【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 復活した黒葉が戦場に復帰し、最終決戦(最後の親子喧嘩)へ。

 天魔は黒葉の技により、霊力が使えなくなり、対する黒葉は狂獣技(ビースト)を発動!

 しかし、それでも互角以上にはならなかった。

 だが、ついに黒葉は自分の腕を犠牲にして殴り飛ばすことに成功したのだった。



 それではどうぞ!


第180話 五天魔王

side三人称

 

 

 

【天魔組VS鍛冶師の人里

鍛冶師の人里、頂上決戦

勝者、銀河天魔

改め

鍛冶師の人里、親子喧嘩

勝者、冬夏黒葉】

 

 

 

 倒れ込んだ天魔にゆっくりと歩いて近づいていく霊夢。

 もう動けなくなっているため、警戒する必要はなく、警戒を解いて昔馴染みに接するような態度で問いかけた。

 

「どう? おじさん。ぶっ飛ばされた気分は」

「あまりいいものでは無い。が、なんだか懐かしい気分になった」

「そう……で、おじさんはまだやる気?」

 

 もう答えは分かりきっているというのに問いかけた霊夢に対して軽く笑みを浮かべながら天魔は答えた。

 その目は昔を見ているようで慈しんでいるようだった。

 

「いや、もうやめよう。あいつにぶっ飛ばされてあの人のことを思い出した。こんなことをしてたら怒られるな」

「……ずっと気になってたんだけどさ、歩夢おばさんは」

「死んだ」

「っ!」

 

 薄々天魔とのやり取りで勘づいていた霊夢だったが、それでもその事実が確定したことでショックを受けたようで、思わず後ずさってしまった。

 

「だいたい8年くらい前のことだ。俺が仕事から帰ったら例の戦いの残党が家に襲撃してきててな。歩夢は死んだんだ」

「初めて聞いた……」

「まぁ、あの時にはもう霊華も死んでたからお前が知る方法はなかったんだがな」

 

 例の戦いとは8年前に起こった天魔が所属していた博麗選抜チームとテロ組織による全面戦争のことである。

 その戦いは幻想郷に多大な被害をもたらし、博麗選抜チームのメンバーも半数が死亡し、事実上解散となって散り散りとなってしまった最悪の事件。

 この戦いを人々はこう呼んだ。

 ――運命の決戦と。

 

「天音が生まれてからすぐの事だった。それからだな、俺は人里を襲い始めた」

()()()を失って辛かったのよね」

「勿論そうだが、俺は力をダメな方向に使ってしまった。歩夢が生きていたらぶん殴られてたな」

 

 はははと笑う天魔だったが、天魔の心情を察すると霊夢はどんどんと暗い表情になってしまった。

 そこでハッと気がついた。

 

「そうなんだ……さっき月刃は見かけたわ。で、天音って言うのはあそこの子でしょ? じゃあ、太陽君は……? まさか、そいつに」

「太陽なら居る」

「あ、そうなんだ……良かったぁ。よく懐いてくれてたからまた会いたいって思ってたのよ。今はどこに?」

「だから居るだろう。そこに」

「そこって……え?」

 

 天魔がゆっくりと指を指した方向へと目を向けて霊夢は思わず固まってしまった。

 そして2度3度と天魔と指の指した方向を交互に見る。

 ようやく頭の処理が追いついてきた霊夢は思わず叫び声をあげそうになるのを堪えて言葉を紡いだ。

 

「ま、まさか……太陽君って……黒葉!?」

「あぁ……気づいてなかったのか」

「じゃ、じゃあ、私と黒葉って」

「そうだ、お前らは従姉弟だ」

 

 現――銀河歩夢。

 旧姓――博麗歩夢。霊夢の母、博麗霊華の実の妹である。

 


 

 人里外周の森。

 大量の無自我妖怪が戦後でボロボロの鍛冶師の人里へ攻め入ろうとしていた。

 その数、100はくだらない程。これだけの妖怪が攻め込んだらいくら霊夢が居るとはいえ、かなり厳しい事になる。

 

 そもそも、共食いをすることすらある無自我の妖怪がこれほど群れをなすことは異常だ。

 そんな異常事態を即座に察知して駆けつけてきている人物が1人――

 

「人符《現世斬》」

 

 突如としてあれほど大量にいた妖怪たちが一瞬にして切り刻まれて半分ほどにまで減った。

 恐ろしく速い斬撃。その人物が通ったと思われる場所だけ惨劇のような状態となり、道が出来上がっていた。

 その人物は白髪に白い立派な髭を生やした老人――魂魄妖忌だった。

 

