【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 黒葉が目を覚ますと鍵をかけられて出られない密室状態となってしまっていた。

 そこで黒葉は天魔に里のみんながやられるのを目撃してしまう。

 それによって黒葉の情緒は不安定に。

 ついに能力が暴走して爆発してしまった。



 それではどうぞ!


第127話 分断、咲夜と威迅

side三人称

 

(一瞬で多くの人がやられてしまった。見た限りでは死んではいないようだけど、非常にまずい状態ね)

 

 今の一瞬で多くの攻撃班員を失ってしまった。

 対複数の超火力技。あんなのを持っているのだとしたら迂闊に近づくことが出来ない。

 

 咲夜は天魔の新技に冷や汗をかいていた。

 雷の直撃なんて、咲夜も食らってしまったら意識を飛ばさずにいれる自信は無かった。

 

「おぉ……派手にやったねぇ。これでアイツらの陣形は崩れたんじゃない? 父さん」

 

 天魔の背後から1人の人物が出てきた。

 威迅はその人物を見ると耐性が無い相手だったら一瞬で倒れてしまいそうなほどの殺気を放ち始めた。

 真横に居る咲夜も自分にこの殺気を向けられている訳じゃないというのに、まるで自分自身が蛇に睨まれた蛙のような気分となってしまうほどだった。

 

 威迅の中にあるのは底知れぬ怒り。

 

「あれ、君は確か太陽の仲間の……そうかそうかそうか、君らもここにいたのか。うんうん、君らのことはよ〜〜〜〜〜〜〜く、覚えてるよ」

「っ!」

 

 おちゃらけた様子の月刃だが、そんな月刃の言葉を聞いた瞬間、咲夜は背筋がゾクッとして身体を震わせてしまう。

 月刃の言葉に含まれていたのは怒りと恨み。

 

「良くも俺をコケにしてくれたな。後悔させてやるよ」

 

 月刃は根に持っていた。

 研究所にて魔理沙が箒アタックをしたおかげで箒に押しつぶされて更には瓦礫の下敷きになった。

 そんでもって逃げられてしまったものだから、月刃からしたら思い出すだけでも腸が煮えくり返るほどの出来事だったのだ。

 圧倒的屈辱。

 

 その瞬間、咲夜は何もしていないというのに時が止まった。

 その事にすぐ咲夜は月刃が時を止めたのだと気がついて自分も直ぐに時を止めて時が止まった世界でも動けるようにする。

 

 月刃は咲夜の能力を奪っているとはいえ、咲夜と比べるとずっと短い時間しか時を止めることは出来ない。

 それも数秒程の本当に僅かな時間だ。

 

 しかし、月刃にはその僅かな時間だけでも充分だった。

 

「っ!」

 

 咲夜が瞬きした瞬間、月刃は一瞬にして咲夜の目の前に現れ、拳を振りかざしてきた。

 それを当然咲夜は腕をクロスして防御するものの、その一撃にはスピードという重みが加わっていたせいか、凄まじい威力になっており、咲夜は防御を貫通して里の反対側の森の中へと殴り飛ばされてしまった。

 その衝撃によって咲夜は思わず能力を解除してしまい、丁度同タイミングで月刃の能力も時間切れとなったため、時の流れが正常に戻った。

 

「っ、メイド!」

 

 時が止まった世界は似た能力を持った者にしか認識することが出来ない。

 威迅からしたら咲夜と月刃が一瞬にして移動し、咲夜が突如として吹き飛んだように見える光景だった。

 

 慌てて咲夜に加勢しようとする威迅だったが、その前に数人の天魔組の構成員が立ちはだかった。

 

「おっと」

「月刃様の邪魔はさせないぜ」

「ここを通りたくば」

「俺たちを倒していけ!」

「ちっ」

 

 威迅は舌打ちをすると刀を構えて構成員へと突撃した。

 

「へっ、通さねぇって言っただろうが!」

 

 あるものは刀を、あるものは銃を構え、あるものは弾幕を放つ。

 数多くの攻撃。

 これは対処が難しいのではと思われたが、そのまま威迅は突っ込むと刀に霊力を込めて刀をムチのように変形させる。

 そして威迅が軽く腕を動かした瞬間、刀を弾き、銃弾を一刀両断し、弾幕を切り刻んだ。

 

