仮面ライダーダークディケイド ~ダークライダーの世界~ 作:アカリマシン
グレイブはブレイブと対峙する。剣と剣を交えながら戦うが、グレイブは剣の扱い方が良いわけでない。ましてや相手は自分よりもいくつも上手な相手ではあるようだ。
「っ…!」
ガシャコンブレード・炎剣モードで攻めていくブレイブに対してグレイブには一枚のラウズカードしかない。
いや、あるにはあるのだが…殆んどがブランクだ。
【コ・チーン!】
すると、ガシャコンブレード・氷剣モードへと変更して地面を凍らせてグレイブの足を凍りつかせる。
当然、動けなくなったグレイブは逃れようともがく。
「しまっ…!」
そしてブレイブはグレイブの行動などに異にも返さず、氷を纏わせた刀身を振り上げる。
グレイブは、ブレイブが何かをしてくることに気づくもこのままではやられてしまう…が、そこからエターナルが割り込んでくる。
「デヤァ!」
「!?!?」
ブレイブは飛んできた龍玄にぶつかり、一緒に後ろに後退させられる。グレイブはエターナルを見つめるも、直ぐに正気に戻り、グレイブラウザーで氷を割った。
「あ、あの…」
「ぼさぼさするなよ。」
エターナルは一言だけそう言ってブレイブと龍玄にエターナルエッジと呼ばれるナイフ型の武器を振るう。
剣とナイフではリーチの差があると思うが、エターナルの自身のスペックが高いのか、そんな事を気にする事もせずにブレイブにダメージを与える。龍玄のブドウ龍砲から発射される紫色の光弾は、エターナルローブと呼ばれるマントでガードした後、ガイアメモリを取り出してマキシマムスロットにセットする。
【TRIGGER!MAXIMUMDRIVE!】
「フンッ!」
エターナルが使用したのは、銃撃の記憶が内包されているトリガーメモリ。エターナルエッジの刀身から繰り出される青色の光弾が発射されて、ブレイブと龍玄にダメージを与えると同時に近づいてエターナルエッジで斬り裂く。
その瞬間に二人のライダーがエネルギー体となって散っていった。
「消えた…!?」
「おい。そこのお前。」
エターナルが変身を解いてこちらに近づいてきた。どうやら、中年の男のようだ。
「お前の正体を聞いてなかったな…お前、何者だ?」
「えっと…」
終夜は変身を解いたが逆に困り果ててしまう。この場で説明をしても怪しまれる。なので、終夜が取る行動は……
「説明しますから!取り敢えず、場所を変えましょう!」
「……で、連れてきたと。君はバカなのかい?」
「ひ…酷い…。」
「………」
今この場にいるのは、男と終夜と克己の二人だ。名前は素直に教えてくれた。
だが名前以外の事は当たり前だが教えてはくれず、エターナルとは何なのか…それは、この世界の仮面ライダーなのかどうかと言う情報ではないので、意外と苦戦していた。
「(情報を教えてくれないかなって思ってたけど、そう言うわけには行かないんだよね…。)」
こちらを睨み付けながらお茶を飲む克己。ズズッと言う音だけが響く。
中々に気まずい雰囲気の中…終夜は舞が居ないことに気づく。
「(あれ?そう言えば舞さんは?)」
「おい。」
「は、はい!」
克己の言葉で意識を克己へと戻した終夜は改めて目的を聞かれることとなる。
「お前らの話がホントのことだとして……この世界に一体何のようだ?」
「この世界の仮面ライダーの力を貰いにきたのさ。」
終夜ではなく、代わりに男が答える。だがその答え方が悪かった。
「……断る。お前達のようなよく分からない連中に渡す力じゃないんでな。」
「いやあの…貰うって言っても…」
これ以上話すことはない。そのような顔を立てると、茶を飲み干して出ていってしまった。
終夜も慌てて追い掛ける。そして男は、何も言わずにそそくさと片付けに入った。
克己を追い掛けていき何とか引き留める。だが、話をすることはないとの一点張り。
ここまで警戒されるのは流石に傷つく。
「見つけましたよ、ゾンビ兵士。」
その時、赤石が現れた。赤石もといパラドクス・ロイミュードはガイアメモリをちらつかせながら、ゾンビ兵士と発言していた。
「お前…何者だ?」
「私の事なんて別に良いだろう?君の持ってるガイアメモリを全ていただこう。」
赤石はパラドクス・ロイミュードへ変貌する。そして突然、パラドクス・ロイミュード以外の全ての生物の時間がスローと化した。
終夜にとってはこの現象は二度目だ。一度、レンゲルの世界で経験していた現象。
克己と終夜は知らないが、この現象は重加速、通称どんよりと呼ばれており…ロイミュードが持っている特徴みたいな物である。
パラドクス・ロイミュードが二人に攻撃を仕掛けようとした瞬間……黒い服を全身に纏った軍団…ショッカー戦闘員が突如として出現した。
それだけではなく、1体の影が現れる。その影はやはりと言うか怪人であった。
「ここは何処なのだ!?わたしは総司令の命を受け、日本きちがい作戦を実行しようとした筈…む?あれはライダーか!
ならば作戦は変更、ライダー抹殺作戦へと変更する!」
その名はアポロガイスト。彼は、GOD機関とよばれる組織に属しており、仮面ライダーXと死闘を繰り広げた怪人であった。
アポロガイストはショッカー軍団を見て驚いてはいたが特に気にするようすもなく、克己と終夜…そしてパラドクス・ロイミュードへと向かってくる。
「な…何だあの軍団は!?」
パラドクス・ロイミュードにも心当たりはないらしく、動揺から重加速を解いてしまった。
「(別の世界の…怪人!?)」
「何故だか分からんが、珍妙な連中がやってきたようだな。だがどちらにせよ、奴らは倒さなくちゃならないみたいだな。」
「!…そうですね…。」
あの怪人…なんか滅茶苦茶とち狂った事を言っていた気もしていたが、どっちにしても向かってくるならば倒さなくてはならない。
丁度、ダークディケイドライバーのエネルギーも復活したようでライドブッカーからカードを一枚取り出してドライバーに挿入する。
克己も、エターナルメモリを掲げて起動させると、ロストドライバーと呼ばれるドライバーに装填し、スロット部分を傾ける。
「変身!」
「変身」
【KAMENRIDE DARKDECADE!】
【ETERNAL!】
それぞれ、仮面ライダーDディケイドと仮面ライダーエターナルに変身し、怪人軍団へと向かっていった。
次回の仮面ライダーダークディケイドは
「何なんだよこいつら!」
「このわたしが手に入れた新たな力を思い知れ!」
「俺は不死身だからな。お前を倒すことくらいは造作もない!」
次回「Pの襲来/イレギュラーの進撃」