「歳はとりたくないな」

「そういう割には全く衰えていないようだけどね?」

「む?」

 

 そんな妖忌の様子を見てか1人の人物が姿を現した。

 その人物は黒髪和服で怪しげな仮面を付けているどう見ても妖忌に対して友好的とは思えないような人物だった。

 現に、この人物から漏れ出ている霊力には妖忌に対する殺気が混ざっていた。

 

「見事なもんだ。さすがは電光石火の魂魄妖忌!」

「あんたは?」

「おっと、僕の事を忘れたのかい? いや、無理もないか。あの技を使ったんだからなぁ〜。差し詰め半記憶喪失と言ったところか? その割には技はしっかりと覚えているようだ」

「技は体が覚えている。脳が覚えている必要は無い」

「そりゃーすげぇ」

 

 同じように、むしろそれ以上に殺気を放つ妖忌だったがそれを食らってなお、ケラケラと笑う男に不気味さを感じて思わず後退りをしてしまった。

 そんなやり取りをしている間にも人里へと妖怪は侵攻して行っている。そのため、妖忌は即座に駆け出し、人里へ迫っていく妖怪たちを切り刻んだ。

 

 だが、やはり妖怪たちの様子がおかしい。

 群れるのも当然おかしいのだが、妖怪たちはまるでなにかの指示に従っているかのように妖忌を無視して里へと一直線に向かって行っているのだ。

 自我のない妖怪は基本的に本能で生きている。獲物となる妖忌が目の前にいるというのに襲いかからないというのは考えられない。

 

「どうなっている」

 


 

 場面変わって霊夢と天魔。

 霊夢は突然の情報にクラっと来て居るものの、それよりも聞かなければならないことがあることを思い出して問いかけた。

 

「まぁ、黒葉のことは後にするとして、おじさんはどうしてこんなことをしたの?」

「それは今言っただろ」

「いえ、腑に落ちないところがあるわ。それはおじさんが鍛冶師の人里しか襲っていないというところよ。わたしは博麗の巫女なのだからそれくらいの話は耳に入ってるわ」

 

 そう、天魔の言い方的には妻を殺されて自暴自棄2なっていたとの事だったが、それなら無差別に襲うはずである。

 だと言うのに天魔組が襲っているのは毎回鍛冶師の人里なのだ。普通の人里を襲ったことは1度もない。

 その点が今の話では霊夢は腑に落ちなかったのだ。、

 

 霊夢は頭が回る。もう言い逃れができないと悟った天魔は目を閉じてゆっくりと語り始めた。

 

「奴が復活しようとしている」

「奴?」

「あぁ、お前は運命の決戦でどんなヤツらと俺らが戦っていたか知っているか?」

「いえ、あれは極機密事項ってことでお母さんも教えてくれなかったわ」

「それもそうだ。俺たちが戦っていたテロ組織の名前、それは五天魔王(ごてんまおう)

「五天魔王?」

「5人組で構成されたテロ組織。構成員の一人一人が凄まじい力を持っている。その中でも飛び抜けて強いのがリーダーのカイ・スーガレンス。やつだけは俺たち全員の力を結集しても勝てなかった」

「え」

 

 天魔の話に霊夢は思わす声を漏らして驚いてしまった。

 その話は初耳だったのだ。

 相手の話は極機密事項ではあったものの、勝敗は聞いていた。その戦いで自身の母親、霊華が死亡してしまったということも。

 だが、聞いていた情報と天魔の話は食い違っていた。

 

真理亜(まりあ)さんから聞いた話だと戦いは博麗選抜チームの勝ちだって」

「俺と真理亜で決めたんだ。俺たちが負けたとなったら幻想郷は大混乱に陥る。だから勝ったことにしようってな」

「じゃあ、今でもそいつらは」

「あぁ、この幻想郷のどこかにいることだろう」

「っ!」

 

 ここに来て聞かされた衝撃の事実。

 真真実を知らなかったとはいえ、この戦いは終わったものだと思って特に深く考えていなかった自分を霊夢は恥じた。

 霊華が死んだと聞かされた時はショックを受けたものだったが、真理亜の言葉によって何とか頑張ろうと奮起することが出来たのだ。

 


 

