あっ、ダンまちの世界なんだ…   作:あろえよーぐると

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オラリオ、原作5年前。はっじっまっるよ~




第6話

 無事に元の世界に帰って来た。空気を吸うだけでなんだか懐かしく感じる。

 

 異世界に約2年。その間、魔導書の中に入っていた精霊に世界を救う英雄として助けを求められて別の異世界でさらに1年。

 召喚されて帰ってきた時は転移した日から3、4日経った時間軸に戻ったけど、実質3年は年取ってるので21歳だけど20歳っていう意味分からん状態になってる。まあ、長命だから気にしなくてもいいんだろうけど。

 

「確かこんな場所だったっけ…。あの時は本当に突然だった」

「貴重な体験をしましたぁ。旦那様と絆をより深められたので今では良い思い出ですわぁ」

「フローラ…」

「旦那様ぁ…」

「「うぉっほん!」」

 

 ホルンとエリスが少しお怒りのようだ。

 

「ルーク、私らを忘れてやしないか?」

「正妻であるフローラと仲良くするのは良いですけど、ルークの奥さんは2人いるんですからね?」

「つい、元の世界に帰ってきた想いが膨れてしまって。ごめん、エリス、ホルン」

「兄さん、私は?精霊はお嫁さんに含まれないの?」

 

 ルークの左の腕輪から急に光が飛び出すとノーラが現れる。ルークに世界を超えて助けを求め、そして元の世界に戻るための次元転移術を可能とさせた魔導書に宿っていた精霊だ。今は改良されて腕輪型になっている。

 

「そんなことないって、ノーラ。ともかく、やっと戻ってきたんだ。真っ先にやりたいことがある。フローラ、頼む」

「うふふ、真っ先に私だなんて。ではでは、今から夜営の準備を」

「違う、そっちじゃない。ステイタスの更新だよ!更新!」

「あらあら、私ったらぁ。2年ぶりの更新ですわねぇ」

「まさか、異世界だと完全に神の力(アルカナム)が使えないとは思わなかった。恩恵(ファルナ)は正常に作用してたのに」

「私、あんなに落ち込んだの、神生で初めてでしたぁ」

「『ぐすっ……。もう花の女神辞めるぅ!もっと役に立つ女神になるのぉぉ!雑草みたいに踏まれても抜かれても大丈夫な存在になってルークを守れる肉盾になるりますううぅぅぅ!!』ってギャン泣きして大変だった」

「ちょっと、存在意義を見失ってましたわぁ」

 

 思い出話に浸っていると他の皆から声がかかる。

 

「苦労話はそこまでにしておいて早く始めんか。このままだと夜が来てしまうわ」

「私達も恩恵を刻んでもらう予定なんですから巻きでお願いね」

「私は一応、精霊だから関係無いけど、エリス姉とホルン姉の意見に賛成だよー」

 

 ルークとフローラは気を取り直す。

 

「ではでは、久しぶりの更新をいたしますわぁ」

「頼む。レベル5になってるだろうけど、それ以外にもスキルとか()えてるだろうし」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

ルーク・ストレイ 

 

Lv.4→Lv.5

 

 力 :SSS1199→I0

 耐久:SSS1199→I0

 器用:SSS1199→I0

 敏捷:SSS1199→I0

 魔力:SSS1199→I0

 

精神統一:A→S

  鍛冶:B→S

  神秘:A→S

  魔導:C→S

  調合:F→S

  精癒:I→S

  奇運:I←new!!

 

《魔法》

 

生活魔法(リビング・エッセンシャル)

・速攻魔法

 

クリーン(清浄)

ティンダー(小火)

ウォーター(軟水)

 

【ワールド・ディストラクション】

・広域魔法

・破壊属性

 

◇詠唱

『安寧の時は終え やがて争いが始まる 

 

ただ平穏を望み 愛するものと寄り添い 喜びを分かち合う

 

そんな人生を送っていたのに 世界はそれを許さなかった

 

ああ 平穏を壊せしものよ (わたし)は許さない

 

ああ 争いを望む世界よ (わたし)は許さない

 

ならば壊そう その全てを ならば創ろう 望む世界を

 

