幻想狂のかわいいロリッ子が集まる大会「幻想狂ロリコンテスト」会場を提供する齢500歳の吸血鬼レミリア・スカーレットは、自身の妹を推薦するが、なにやら会場の様子がおかしい……。


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幻想郷ロリ コンテスト

「幻想郷ロリコンテスト」

との命題が目立つ新聞を主に提出する咲夜、紅魔館の主たるレミリアは一顧だにしない。

咲夜の隣にはその新聞の作成者であり配達員である射命丸が居り、

「このコンテストの会場に紅魔館のお庭を使わせて貰ってもいいですか。」とレミリアに問うた

「好きになさい。」そう言い捨てるレミリアの後ろ姿は正にカリスマ。

 

ドン!ドン!ドン!ドン!運動会で打ち上がる白い花火、万雷が鳴る

レミリアはそれに加え、人騒がしさを憶えて目を覚ます。

「咲夜」

呼んでも出てこないので寝間着のまま歩き、数少ない窓のある部屋までいくと、

「しゃーくや」再び呼ぶも返事がない。

まだ日の射す窓の外をこわごわ見ると幻想郷の著名なる妖怪達がみんなあつまってる

咲夜も壇上でなにかしている

何事かと胸裏に疑問を抱きつつ見回せば、横断幕を見つける。そこには「ロリコンテスト」とあり隣に紅魔館の主の顔がプリントされていた。

前に新聞屋から聞かされたイベントだ。とレミリアは悟り、

下らぬ。と思いつつもほおって置かれ寂しくなり参加するレミリア

 

「ロリスはかわいいのぜ。」本で姿を隠している本気アリスの前で魔理沙が叫ぶ。アリスはパチェが作った大魔方陣の中心に居て、つねにディスペルを受けておりいつもの成長魔法が使えない。大魔方陣の上のアリスの周辺では鬼人正邪や大妖怪ぬえなどが激しいディスペルに当てられて倒れている。

「ちぇんこそ至高。」八雲藍しゃまは懐手をしつつ威風堂々と宣言。橙は元気一杯に片手をさしあげる。

「やはり、鬼は頂点よ。」と珍しくも霊夢が伊吹萃香の前で目つきを鋭くしている。優勝賞品目当てだなと誰もが思う。

「古明地さとり様は小五ロリ」と猫さんとカラスちゃん

「私が小五ロリなら古明地こいしは小四ロリ!」と例になくがんばっている古明地さとり様

「ロリ閻魔大王の御前ぞ!」と死神。今の発言が白か黒か反問する四季映姫・ヤマザナドゥ

「キャラクターお帽子をかぶってるのは諏訪子様だけです」と諏訪子の前の風祝。「年齢的にもデザイン的にも気持ち悪い」と八坂神奈子様の発言が続き、ラグナロクが起きる。

「一応。」とてゐをつれてきたうどんげ。「はい。」と両人ともやる気がない。

「チルノちゃんこそ最強のロリ、頭の中も行動もロリ!」と大妖精は勢い込む。「あたいったら最強」と大妖精の前に仁王立ちをするは、子供らしいことをいうチルノ。

 

「ふふ、まったくたわいのないことでよく騒げるものね」

ほわほわのドレスを纏ったレミリアは急遽用意された主催者席の机に頬杖をつきながら咲夜に話しかける。

「お嬢様もアピールなさってはいかがです」と咲夜

「小娘、おまえを推薦してやろうか」といってレミリアは手の甲を唇に当ててクスクスと笑った。

「お嬢様っ」と咲夜は真顔になってレミリアに顔を寄せる。その迫力にあうあうとなるレミリア。

「なあに、咲夜」

「このコンテストは実年齢に重きを置いておりません。形而下的な特徴、つまり見た目や仕草が評価基準と思われます」

「ふーん」

「つまりお嬢様、私は不適格なのでござまいす。」

「あ、今、ござまいすって言ったわ。咲夜ー」

「ございます、ございます。…失礼いたしました、お嬢様」

「ござまいすを推薦しようかしら」

「推薦しても恥をかくのはお嬢様ですよ、もうっ」

「冗談だよー、咲夜ー」

一同は沈黙のうちにこの主催者席に居る貴族達のやりとりを見る。保留されていた暫定事項が本決まりとなる。

参加者達は再び自分の押すロリ達の主張を始める。

 