『こ、こいつ、化け物か!?』

「力ずくで押し通ればいいならばこんなに簡単なことはねぇ!」

 

 一瞬にして全ての攻撃を対処されてしまった構成員達は威迅の恐ろしさのあまり腰が引けてしまう。

 その隙を突き、威迅は目の前に立ちはだかった構成員を斬りながら通り抜けた。

 威迅に斬られた構成員達は一瞬にして意識を刈り取られ、その場に倒れ込むが、ギリギリ死んではいなかった。

 威迅にしては珍しく命までは取っていなかったのだ。それよりも優先すべきことがあったから。

 

「銀河月刃、あいつを斬る!」

 

 咲夜が吹っ飛んで行った先へと月刃も後を追って行ったため、威迅も着いていく。

 だが、威迅が咲夜と合流することは叶わなかった。

 

 ズドーン。

 突如として威迅の目の前に雷が落ちてきた。嫌な予感がして威迅は即座に立ち止まったため、直撃しなかったのだ。

 

「あっぶねぇ。あのおっさん、俺とメイドを引き剥がす気か」

「俺の息子は取り込み中だ。手出しはさせん」

「へいへい、そうかよ。じゃあ、まずはあんたから倒すとするか。おっと、あんたを倒したら次は居ないか」

 

 いつもの調子で会話をする威迅だったが、実は天魔に睨まれて冷や汗が止まらなかった。

 

(あのおっさん、威圧感が異常だ。身体中の毛という毛が逆立ってきやがる)

 

 威迅は苦笑いを浮かべつつ天魔に向き直って刀を構えた。

 そんな威迅を見て天魔の周りに居た構成員たちが集合してきて威迅の行く先を阻む。

 

「お前なんか、お頭が出る幕はねぇ!」

「大人しく死んでろ!」

「てめぇらこそ大人しく這いつくばりやがれ!」

 

 威迅と構成員達は共に走り出し、威迅を捉えると構成員達は一斉に攻撃を仕掛けるが、その攻撃が威迅に直撃することは無かった。

 威迅は構成員達の武器が自分に直撃する前にすれ違いざまに全て弾き飛ばし、さらにそのままの勢いで向かってきた構成員達を全員斬り飛ばした。

 

『ぐあああああああああ』

 

 威迅に斬られた構成員達はその場に倒れ伏せ、動かなくなった。

 それを横目でちらっと確認すると威迅はそのまま天魔へ向かって走る。

 

「さぁこい。お前の力を見せてみろ」

「ああ、お望み通り見せてやるよ!」

 

 そういうと威迅と天魔は同時に武器を構える。威迅は刀、天魔は雷で作り出した剣。

 2人の間に緊張が走り、さっきまで邪魔してきていた構成員達も間に入り込むことが出来なくなってしまっていた。

 今入り込んだら一瞬にして消し炭にされてしまうということが分かるのだ。

 

「雷神剣――」

「ぶった斬る――」

 

 2人が同時に斬り掛かったその瞬間だった。

 

 ボバアアアアアアアアーーーーーーーン!!!!!!

 

 突如として近くで大爆発が巻き起こった。

 爆発に気がついた2人は共に手を止めて爆発した方へと目を向けると珍しく威迅は目を見開いて驚いた。

 

「ひ、火柱!? 俺の家から火柱が出ている!」

 

 そう、分郷家から突如として天高く火柱が上がったのである。

 それもただの火柱では無い。

 火柱の頂点が龍頭にも見える形状をしているのだ。明らかに不自然な形状。

 状況が不明すぎて威迅は無意識に言葉を零していた。

 

「な、何が起こっているんだ」




 はい!第127話終了

 月刃はだいぶ咲夜達に恨みを抱いているので、咲夜を真っ先に狙っていきましたね。

 そして威迅と天魔の戦いが始まるのかと思いきや火柱が出たことによって中断されました。

 次回はぶっ飛ばされた咲夜の方に焦点が移ります。

 それでは!

 さようなら

銀河天音はどっち陣営だと思いますか?

  • 味方
  • 中立
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