傷みには傷みを 悪意には悪意をもって報いよう 

 

我が世界を脅かす全てのものよ 終焉の瞬間(とき)は来た

 

我は破壊をもたらし 終わりを告げるもの 』

 

 

《スキル》

 

受け継がれる血脈(オリジン・オブ・ブラッドライン)

・覚醒し、先祖返りした

・速攻魔法

・付与魔法

・無属性

 

《ブースト》

・魔力以外、1.5倍強化

《アクセル》

・敏捷アビリティ、2倍上昇

《バリア》

・障壁の展開

《ヒール》

・傷、体力を回復

 

【魔力操作】

・魔力を自在に操る

 

魔闘術(マジック・アーツ)

・魔力を扱い、闘う者

・魔力、器用に成長補正

 

並列思考(マルチタスク)】←new!!

・複数の思考行動を並列で行使可能

 

【竜殺し】←new!!

・異世界の竜を殺した称号

・全能力を一段階アップ(常時発動)

・技術修得、ステイタスの成長補正<大>

・ステイタスの限界突破

 

竜装衣(りゅうそうい)】←new!!

・全能力を一段階アップ

・最大二段階までアップ可能

 

【吸収】←new!!

・倒した存在の力を一部だけ吸収

・ステイタスの上昇にも影響する

 

蹂躙する殲滅者(デストロイヤー)】←new!!

・敵対する存在に対して特攻ダメージを与える

・思いの丈により、効果上昇

 

ーーーーーーーー

 

 

「Sの上って出るもんなんだなぁ。それに一族由来の魔法がスキルに変わって魔法スロットに空きができてるし、先祖返りって何があった?」

「あらあら、まあまあ、うふふ、おほほほ……今日はお空が綺麗ですわねぇ」

「フローラ、落ち着くのじゃ!気持ちは分かるが正気に戻れ!」

「何ですか、【蹂躙する殲滅者(デストロイヤー)】ってスキル。敵対する存在に対してって幅が広くないですか?」

「兄さんはやっぱり規格外だね!知ってた!」

 

 場が少し混沌とするもフローラが落ち着きを取り戻したことで話は進む。続いてホルン、エリスも背中に恩恵(ファルナ)を刻まれた。

 

「これで一通りは終わったな。距離的に今の俺達ならオラリオまで2日ってとこか?」

「ではでは、宿を早めに確保してから観光が出来ますわねぇ」

「てな訳で、いざオラリオに!ってな」

 

 

◆◇◆◇

 

「【紅の正花(スカーレット・ハーネル)】の二つ名を持つ私に爆撃なんて笑止ね!清く美しい私には、悪者の炎なんて効かないんだから!フフン!」

 

 敵の攻撃に対して不敵に笑うのは、赤髪のポニーテールを靡かせる人種(ヒューマン)の少女。

 

「アリーゼ!お前、服燃えてんぞ!!笑止じゃなくて焼死すんぞ!?」

 

 彼女の仲間である小人族(パルゥム)のライラがツッコむ。アリーゼは急いで服に引火した火を消す。

 

「……ふぅ。まあ、こういう時もあるわよね。失敗はいつだって明日の糧!これで私はまた理想に近付いたわ!」

「すっげぇ力技でごまかそうとしてんぞ、アタシ達の団長……」

「前向きで都合の悪いことは全て揉み消す振る舞い、わたくし達も見習わないといけませんねぇ」

「輝夜、アリーゼを侮辱するな!アリーゼはただ、その……少しアレなだけです」

「庇ってやれよ、そこは」

 

 少女達と敵対していた者は恐れおののく。

 

「な、何なんだお前達は……」

「あら、自己紹介が必要?それなら正々堂々たっぷりしてあげるわ!」

 

 アリーゼは堂々と名乗る。

 

「弱気を助け強気を挫く!たまにどっちもこらしめる!差別も区別もしない自由平等、全ては(せい)なる天秤が示すまま!

