漸く完成したから、投稿するぜ!!
今回でパートはさいごだよ!!(日常篇は少し続くよ。
『聞こえてますか、主人様。』
「やっぱり幻聴、って訳じゃなかったか。」
『はい、そうですよ?』
李白はさっき、姓の攻撃を受けて消滅したはずだ。しかし現に、李白の声は俺に聞こえているし、本人もそう言っている。これが本当に李白なのか、もしかすれば何かの勘違いか。とも思うが、それは今俺とコイツが意思疎通できている時点で、勘違いではない事が分かる。
「‥‥この際お前が生きてる事を気にするのは止める。」
今それを聞けば、きっとキリがないような気がして、俺は聞かないことにした。時間が勿体無い。という理由と、あとは何時姓が攻撃を仕掛けてくるかもわからないというのに、今その程度の事を話すなんて余裕がないからだ。
『時間もないですし、それが妥当ですね。』
「まぁ、それが一番だよな。‥‥所で、この服は一体なんだ?」
『それは霊装。主人様が私と一つになった証。とでも思ってください。』
「嫌な言い方するなよ。」
本当に嫌な言い方をしてくれる。‥‥だが、今の説明は凄く分かりやすかった。俺と李白が一つに。これは文字通りなのは間違いない。それは今の俺の状態、この服が何よりの証拠である。
『まぁまぁ、いいじゃないですか。あぁそれと、一つ言い忘れてました。
――これ、あと一分しか使えませんよ?』
「!?おいおい、それを早く言えよ!?」
後一分しか使えないというのに、無駄に時間を浪費してしまった。だが李白は全く気にしていない様子で、その姿はまるで喜助のようだ。‥‥って、喜助ならもっと酷いな。あいつの場合、何処からか扇子を取り出しては『ハハハ』なんて笑うに違いない。そして「予想済みッス」なんて言っては冷静に対処するのだろう。
『主人様が私に聞いてこなかったのが悪いですよ。』
「俺のせいか!?これは俺のせいなのか!?」
『そうですよ、これは主人様のせいで‥‥‥‥きますよ。』
「‥‥どうやら、そうらしいな。」
遠方より、姓の霊圧を感じる。そしてそれが、此方に向かって近づいてきているのも。
次の瞬間、気づけばソイツは俺の前へと立っていた。
顔色を悪くした、姓が。
「どうしたよ、姓。そんなに顔色を悪くしてy「―死ね」
姓は言葉を発すると同時に、切りかかってきた。まぁ体を右に反らして避けたがな。
「!?いきなり攻撃かよ、ふざけんなよマジでよ!!」
『とか言いながらちゃっかり避けてるじゃありませんか。』
「そりゃそうだろ!?だって当たったら消えちまうんだし。」
俺が李白と会話をしているときも、攻撃は止まない。
先程攻撃が空を切った姓は、俺の事を補足すると、直ぐ様回し蹴りを仕掛けてきた。危うく触れてしまいそうになるものの、なんとか鼻スレスレの所で避けることに成功した。‥‥ただ、その攻撃はあくまでも陽動だったらしい。
俺が避けたのと同時に、右足へ姓の黒刀が飛んできていた。厄介な事に、ソイツは俺の右足の事を確実に捉えていた。だからまぁ、離れる能力を使った。じゃないと確実に俺は消えてたしな。
そんでもって、俺が離れた場所にいつの間にか居た姓は、やけくそと言わんばかりに刀を振る。それも、俺が目でギリギリ見ることの出きるくらいの速さで。
「死ねッ!死ねッ!死ねエェッ!」
刀を振るスピードが上がった。それに比例して、姓の動きはいつしか洗練されたものへと変貌していく。‥‥このまま戦い続けても、此方が劣性に追い込まれていくだけだ。何せ姓は、無尽蔵と云わんばかりにその身体能力が一回切る毎に上がっていっているのだ。
「ふっ!はっ!よっと!!!‥‥糞、油断も隙もありゃしねぇ。」
速さが上がっていっている為、それを避けるのも一苦労となってくる。今だって、避けることができたのは、一筋の奇跡とこの力があったからだ。もし無かったとしたら、俺はもう既に死んでいたね。
『まぁ姓ちゃんですしね。それは当然だと思いますよ。』
「当然、ねぇ~‥‥‥‥。って、またそこか!?どんなけすきなんだよ!?」
俺の右腕目掛けて、またも攻撃を仕掛けられる。その頻度で言えば、十回中八回と正に狂気の数字である。俺は彼女に右腕を恨まれるような事など一切していないと言うのに、何故こうも狙われてしまうのか。甚だ疑問である。