日傘にチューペット、貴族全開なレミリアは喧噪の中再び咲夜に話しかける

「咲夜、」

「はい」

「私も参加できて」

「もちろんでございます。実のところお嬢様、その言葉をお待ちしておりました」

「そう。やはりそうなると、フランかしら」

「なにがでございます?」

「紅魔館を代表するロリよ」

「そうでございましょうか?」

「ほう…。」わたしに逆らうのかという気色をわずかに見せるレミリア、

「確かに年齢的にはお前だろうな、しかし今回の着目点は見た目や仕草なのだろう?お前自身自分は不適格と言っていた。それならフランだろう。」

「はあ」と気の抜けた返事をする咲夜

「パチェとフランを比べたら…やはりフランだ。小悪魔と比べたところでフランで決まり。ツパイ、ゴブリン、エビル、レギオン、レッサーバンパイア、マイルフィック、紅魔館にはいろいろいるが、しかし、誰もフランには勝てまい」

「ええ。」

「ならばフランでしょうに」

「そうでございましょうか?」

「そうよ!それ以外ないわ、まったく、これだから人間は使えないのよ。」

遂に我慢を仕切れなくなったレミリアは立ち上がりその輪に加わった

「フランが一番可愛いわ」

「…

満座、居並ぶ一同にしらっとした顔をされてレミリアは不安になった。

傍らで日傘を持たせていた咲夜の袖を引き、小さな声で訪ねる

「フランは紅魔館の枠を外して幻想郷クラスの物差しで見ても可愛いわよね」

「それはもう、かわいさの特盛りでございます。幻想郷のトップロリでございます。」

「では、なぜみんなしらっとした顔を向けるの」

「それはですね、ダースモールのセコンドにつくベイダー卿を見たような気持ちになったからではないでしょうか」

「全っ然わからない」レミリアは瞳を大きくして咲夜を見つめる。

咲夜はがっかりした顔をしながらレミリアの頭をなでた。レミリアはその手を取って上から自分の髪へ押さえつける。両手と頭で感じる咲夜のぬくもりに勇気を得てレミリアは再び同じ主張をした

「フランが一番可愛いわっ」

一同は感じるモノがあったらしく一歩たじろいだ。レミリアはよしと思い、フランは傍らで笑った

ついにフランの優勝が決まる。

逸れ見ろ愚民共。推薦したときは白けた顔なんぞしおって、血の巡りの悪い連中だ。

レミリアは有頂天で羽をぱたぱた。すまし顔に紅が宿る。

 