 願うは秩序、想うは笑顔!その背に宿すは正義の(つるぎ)と正義の翼!私達が【アストレア・ファミリア】よ!」

 

 

◆◆◆◆

 

 ルーク達はオラリオに到着した。ルークにとってオラリオは原作の始まりの場所、聖地巡礼に来た様なものだ。感動してもおかしくない出来事なのだが──

 

「街に活気が少ない……。世界の中心と謳われてたはずだよな?」

「街の皆さんも少し、元気がないみたいですわねぇ」

「戦時中の雰囲気と少し似ておるな」

「何があったのかしら?」

 

 ルークは街の住人に何人か声をかけて現状を聞いていく。整理すると今はゼウス・ヘラファミリが居なくなったことで8年前(・・・)から闇派閥(イヴィルス)が活発に活動しているらしい。

 

「あらあら?8年前からって……」

「俺とフローラが本来ならオラリオに着く予定の時間軸…だな」

「でもでも、旦那様達と異世界で2年も暮らしていたのにどうして……?」

「詳しい人間…いや、精霊に聞くべきだな。ノーラ」

 

 ルークの左腕に着いてる腕輪から妖精姿のノーラが現れる。

 

「はいはーい!兄さんが言いたいことは中で聞いてたから分かってるよ。多分だけど次元転移の時、この世界から離れた時間軸の輪に引き寄せられたんだと思う。時空間なんて本来は安定してなくて色んな流れが入り乱れてる訳だし」

 

「あー、そうだな、そうだった。帰れることにテンション上がって、そのことを考えてなかったわ」

「あの時の旦那様ったら、すごく嬉しそうでしたわぁ」

 

 反省しているルークにエリスとホルンは告げる。

 

「良かったのではないか。ルークとフローラは本来ならこの時に着いてるはずなのだろう?ならば何も問題なく、むしろ大成功であろう」

「そうですよ。止まった針が勝手に進まず、そのままだったんですから喜びましょう、ルーク」

「……だな。今後は気をつける」

「うふふ。その意気ですわ、旦那様」

「よし!じゃあギルドに行く前に宿を取ろう。色々やるにも先立つものと腰を落ち着かせるための場所がなきゃ駄目だしな」

 

 

◆◇◆◇

 

「さぁ、炊き出しよ!」

 

 本日はギルド主催、デメテル・ファミリア(農産系大派閥)協力の元で行われる炊き出しが行われる。闇派閥(イヴィルス)の活動により職を失い商売が出来ないなど、暗い出来事ばかりに少しでも活気を出すために開催された。実際人々は笑顔で配給される食事を貰っている。

 そんな中、アストレア・ファミリアのメンバーも炊き出しの手伝いをするために訪れていた。団長であるアリーゼは街に笑顔が溢れるこの企画を成功させるために一際、気合いが入っている。

 

「アタシ、こういういいこと(慈善活動)苦手なんだよなー」

 

 ライラがぼやく。輝夜も人前に出るのが得意ではないので配給係はやる気はない様だ。

 

「わたくしも人見知りなので、調理の方をさせて頂きます」

 

 メンバーはそれぞれ散り、その場にいるのはアリーゼとリュー・リオンの2人になる。

 

「リオンは私と行きましょう。ひもじい思いをしている人達をみんな可愛らしい子ブタちゃんに変えてあげるわ!」

「ファミリアに苦情が殺到するのでやめてください……。ひとまず、人手が足りていない場所へ向かいましょう」

 

 リューは街角を眺めて昨日までの暗い雰囲気とは違い、活気があると感じる。無意識に呟いていたリューにアリーゼが答える。

 

「感謝をすれば人は幸せになって、感謝される方も笑顔になれる。これが本当のオラリオの姿なのよ。ずっと塞ぎ込んでた空も今日はこんなに晴れてる。太陽も一緒にみんなと笑ってくれてるわ!だから私達も灼熱(バーニング)よ!」

 

 

◆◇◆◇

 

「ああ~……久々に晴れやがって、いい天気じゃねぇーかぁ。空にも祝福されて、きっといいことでも起こんだろうなぁ~」

 

 一人の女が空を見上げて、機嫌が良さそうな声を出す。その時、通行人の男と肩がぶつかった。

 

「おっと、すまない。肩が当たってしまって…」

「おう。気にすんな」

 

 男は謝罪をして許されるのかと思いきや、自分の胸に刃物が刺さっているのに気づく。

 

