仮面ライダーダークディケイド ~ダークライダーの世界~ 作:アカリマシン
女性が変身したライダー…仮面ライダーサガはジャコーダを鞭のように振るう。
キングと終夜はそれぞれ攻撃をかわし、キングは2世を自分の手に噛ませて、終夜はダークディケイドライバーを腰に装着してカードを一枚挿入する。
「「変身!」」
【KAMENRIDE DARKDECADE!】
Dディケイドはサガへ、ダークキバはギガマンダファンガイアへと向かっていく。
サガが、ジャコーダを使って簡単にはDディケイドを近づかせないように攻撃をする。
鞭のようにしなるジャコーダに苦戦しながらも、何とか近づいていきライドブッカー・ソードモードで斬りかかる。
が、先程まで鞭のように使っていたジャコーダが急に刺突剣へと早変わりし、ライドブッカーの斬撃を受け止めた。
「!?」
「攻撃があれだけだと?」
目にも止まらぬ高速の突き技がDディケイドに炸裂。カードを取り出せる暇もなく、ガードに徹するしかない。
だが、それも直ぐに崩され空中に投げ出されるかのように飛ばされてしまい地面に落下。
「ぐあっ!」
「終夜!」
ダークキバは、ギガマンダファンガイアとの戦闘中であったが終夜の方に振り向いてしまう。
しかし、それがまずかった。ギガマンダファンガイアは口から爆発する光弾を近距離で放ってきたのだ。いくら防御力が高いダークキバでも、まともに喰らえば無事では済むわけがなく…大ダメージを受けて終夜の元に転がってきた。
「案外呆気ないものでしたが、終わりですよ、王よ。」
そう言って二人に向けてジャコーダを向けるサガ。すると、サガは不満のようなものを愚痴り始めた。
「何故、王は人間と言う家畜に愛情を持ち始めたのか理由が掴めませんね。
我々にとっては食料でしかない筈なのに…。愚かでしょうがない。」
それは、今のキングへの不満であった。自分達ではなく人間に味方をしたキングへの失望と疑問。
彼女もまた、キングに裏切られたと言っても過言ではなかった。
それに対してキングは…
「人間を愛して何が悪い!俺は、ファンガイアの中で暮らすのが息苦しかったんだ。
だから、自由に暮らす人間に興味を引かれた…それだけだ!」
「違いますね。あなたは、愚かな人間に恋をした。」
キングの反論は、サガの一言で封じられた。人間への恋…それはファンガイアにとっては禁忌とも呼ばれる行為。
ファンガイアは人間を見下しているが、逆に力をつけられたらいつか反撃されてしまうのではないか?と言う思いもあるのだ。
だから、ファンガイアが人間に恋をすること、ファンガイアが人間の進化を手伝ってしまうのではないか?
彼らの持つその思いから、人間に恋をしたファンガイアは処刑対象となるのだ。勿論、キングも例外ではない。
「確か、マヤと言いましたか。ではあの女性を我々で殺してあげます。
そうすれば、王も考えが変わるでしょう。ま、あなたも処刑対象になりますが…ね!」
ジャコーダを鞭のようにしならせると、ダークキバのベルトから2世を弾き飛ばす。
そして、鞭で絡めとると2世を鷲掴みにする。
『貴様…!離せ!』
「2世!」
「あなたからこの鎧は没収し、再び王の元へと戻るのです。」
そう言うと、2世にギガマンダファンガイアの体を無理矢理噛ませる。
魔皇力を流し込んで現れたベルトに装着すると、ギガマンダファンガイアはダークキバへと姿を変えた。
「俺の鎧が…!」
「そんな…!」
「さて、あなた達には眠ってて貰います。それでは…死になさい!」
再びジャコーダが二人に襲いかかる。しかし、Dディケイドはライドブッカーから既に一枚のカードを取り出しており、それをドライバーに挿入する。
【ATTACKRIDE INVISIBLE!】
回避技…インビジブルの効果で、キングを連れて回避。それによって攻撃をかわすことに成功した。
サガは少し舌打ちしたが、マヤがいるであろうキャッスルドランへと向かっていった。
「離せ!早く行かなければ…マヤが!」
「駄目ですよ!ダークキバに変身できないあなたが言っても殺されるだけです!」
インビジブルで男の元へと避難したのだが、キングが行くと言って仕方がないのだ。
男は特に止めるつもりはないらしい。
「鎧がないからなんだ!俺は、マヤを助けなきゃならないんだ!」
「まずは作戦を立ててからです!そうじゃなきゃ「それじゃあ遅いんだ!」!」
キングの大声で止まってしまう終夜。声を荒げたキングは、尚も言葉を続ける。
「俺は…初めてマヤにであった時、初めて恋をしたんだ。今まで、どんなにファンガイアの女を見てもなびかなかったのに…。
俺にとって、マヤはかけがえのない俺の大切なパートナーなんだ。」
それだけ言うと、今度こそ出ていってしまった。終夜は止めることが出来ずに、ただ見ていることしか出来なかった。
「ガッ!」
キングは一人でキャッスルドランに乗り込んで居たのだが、其処に待っていたのは…かつてキングが倒した筈の2体のファンガイアであった。
ハサミ虫を彷彿とさせるイヤーヴィッグファンガイアと、ワタリガニを彷彿とさせるクラブファンガイアの2体だ。恐らく、マンティスファンガイアの能力で復活したのだろう。
「俺の…俺の邪魔をするなーーー!!」
イヤーヴィッグファンガイアに付けられた切り傷、クラブファンガイアのハサミによる殴打によって付けられた痣。
もう既にキングの体はボロボロであった。しかし、愛する者の為に戦う彼の姿を見ていた者が、その戦いに割り込んできたのだ。
『お前、ボロボロじゃないか。そんな姿で何をしてるんだ?』
「誰だ…お前は。」
『俺はレイキバット。あのくそったれなキングの為に作られたロボットさ。』
レイキバット…彼は、マンティスファンガイアが一度王のためにキバット属に似せて作られたのだが、王を気に入らなかったのか、自分から離反した自由奔放な機械蝙蝠だ。
『その愛する者への愛情。激しく、華麗な思いに俺は心を打たれたのさ。
お前、この俺の力を使うか?』
「……あぁ。俺はマヤを早く救いたい!こんなところで足止めされてる暇はない!」
『なら使えばいい!行こうか、華麗に激しく!このフィールドで舞おう!』
そう言うと、キングの体にベルトが巻かれる。そしてレイキバットを掴んでベルトに装着する。
「変身!」
キングの体に冷気が渦巻き、やがて包み込んでいく。そして冷気が晴れるとそこにいたのはキングではない。
全体的に白色で、まるでイエティのような風貌をしている姿である。
これが、仮面ライダーレイの姿である。
「今行くぞ、マヤ!」
次回、仮面ライダーダークディケイドは
『マヤを返せぇぇ!』
『何故!何故こんな下等な人間を愛するんだ!』
『この人はファンガイアも人間も愛してる!だからこそ、大切なものを守り通そうとするんだ!』
次回「愛する者へ捧げるラブソング」