仮面ライダーダークディケイド ~ダークライダーの世界~ 作:アカリマシン
終夜、アランの二人はアランの兄を探すために捜索を開始する。ダウィンチアイコンをアランが所持する事で、敵をおびき寄せられる。
最初は終夜もこの作戦を拒んだが、アイコンを使えるアランが持った方が戦力になると言うマインドの言葉で、終夜は黙り込んでしまった。
しかしこれは事実であり、この世界の眼魔と言う怪人はアランにしか見えない。それ故に、いくらダークディケイドと云えとも見えない敵が相手ではどうしようもなく、正に今のままでは役立たずも良いところである。
「……」
「大丈夫か?」
「あ…いえ、大丈夫です…。」
正直、自分がこの世界にいる意味はあるのかと思い始めてきた。この世界の仮面ライダーの力を手に入れてさようならなんて…あまりにも失礼だ。
自分は力を貸して貰う側だと言うのに…。
「…何か悩みがあるのなら聞くよ?」
そんな自分にアランさんは声をかけてくれる。この人は凄く優しい人で、強い正義感を持っている仮面ライダーなんだと…改めて思い知った。
「すいません…僕は、分からないんです。この世界に来た意味が…。」
「この世界に来た意味?」
「僕は眼魔と言う怪人の姿が見えないんです。僕は戦力にならなくて、アランさんだけに戦わせてしまう…。
それが何より嫌なんです。」
この世界に来て何にも出来ないのは嫌だ。その考えで、何か手伝えることがないか…。
それを聞いたアランは、終夜にこう言った。
「実を言えば…わたしも過去に似たような経験があるんだ。」
「……え?」
「わたしは眼魔世界の戦士として育てられた。でも、わたしの兄上はそれ以上に強くて、助けられることが多かったんだ。」
だが、アランは兄に助けられてばかりで自分は足手まといなのでは無いかと…そんな風に思っていたらしい。
そんな中で、兄にある言葉をかけられた。
「『孤独と言うのは弱さでもあり、武器でもある。』わたしはこの言葉に感銘を受けた。
その後、わたしはがむしゃらに己を鍛え上げて強くなったんだよ。」
アランは兄に追い付きたいと言う一心で、がむしゃらに鍛え上げて強くなっていき…次第には兄を一人だけで戦わせない程には強くなっていた。
「終夜…今は焦らなくて良い。君には、君の役目がある筈だから。」
「アランさん……」
だが、アランは何者かの気配に気付き立ち上がる。その様子を見た終夜も立ち上がる。
しかしその敵?が見えないので、また眼魔かと思ったが…そうでは無く、一人の男であった。
「レバル兄さん…!」
「久し振りだな、アラン。早速で悪いが…ダウィンチアイコンを渡して貰おうか?」
「……残念だが、レバル兄さんには渡せない。」
【ステンバーイ!】
ネクロムアイコンを起動させ、メガウルオウダーに装填し操作する。
「変身。」
【ネクロム!オメガウルオウド!クラッシュ・ザ・インベーダー!】
ネクロムへと変身したアラン。しかし、そんなアランを目の前にしても余裕を崩さないレバル。
「ふ、一度もお前は俺に勝ったことがなかったな?いいだろう…もう一度、お前には徹底的に敗北と言うものを叩き込んでやろう。」
そう言って取り出したのは、13個のアイコン。それを自分自身の体へと取り込んだ。そしてレバルの姿は…醜悪な化け物へと変化を遂げた。
13個のアイコンの力を一つに纏めたような…その姿は、何処かキメラアンデットを彷彿とさせるような、そんな姿をしている。
「レバル兄さん…もうわたしはあの時よりも強くなっているんだ。そう簡単にはやられない!」
ネクロムが、レバルとの戦いを始めた頃…終夜の方に新たな敵が送られてきていた。
「仮面ライダー…!?」
「ダークディケイドのドライバーを渡せ。」
終夜の目の前に現れたのは、まるで蝙蝠のような…機械的な鎧を纏ったナイトローグと呼ばれる戦士である。
こいつは厳密に言えば、仮面ライダーではなく疑似ライダーなのだが終夜には分かる筈はない。
ナイトローグがトランスチームガンでの銃撃を仕掛けてくる。終夜は何とかかわし、ダークディケイドライバーを腰に装着し、ライドブッカーからカードを一枚取り出して、挿入する。
【KAMENRIDE DARKDECADE!】
Dディケイドへと変身した終夜はナイトローグと対峙する……が、そこに現れたのはディオーラだ。
ディオーラはディオーソードを構えて、Dディケイドとナイトローグの元へと現れる。当然狙いは、ゴーストアイコンだ。
「やあ、楽しそうな事をしてるね?僕も混ぜてくれよ。」
「こそ泥風情が…!邪魔をするな!」
「ディオーラ!?また来たんですか!?」
「さあ、争奪戦の開始だ。」
DディケイドVSディオーラVSナイトローグ…また別の形で戦いが始まった。
「あれが…!」
一方、ある青年がアイコンを見つけていた。ようやく探し物が見つかった。
これでようやく帰れると思っていたが…ここで懐かしいようで、とても憎らしい気持ちにさせる気配を感じ取った。
「アラン…そして、レバル…!」
青年は向かう。手に一つのアイコンを握りしめて。
次回の仮面ライダーダークディケイドは
「ダヴィンチアイコンを渡して貰おうか!」
「久しぶりだな、レバル。」
「この世界の…仮面ライダー…。」
次回「集結!この世界の仮面ライダー!」