「は…がっ……ぇ」

「慰謝料代わりにちゃ~んと、てめぇの命を貰っといてやったからよぉ」

 

 突然の殺戮に街の住人達は悲鳴を上げる。

 

「炊き出しなんて、いい香りがするじゃねぇか~。私達も交ぜろよ、ギルドの糞共。宴の手伝いくらいしてやるぜ。そこら中に真っ赤な果実をブチまけてな」

 

 そう言って女は…ヴァレッタは力泣き住民を殺戮していく。

 

「せっかく空が晴れてんだ。じゃあどれもこれもブッ壊してやんないとなぁ……。今はどうしようもない時代でここは笑う暇もない地獄だと群衆(バカ)どもに思い出させてやらねーとよぉ!」

 

 ヴァレッタは部下達に指示を出し、暴れされる。建物は傷つき人々は恐怖で逃げ回る。

 

「はははははははははっ!《前夜祭》だぁ!騒ぎに来たぜ、冒険者どもぉぉ!!」

 

 闇派閥(イヴィルス)達は激しく暴れまわる。アリーゼとリューはすぐに駆けつけて闇派閥(イヴィルス)の幹部ヴァレッタの蛮行を止めるも敵は数が多く、他の場所まではカバーできずにいる。

 巡回していた冒険者達も制圧しようとするが相手は《魔剣》すらも使用して無作為に破壊を続ける。

 

「ハハハハハハッ!さっさと助けに行ってやれよぉ、正義の味方ぁ!無辜の民ってやつが、瓦礫に押し潰されて死んじまうぜぇ!」

 

 ヴァレッタは手下に足止めをさせてその場を去っていく。

 

「っ……【殺帝(アラクニア)】ぁぁ!」

 

 リューは怒りながら叫ぶ。ヴァレッタと戦闘の途中に合流した【重傑(エルガレム)】のガレスとアリーゼの3人で協力するも被害は拡がり、ガレスは解決するべく行動に出る。

 

「ええい、兇徒(きょうと)どもめ!お主等、周りの者を助けろ!闇派閥(イヴィルス)は儂が何とかする!」

 

 ガレスは第一級冒険者として力を発揮して次々と敵を沈めていく。周りにいた闇派閥(イヴィルス)を全て倒し終えると同じロキ・ファミリアのラウル少年に二代治療派閥のディアンケヒト、ミアハのファミリアに来てもらうために走らせる。

 

 

◆◆◆◆

 

『うわああああ……!』

『足が……誰か、助けてくれえぇぇぇ!』

 

 ライラ、輝夜、ネーゼ達はアリーゼ、リューの元に合流して市民を助けるが人が足りない。

 

「くそったれ!何人巻き込まれやがった!」

 

 多くの対処に追われてライラは焦りと苛立ちを隠せない。輝夜は仲間内で回復魔法が使えるリューに指示を出す。

 

「リオン!お前も回復魔法で治療に当たれ!」

「わかってます!ですが、私の魔法では複数人をいっぺんに癒せない…!人手が足りな過ぎる!」

 

 助けても、癒しても、全てを救えない、救われない。心を、身体を、どれだけ急がせても両手から命が零れてしまう。悲鳴が止まない。流れる血が止まらない。そんな時だった。

 

「『ヒール(治療)』+『ライト()』+『ソニック(音波)』…

 

     三重詠唱(トリプル・アリア)──『ブレス・エコー(祝福の響き)』!」

 

 静かな筈なのに何故かしっかりと耳に響く音色が聴こえてきて、怪我をしている人達は光に包まれると次々と傷が癒されていく。音色の先に居たのは杖を掲げた魔導士の出立ちをした男だった。男は周囲を確認すると杖を下ろす。

 

「この辺りはこれで最後か」

 

 リューは規格外なことをやっておいて平然としている男に思わず尋ねた。

 

「貴方はいったい……?」

「ん、俺?2日前にオラリオに来たばかりの新参者さ」

 

 魔導士の出立ちをしたの男…ルーク・ストレイはそう言った。

 

 

 

 




原作5年前と言ったな。あれはウソだっ!

原作7年前、ルーク達が混じる超簡略・超省略【アストレア・レコード】、はっじっめっるっよ~
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