そんなこんなで俺がまた攻撃を避けると、何やら姓が仕出した。
右手で握る黒刀に左手を添える。そしてそれに消す力を溜めだした。どこかで見たことがあると思いながら、俺はその光景を眺める。明らかにヤバイものだというのは分かる。だからその場から離れようとするも、何故だが体が動かない。
「死ね――冤枉雷霆」
冤枉雷霆。ソイツはさっき俺と李白が受けた技の名前だ。‥‥間一髪李白のお陰で何を逃れる事ができたが、もし当たっていればなんて考えると、身の毛がよだつ。それほどまでに、この技は威力も攻撃範囲も黒き太陽には劣るが絶大だ。
「!?近距離でそいつを放ってくんのか!?」
だからこそ、驚くしかなかった。
さっきは、それなりに距離はあったから良かった。だが、二歩踏み込めばもう目の前という位今の俺と姓の距離は近いのだ。
そして、姓の攻撃は放たれた。俺も一応、放たれて直ぐにして漸く体が動くようになった。今のは一体何なのか。と考えたいが、それも姓による攻撃により、考えるほどの時間はありはしない。
『ッ!!主人様、それを私に当ててください!!』
突然、突拍子もないことを言い出す李白。それに驚くな!なんて言われても、俺はきっと出来ないだろう。
「は!?お前は馬鹿か!?」
『いいから!!早くお願いします!!』
「‥‥はぁ~、どうなっても知らねぇぞ!!」
このままいっても、李白は考えを曲げる。なんてことはないだろう。それに、このままいけばあの攻撃を俺達は諸にくらい、消滅してしまう。逃げようとしたところで、さっきも言ったが李白は考えを曲げないから、そもそも能力自体を使用してくれない可能性が高い。
だからここは李白に従って、攻撃を李白に(この斬魄刀)に当てる他ない。
俺達へと迫る冤枉雷霆という五竜による攻撃。それに対し、俺は自ら近づいていき李白をそれに当てた。
するとどうだろう。李白に当てた途端、五竜含めて攻撃が消えてしまったではないか。
「は?」
俺は開口一番、驚きからかそんな言葉しか出ない。
頭の中では色々と考えが縦横無尽に駆け回っているが、それも口から出ることはない。今の出来事にどうにも脳が追い付けていないようだった。
「なんで、姓の攻撃受け止めても消えてないんだ‥‥‥‥。」
暫くして漸く、俺の体は正常に働きだした。
そしてそれに伴って出た俺の言葉は、先程考えていたなかでも特に疑問だった李白の事だ。
姓の力は、『消す』能力。触れただけで何でも消えてしまう。そういう能力なのだ。だからこそ、さっきの李白を見て、そう思った。いや、思うしかなかった。
『やっぱり、うん。そうだったんだ。
私は、姓の攻撃を受けても消えない。だって、私は姓の対だから。』
「対、だと?」
『はい、そうみたいです。主人様』
「‥‥マジか。」
『はい、マジです。』
「てことは、つまり」
『姓ちゃんに攻撃ができます。』
李白とやり取りをしてみて分かったことは、コイツが姓の対だ。ということだろう。そしてそれはつまり、姓に対して反撃ができるということだ。何というか‥‥
「そいつはありがたい。」
『まぁ攻撃なんかすれば、私は主人様であろうと"殺し"ますからね。』
李白の殺す発言に冷や汗をかくものの、今の俺には知ったこっちゃない。‥‥というか、攻撃なんかすれば、って、つまり攻撃をするな。なんて無茶振り噛ましてくれてるって訳で、俺はとんでもないことをコイツに言われているらしい。‥‥まぁ、攻撃をせずに倒すことはできるけどな。李白が攻撃できると分かったお陰でな。
「俺はそんな事しねぇよ。」
『』
俺の言葉に何も答えない李白。心なしかコイツに睨まれているような気がする。
いや、多分そうだ。コイツ絶対に俺の事を睨んでる。今は斬魄刀の状態だから、顔を見ることは出来ない。あるとすれば声が聞こえるのみ。
「おい、何か言えよ!!」
『いや、まぁ主人様の言うことだし、信じられるか?と言われれば、それなりには信用できますよ。‥‥でも、主人様って少し、嘘をつく人です。だから‥‥』
「んなこたぁねぇよ!!」
『あります!!だから言ってるんですよ!!』
「俺のどこが嘘をつく人、なんだよ!!」
『顔ですよ!!あの浦原喜助という人物に似た胡散臭い顔!!』
「あ、てめぇ喜助の事胡散臭いって言ったなぁ!?あいつ結構気にしてるのによ!!」
『え?そうなんですか?』