「準優勝はフランちゃん!」射命丸の声が高らかに勝者の名前を告げた

フランは嬉しそうに手を上げる。だが、

はあ?いまフランが一等賞になったじゃないとレミリアは怒る。

また一同に白けた顔をされてうろたえるレミリア。フランまでその輪に加わる。裏切り者め、思わず涙ぐむ

今回のコンテストはスカーレッツの勝利となりました。

スカーレットよ。フランドール・スカーレット。

あなたはレミリアスカーレットでしょ、二人だからスカーレッツ。

…なぜ二人にするのよ

またみんなで白けた顔をする。不安になってふたたび咲夜の袖を握るレミリア。勇気を与えるためにレミリアの頭の上に再び手のひらを置く咲夜。

今フランが優勝に決まったじゃない。ねー咲夜。

「いいえ」

「咲夜?」

レミリアは不安になって咲夜を仰ぎ見る。咲夜はにっこり笑って返す。

「今決まったのは準優勝でございます」

レミリアは真っ赤になって思わず俯く。

「優勝はこれからきめるところだったのね」

「いいえ、もう決まっているのでございます」

「フランよりも可愛い奴ってだれよ」レミリアの目つきは鋭くなり、牙が光る

咲夜は黙って舞台に向けて指を指す。

しかし舞台は空だ。

レミリアは咲夜の顔を見上げる。

咲夜は困った顔をした後、しゃがみ込み、レミリアの目線で舞台を指さす。

しかし、指さす高さが変わろうとも、舞台に誰も居ないことは変わらない。

「誰も居ないじゃない」

「それはそうです、ここに居ますから」

「わかんないよぉ、咲夜」

「お嬢様、あんなに大きく取り上げられて居るではございませんか」

「檜の舞台があるわ、赤い幕もある。趣味のいい椅子があって、一揃いのテーブルもある。その背後には協賛ロゴがあるばかりで、司会者の紫以外には誰も…あっ」

咲夜は優しい顔で頷く

「紫が優勝なの?ロリコンテストにゆかりんとは!なんという白々しい出来レースかしら。だからみんなおりおり白けた顔をしていたのね…今みたいに」

「全く違います、お嬢様」聞こえていたらしく、遠くの壇上で紫も頬を膨らませて拗ねている。

「えーん、わからないよー、判るように教えて、咲夜」咲夜はレミリアの嘘泣きに鼻血を出しながら

「お嬢様、あそこの大きな横断幕にお嬢様の写真がプリントされているではありませんか」

「それは見えているわ」

「それでは、優勝者はお嬢様ということになりますでしょう」

「え、えー!」

「それ以外になんだと言うのです」

「協賛ロゴ!!」

「協賛ロゴなら紅魔館となるでしょう」

「私は紅魔館の顔よっ!というか、なぜ私がロリコンテストで優勝せねばならないのよっ、妹のフランを差し置いてまで!」

「おねちゃんの方がかわいいからだよー」とフランが抱きついてくる。レミリアは抱き留めながらも抗弁を続ける

「そんな事はないわっ。わたしはデーモンロード、幼い見た目から多少可愛いところはあるかも知れないが、基本的には…こほん、かっこいいのよ」肘を張りあばらに手を置くカリスマポーズ

「ほらっ、ほらっ、可愛い。とっても可愛い、このー、かわいい!」と咲夜はレミリアに抱きつく。

「ぐ、愚弄よっ」レミリアはフランの時とは違い咲夜を突き放す

「いや、可愛いわ」と霊夢はレミリアの頭をなでる、屈辱と悦びで真っ赤になるレミリア

「ちぇんよりも可愛いとは思いません。ですが、子供っぽくはある」と八雲藍もなでる

「小さかった頃の早苗を思い出すよ」と神々「小さかった頃の私を思い出します」と適当なことを言う早苗

「まあ、妥当よね」と本の影からちらと出ながらロリス。遠くでパチェが倒れ魔方陣が消えた。ロリスはシンデレラのように回転し、青光りする鱗粉を吸い寄せアリスに戻る。「まったく」アリスはパチェの介抱に向かう

「私は認めません」と大妖精、「まあ、あたいの目から見てもあんたは落ち着きがないよ」とチルノ。

「この大会のジャッジは…白です!」と閻魔様。「あうあう」とレミリアはあえぐ

「レミリアさん、おめでとうご…おめでたくないようですね。でも、なんにせよ勝利は勝利、あなたにふさわしいと思います」と古明地さとり様。「どうもありがとう」と古明地さとりにはびびるレミリア。「ですが、もし古明地こいしが認識される性質だったなら、優勝者は古明地こいしだったのですよ」と古明地さとり様は諦めない。「そうでしょうね」といいつつレミリアは古明地こいしが誰か判らない。

「ふんだ。まあ、あんたならしょうがないね」と猫さん。「うにゅ~、リアルロリにはかなわないもんね」とカラス。「500才よっ!」とレミリア。

 

テーブルに頬杖をついて、もう一方の手に持ったワイングラスに映り込む自分をながめるレミリア、歪んだ自分の像の背景に歪んだ咲夜がそれでも満面の笑みで映り込む。

「やはり幻想郷のトップロリでしたね」

「ふん、馬鹿な称号を頂いてしまったものだわ」しかし、その抗議の声も可愛い

「フランはセカンドロリ!」元気一杯に入ってきてレミリアの首っ玉に齧り付く。

「フランの方が、フランの方がぜったい子供っぽいのに」とレミリアは焦れる

「や~い、おねちゃんのほうがロリ」

「そんなことないよね、そんなことないよね、咲夜ー」フランをふりほどかず咲夜に同意を求めたが、

「お嬢様方はかわいらしゅうございます」

後ろから扉の開く音がする。のっそり出てくるのは紅魔館の図書館の主、パチュリー・ノーレッジ

「やれやれ、このところ可愛いというイメージしかないスカーレッツに箔をつけるために開催したというのに、裏目に出てしまったわね」

「「「出たな、ぽんこつ図書館!」」」三人の声がハモったがパッチェさんは動じない。

「本当ならアリスが優勝する計画だったのに。アリスったら顔は愚か体さえ隠れるでかい本など持ち出しおって」

「パチュリー・ノーレッジ様、お言葉ですが、ロリ大会を開けばそりゃあお嬢様方が勝ちますよ」

「そうかしら」

「そうですよ」

「だって、わたしから見たレミィは」

「お嬢様は?」

「かっこいいわ。」

「何いってんだてめー」と咲夜

「ひぇ」と怯えるかわいそうなパチェ

「ぽんこつだなー」とフラン。

「…。一番大好きなのはパチェ!!」とレミリア。

「フランは?フランは?」

「二番目」

「お嬢様、私は、私は一体」

「ふん!」

「かっこいいとか何言ってんだてめー発言は取り消しますので、お嬢様っ、どうか」

「ふん!」


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