仮面ライダーダークディケイド ~ダークライダーの世界~ 作:アカリマシン
冷たい空間…ただそこに一人だけ、ずっと立ち尽くしている影が1つ。
この少年は久野 終夜。何処かも分からないこの空間でたった一人で立っているのだ。
「ここは…何処なんだ…。」
記憶もなければ、ここが何処かも分からない。突風のような風が突如吹き…目を閉じる。
目を開けてみると…そこには、大量の怪人達が潜んでいた。
終夜の腰には、四角形の真っ黒なバックルがあり…そのドライバーを見ていると、不思議なことに使い方が勝手に分かるのだ。
ドライバーを開き、本型の『ライドブッカー』からカードを一枚引き抜く。
「変身!」
【KAMENRIDE DRAKDECADE!】
ドライバーに挿入して閉じると、彼の体を真っ黒な鎧が包み込む。灰色の影が幾つも重なっていき、それがやがて人の形を成していく。
プレートが顔に何枚も突き刺さり、目がブルー色に怪しく光る。
仮面ライダーダークディケイド…闇に生きる戦士達の力を持つ者の名である。
Dディケイドは、ライドブッカーを剣モードへとチェンジさせると襲ってきた怪人達をなぎ倒していく。
しかし、うじゃうじゃと沸いてくる怪人に対してDディケイドはライドブッカーからカードを一枚引き抜いて、ドライバーに挿入する。
【ATTACKRIDE SLASH!】
ライドブッカーの刀身が灰色に光ると、怪人達を連続で斬っていく。
最後にその場で一回転し、回りに集まっていた怪人達を凪払うように撃破する。
そしてDディケイドは、ライドブッカーから再びカードを一枚引き抜くとドライバーに挿入する。
【ATTACKRIDE BRAST!】
今度はライドブッカーを銃モードに持ち変えて、奥から現れた怪人を連続で撃ち抜いていく。
銃口が分身しているお陰なのか、どんどん怪人達の数が減っていく。最後の怪人を撃ち抜いた瞬間……変身が解けてしまった。
「……なんだ、これ…!」
このドライバーをまるで今まで使ってきたかのように…。馴れているかのような手つきと動作…。自分は一体…何者なんだ…?
そんな疑問を持っていると、後ろから拍手が送られる。振り向いてみると…そこに居たのは、一人の男性であった。
「流石だね~…君がダークディケイドライバーの持ち主って訳か。」
ダークディケイドライバー…恐らくはこの四角形のアイテムの事を言っているのだろうけど…。
「君の名前は?」
「……久野 終夜です。」
「じゃあ、終夜。君は記憶を失っている…だけど君には是非やって貰いたいことがある。」
男性が指を鳴らすと、冷たく暗い空間はなくなり…代わりに建物の中に居た。
建物の中は妙に暖かい。
「ダークディケイドライバーの持ち主は、世界を旅して貰う。
そのドライバーの力は、今は失っている状況なんだよ。だから君にはその力を取り戻すために旅をして貰うことになる。
もし断るのなら、ここから追い出して路頭に迷わせるけどね?」
終夜に考える時間は与えないようだ…。これは了承するしかないだろう。
最初から逃げ道なんてなかった気もするが……。
「わかった…。不本意ですけど、協力します…。」
「ありがとうね。それじゃあ、行きますか。最初の世界に。」
そう言って彼が部屋の壁に額縁を飾る。その瞬間、絵が浮かび上がっていく。
その絵には、黒いコウモリが月に照らされた闇の空を羽ばたいている絵であった。
次回の、仮面ライダーダークディケイドは…
『俺はこの世界のキングである!』
『ダークキバの世界…』
『君が回って貰う世界は、19もあるからね。』
「次回 俺の名はキング!」