仮面ライダーダークディケイド ~ダークライダーの世界~ 作:アカリマシン
グレイブVSレンゲル…その戦いは熾烈を極めていた。相手は次世代の仮面ライダーとは言え、変身しているのはアンデッドだ。
動きさえ読めれば何とか行ける。だが、相手は様々なアンデッドを取り込んでおり、やはり一筋縄では行かない。
「(やっぱり強い…でも!)」
レンゲルラウザーを振り、グレイブを攻撃していくもグレイブラウザーで全て防がれる。
足払いをされ、倒れるも両足で挟み込んで投げ飛ばす。
「フッ!ハッ!」
レンゲルの怒涛の攻撃をガードしきることは出来ずに、幾つか攻撃を受けるもグレイブはグレイブラウザーでレンゲルを斬りつける。
しかも、グレイブラウザーの刃の切れ味が強化されていることによってレンゲルの装甲は削れたかのように斬られていた。追い詰められたレンゲル…だがそこに、Dディケイドが割って入る。
「デヤァッ!」
ライドブッカー・ソードモードの斬撃は、切れ味の増したグレイブラウザーで受けきられるも蹴りまでは防げず。
グレイブは後ろへと転がっていく。
「ムツキさん!大丈夫ですか!?」
「あ…ありがとうございます…。」
Dディケイドの加勢は確かに嬉しいと感じたレンゲルだが、敢えて待ったを掛けた。
「でも、あなたは下がってて下さい。」
「っ!…何でですか!?」
「あいつは、僕だけの力で倒したいんです。」
これはただの我が儘だ。レンゲルにもそんな事は分かっている…だが、こいつを倒せなければ強くはなれない。
こいつのせいで泣いている人は沢山居た。だからこそ、強くなりたいのだと、皆を守りたいのだと…彼はそう思っている。
「でも…」
「お願いします。」
「っ…分かりました。でも、アシストぐらいはしても良いですよね?」
「はい、お願いします!」
そう言うとレンゲルは再びグレイブに突進する。グレイブラウザーの斬撃が迫るなか、レンゲルは何を思ったのか…自分の得物であるレンゲルラウザーを投げつける。
グレイブには当たらず、頬を掠めた程度で終わり、隙だらけとなったレンゲルに攻撃が通る……ことはなく。
むしろ、それが狙いであった。
「ウオオオオオオォォ!!」
レンゲルが力の限り叫び、グレイブに掴み掛かる。そしてグレイブの顔面に思いっきりパンチを叩き込む。
更に吹っ飛んだグレイブは、立ち上がるとグレイブラウザーを振り回すかのように向かってきた。
だがそこで、Dディケイドのライドブッカー・ガンモードでの追撃が入る。
そして、ブラストのカードを挿入しようとした瞬間…強制変身解除となった。
突然の変身解除に戸惑う終夜。
「力が…消えた!?」
だが、アシストと言う面はこなせていた。そして戦いは…レンゲルの圧勝とまでは行かないが、ほぼレンゲルの勝利が確実となっていた。
「乗り越えて見せる…僕だけの力で!」
そう言ったレンゲルは投げたレンゲルラウザーを回収し、ラウズカードを三枚取り出すとラウザーに読み込ませる。
【RUSH!BLISSARD!PIOSN!ブリザードベノム!】
♣️のカテゴリー4、カテゴリー6、カテゴリー8のラッシュとブリザードとポイズンのラウズカードを読み込ませることで、レンゲルラウザーから冷気を噴出。
グレイブを凍り付けにした後、毒を帯びたらレンゲルラウザーの一撃を叩き込んだ。
必殺技『ブリザードベノム』を受けたグレイブは、大きく爆発した。その瞬間…取り込まれていたハジメが飛び出してきた。
レンゲルはハジメを見て驚き、直ぐに駆け寄っていった。
こうして、レンゲルの世界での戦いは幕を閉じた。
「ありがとうございます。」
後日、ムツキが一緒に戦ってくれたお礼をしにやって来た。それと、グレイブラウザーとグレイブバックルも一緒に渡してきた。
「これって…」
「はい。あの人に持ってきてくれって言われたので…それでは。」
そう言うと、ムツキは出ていった。終夜はムツキが見えなくなるまで見送った後…男を問いただした。
「……どういうことですか。」
「君のためだよ。ダークディケイドライバーが使えなくなったでしょ?」
男の一言に驚いた終夜。ダークディケイドライバーが使えなくなるなんて、一体何処で知ったのか…。
だが、そんな事を気にしてる場合ではない。
「何で使えなくなるって言わなかったんですか!」
「言うの忘れちゃった☆」
テヘッみたいなことをされて若干イラついたが、それでも理由を問いただす。
「簡単なことだよ。君は、ダークディケイドの変身が無制限に行えると思ってたのかい?
それは甘いよ。カードにはライダーの力が宿っているのは知ってるよね?」
「それは分かってますよ…。」
「でもね?ダークディケイドは変身したライダーによっては、パワーの消費が激しい部類もあるんだ。
君の場合は、ダークキバを使ったことだね。その前にはレイも使った。」
つまり、この男の言いたいことは……
「変身するライダーによってはパワーが違うから、下手に使うと戦いの最中でも変身が解除されてピンチに陥るってこと?」
「その通り!理解が早くて助かるよ。」
男はそう言って、絵に触れる。すると次の絵が現れる。
その絵は、巨大な風車を中心にUSBメモリのような物が舞っており…そのメモリの中心にはEのイニシャルが入ったメモリが描かれていた。
「さあ、早く次の世界へと旅立とうか。」
次回の仮面ライダーダークディケイドは…
『私、伊藤 舞って言います!助けてくれてありがとうございました!』
『この世界にやって来たんだ…。』
『俺か?俺の名は…死神だ。』
次回「Dの来訪/死神の名」