 8年前。

 博麗神社で霊夢が境内の掃除をしているところに1人の女性が訪れた。

 金色の長髪で黒を基調とした魔法使いのローブを着用した綺麗な女性だった。

 その女性を見つけると霊夢はパァっと笑顔を浮かべて女性に駆け寄った。

 

「真理亜さんっ! 今日はどうしたんですか? 戦いに行くって聞いてましたが、終わったんですか?」

「うん、終わった。勝ったよ。魔理沙はどうだい? 元気にしてたか?」

「勝ったんですね、良かったです! あ、魔理沙なら元気すぎて持て余すくらいですよ」

「そうか、良かったよ。母親として、しばらく見ていなかったから心配だったんだ」

 

 彼女は霧雨魔理沙の母親であり、博麗選抜チームのメンバーである霧雨真理亜。

 霊夢は魔理沙とは幼なじみであるため、真理亜のこともよく知っていた。と言うよりも、母親である霊華と真理亜がとても仲がいいのだ。

 そこで霊夢は1つ不思議に思ったことがあったため、聞いてみることにした。

 

「お母さんは? お母さんは帰ってきてないの?」

「………………」

「真理亜さん?」

 

 真理亜は黙り込んでしまった。

 これから伝えようとしていることは非常に残酷なことだ。言いにくくて当然。

 そんな真理亜の様子を不安そうな目で見る霊夢に真理亜は自分が伝えなきゃいけないと、これが自分の責任なんだと自分自身を奮い立たせ、ゆっくりと事実を述べた。

 

「霊夢、君の母親は……戦死した」

「え」

「相手の実力は想像以上だった。霊華は自分の身を犠牲にしてまでも敵を道ずれにしたんだ」

「うそ、だよね? 嘘だと言ってよ、真理亜さん!」

 

 霊夢は縋るように真理亜に掴みかかり、激しく揺らしながら問い詰めるが、真理亜は全く言葉を撤回する気が無いということを察し、次第にこの話が事実なんだということを認識すると段々と力が弱くなっていき、青ざめていく。

 まだ霊夢は幼い。母親が死んだという事実は受け入れ難かった。

 

「いや、嫌だよ、お母さん。おかあさぁぁぁぁぁん!」

 

(分かる。その辛い気持ちは。でも、その気持ちを俺は理解しきってあげることは出来ない。だって俺は君じゃないから。どれだけ辛いかは計り知れない。だけど、俺のやるべきことはここで霊夢が立ち直るまで慰めることじゃない。霊華(親友)に霊夢を頼まれたから)

 

 泣き崩れてしまった霊夢。

 真理亜は根は優しいため、本当ならここで霊夢のことを慰めてあげたくなってしまう。

 優しく包み込んであげて立ち直れるまでずっと手助けしてあげたくなる。

 だけど、この場だけは心を鬼にした。

 

 ――私がしてあげたかったけどもう出来そうにないから。霊夢を立派な博麗の巫女にしてあげて。あの子は間違いなく私より才があるから、いつか必ずこいつらを倒してくれるから。

 

「博麗霊夢、お前が今すべきことは泣くことじゃない」

「っ!」

「お前の母親は立派な人だった。最後の最後まで勇敢に戦った。今お前がすべきなのは彼女の意志を継いで立派な博麗の巫女になって彼女を安心させることだ!」

「う、うぅ……でもぉ」

「でもじゃない。それともなんだ? お前は母親が居なくなったら何も出来ない弱虫なのか? 違うなら俺が鍛えてやる。どうする? お前が決めていいぞ。だが、着いてこなかった時点でお前は母親のことを裏切ったことになるがな」

 

 霊夢に嫌われてもいい。

 だからせめて霊夢を立派な博麗の巫女として育てあげようと、そう覚悟したのだった。

 

 この時、霊夢は本気で真理亜に殺意を抱いたのだという。

 だが、これによって真理亜に対抗心を燃やした霊夢は必死に特訓し、歴代最強の博麗の巫女となった。

 やり方はあれだったが、これで霊夢は母親の死を乗り越えたのだ。

 


 

「負けた? じゃあ、お母さんは無駄死にしたってこと?」

 

 霊華が道ずれにしたことによって勝ったと聞いていた。だけど、前提である勝利が覆ったということは霊華は無駄死にしてしまったと言うことになる。

 幻想郷のために最後の最後まで戦い抜いて名誉の死を遂げた母に憧れ、鍛え続けてきた霊夢にショックが大きかった。

 だが、天魔は霊夢のそんな言葉を否定した。

 

