【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 咲夜は黒葉を連れて帰ってきた。

 その状況に茉衣は怪しんだものの、状況を説明して事なきを得る。

 そして咲夜は翌日、放送台を使用して里中に天魔組の襲撃を知らせるのだった。



 それではどうぞ!


第122話 短絡的

side三人称

 

 放送台で里中にピンチを伝えたあと、咲夜と茉衣は噴水広場へとやってきていた。

 この里は川で区切られた三つの区画からできており、それぞれが橋で繋げられている。

 左に住居区、右に鍛冶区。そして中央に川に囲まれて丸く存在しているのが中央区となっており、鍛冶系以外の店は大体この中央区に存在している。

 

 そんな中央区の中心部に存在しているのが噴水広場。この里の憩いの場となっている。

 

「ねぇ、咲夜さん。襲撃が来るって本当ですか?」

「えぇ、明後日雨が降るんだとしたら確実に来る」

 

 咲夜は天音と月刃のやり取りを聞いていた。

 だから咲夜は確信している。そして、月刃達が襲撃に来るというのは咲夜にとっても、里にとっても一大事。

 何せ咲夜は1度月刃に敗北しているのだから。

 

「咲夜さんは勝てると思いますか?」

「私はこの里の戦力をよくは知らないけど、正直かなり厳しいと考えているわ」

 

 黒葉は確かに才能が無くて、戦えるように体が出来ていない。

 だが、それでもゲンにある程度対抗出来るくらいの実力は身につけていたはずだ。

 それでも一撃でやられてしまった。

 しかも、あの一撃は誰の目から見ても全く本気を出していない。

 

「私の知る中でも2人、力の底が知れない人物がいる」

「そう……ですか……私も力になれれば良いんですが……お兄ちゃんのように強くないので……」

「その気持ちだけで嬉しいわよ。実力に自信が無いなら隠れていた方がいい。この戦いで犠牲者を出すことは許されないんだから」

 

 この里にはお世話になった。

 鍛冶街では刀やナイフを売ってもらったり、茉衣達には泊めてもらったり。

 だから絶対に負けられない。

 絶対に守りたいと、咲夜はそう考えていた。

 

 例え、その身が朽ち果てようとも。

 

 そこで2人は大勢の人達がこの中心地に集まってきていることに気がついた。

 この里は鍛冶街だと言うだけあり、その全てが刀だったり剣だったりを所持している。

 ムキムキの男だったり、華奢に見えるが只者じゃない雰囲気を纏った女性だったり、色々な人が集まってきていた。

 

 正直想像以上だった。

 咲夜のような見ず知らずの人の言葉を本当に信じて集まってくる人はそんなに居ないと思っていたため、咲夜にとっては嬉しい誤算。

 茉衣はこの里の人々の里愛が凄いことは知っていたため、咲夜程は驚いていないが、それでも思っていたよりも多いと思っていた。

 

「あんたらがさっき放送していたのか?」

「え、えぇ、そうね。さっきの放送は私が流しました」

「ありゃどういうことだ? 詳しく聞かせてくれ」

「分かりました」

 

 ガヤガヤとする集まってきた人々の質問にゆっくりと答えていく咲夜。

 そして詳しく状況を説明していく。

 

「昨晩、私はある2人組のやり取りを聞いてしまいました。その内容というのは明後日、この里に攻め込んでくるというものです」

 

 2人組というのは天音と月刃のこと。

 咲夜がやり取りを聞いた事を告げると、集まってきた人々がザワザワとし始める。

 事前に告げていて、それで集まってもらったのだが、でもやっぱり直接告げられたら色々と思うところはあるのだろう。

 

 そこで1人の剣士が咲夜に質問を投げかける。

 

「そいつらは強いのか?」

「強いですよ、とっても。正直私も実力の底を知っている訳では無いのでどのくらいかと聞かれると困るのですが……とにかく強い事は確かです」

 

 咲夜は実際に天魔と戦った訳じゃないが、それでも黒葉を攻撃した瞬間の霊力の爆発はとてつもなかった。

 それに月刃は咲夜も本気で戦って勝つことは出来なかった。

 

 連中はとにかく強いのだ。

 

「そうか、なら俺たちはどうしたらいい?」

「皆さんには撃退に力添えをしていただければと思っております。例え倒せなかったとしても撃退出来れば私たちの勝ちです。恐らく大将を何とか出来れば撃退できると思うのですが……」

「ならば開幕速攻で大将をぶっ倒そう! それで終わりだ! がっはっはっはっ」

「そう上手くいくと良いのですが……」

 

 短絡的な思考の剣士に咲夜は不安を抱く。

 確かにこの場にいる人数はこの中央区を埋め尽くす程のため、数的有利は恐らく取ることができる。

 だが、人外という程に強い人達は数的有利をものともしない人達がいる。

 

「霊夢が居れば……」

 

 咲夜はみんなに聞こえないくらいの声量でボソッと呟いた。

 博麗の巫女と言えば誰もが思い浮かべる最強の存在。

 いつの時代も異変解決の戦闘に立ち、そして強敵を幾度となく攻め落としてきた実績がある。

 

 それは霊夢も例外では無い。

 博麗の巫女を受け継ぐと歴代の巫女たちの経験を一身に背負い、そして博麗の巫女として覚醒する。

 それだけではなく、霊夢は幼い頃に母親――先代の博麗の巫女――を亡くしているため、幼くして博麗の巫女を受け継いだ。

 それからずっと修行をしてきたため、今までの博麗の巫女達とは段違いの努力量となっている。

 

 そのことから霊夢は歴代最強なんじゃないかとすら言われている。

 

 だからこそ霊夢が居たら恐らくこの戦いは勝てるだろう。

 咲夜はそう思ったのだ。

 

「よし、そうと決まったら明後日に向けて猛特訓だ!」

 

 1人の男がそう言ってこの場を去ると次々と去っていく剣士たち。

 恐らくこれから修行をしに行くのだろう。

 だが、そんな姿を見ても咲夜には不安が募る。

 

 これは予感なのだ。

 

「今のままだと、負けるっ!」




 はい!第122話終了

 もうすぐで天魔組との全面戦争が始まります。

 果たして勝つのはどちらでしょうか?

 ちなみに博麗の巫女云々の話はオリジナルです。

 あと霊夢が居れば大抵の敵は倒せるというのは本当です。

 だからこそ天音は黒葉たちのところに行く前に博麗神社に行ったんですよね。

 はたして霊夢は動くのか?

 それでは!

 さようなら

銀河天音はどっち陣営だと思いますか?

  • 味方
  • 中立
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