「主人様!私に捕まって!!」
「了解!!」
俺は李白の手を離さないようにしっかりと握る。それは、手を誤って離してしまう事によって引き剥がされないように為だ。
「それじゃあ、いくよ!!主人様」
次の瞬間、俺達のいた場所は黒き太陽に包まれた。
――
「危機一髪。って、言ったところか。‥‥それにしても、本当に危なかったな。」
「そうですね。」
遠方より、先程まで俺達のいた場所を見る。
そこは正に闇と言っても過言ではなく、先程まで俺達のいた場所には、何も存在しない。もし何かあるとするならば、それはきっと無だけだ。それで少し話を変えるが、先の黒き太陽による攻撃。あれの攻撃範囲はまだ暫定ではあるが、瀞霊廷一個分と予想される。規模で考えるなら、規格外であるのは間違いないないのだろう。
「もう少し場所を移しましょう。ここでは、姓ちゃんにすぐ追い付かれてしまうので」
「よろしくな、李白」
「いえいえ~、こんなの当たり前ですよ。主人様」
少しの会話をしながらも、姓の元から離れる事に成功した俺達は、まず姓についての情報を整理することにした。
まず一つ目。今の姓は、暴走状態にあること
次に二つ目。彼女の攻撃に触れてはダメ
最後に三つ目。今の俺達に彼女を止める手段は存在しないこと
‥‥まぁつまり、どうしようもないってことだ。
俺が顎に手を当て、何かないか。と考えていたとき、李白が突然声をあげる。何か思い付いたのだろうか。
「一つ、いや二つ。私に考えがあります。主人様」
「!?本当か、それh「主人様!!避けて!!」
俺達の元に先程の黒き太陽に似た何かが飛ばされてきた。それに直ぐ様気付いた李白は俺へ注意を促してくる。俺は体を左に反らし、何とかギリギリの所で攻撃をかわした。‥‥もし李白が教えてくれてなかったら、恐らく俺は姓の攻撃をマトモに受け、そして消えていただろう。
本当、李白には感謝しかない。
「!?主人様!!後ろ!!」
「死んで下さい。」
「ッ!?危なっ!!」
少し油断していたせいか、後方に姓がいることに気付けなかった。まぁそれも李白が教えてくれたから、何とか
かわすことができたがな。
俺への攻撃が失敗した姓は、一度舌打ちをすると次の瞬間には無数に斬撃を放ってくる。だが、その全ては当たらない。これでも護廷十三隊の隊長の端くれだ。この程度の剣術をかわせないのは、隊長とは言い難い。
「お土産だ、受け取れ!!!」
「くはっ!!」
俺の蹴りを受け、ぶっ飛んでいく姓。
彼女が此方にくるまでの僅かな時間。俺は先程の李白の話を続きを聞くことにした。恐らく、彼女との戦いは長引けば長引くほど俺達に不利に働く。だから、こんな僅かな時間でも惜しんではいられないのだ。
「李白!!二つ教えろ!!!」
「はい、分かりました。一つ目は、名前を呼ぶこと。もう一つ目は、「うぐっ!!ぐわぁぁぁぁ!!!!」
「きますよ!!主人様」
「わかってる!!」
体勢を立て直した彼女は、再度此方まで向かってくると、その手に持つ黒刀を一振りする。彼女が手に持つ黒刀。先程の黒き太陽のときもそうだったが、恐らく消える力を貯蓄し、放出する力を持っている。
だからこそ、俺達は尚更彼女の攻撃を避けねばならない。
「一振りで、殺す
――
刀身から繰り出されし五つの黒雷の龍。
かの者より生み出されしそれは、主人の命令に忠実な下部であった。
『一振りで殺す』
主人より下された命を全うしようと、龍達は目の前の敵。つまり俺と李白の事を確実に殺そうと攻撃を仕掛けてくる。
一の龍より、波動砲
二の龍より、黒雷
三の龍より、天候
四の龍より、斬撃
五の龍より、黒き太陽
それぞれの個々を生かした攻撃。
その全てが一つに集結し、一気に放出しようとした。
「姓!!!!」
だが、直前。
俺の一声に、彼女の動きが止まる。もしや、と思ったのも束の間。彼女は一瞬動きを止めただけであって、次の瞬間にはまた動き始めていた。それはつまり、彼女が今放とうとしている攻撃も止まることはないということだ。
「穿て 『
五龍全ての攻撃が集約し、放たれたその技。
正に冤枉雷霆という名に相応しい攻撃だ。
彼女の放った黒き太陽とは、また違った意味でヤバイと思われるこの攻撃は、確実に俺と李白の事を捉えていた。
夢を見ていた。
それは、私が主人様と過ごす日常
主人様が私を呼び、また私も主人様の事をお呼びする。そんな日常
しかし、それも直ぐに終わりを迎えた。
ある日、主人様は私を手放した。
それも、気色の悪い男に私を渡して。
それからというもの、何度も私は、その気品の悪い男に自身の事を解剖された。
痛い!と、何度思ったことか。‥‥しかし、幾ら痛くとも私は声を出せなかった。
私は、斬魄刀だ。
だから、私に口なんてないし、目すらもない。
あるとしたら、ただ主人様とお話しする位の、その程度の力。
私は、恨んだ。主人様の事を。
『いつか、いつか殺してあげますね。主人様』
『だからいつまでもいつまでも、私は貴方の事をお待ちしています。』
私は、いつまでも待ち続ける。
一体、どれくらいの時が経とうと。
「案外、喜助の道具もこんな所で役に立つものなんだな。」
「主人様が天才。と言っているだけはありますね。」
「まぁ、喜助だしな。」
俺は自身が手に握る転移結晶を見て、そう思う。
先の姓の攻撃。
避けることは不可能である。と、俺も李白も考え、もう終わった、と諦めかけていた。しかし、そんなときだった。俺の懐が急に輝き出したかと思うと、突然俺達は転移した。その後すぐ懐を確認してみた所、こいつが見つかった。というわけだ。
「そんなことよりも、だ。最後の一つ、教えてくれ。」
「最後の一つ。‥‥それは、私が主人様に与えた力。です。」
「‥‥つまり、どういうことだ?」
「あの力。会得することで『
「ふむふむ、それで?」
「それを使い、姓を止めます。」
まぁつまりは、今ここで俺がその力を会得しろ。ってことか。‥‥なんか、無理な気がしてきた。
不安にかられる俺であった。
前に投稿した話なんですが、あれは何というか、タイトル回収しようとした末に思い付いた。って、感じなんですよ。‥‥まぁあまり好まれるようなものではなかったので直ぐにやめましたが。
それで結局、今のままやっていこう。って、感じになったわけです。
激動の四日間について、詳細にやった方がいい?
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やってほしい。
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どっちでも。
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やらなくていい。
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作者の好きにしてください!!