【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 月刃にぶっ飛ばされてしまった咲夜は森の中で月刃と戦うことに。

 最初こそ月刃の圧倒的なスピードに手も足も出なかった咲夜だったが、ついに咲夜は自分に攻撃をしてくるタイミングに合わせて月刃に攻撃をすることが出来た。

 しかし、その傷も月刃は一瞬で完治させ、振り出しに戻ってしまった。

 果たして咲夜はこんなチート性能な月刃相手にどう戦うのだろうか?



 それではどうぞ!


第129話 暴れる炎、狂犬VS雷

side三人称

 

「な、何が起こってるんだ」

 

 天高く伸びる火柱。

 大雨が降っているというのに弱くなる所か、むしろごうごうと力強く燃え盛る。

 

「あれは、明らかに自然なものじゃねぇな」

 

 まるで炎の龍が吠えているかのような景色。

 霊力が混ざっているのを感じるものの、霊力の動き方的にはどう考えても制御されているものには思えない荒々しさだった。

 怒り、悔しさ、悲しさ、様々な感情が複雑に入り乱れた霊力の本流。

 

「おい、あれもお前たちの仕業か?」

「いや、違うな。お前もあれがなんなのか知っているはずだ」

「何がだ」

「お前もずっと押さえ込んでいるんだろ? ここに」

 

 親指で胸を示す天魔。

 いや、口調的には決して胸を示している訳では無い。もっとその奥深くにある己の核を示しているのだ。

 威迅は言われてギュッと胸の服を握りしめる。

 

「能力の暴走か? だが、誰の能力だ。あんな能力を使えるやつは知らねぇ。俺の家にいるやつは雑魚だけだし……まさか!?」

 

 威迅が事態に気がついたその直後、突如として火柱が揺れ、龍頭が威迅達の方へと顔を向けたかと思うと、突如猛スビードで向かってきた。

 それを見て威迅はギョッとしてしまい、天魔組の構成員達は慌ててその場から逃げ出し始めた。

 だが、天魔だけは冷静に大剣を握りしめ、火竜を迎え撃つ。

 

「雷神剣・地」

 

 霊力が込められ、強化された雷の大剣が火竜に向かって力強く振り下ろされた。

 2つの力がぶつかり合うその瞬間、まるで雷が目の前に落ちたかのような轟音が鳴り響き、一瞬にして火竜を天魔の大剣が消滅させてしまった。

 

(凄まじいパワーだ。ぶっ飛ばされる!)

 

 衝撃波が周囲に放たれ、近くにあるもの全てをぶっ飛ばしてしまう。

 威迅も何とか踏ん張って耐えるものの、結局吹っ飛ばされてしまって背後にある家に激突してしまった。

 

「ぐ、ぐぁ……」

 

 衝撃波の圧によって威迅は壁に固定されているかのように全く動けなくなってしまった。

 炎が蒸散する時の風圧も加わっているのだろう。

 

 やがて風圧が収まり、威迅は動けるようになってから火竜のいた場所へと目を向けると、そこには1人の少年が倒れていた。

 少し離れているため、威迅もはっきりとは見えないが、それでも誰が倒れているのかは分かった。

 

(あの黒葉(バカ)、気絶してやがる!)

 

 倒れていたのは黒葉だった。

 霊力を感じるため、死んではいないがピクリとも動かないことから天魔の目の前で気絶していることが分かる。

 戦場で敵の目の前で気絶してしまったらどうなるか、そんなことは分かりきっている。

 

「やはり、生きてたか……」

 

 天魔が徐に大剣を構えたその瞬間、威迅は鞭の様に伸ばした剣先を黒葉へと飛ばしてぐるぐると体に絡めつけた。

 そしてそのまま剣を縮めて自分の方へと引き寄せて威迅は黒葉をキャッチし、天魔は構えていた剣を下ろして威迅へと向き直った。

 

「剣が形状変化するのか」

「誰が敵に教えるか、バーカ」

 

 黒葉を地面へ寝かせると、ゆっくりと歩いて天魔との距離を縮める威迅。

 天魔が強大な力を持っているということは分かったが、それでも威迅には微塵の恐怖も存在していなかった。

 

