Re;Children The Waking 作:change
「俺のターン、ドロー」
蒼崎が牙帝と戦っている間に、黒井と紅輝の方では、凄まじい戦いが起きていた。
「7マナで《ガード・ホール》だ。効果でその《プチョヘンザ》をシールドに送り、超次元ゾーンから《時空の悪魔龍 ディアボロスZZ》をバトルゾーンに出す。ターンエンド」
「・・・・・・ドロー、《ボルシャック・NEX》をマナに、8マナで呪文、《ボルシャック英雄譚》。デッキの上6枚を確認し、その中の《ボルシャック》クリーチャーを好きな数出す。《ボルシャック・ドラゴン》、《ボルシャックライシス・NEX》の2体をバトルゾーンに」
《ボルシャック》という個体の中でも最強と言えるだろう《クライシス》が現れ、これを見て居た観客も邪帝も、まさか炎帝が此処で漆黒の騎士を、遂に討つのかとそう思った。
だが──
「《クライシス》で攻撃時、デッキの上を捲り、ドラゴンならばバトルゾーンに出す。捲られたのは《トップ・オブ・ロマネスク》。バトルゾーンに出し、2マナ加速する。ワールドブレイク」
「・・・・・・シールド・トリガー、《ナウ・オア・ネバー》、《ジョ喰ンマ》。《ジョ喰ンマ》で《天啓》をGR召喚。《ナウ・オア・ネバー》で手札から《サイクリカ》をバトルゾーンに出し、手札に戻す」
残り攻撃可能な紅輝のクリーチャーは《ボルシャック・ドラゴン》と《トップ・オブ・ロマネスク》の2体。そしてこの2体は《クライシス》の効果によってスピードアタッカーになっているクリーチャー。
「《天啓》で3ドロー。《ジョ喰ンマ》の効果で《クライシス》を破壊し、《サイクリカ》の効果で墓地から《ナウ・オア・ネバー》を唱え、もう一度《サイクリカ》を出して手札に。《ナウ・オア・ネバー》は手札に戻り、今出た《サイクリカ》の効果で墓地の《ガード・ホール》を唱える。《ジョ喰ンマ》の付いた《天啓》をシールドに送り、超次元ゾーンから《時空の不滅 ギャラクシー》をバトルゾーンに出す。そして《ガード・ホール》は手札に」
「ターンエンド・・・・・・ふん」
躱された、だけではない。紅輝の攻撃は確かに黒井を後一歩のところまでは追い詰められていた。だが、見事に黒井はクリーチャーを展開させた上に、手札の増強に成功している。次のターンに自分が生存出来ているかどうか、もう分からない。紅輝はそう思いながらターンを渡す。
黒井はターンの開始時、少しの思考を挟み、効果を処理し始める。
「《ZZ》の覚醒効果で、マナの《ギガンディダノス》と、場の《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の右上と右下を指定。《ディダノス》のみが墓地に送られ、《究極の覚醒者 デビル・ディアボロスZZ》に覚醒。そしてドロー。《フェアリー・Re:ライフ》をマナに、7マナで《悪魔龍 ダークマスターズ》を召喚。《FORBIDDEN STAR》の右上、スレイヤー付与の封印を外し、場に出た時の効果で相手の手札を見て、3枚まで捨てさせられる」
「マッドネスは無い」
「ならその3枚は墓地だ。そして《ZZ》を対象に、フシギバース14発動。2マナで墓地から《ディダノス》をバトルゾーンに。《ZZ》は解除によって《時空の悪魔龍》となる。ターンエンド」
──残る封印は後1枚。カウンターで禁断爆発をさせられるが故に、これ以降は召喚行為は温存かな?悪くは無い手だけど、ハンデスは恐らく搭載されていないだろう手札0の紅輝君には、次のターンに巻き返すのはかなりキツい、か。
「ドロー・・・・・・ノーチャージ、6マナで《ボルシャック・NEX》を召喚。効果で《バルキリー・ルピア》に進化し、デッキから《ミラダンテⅫ》を手札に加える・・・・・・ターンエンド」
