浦原喜助の大親友   作:ハッピーエンドの話をしよう

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夜中、眠っている所を叩き起こされました。
何でも、ムカついたからだそうです。

許すマジ兄貴


パート3

隊長が意識不明になってから約二日。僕達三番隊隊舎内では、重苦しい雰囲気が漂っていた。それは隊長が意識を取り戻さないからだとか、隊長はもう目覚めないのではないか。という、心配によるものであった。かくいう僕も、その中の一人だけど。

だからこそ、山本総隊長殿はそんな三番隊の隊員の意思を汲み取り、僕達の活動を敢えて停止させようとした。それは、市丸元隊長の一件も少しは関係しているのかもしれない。‥‥だが、僕達三番隊は業務を何時も通りに行なう。何故?と言われれば、僕達は口を揃えて「古風隊長の為!!」と、何の躊躇いもなく言う。

隊長は何時も自身の事を卑下し、何かトラブルがある度、自分のせいだ。と言い、自身の事を悪く言う。

たった数日にしか経ってはいないものの、僕達は隊長の事をよく理解することができた。例えば、隊長は猫舌だとか、高いところが苦手だとか、人と(特に女性の人と)話すのが苦手だとか。まだ少ししか経ってはいないものの、それでも分かるものは分かった。

 

「早く帰ってきてくださいよ、隊長。」

 

僕は、いや、僕達は待ち続ける。隊長が三番隊に戻ってくることを。

 


 

「殺し、損ねた。」

 

私は、あいつらを殺し損ねた。それは、自身の持つ刀から切った。という感覚を感じなかったことからも、容易に想像できる。

‥‥それにしても何故、と私は思う。あの攻撃を、あいつらは絶対にかわすことができない。という予測はついていた。何せ、あいつらには避ける術がなかったからだ。李白の能力の中には『避ける』という能力ととても酷似しているものもある。しかし、その能力の発動条件は触れること。能力の詳細についても少し話すが、奴は自身が触れていないと自身に対しても能力が発動できない。等というものがある。其処で、一度私は先の事を振り替える。

あのときの奴等は、私の攻撃に反応できていなかった+"触れあって"いなかった。だから、避けることは絶対にできないはずだ。

だからこそ、疑問が沸く。

 

なら、どうやってあの攻撃を避けたのか。と

 

「‥‥考えたって仕方ない、です。次殺せれば、それで、良い。」

 

私は、刀を前に掲げ自身の消す能力を蓄積させる。

辺り一体に私の消す能力が漏れ出ているが、関係無い。私はそれでもなお刀に消す能力を蓄積する。

 

消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ消し去れ

 

脳内に響くこの消し去れという声の大きさが、どんどん大きくなる。そして、私はそれにのまれるかのようにして、意識を失った。

 

死"ィ"ね"エ"ェ"!!!

 

力に呑み込まれし怪物の雄叫びが鳴り響くと共に、その攻撃は放たれた。

 

「『⬛️⬛️⬛️⬛️』!!!!!」

 

名を失いしその攻撃は、威力を一秒毎にドンドン増大させる。その攻撃というのは、所謂波動砲と呼ばれしもので、それが今彼等がいるであろう所までを一直線に駆け巡る。

 

 

 

全ては、彼等を殺す為

 


 

「‥‥んで、その力ってさ。本当にどうやって手に入れるんだよ?」

 

「それは私も分からないです。主人様」

 

「お前が分からないんじゃ、もう無理だろ。」

 

 

『斬魄刀とその持ち主が真に心が繋がりし時、手にすることのできるものだ』、か。‥‥やはりよく分からん。

何というか、説明がもう少しいる気がする。教えてもらおうにも、肝心の李白は分からずじまい。挙げ句、話を聞いてみれば、そもそもこの話自体先輩と呼ばれる存在から教えてもらったそうだ。俺をここへ連れてきた当初は、自身満々というか、そんな感じだったというのに、今のこいつを見ていると全くそんなことを感じない。むしろ頼りないまである。

そんなときだ、突然俺達の元へ何かが飛ばされる。

 

「ッ!?主人様、危ない!!」

 

「あ、おい!!」

 

俺の元へと攻撃が飛んできた。かわすのが無理だ、と思わされる程に早く、でかすぎる攻撃に体が動かなくなる。

だが、それは李白が俺を押すことによって、ギリギリ攻撃の範囲から逃れる事に成功した。李白が、犠牲となることによって。

 

「おい、李白!!しっかりしろ!!」

 

「後は、頼みま、す。主人、様」

 

李白はそう告げると、体がポロポロと無くなっていった。正に、儚く散るを体言しているとも言える。

俺は、そんな李白の事を抱き締め、謝罪の言葉ばかりを溢す。それは、俺の心の中が申し訳なさで一杯だったからだ。

そんな俺の事を李白は優しく抱き締め、最後に、「ごめんなさい。」と、そう告げると共に体は消えた。

俺は自身の胸で斬魄刀を抱き締め、泣く。そして、それと同時に心に誓った。

 

――必ず、姓を助ける。と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それでこそ、私の主人様です。』

 

俺の頭の中に李白の声が聞こえたと同時に、俺は謎の光に包まれ、そして直ぐに光が消えた。

光が消えた時、自身の胸に抱いていた斬魄刀がないことに気がついた。辺りを見渡すもその姿はなし。

そんなときだ。ふと自身を包む衣服に違和感を覚え、見てみれば、色々と変わっていた。死覇装を着ていた筈なのに、今は何故か騎士服と呼ばれるものを着ている。腰には勿論斬魄刀が携えられていた。‥‥何処にいったかと思えば、腰にあるじゃん。と、俺は心の中で思った。探すだけ無駄だった。ということである。

 

激動の四日間について、詳細にやった方がいい?

  • やってほしい。
  • どっちでも。
  • やらなくていい。
  • 作者の好きにしてください!!

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