ゆっくりやっていくつもりです。
わちゃわちゃわいわいなカルデアを目指して。
よく分からない。同じじゃなかったのか?
違うように進んだつもりだ。もっと、前よりも良くできるはずだと頑張ったつもりだったのに、なんでこうなった?
私の家族。家族だった人たち。
母、姉、弟、妹。父は離婚しているので、一緒には暮らしていなかった。
オタクではあったし、二次創作にだって手を出していたから今の自分が逆行と呼ばれるいわゆる人生の繰り返しを行っているのは分かった。
でもどうやらそれは違うらしい。前の人生では起こり得なかったことが起きている。
分岐点、どこにあった?もう一度やり直したい。
オレTUEEEEEEをしてしまったせいだろうか?
いや、でもやってみたかったんだもん。勉強も方法さえ学んでいれば効率よくできたし、身体の鍛え方もトレーニング方法を知っていたから体幹と持久力トレーニングだけは欠かさずに。
まあ、元が私なのでそこまで強くも賢くもないけどね!!くっそが!!
ここはあの慣れ親しんだ家ではない。
大きな窓から見える風景は辺り一面の雪。雪山。それしかここにはなかった。
正直に言おう。私はここがどこだか分からない。私を購入した男性がここへと連れてきた。
名はカルデア。
私を連れて来た男はマリスビリー・アニムスフィア。
逆行前では知り得なかったことだけど、私の魔術回路は優秀らしい。
「塩基配列 ヒトゲノムと確認。霊基属性 善性・混沌・・・秩序と確認。ようこそ、人類の未来を語る資料館へ。ここは人理継続保障機関カルデア。指紋認証、声紋認証、遺伝子認証、クリア。魔術回路の測定、完了しました。登録名、ユキと一致します。アナタを霊長類の一員であることを認めます。初めまして、新たなアニムスフィア」
「英語・・・?あの、これなんて?」
「まずは言語と魔術を叩き込むとしよう。英霊に関しての知識は得たね?ならばまずは模擬戦闘だ」
「レギュレーション:シニア、契約サーヴァント:セイバー、ランサー、アーチャー」
「展開早くないですか?」
「出来ないとは言わせない」
「始めましょう、マスター」
「全霊でお相手しよう」
「少しは楽しめそうじゃねえか」
この秋、売りに出された。雑ではあるが事実だ。
いきなり職場も首となり、うちの家計がヤバいのは知っていたが、私の母親はそこまでに追い詰められていたのかと思うとやるせない。
20歳を経験した記憶から以前よりも母の怒りや不安や不満、身体のしんどさを理解できていたと思う。他の兄弟ともうまくやれていたと思う。
ただ、これは私の主観だからもしかしたら違うかもだ。だって私は逆行だから以前の自分の幼稚さがよく分かったが、みんなは
「相手のクラスはバーサーカー。なら・・・セイバーさん宝具展開、令呪より魔力装填、ランサーさんは矢避けの加護を、アーチャーさんは奇襲を警戒して傍で待機」
「ええ、決着をつけましょう――」
「おう!」
「束ねる星の息吹、輝ける命の奔流、受けるがいい!
「迅速な対応だが、初手で令呪を使うのか、面白い。情報開示もきちんと出来ているね」
前の子どもだった自分よりも少しは大人になれた私が売り物となって、―後から聞いた話、この人が脅しも含め魔術回路が優秀な私という人間に高額を吹っかけたそうだ。そりゃあ職場を首にさせられ、父親からの養育費も止められ、精神的にも参った人間が高額とコレ以上の干渉を止める餌に食いついてしまったのは仕方ないかもしれない。そんなのだからって許すつもりもないけども―マリスビリー・アニムスフィアという魔術師の養子となった。
目まぐるしく日々は過ぎ、日本を出て、どこに向かっているかも分からないまま英霊という存在の教えを叩きこまれ、魔術というものも少しだけ聞いた。そして、今、ここである。
もっと情報をくれ。ってか、Fateの世界線かよ。ほとんど覚えてねぇよ。
「さあ、一応私の娘がいる。キミを見せないといけない」
「あ、はい」
懇々と自分語りをしてきたが、この後もきっとそんな語りが続く。この現象の原因なんて分からないし、分かってもどうにかできるなんて思わない。
だから、大人しく。でも家族の元へ、兄弟のところへ帰るため、私は頑張らなきゃいけないとこだけは命を張ろう。
魔術回路優秀ってだけで引き取るか?って疑問は放り投げて下さい。
マリスビリーさん、よく分からんので捏造しています。