「《ZZ》は残る封印1枚と《FORBIDDEN STAR》本体、場の《ディダノス》を指定して覚醒する。そしてドロー、《サイクリカ》をマナに、7マナで《ガード・ホール》。そちらの《ロマネスク》をシールドに送り、超次元ゾーンから《時空の凶兵 ブラック・ガンヴィート》をバトルゾーンに。更にフシギバース14を《ZZ》対象に使用。《ZZ》は解除し、2マナで《ディダノス》を場に。効果で相手の手札を全てマナに」
「・・・・・・」
「ターンエンド」
「これは・・・・・・終わったかなぁー・・・・・・」
邪帝の目から見ても、黒井の勝ちは揺るぎなかった。紅輝の手札は0、黒井の場には《ガンヴィート》が存在し、超次元ゾーンには《超時空ストームG・XX》がある。つまり──
「ドロー・・・・・・2マナで《メンデルスゾーン》、2ブーストしてターンエンド」
「・・・・・・そうか。では手札0により《ガンヴィート》が覚醒。この時、超次元ゾーンの《ストームG・XX》が《ダークネス・ガンヴィート》と《不滅ギャラクシー》の上に進化する」
観客の何人かが別の試合を見に移動し始める。もう此処まで来れば、誰の目から見ても黒井の勝利だということが分かっていた。
紅輝は先ほどのターン、《メンデルスゾーン》を使用した。手札に持ったままなら、《ガンヴィート》も覚醒せず、《ストームG・XX》も出てこなかった。
もし仮に持ったままでも、《ディダノス》でマナに落とされていただろう。
──マナにも墓地にも、どこからも《龍幻のトラップ・スパーク》のような、全体を止めるものは見えていない。構成的にも、恐らくはドラゴンの比率を多くする為に、そういった《メンデルスゾーン》の成功確率を低くするカードは入ってる事も少ないだろう。ならやはり、問題無く攻めて良い。使ったのは寧ろ、攻撃を誘っていると思わせ、躊躇させる為のブラフ。
黒井なりに分析をし、誘っている線は薄いと判断したのか、迷うこと無くカードの効果処理宣言を開始する。
「ターン開始時、《ストームG・XX》のメテオバーン覚醒により《超覚醒ラスト・ストームXX》に。そして《FORBIDDEN STAR》の3枚を指定し、《ZZ》が覚醒。そしてドロー」
黒井のフィールド上には《超覚醒ラスト・ストームXX》と《究極の覚醒者 デビル・ディアボロスZZ》が並び立っている。オマケに《ギガンディダノス》も存在しており、パワー数値が信じられないことになっていた。
「ノーチャージ、そのまま《ラスト・ストーム》で攻撃時、効果で《時空の支配者ディアボロスZ》、《不滅ギャラクシー》、《ブラック・ガンヴィート》。そして《勝利ガイアール》、《勝利プリン》、《勝利リュウセイ》をバトルゾーンに出し、V覚醒リンクによって《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》に。《勝利プリン》で《バルキリー・ルピア》を次の自分のターンの始めまで、攻撃、ブロック不可にする。ワールドブレイク」
「・・・・・・何も無い」
「《ZZ》でダイレクトアタック。攻撃時に光の《バルキリー・ルピア》、火の《ボルシャック・ドラゴン》を破壊」
「・・・・・・負けだ」
流れるように、一切の迷いなく行なわれた黒井の攻撃を前に、紅輝は倒される。その戦いに多くの者が感嘆の声と拍手を送るが、そんなものに興味が無い紅輝は、黒井の対戦シートに自分の名前を書き、邪帝の方を一瞬見て去って行く。敗者として長くこの場に居ることを、良しとしなかった故に。
「えっと、じゃあ1回戦は黒井さんの勝利ですねぇー、はーい、おめでとうございます」
「あぁ・・・・・・それにしても、危なかったな。確かに成長しているらしい・・・・・・次に会うときが楽しみになった」
返せるだけの堅さはある、と信じてはいた。実際、盤面を返すことは出来たが、危うく負けかけたのも事実。黒井はその事に少しの期待をしていた。
「・・・・・・そうだね、彼からはまだ先があると感じる。きっとまだ強くなる」
「邪帝の人を分析する目は、姉である神域の覇者──
「ちょっと、誰それ言ったの?
