天誅はじゃんけん天誅を終了させ、通常の戦いへと戦闘をシフトさせます。

3つ目……じゃんけん天誅無視天誅迎撃天誅。この天誅は要するに、じゃんけん天誅無視天誅を()()()()()()()()()()()、それにカウンターを決めるための天誅です。次に行われる相手の行動が分かっていれば、少なくとも()()極点変換関数天誅でもない限り迎え撃てないなんてそうありません。相手がじゃんけん天誅を無視する……そういう確信をもって行われる天誅なのです。

 

さて……何となく、読者の皆さんにもじゃんけん天誅の方針がお分かりいただけたでしょうか。まず先述の「じゃんけんなんて無視して、普通に刺し殺せばいいじゃん」が通用しない理由は……わかりましたか?いえ、厳密には()()()()()()()というべきでしょうか。しかしそれは3通りの選択肢(パターン)から当たりを引いた場合のみ。確かにじゃんけん天誅無視天誅はじゃんけん天誅を打倒できますが、じゃんけん天誅無視天誅迎撃天誅には当然敗北しますし、両者がじゃんけん天誅無視天誅を出した場合、もはやそれは普通の戦闘なのです。

じゃんけん天誅戦法において、両者はこんなフローで天誅を行います―――まずどの天誅をするか選択する、そしてじゃんけん天誅の場合、出す手をさらに選択する。そして選択した天誅を行って、両者がじゃんけん天誅をしていないか、していても勝敗が決した(あいこではない)ならもう一度じゃんけん天誅が()()されない限り次のじゃんけん天誅は行われない。

こうして見ると……じゃんけん天誅が続行される可能性は、かなり低いものであるという事ができます。しかしまあ、()()というのはあまり強い力を持たない概念であることも事実です。何せじゃんけん天誅が()()した1ターン後にまたしても()()することも可能なわけで、そうなってくると続行するかが関わるのは()()()()()()()()()に限られます。

 

ここまではじゃんけん天誅戦法についてお話ししましたが、ここからは「じゃんけん天誅」単体について記すことにしましょう。

じゃんけん天誅で出すことが可能な手は、当然のことながらグー、チョキ、パーの三種類です。他の手を出した場合それは実質的にじゃんけん天誅無視天誅ですが、殺傷能力があるわけでも無いのでどの天誅にもアドバンテージを取れないクソ札です、捨ててしまいましょう。じゃんけん天誅を強引に終結させたいときに一応使えますが、だったら普通にじゃんけん天誅無視天誅をした方がまだ相手がじゃんけん天誅の場合に勝利できる分強いと言えます。

さて、グーは判断の難しい手です。何せグーを出した状態から刀を握るためには一度開いてからもう一度閉じなければならない。一方、ステゴロファイターの場合逆に最良の選択ともいえますが、だからと言ってグーばかり出していては見切られてしまいます。また、「さいしょはぐー」の存在も判断を難しくさせる一要因です。じゃんけん天誅はかならずグーから開始されることが確定しているため、そこがルールに若干の不均衡性を生み出している。

その点チョキは比較的簡単です。武器を握るまでの動作もグーよりはスムーズですし、相手の両目を貫けば攻撃も可能です。また、一部の維新軍プレイヤーからは「銃を取り出すならこっちの方が使いやすい」との声も上がっています。また、パーに勝利できるという点でバランスのいい手でもあります。

パーは最も使いやすい手です。一番刀を握るまでに余計なモーションを取る必要がありませんし、平手打ちという形でグーやチョキには劣るとはいえ攻撃も可能です。ただし性質上、「パーを出している……これは1ターン後にじゃんけん天誅無視天誅が来るか!?」といった認識を相手に与える可能性があることは考慮に入れてください。まあこんなものはどの手を選んでも結局発生するわけで、読み合いにはある種不可避な要素と言えます。頑張ってください。

 

さて……じゃんけん天誅(戦法)について、多少は御理解いただけたでしょうか?じゃんけん天誅の神髄はそのシンプルでいて奥深い読み合い。説明してしまえば随分簡単な法則(ルール)のもと運用されているのに、一部ではウォーゲームを凌駕するとも噂されるその奥深さは、今後もとどまらず、さらに成長していくことでしょう。

それではスコアをありがとう、経験値と化した貴方に背後から感謝を!

 

筆:煎りジウム

 

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