「っ!」

 

 ついに威迅は天魔へと向かって駆け出す。

 周囲にはさっきの風圧で吹き飛ばされたせいで邪魔する者は誰も居ない。

 つまり、威迅と天魔のタイマン勝負だ。

 それを見て天魔も再び大剣を構えて威迅の動きを見据える。

 

(くそ、雨でぬかるんで踏ん張りが効かねぇ)

 

「はぁぁぁっ!」

「ふんっ!」

 

 カキィィィン。

 

 威迅と天魔は同時に剣を振るい、金属音を周囲に響かせる。

 2人の剣はぶつかって互いに押し合うが、そのパワーはと言うと天魔の方が上だったため、徐々に威迅は押されていく。

 

「ちっ」

 

 このままではやられると判断した威迅は咄嗟に飛び退いて天魔から距離をとると、ドダーンという凄まじい轟音と共に天魔の大剣が地面に叩きつけられて地面に馬鹿でかいクレーターが出来上がる。

 それを見て威迅はあのまま押しあっていたら自分があの地面と同様の状態になっていたんだろうと考えてゾッとする。

 

「てめぇのそのパワーは一体なんなんだよ!」

 

 今度は刀をムチのように伸ばして天魔の剣に絡める。

 天魔の1番の攻撃手段は剣だ。だからその剣を奪い取ってしまえばその攻撃力が低くなるだろうとそう考えたのだ。

 

「取った!」

 

 天魔の大剣に絡められた刀を近いっぱい引っ張るといとも簡単に天魔の手から手放され、天魔から武器を奪い取る作戦が成功した。

 それを確認した瞬間、威迅は再び威迅へと走り出す。

 大剣に絡められていた刀を解き、今度は天魔へ攻撃するために振るう。

 

 ただ、威迅は気がついていなかった。

 さっき天魔から奪い取った大剣が蒸散したことを見ることなく走り出してしまったのだ。

 威迅は知らない。

 

 天魔の大剣は()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「てめぇの首を掻っ切ってこの戦いは終わりだ!」

「雷神剣」

「っ!」

 

 威迅が刀を天魔の首に巻き付けて切ろうとすると徐に天魔が右手を上に掲げた。

 その手には電流が迸っており、徐々にその電流は手のひらから放出してあるものを形作っていく。

 

 そう――大剣だ。

 

「地!!!」

「ぐああああああああああああああああああああああ」

 

 威迅の攻撃が当たる前に天魔の大剣が威迅へと振り下ろされてしまった。

 そしてその一撃は威迅が油断してしまったこともあり、モロに威迅へと直撃してしまう。

 

 ズダダダダダダダダダダダダ。

 とてつもない轟音を鳴らしつつ、地面を抉りながらぶっ飛ばされてしまった威迅。

 常人ならこれで一発KOとなってしまう。

 

 だが、威迅は意識が飛びそうになるのを必死に堪えて刀を変形させて地面に突き刺し、一周させて刀で地面を掴むことによって何とかこれ以上ぶっ飛ばされることを防いだ。

 これ以上ぶっ飛ばされてしまったら医療班がある。そこにまで被害をもたらす訳にはいかない。

 

「ぐ、かはっ、か、かはっ、だぁ……はぁ……はぁ……」

 

 口の中に溜まった血を吐き出すと、肩で呼吸をする威迅。

 

「いってぇ……あんの筋肉ゴリラ……次は俺がぶっ飛ばしてやるよ」

 

 何とか自分の足でしっかりと立って戦えることを確認すると、威迅は再び走って前線へと戻るのだった。




 はい!第129話終了

 威迅も手も足も出ていない様子でしたね。

 ただ、威迅はまだ力を隠しているので、ここからどうなっていくのか楽しみに。

 ちなみにどの戦いにフォーカスするかはそれぞれの戦いの進行度を鑑みて選択していますので、連続で同じ戦いの事もあればバラバラの事もあります。

 この後の戦いもお楽しみに!

 あ、それと僕はTwitterをやってますので、そっちの方で報告があればやってるので、是非フォローしてください。
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 それでは!

 さようなら

銀河天音はどっち陣営だと思いますか?

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