コイツ、知らない癖に言いやがったのか!?何というか、酷い奴だなと思う。しかもそれを悪意をもってわざとやったわけではなく、無意識的にやっているののだから余計に達が悪い。
「そうだよ!!‥‥ってか、今はこんなこと話してる場合じゃなかった。んじゃまぁ、今は只
―――俺を信じろ!!」
『え、いやそんな事言われたって信じれないものは信じれn「いいから!!」
『‥‥‥‥はぁ~、はい。わかりました、分かりましたよ。』
「分かったならそれでいい。」
とは言いつつも、コイツが完全に信用しきっているかと聞かれれば、それはない!と答える。
だが今は、それでいい。そっちの方が、今の俺にも、こいつにも都合が良いからな。
『‥‥所で』
「何だよ?」
『さっきから何かを溜めてるように見えるのは、気のせい。なんですかね?』
李白の言う方向。姓の方に目を向けると、何やら今は空へと滞在しており、そこでまたも見たことあるような構えをしている。
「いや、気のせいじゃないぞ。というか、あれは絶対あれだよな?」
『黒き太陽、ですか。』
「そう、それだ。」
『それは少し、いやとても』
「『まずいな。』」
黒き太陽の威力は冤枉雷霆の比ではない。何なら、冤枉雷霆よりも五倍は絶大であると言える。だからこそ、そんな技を放たれれば、この空間が必然的に消されてしまうだろう。それに咥え、あれ程の威力、攻撃範囲だ。攻撃の一部が現実世界にも出てしまうのはほぼ確定的であるとも言える。だから、ここで何としてでも止めなくてはならない。
『私でどうにかする。という選択肢もあると思います。‥‥でも』
「一部対処しきれない所が出てくるな。」
『それは別にいいんですよ。そもそも霊装自体が私の能力の付与された服なんですから。対の存在である私とその能力の付与された服を着ている主人様は。』
「それでも、まずいものはまずい。」
『今の姓ちゃんの力は強大ですからね。現実世界にも影響が出るかもしれません。ここも、長くはもたないみたいですし。』
「何にしても、早くどうにかしないとな。」
李白の言った内容はは、さっき言った俺のものと遜色ない。李白も、あの攻撃によってどんな被害が出てしまうのかは、分かっているみたいだな。‥‥なんて、本当は考えてる暇もないんだがな。
「しねっ!!死ねッ!死ねッ!死ねッ!」
「ここで妨害してくるか!?」
李白が黒刀をもつ手とは逆の左手で、消す能力の含まれた霊力の塊を無数に放ってくる。だが、その程度のものは李白でどうにかなるし、特にこれと言った問題はない。
『もう、時間無いですよ!!』
時間がない。ってのは、恐らくこの霊装とあの攻撃が放たれる迄の時間。という捉え方で間違いがないだろう。
「分かってる!!!」
まぁそんな事を言われなくたって、分かっているさ。だけど、出来ないんだ。この攻撃全てが、まるで生き物かのように俺へと向かってきている。逃げようとしたところで追尾してくるしで、本当にどうしようもない。
「あははは!!!終わり!終わりよ!!もうあなたたちでは何もできないわ!!!」
何もできない。俺はその言葉に少し反応してしまう。
少し、過去の事を思い出しちまった。‥‥だが、そのお陰なのか知らないが、何か力が沸いてくる。
「チッ!もう、いい。やけくそだ。」
何というか、今の俺にとってはもうこの霊力の塊に対処なんて事がどうでもよくなっちまった。そして、もう、どうにでもなれ!!と思った俺は、一度体の動きを止め、そしてそのときに刀を鞘にしまった。
『主人様?』
「すまねぇな、李白。約束、守れねぇかもしれねぇ。」
『え?それはどういう‥‥』
李白に一度謝ると、次の瞬間に、俺は姓の前へと立った。
「姓、今楽にしてやるからな。」
姓に向かい、横凪ぎ一閃。刀を放つ。
現世では通常"居合い切り"と呼ばれたそれは、姓の腹に見事に決まった。
その直後、俺は刀を再度鞘へとしまう。
『!?これは、姓ちゃんの中から荒れ狂っていた力だけが無くなってる。』
「失敗するかもとか思ってたが、成功したようで何よりだ。」
成功確率は、正に二分の一。いや本来はもっと低いかもしれない。
『主人様、それはどいういこと、ですかね? 』
「あ、こら、やめろ李白!!」
李白は嫌がらせとばかりに、俺の事を切ろうとしてくる。ん?どういうことかって?