「違う。霊華は無駄死になんかじゃない。未来に託したんだ」

「……どういう、こと?」

「確かに俺たちは勝てなかった。だから俺たちは勝つことを諦め、未来へ託した。やつを封印したんだ」

「封印!?」

「博麗の巫女ならお前も知ってるだろ? 博麗式封印術」

 

 博麗式封印術、それはその名の通り、相手を別次元に封印するという技である。

 どんな相手でも成功すれば確実に封印することが出来、それを逃れる術はないとされる最強の術なのだがその反面、デメリットとして術者の命と引き換えに発動するという禁断の技でもある。

 外せば無駄死に、成功しても相手を封印し、自分は命を落とすということからあくまで奥の手とされている。

 

「俺たちはその博麗式封印術で封印することに決めた。だが、それには確実に当てられるという状況が必要だった。だから俺たちは霊華を抜いた全員でカイの行動を制限することにした。だけど、最後の一瞬、奴は俺たち全員を倒せるほどの大技を放ってきた。あれがそのまま決まっていたら俺たちは全員やられていたし、封印も失敗に終わっていた」

「でもおじさんや真理亜さんは生きている」

「……リリルカが1人で受け止めたんだ」

「博麗選抜チームのメンバー?」

「あぁ、リリルカ・スカーレット。あいつがいなければ俺は今この場に居ない。あいつは自分の命と引き換えにその技を止めて見せた。それによって封印が成功したんだ。リリルカと霊華、2人の犠牲があったからこそ俺たちは封印に成功した」

 

 ここまでだったらこの戦いはこれで終わったのかと思われるが、天魔は「だけど」と続けた。

 

「奴が強すぎたんだ。本来抜け出すことは不可能な封印なんだが、その封印が解けかかっている。近いうちに復活するかもしれない」

「そんな……」

 

 霊華とリリルカの2人が命を落としてまで封印したというのに、それが解けそうと言うだけではなく、たったの8年という年月のみで復活しそうになっているという事実に霊夢はショックを隠しきれなかった。

 未来に託すということから霊華達は何となくこの封印が解かれることは察していたのだろう。

 だが、それがこんなにも早いとは思ってもいなかったのだ。

 

「カイは剣神の加護を持っている。奴は剣を手にすると凄まじく強くなってしまう。だから奴が剣を手にする可能性を減らすために俺たちは鍛冶師の人里を破壊していたんだ」

「そう、だったのね。前に炎のやつにここの制圧を任せたけど、失敗したからおじさんが来たって言う感じかしら?」

「さすがは博麗の巫女だな。そんな話まで入ってきてるのか。まぁ、そういうことだな」

「おじさんの考えは分からなくもないけど、罪もない人々を巻き込んだらそれは悪よ」

「返す言葉もないな」

 

 天魔の様子は今回の1件で頭が冷えたようで、今までの事を反省しているように見える。

 かと言って罪は罪だ。到底許される行為ではないことをしたのだ。

 

「はぁ、本当にあれの後処理大変だったのよ。応援要請が入って来てみれば人里に妖怪が押し寄せている。無数にいる無自我の妖怪を使うのはやめて欲しいわ」

「……何を言っている?」

「え?」

 

 今度の天魔の様子は霊夢が言っていることの意味が全く分からないという様子だった。

 霊夢はレミリアが黒葉を助けた後、応援要請を受けてこの里に来て妖怪退治をしていた。

 ただ、数がかなり多かったため、制圧するのは大変だったのだ。

 それに対して文句を言ったのだが、天魔はぽかんとしている。嘘をついている顔では無いのだが、妖怪が押し寄せてきたのは事実なのだ。

 

「だって炎のやつと一緒に妖怪が大量に攻め込んできてたじゃない」

「ゲンからも聞いたな。何故か妖怪が大量に攻め込んで来てたと」

「何故かって、それは――」

「言っておくが、ゲンにも俺の組の連中にも妖怪を操れる能力者など存在しない」

 

 食い気味に明かされた事実。

 この里を襲おうとしていたのは天魔組だけでは無いかもしれないということに気がついた霊夢の表情には焦りが見える。

 鍛冶師の人里を襲撃して利がある人なんて限られる。天魔組のようにカイの弱体化を測ろうとする者。

 そしてもう1つ考えられるのは――

 

「1人だけ、それが出来そうなやつに心当たりがある」

「それは?」

「それは、五天魔王第3席。イラレド・ホロウ」

 


 

 場面変わって森の中。

 