「さてな。案外此処に居る誰かかもしれん」
そう、例えば今黒井の背後に座っている人物とか。
「・・・・・・なぁ、邪帝。お前は姉のことをどう思っているんだ?」
観戦者が消え、背後の試合に注目が集まっているとき、黒井は席から立ち上がりながら、他の誰にも聞こえないよう、冷月 四季に静かに聞いた。
「・・・・・・」
「プレゼントは未だに冷月 紫音に縛られている。だが、お前はカードゲーム自体から離れようとはせず、そのままこうして、ショップの経営もしている。身近に居たお前とプレゼント、どちらが行方不明になって辛かったのかも考えると、俺はお前の方が辛かったんじゃないかと考えた」
四季は少しの間を置いて、ゆっくりとその返答をする。
「そうだね・・・・・・確かに姉さんが消えたのは、多少なりとも当時の私にダメージはあった。心配で何度か電話もしたし、夜も泣きすぎて、その次の日の朝は目元が赤かった」
「・・・・・・」
「でも、それだけだよ。私にとっては、今もまだ姉さんは長い旅路の途中で、音信不通で帰って来てないのは、強くなる為の旅が終わっていないからなの。・・・・・・そう信じていたいから、偶に変なことをする姉さんとの繋がり・・・・・・デュエマは、まだ私と姉さんは繋がっているんだって、自分が見捨てられた訳でも無いんだって、そう思いたくて、自分から捨てることが怖くて出来なかった」
「デュエマが繋がり、か」
「うん、私達、仲は良かったけど、繋がりなんて血とデュエマくらいしか無かったんだ。でも、それを少ないとか後悔もしてないし、残念にも思わない。何なら血なんてなくたって、1つ強い繋がりがあれば、それで十分だったんだ」
そう言う邪帝の視線の先には、牙帝とのゲームに負けかけている蒼崎の姿があった。
何かを憂うような、少し見る者を釘付けにするような顔で、彼女は続ける。
「彼も似てる」
「プレゼントも?」
「うん。捨てようと思ってても、捨てられないんだよ。人と人との繋がりだったデュエマを、捨てることが出来ない。どれだけのことがあっても、彼は優しいから、暖かい思い出の象徴を捨てられない。きっと彼は、ただ迷ってるんだと思うな」
迷い。それは蒼崎自身も感じていたものだ。すぐに答えを出せなかったことには理由がある。それを邪帝は、今此処で戦う蒼崎を見て、何となく気付いていた。
「迷っている?何を?」
「それは彼自身が気付くべきことでもある。ただそうだね・・・・・・黒井君も白奈ちゃんも、彼に思い出させるしか無いんじゃないかな」
「思い出させる・・・・・・?」
「デュエマは皆ですると楽しいってことを、さ」
「ドロー、ノーチャージ。5マナで《サイバー・ダイス・ベガス》を展開し、ターンエンド時に1ドロー」
「その1枚に全てが掛かってるっていうのに、結構躊躇無いねぇ」
「そりゃまぁ、躊躇して良いカード引ける訳でもないしな。祈っても引くカードは変わらない」
「うっわー、まぁその通りだけどね。じゃあドロー」
蒼崎の手札は1枚、牙帝の場には《サファイア》と《ギャイア》が存在する。《サファイア》にシールドをブレイクされれば、蒼崎の残ったシールド1枚は墓地に送られ、《ギャイア》の攻撃で敗北となる。つまり、蒼崎の引いたカードが、《サイバー・ダイス・ベガス》で使える上に、相手の動きを止めるようなカードで無ければならない。
「・・・・・・ノーチャージ、マナから《モモキングRX》を召喚。効果で手札を1枚捨てて2ドロー。そのまま《サファイア》で攻撃」(マナ9)
「此処だ、《ベガス》のDスイッチ起動。手札から《波壊》を唱える。これで《ギャイア》を破壊する」
