【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです


 それでは前回のあらすじ

 咲夜、鈴仙、ルーミア、フランの4人で天音の処遇に関する会議が行われていた。

 4人は会議の末、天音から情報を引き出すことにする。

 天音の能力が語られ、そしてさらに天魔と月刃の事も語られようとしている。



 それではどうぞ!


第111話 能力喰い

side三人称

 

能力喰い(イマジンイーター)。その名の通り、能力を食らう力だよ」

「い、いま……」

「いーたー?」

能力喰い(イマジンイーター)

 

 この名称を聞いてこのメンバーの中でルーミアとフランの二人が初めて聞いたという反応を見せた。

 

「今言った通り、この力は能力を食らうことが出来る力。能力を食らうってどういうことなのかというと、略奪っていうやつだね。相手から能力を奪って自分の能力にすることが出来る」

「相手から能力を奪うって……」

「そんな能力が存在するの?」

「いや、能力ってわけじゃないんだよ。うーん、なんていうのかな。種族の力みたいなものだよ。人間の中にもこの力を使える一族と使えない一族っていうのがあるっていうイメージかな。要は遺伝だよ遺伝。だからこの力を月刃お兄ちゃんが持っているということはお父さんも、もちろん私も持っている」

 

 天音がそのことを告げた瞬間、4人はとっさに飛びのいて臨戦態勢に入った。

 能力を奪うことが出来る力なんて強力すぎる。一瞬にして天音が警戒の対象となってしまい、四方向から殺気をぶつけられてしまった天音は慌てて弁明をした。

 

「いやいやいや、私は持っているだけで使えないよ! そもそも、これを使うための条件が厳しすぎるんだよ」

「条件?」

「うん、まず能力を奪うためには相手の体液を摂取する必要がある。体液だったらなんでもいいんだよ。汗でも血液でも。そしたら能力を奪える。ただし、奪えるのは摂取した体液の量に比例する。だからその分だけ相手は能力を使えなくなって使用者は能力を使えるようになるっていう感じ。ね、心当たりがあるんじゃない? 十六夜咲夜」

「っ!」

 

 そう、この話を聞いていて咲夜は身に覚えがあった。

 始めて月刃がやってきたとき、あの時に咲夜は月刃に血を飲まれている。そこから月刃は咲夜の能力を使って咲夜の時を止めた世界に侵入してきた。

 極僅かな時間だけだったが、この話を聞いた後だとあの時間しか能力を使えなかったんだとわかる。

 

 そしてついさっき、時を止めてみんなを救出しようとしたところ、勝手に能力が切れてしまった。

 これは能力を奪われてしまったことによって能力の使用が制限されてしまったからだと考えることが出来る。

 

「なるほどね……やっぱりあれは全て能力喰い(イマジンイーター)の仕業だったわけね」

「そ。で、ここからが私がこの能力喰い(イマジンイーター)を使えないことの理由になるんだけど、この力って敵対している相手であればあるほど、体に死ぬほど負担がかかるんですよね。で、私は吹けば飛ぶような肉体なんで、そんな負荷が体にかかったら耐え切れずに死んでしまいますよ~。まぁ、みなさんがくれるって承諾があれば大丈夫かもしれませんが」

「上げませんよ!」

「ですよね~」

 

 天音の霊力量は通常よりも多く、霊力で戦う分には相当実力を持っているといってもいいだろう。

 だが、その肉体に関してはか弱すぎてちょっと小突かれてしまっただけで致命傷になってしまいそうなほどにひょろひょろの体をしている。

 確かにこんな体に負荷がかかってしまったら耐え切れないだろうというのがわかるほどのもので、この話が本当ならば天音では使えないだろうと分かって鈴仙、フラン、ルーミアの3人は少し警戒を解いた。

 

 だが、この中で一人だけ警戒を解くどころか強める人物がいた。

 ――十六夜咲夜だ。

 

「ところで天音、だったわよね?」

「あ、うん、そうだけど」

「どこで私の名前を知ったのかしら。私は一度もあなたに名乗った記憶はないのだけど」

「あー……」

 

 先ほど、いつも通りのノリで天音は咲夜の名前を呼んでしまったのだ。

 天音はみんなに対して名乗ったけども、天音に対しては誰一人としてまだ名乗っていないのだから、咲夜の名前どころか鈴仙、ルーミア、フラン達の名前を知っているとしてもおかしい状況なのだ。

 だというのに名前を知っているということから咲夜に怪しまれてしまった。

 

「私はあなたに助けられたのは事実だし、本当は問い詰めたくないけども、それを優先して仲間を危険に晒すということは出来ない。あなたは私たちにとって危険分子なのよ。それは分かってちょうだい」

「そう……だよね……。うん、それはそうだ。ははは、ごめんね。腹の探り合いでは私の負けかな〜」

「あなたの負けって言うか、自爆しただけじゃないの?」

 

 咲夜が諭すように言うと天音はお手上げという風に手を上げた。

 

「で、あなたの目的はなんなの? 本当に私たちを殺すつもり?」

「もう、何となく分かってるくせにイジワルだなぁ……。違うよ、私はあなた達を殺すつもりは無い。殺そうと思ったとしても殺せないしね。私の目的はただ一つ、あなた達にお父さん、銀河天魔を倒して欲しいんだ」

「それはまた、どうして?」

 

 咲夜の問いに少し俯いて困ったような表情を浮かべる天音。

 そして躊躇うように数秒間頬をポリポリと人差し指で掻くと、数秒間唸ってから覚悟を決めたような表情をして天音は口を開いた。

 

「お父さんに元に戻って欲しいから」




 はい!第111話終了

 ここ数話は重要な情報が結構出てくるので見逃せませんよ!

 今回は能力喰いの情報を公開しました。

 そして次回は天音がどうしてこんな行動をしているのか、語ります。

 それでは!

 さようなら

銀河天音はどっち陣営だと思いますか?

  • 味方
  • 中立
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