「お主、その力はなんじゃ!」

「知りたい? ねぇ、知りたい? でも、教えてあーげない! わざわざ敵に能力を開示するやつがどこにいる? まぁ、僕の能力はしったところでどうにもできないんだけどさ!」

 

 ケラケラと笑う怪しげな男。

 この里へ侵攻していく妖怪たちはまず間違いなくこの男が操っている。

 だが、そのからくりは分からない。

 自我がないのだから命令しても言うことを聞くわけが無いし、自我がないのだから洗脳系の能力も効き目が薄い。

 これを操っているのはかなりの異常なのだ。

 

「まぁ、あんたなら僕の能力は知っているだろうけどね。昔、あんたとはドンパチしたんだからさ!」

「っ! まさか」

 

 妖忌が半人半霊だからこそ気がつけたこと。

 気がつけば周囲に大量の霊がさまよっていた。それらがまだ洗脳されていない妖怪の中に入ると、まるで自我を手に入れたかのように人里へと向かい始める。

 そして、近くにいるからこそ少し気持ち悪い気分になる。目の前の男の言うことを聞かなきゃ行けないと思い始める。

 頭の中に人里を落とせという暗示が直接流れ込んでくる。

 

「こんなもんにやられるか!!」

 

 だが、妖忌は凄まじい精神力により、その洗脳を跳ね飛ばし、何とか堪えることに成功した。

 でもこれは妖忌の精神力あってこそだ。普通ならそのまま洗脳され、妖怪に取り付くことになるだろう。

 

「ありゃりゃダメかい」

「お主は何者だ」

「僕? そうだね、名乗ってなかったよ」

 

 そういうと怪しげな男は1回転して妖忌から距離を取った。

 

「ごきげんよう。わたくしはイラレド・ホロウと申します。面白いものを見れたから今日はこの位にしておいとまさせてもらうよ。今度こそはあんたの(たま)貰ってくね」

「まて!」

 

 妖忌は逃がすまいと攻撃を仕掛けるものの、それよりも早くホロウは姿を消してしまった。

 それと同時に妖怪たちへの洗脳が解け、散り散りになってどこかへと行ってしまった。

 

 妖忌にとっては初対面。だと言うのに、ホロウのお面を見て、そして名前を聞いてからというものの、嫌な予感しかしないのだった。




 はい!第180話終了

 今回はキリのいいところまで書いていたらこんなに長くなってしまいました。

 妖忌のシーンを書いたあと、同じ話内でホロウが名乗るところまで書きたかったんですよね。

 そしたら霊夢と天魔の会話が長くなってしまいました。

 ここは流れをどうするかすごく悩んだんですよね。

 あと、新しくでてきた博麗選抜チームのメンバー、霧雨真理亜とリリルカ・スカーレット。

 真理亜に関しては作中で魔理沙の母親と明言されていますが、リリルカ・スカーレットはあまり深堀されませんでした。多分3章で深堀することになるかなと思います。
 まぁ、名前で察している人は多いと思いますが。

 あと、イラレド・ホロウ。
 攻め込んで来ていたのはゲンですが、別に白愛の敵ってゲンでは無いんですよね。
 ホロウが敵に相当します。

 ここまでかなりのミスリードをしていましたが、黒葉が真に倒すべき相手はゲンでは無かったんです!

 あと、カイですね。

 昔、二次創作書いてて原作キャラが集まっても歯が立たないキャラが出てくるならオリジナルでいいでしょというご意見をいただいたんですが、これはほとんどオリジナルキャラの集まりが負けた感じなので許して貰えませんか?

 ちなみに歩夢は博麗選抜チームのメンバーではなく、天魔の補佐っていう感じですね。
 メンバーは霊華も含めた5人で構成されています。
 五天魔王も5人なので5VS5って言うところですね。

 さて、あと数話で2章もおしまいなのですが、3章からは本格的に完結に向けて進みだします。
 五天魔王を倒すことがとりあえずの目的ですね。
 五天魔王はめちゃくちゃ強いので、苦戦は必至です。

 5人中2人はどうやって倒したらいいんだって感じなので。

 ちなみに某食戟漫画の十傑の様に五天魔王には第五席から第一席まであります。カイは当然第一席です。

 この話で三席と一席は明かされましたが、他はどんな連中なのでしょうか?

 それでは!

 さようなら

2章ではどの戦いが好きでしたか?

  • 芭露&恋 戦
  • 玲音 戦
  • 月刃 戦
  • 天魔 戦
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