「《サファイア》じゃない?・・・・・・そうか、利用されたっ」
「《サファイア》の効果でシールドは墓地に送られる。この瞬間、俺の墓地にはカードが8枚」(盾0)
プレイングミス、此処に来てのミスは勝負を分けると、牙帝も蒼崎も理解していた。
「《墓地の儀》達成。効果で《サファイア》のパワーをマイナス3000し、零龍卍誕。《零龍》の卍誕時効果により、相手の場のクリーチャー全てのパワーを0にする」
「っ、《サファイア》も残らないとはね・・・・・・ターンエンド」
「俺のターン、ドロー。ノーチャージ、8マナで《ジョギラゴン》を指定し、フシギバース14、《ディダノス》を墓地から召喚。召喚時効果で相手の手札を全てマナに」
牙帝は渋々と4枚のカードをマナに置く。黒井の時と同様、コストに見合った能力を発揮する《ディダノス》に、蒼崎は頼もしさを感じていた。
「ターンエンド時に1ドロー」
「ドロー・・・・・・来たねっ、お兄さんはこれでお終いだよ。11マナで《VAN・ベートーヴェン》を召喚!効果で相手のクリーチャーを全てバウンス。コマンドとドラゴンは場に出るかわりに墓地だっ」
「《零龍》はパワー0の限り場に存在し続ける。他は全て手札に・・・・・・《ディダノス》が退かされたか」
「ターンエンド、まだだ・・・・・・まだお兄さんには負けられない」
一進一退の攻防に、観客は歓声を上げている。ギリギリの戦いに、気付けば店内の殆どの視線が、この戦いに集まっていた。
──懐かしいな、こういう事、前にもあったっけ。
過去の思い出を少し浮かべるが、蒼崎はすぐにカードを引いて現実と向き合う。折角手札が増えたが、《VAN》が居る限りは《チェンジ・ザ・ワールド》も意味を成さない。ならどうするか。
「・・・・・・いや、お前の勝ちもまだ先だ」
「っ」
「《デドダム》をマナに、6マナで呪文、《鬼札王国》。墓地から《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》をバトルゾーンに」(マナ11)
「・・・・・・お兄さん、引退って絶対嘘でしょ」
「んな嘘わざわざ吐くか。パワー14000だろうが、その上から殴り飛ばせば良いだけの話だ。《ジョギラスタ》で《VAN》に指定攻撃」
《ジョギラスタ》がマッハファイター持ちのパワー15000に対し、《VAN》のパワーは14000だ。14000も高い数値ではあるが、一部例外を除き、結局はどれだけデカかろうが、大きい方が勝つのだ。
「《VAN》はエターナル・Ωで手札に戻る・・・・・・」
「バトルに勝った《ジョギラスタ》の効果により、《ジョギラゴン》をGR召喚。そのまま1ドロー」
「何その盤面、超天篇第4弾の総纏めじゃん」
「ターンエンド時に1ドロー、さて、良い勝負になってきたな」
「ドロー、そうだね・・・・・・正直想像以上だったよ、ノーチャージで《VAN》召喚。全バウンス」
「そりゃ嬉しいね、ドロー。《火噴くナウ》をマナに、8マナで《ジョギラスタ》召喚。そのまま《VAN》を攻撃」(マナ12)
「エターナル・Ωで手札に」
さっきと同じやり取り。蒼崎は《御霊》をGR召喚し、カードを1ドロー。ターンの終わりに1ドローしてターンを終了する。
「ドロー」
牙帝もカードをドローする。そして、遂に引いた。
「さぁ、お兄さん。最後の勝負だよ」
「・・・・・・引いたか」
「《始丸》を召喚。効果で山札の上4枚を見て、《クアトロドン》を手札に加える。そして残りは墓地に。そのまま7マナで《始丸》を《クアトロドン》に進化っ。2マナブーストし、攻撃時に2マナブースト。ダイレクトアタックッ」(マナ15)