つまりだな、刀状態の李白がその刀状態で俺を刺そうとしてる。と、考えてくれれば多分分かる、と思う。
暫くし俺と李白がそんな事をしていると、「ん~」という声が聞こえた。
俺はその方向へと顔を向けると、そこには眠たげな目を擦りながら、起きた姓の姿が。
「‥‥あれ、私は今まで、何を?」
「やっと目を覚ましたか、姓。」
最初、此方を少しぼんやりとした目で見ていた姓がだったが、途中ではっ!と驚いたような顔をした。やはり、姓は可愛らしい。その姿も、百年前のあのときとは全く変わっていない。
「主人様!!」
目をキラッキラッと輝かせた姓が、此方まで走り、近くまで来るとそのままの勢いのまま飛びかかってきた。
まぁそれはもう百年前からされてきたことなので、何というか、もうなれた。
「んっしょ、それでそこの主人様の腰にある刀は李白ちゃんなんだよね!!」
『そうだよ(即答』
「どうして、刀の姿に?」
『えーっと、それh「その事はまた今度話すから。」
「‥‥少し気になりますけど、他でもない主人様がいうのですから。
はい、分かりました。」
姓は俺から降りると、俺の腰元に携えた刀。李白の元へと近づけば、柄の部分を撫でる。それに対して、何やら心地の良さそうな声を出す李白。なんというか、これを見ていると、落ち着く。まるで、昔に戻ったみたいでな。
「それで何だがな、姓。」
「?はい、主人様?」
俺の言葉に少し頭を傾げ分からないと暗に伝えてくる姓。‥‥やはり、可愛いな。と思いつつ、俺は右手で姓の頭を撫でる。それに姓も同様、李白と同じように心地の良さそうな声を出す。その姿にまたも可愛いな。と思う。
「此れからも、宜しくな!」
俺は撫でるのを止めると、右手を差し出す。
これは所謂、握手を行うためだ。
姓は俺の差し出す手を握り、握手をしてくれた。
姓の手は、柔らかい。
「ッ!?はい、はいっ!!此方こそ、宜しくお願い致します!!‥‥所で」
「?どうした?」
「何故先程から、主人様から体から青白い光が出ているのですか?」
「いや、そんな事はない‥‥って、え!?嘘、マジかよ!?」
俺の腕や何やらが、ポロポロと崩壊し始め、それらが青白い光を放つ。
『‥‥あー、そういうことですか。』
「何を一人で納得してやがる、李白!!」
『えーっとですね。つまり、時間切れって奴ですよ。』
「時間切れ、か‥‥‥‥。その話し方的に霊装だけではない、みたいだな。」
体の崩壊するスピードが、増す。
もう今では、体の半分が無くなっている。
「そのよう、ですね。‥‥また、会えなくなるのですか。」
「そんな事はないよ。」
『そうだよ、いざってときは私の能力を使えばいいs「それはやめろ!?」‥‥それは何でですか?』
「執務してるときとか、食事してるときとかは流石に駄目だ。」
さすがにそんな事をされたら、三番隊。ひいては吉良副隊長に迷惑をかけてしまう。それだけは、絶対にダメだ。
『じゃあ、何時が良いですか?主人様』
「寝るとき、かな?‥‥」
寝るとき位なら、その寝てる迄の間の時間も無駄なく有効に使うことができる。無駄がないと言う点においては、いいかもしれない。
『分かりました、主人様。』
「それは何よりだ。」
「あ、あの、主人様!!」
俺の服の裾を掴み、此方を上目遣いで見上げてくる姓。その目には、涙がたまっている。
「?どうした、姓?」
「あ、あの、その!!」
「ゆっくりでいいからな。」
姓は一度、深呼吸する。‥‥本当さ、深呼吸っていいよな。大事な時とかの前にしておくと、体の緊張が収まるというかなんというか。百年前にも、こいつには大変お世話になった。
「助けていただき、有り難う、ございました。主人様がいなかったら私は、きっと暴走し続け、最後には李白ちゃんを含めない外の人にも危害を加えようとしたかもしれない。だから、私!!」
その先に何を言おうとしたのかが、なんとなしに分かってしまった。だから、俺は姓の口を咄嗟に塞ぐ。
「おっと、そこから先言わないでくれ。‥‥‥‥それでまぁ、何だ?俺が、いや俺達が助けたかたったから助けた、だからそれ以上でもそれ以下でもない。」
俺は姓の口から手を離すと、再度頭を撫でてやる。
『そろそろみたいですよ。主人様』
そう李白に言われた俺は、また姓の頭から手を離した。‥‥凄く名残惜しいが、仕方ない。何せ、もう時間がないのだからな。
「だな。‥‥それじゃあな、姓と李白。また会おうぜ。」
そして俺は、急に強さを増した青白い光に包まれ、姿を消した。最後に見た姓と李白は、涙を流してはいたものの、笑顔であった事を此処に記しておく。
一応、破面篇は日常篇を少しして、それからやっていこうかな!って、考えてます。
あ、そや。多分こんな長文(俺からすると)をやるのも、多分今回だけやで。
激動の四日間について、詳細にやった方がいい?
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やってほしい。
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どっちでも。
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やらなくていい。
-
作者の好きにしてください!!