万時常在のライオット(短編集)   作:Z-LAEGA

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ライオットブラッド・アンデッドけんきゅうにっき

七がつ二十七にち

きょうからなつ休みが始まった。ことしの自ゆう研きゅうのテーマは「ライオットブラッド・アンデッド」にしようとおもう。ぼくの大すきなライオットブラッドシリーズの中でも、アンデッドはさわやかなのみくちが気もちよくて、しんきさんにもすすめやすい。けれどふしぎなことが一つある。

それは

 

七がつ三十にち

しつれい。日きのことをわすれて三かも休みをまんきつしてしまった。

さて、昨日までのまえおきのつづきだ。

それはパッケージになぜか「なお死体には絶対に接触させないでください」と大がきされている点だ。

これを死体にせっしょくさせたい、というはいとくてきでせつなてきなはめつがんぼうすらもかんじ取れるよくぼうをかい花させたのは、何もぼくだけではないだろう。

しかし、じっ行にうつすものとなるとぼくくらいしかいないだろう。ねっ心なライオットブラッド・ユーザーはガトリングドラムしゃがじょうだんを言わないことを知っている。だからそんなよくぼうはアキカンであふれかえったゴミばこにかなぐりすてて新しいライオットブラッドのプルタブを立たせて、ゴミばこをうめる作ぎょうにもどるのが一般的なライオットブラッド・ユーザーだ。

しかしぼくは

 

八がつ一にち

正じきすまなかったとおもってる。まさか宿だいをわすれてすごす休みがこんなにたのしいとはね。

しかしぼくはそいつらとはちがう。実けんをかさねてものごとをつき止めるためのじょうねつとかくごをもっているんだ。かくごはすごい。かくごがあれば人だってころせるんだ。

それにもしじこがおきても、きょ年のなつに作っていこう何どもせかいをすくってきた《ライオットブラッド・【ゴーイング】・バックドラフト》の力をつかってなかったことにすればいい。

あしたからじっけんをかいしする。

 

八がつ三にち

ごめん。

とにかく、じっけんのかいしだ。

書きわすれていたけど、「死体」というがいねんがどこまでてきようされるかしらべるのがこのなつの目ひょうである。

まずぼくは、どこにでもある紙を用いした。

この紙はしょくぶつから作られている。しょくぶつはていぎ上生ぶつなので、広ぎの上では紙も「死体」といえるだろう。これにアンデッドをかけてみようではないか。

けっかはまたあした。きょうは予そうだけしておく。

予そう:紙は「死体」とははんていされない

 

八がつ四にち

けっか:紙は「死体」とははんていされなかった

かんがえてみればあたり前なはなしである。

エナジードリンクにふかけつなカフェインは、大ていのば合においてしょくぶつであるコーヒーまめや茶ばなどからちゅう出して作る。

つまり紙が「死体」としてのはんていをうけるなら、「アンデッド」じ体が「死体」であるといえるわけで、つね日ごろからアンデッドは「死体」にせっしょくしまくっていることになる。

これでは「なお死体には絶対に接触させないでください」もい味がない。どうりにかなったけっかと言えるだろう。

 

八がつ六にち

一にちおいたけど一にちくらいいいよね。

さて、次の実けん対しょうは「そのへんでむしってきたざっ草」である。

紙が「死体」でないのはか工されているからかもしれない。しょくぶつのたんじゅんな「死体」であるむしられたざっ草ならはんのうするかもしれない。

予そう:ざっ草は「死体」とははんていされない

 

八がつ七にち

けっか:ざっ草は「死体」とははんていされなかった

予そうどおり。

ねむいしかいせつがめんどくさいのでねる。

 

八がつ八にち

さて、きのうまでのけっかでしょくぶつはれい外なく「死体」はんていをうけないらしいことがわかった。

なのできょうからは、どうぶつの死体でじっけんしていくことにした。

サンプルは、ばんごはんに出たニワトリのホネである。

予そう:ニワトリのホネは「死体」とははんていされない

 

八がつ九にち

けっか:ニワトリのホネは「死体」とははんていされなかった

ニワトリのホネのアンデッドづけはひじょうにおいしかった。

それはそれとして、やはりというかホネにアンデッドをかけてもぼくの食よくをそくしんさせるいがい何もおきなかった。

でもホネじゃなくて、ニクにアンデッドをかけたら、ホネのときとちがってちゃんとはんていされるのでは?そのような、きみょうなかく心がある。

もうちょっとニワトリで実けんをしてみよう。

予そう:トリニクは「死体」としてはんていされる

 

八がつ十四にち

けっか:トリニクは「死体」としたはんていされなかった

ばんごはんになかなかニワトリがでなくて、実けんをすすめるのに時かんがかかった。

フォミチキでもかってきた方がよかったかもしれない。

まぁとにかく、実けんけっかについてはなそう。

見てのとおりぼくの予そうは外れた。どうやら本かく的に人げんをつかわないとだ目らしい。ぼくがカフェインにそまったトリニクをむさぼるようにして食いつつかんがえたかぎりでは、人げんの死体を用いするのは非じょうにむずかしいことだ。ここらで実けんはおわりにして、のこりのなつ休みをまんきつしようとおもう。

 

八がつ二十にち

ふとおもい立って、ライオットブラッドけいじ板にこのけんきゅうについて書きこんでみた。予そく変かんの力をかりて、大人になりすましてね。するとけいじ板に一にち中はりついているあたまライオットブラッドなスレみんどもは言った。

「髪の毛でいいじゃん」

なるほど、もうてんだった。しらべたところかみのけの主せい分はタンパクしつらしく、にくに近いといえば近い。

あしたためしてみよう。

予そう:髪の毛は「死体」としてはんていされる

 

八がつ二十二にち

けっか:髪の毛は「死体」としてはんていされなかった

わすれてた、ごめん。

まさか髪の毛すらはんていされないとは。とりあえず、目のまえに白こつ死体があってアンデッドをうっかりおとしちゃったとしても、髪にかかるだけなら大丈夫、ってことがしょう明されたね。

しかしこれだけやって一つもはんのうがないとなると、じつはあの思わせぶりなキャッチコピーはガトリングドラムしゃによる世かいかんほきょうのためのフレーバーだったのかもしれない。少しざんねんだけど、かんがえてみればあたり前なはなしである。

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七がつ二十七にち

だんだんときえゆく記おくからがんばって書きうつすのは大へんつかれた。《【ゴーイング】・バックドラフト》をちょく前にのんでいなかったらぶったおれてたかもしれない。

 

……言えることがあるとすれば、ただ一つ。

例外なんて世の中にはないんだ。

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