そう、これが最後だ。決まれば牙帝の勝ち。だが──
「あぁ、本当に、良い勝負だった」
「・・・・・・《サイゾウミスト》、か」
あれだけドローした蒼崎の手札には、ニンジャストライク能力を持つ《サイゾウミスト》が眠っていた。
《サイゾウミスト》は《クアトロドン》の攻撃をトリガーとし、そのまま場へと現れる。
「そう簡単に負けないデッキ、だからな。墓地を全て山札に加えシャッフルし、山札の上1枚をシールド化。シールドで受ける・・・・・・S・トリガー、《ジョ喰ンマ》。《ポクタマたま》をGR召喚して付ける。《クアトロドン》を破壊」
「・・・・・・ターンエンド」
牙帝は、このまま攻められれば負けると分かっていた。それでもサレンダーをしなかったのは、対戦相手の手で勝敗の付け方を決めさせたかったからに他ならない。
観客からすれば、まだもしかしたら、と期待してしまうものだが、このデッキを組んだ牙帝自身が、それは無いということを完全に理解しきっていた。
「ドロー、《Re:ライフ》をマナに、7マナで《最終モルト》召喚。効果で超次元ゾーンから《不滅槍 パーフェクト》を装備。そして、《零龍》でワールドブレイク」
「トリガーは無い、一思いにやっちゃって」(盾0)
「・・・・・・良いゲームだった。《ジョギラスタ》でダイレクトアタック」
《ジョギラスタ》の攻撃宣言は、誰にも止められず、牙帝へと通る。シールド0の牙帝を守るものは、もう無い。
紛れもない、蒼崎の勝利だった。
「牙帝が負けたぞ」
「凄かったなあの男・・・・・・」
「今日此処の大会来てホント良かった・・・・・・」
観客も思い思いの事を言い合い、勝手に盛り上がり始める。そんな中、ふぅ、と一息吐いていた蒼崎に、牙帝は手を差し伸べる。
「ありがとうございました、お兄さん」
「ん、あぁ、ありがとうございました」
「あ、お兄さん、この後ちょっとデッキ見てくれない?良いビルダー視点も欲しくてさー」
「悪いけど、今はちょっと待ってくれ。今日は連れに話があるって呼ばれたんだ」
握手に応じながら、そのような会話をしていると、牙帝は少し残念そうに「そっかぁ」と呟く。しかし何を閃いたのか、そのすぐ後に蒼崎に提案を持ちかける。
「お兄さん、何かアプリとか無いの?連絡取れるやつ」
「まぁそりゃあるけど・・・・・・」
「じゃあそれで後で相談乗ってよ。ニャインで良い?」
「え、あ、うん」
蒼崎は牙帝の勢いに押され、ニャインの連絡先を交換する。如月 緑月、と書かれたアイコンが追加され、すぐに、よろしくー、とスタンプが押される。何となく返しておこう、と蒼崎も適当なスタンプで返しておくことにした。
「
「そこ気にする?じゃ、今日の夜にでも相談乗ってよ、お兄さん」
「まぁ良いよ、引退した身で良ければ」
緑月は許可を確認すると、じゃあねーと去っていく。随分と元気で少し生意気な女の子だった、と蒼崎は思っていたが、すぐに大会の第2回戦の告知がされる。どうやら、蒼崎達の決着が最後だったらしい。
「さて、次は誰だか・・・・・・」
蒼崎も黒井も、四季に言われた通りに席に着く。大会が終わるのは自分達が負けるか、優勝するまで。
楽しい戦いが、また始まる。
「それじゃ、第2回戦、開始でーす」
Q.蒼崎は何で知り合いの四季のことを邪帝呼びするの?
A.冷月さん呼びは既に神域の覇者にしてたからややこしくなるし、綺麗な人に対して何か下の名前で呼ぶのは恥ずかしいから。
Q.白奈はセーフなの?
A.そういう目で見ないようにしてるからセーフ。