【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに天魔に勝利した黒葉。

 霊夢は天魔に動機を聞いていく。

 するとどんどんと8年前の運命の決戦の全貌が明らかになっていった。

 最強の敵、五天魔王第一席、カイを倒すために天魔達は動いている。

 そして前回里を襲撃したのはゲン以外にもいた事が発覚。

 容疑者の名前は――イラレド・ホロウ。



 それではどうぞ!


第181話 真実

side黒葉

 

「おわわっ!」

 

 爆風にぶっ飛ばされたかと思ったら次の瞬間、俺は真っ白な空間にいた為、バランスを崩して転びそうになったが、何とか踏みとどまって体勢を立て直した。

 ここに呼び出されるのは2回目だな。あれからあんまり時間が経ってないから直ぐにここがどう言う所なのか理解出来た。

 

 見渡してみると――やっぱりあった。丸型のテーブルと2脚の椅子。そして片方の椅子には歩夢さんが座っていた。

 ここは歩夢さんの空間だ。

 全て終わったらまた話すみたいなことを言ってたから今呼び出したのか。じゃあ、さっきの1発で全て終わったのか?

 

「お疲れ、黒葉君」

「太陽でいいっすよ」

「あら、思い出したの?」

「あんまり思い出したくないものではありますけどね」

 

 銀河家にいた時の5歳頃の記憶はあんまりいいものでは無かったし、実際問題それが原因で俺は記憶を閉ざしてしまっていたんだろう。

 冬夏家に来た時には全ての記憶を失っていた。

 

「でも、今のあなたの名前は黒葉だから。私は好きだよ? 黒葉って名前」

「はぁ、まぁ……母親に偽名を誉められるのは複雑ですが」

 

 苦笑いを浮かべる他なかった。

 

「さて、それじゃあさっきの続きを話そうか。私たちの8年前の戦いについて」

「確か8年前に異変の元凶と戦ったけど負けてしまったからそいつらに対抗できる次世代の英雄たちを探してるって話でしたっけ?」

「そう、博麗選抜チームって知ってる?」

「はい、まぁ、昔文献で見たことがあります」

「博麗霊華、銀河天魔、霧雨真理亜、リリルカ・スカーレット、魂魄妖忌の5人で構成されたチームで、私はその補佐をしていた」

 

 当時の博麗様、博麗霊華さんが直々に集めた幻想郷最強のチームっていう話だった。

 でも、確か8年前の運命の決戦を最後に博麗選抜チームは解散した。霊華さんとリリルカさんは殉職し、真理亜さんは今の博麗様、霊夢さんを育てたあと、忽然と姿を消した。

 妖忌さんは消息不明で、天魔は天魔組を結成して人里を襲った。

 完全崩壊だ。それほどまでにきつい戦いだったのだ。

 

「運命の決戦、五天魔王との戦い。みんなに知れ渡ってる結末では勝ったことになっている。でも、実際は違う。私たちは負けた」

「え、負けた?」

 

 どの文献を見ても勝ったということしか書かれていなかった。

 文々。新聞にも博麗選抜チームギリギリの激戦の末大勝利と書いてあった。

 

「そう、どうやっても勝てない。だから霊華さんは自分の命を犠牲にして博麗式封印術でやつを封印した」

「うーん……当時の選抜チームでも勝てなかったのに今集めて勝てる気がしないんですが」

「私はそうは思わないけどな。今の子達も結構いい子たちが育ってるよ」

 

 どうやら歩夢さんは本気で勝てると信じているようだ。

 でも、だとしても腑に落ちないところがある。それは何故俺なんだって言うことだ。

 新しい博麗選抜チームを作りたいなら博麗様にでも言えばいい。なんで俺にこの話をするのかが全く分からない。

 

「なんで俺にこの話を?」

「炎くんがあなたを選んだから」

「その、炎くんってのは誰なんです?」

「私の友達、獄炎龍・炎帝」

「はぁ!?」

 

 驚きのあまり大きな声を上げてしまったが、許して欲しい。

 獄炎龍・炎帝っていうのはなんか俺の中に入っていった太陽神さんのことだ。

 禄に説明もせずに力だけ渡されて現世に帰されたと思ったら力の使い方が急に脳内に溢れ出して混乱しすぎて気絶しそうだった。

 

「炎くん、説明下手だからいつも実行して理解させるんだけど、今回のはさすがにびっくりしたよね」

 

 説明下手って言うよりも説明を完全に諦めている。

 友達って言うからには恐らく歩夢さんに説明とかそういうのは全て任せたんだろうけど、詳しいことは歩夢さんに聞いてくれとか一言欲しいんだけど。

 ガチで困惑した。

 おかげで倒せたんだけど、あれに礼を言うのは少し、いやかなり嫌だ。

 

「黒葉君、あなたには能力があるでしょう? ほら、火を使うやつ!」

「あぁ、これですね」

 

 言いながら炎を手のひらに出してみると歩夢さんは「そうそう」と言って首肯した。

 

「黒葉君、本当は君には能力が無いんだよ。そのおかげで能力への対抗手段として視力が発達したみたいだけど」

「え、でもこれ使えるじゃないですか」

「うん。それは元はと言えば私、というか炎くんの能力なんだよね。『日を操る程度の能力』って言うやつでさ、炎くんが取り付いた人はその能力が使えるようになる」

「じゃあ、俺がこれを使える理由って」

「うん、炎くんが見守ってくれてるんだろうね。ぶっきらぼうで素直じゃないから勘違いされやすいけど、彼は結構やさしいんだよ」

 

 ずっとこれは俺の能力だと思ってた。

 でも、本当はこれは人からもらった能力だったのか。

 俺がピンチになってこの能力を使えるようになったのは炎帝が俺を助けるために能力を分け与えてくれたから、ということか。

 ちょっとショックだ。

 でも、どうして炎帝は俺を選んだんだろうか。選ぶんなら博麗の巫女である博麗様とかにした方がいいと思うんだけど……。

 

「炎くんが信じたあなたを私は信じる。それに私も見ていて黒葉君なら成し遂げてくれるんじゃないかってそう感じたんだ。ほら、私の勘ってよく当たるでしょ?」

「そう、ですね。歩夢さんの勘が外れたことは1度もないですから」

「うん! それじゃあ、黒葉君には昔よりも強い新生博麗選抜チームの結成をお願いするね。もしかしたらもう五天魔王は動き出しているかもしれない。充分に気をつけて」

「わかったよ。母さん!」

 

 そのやり取りを最後に俺の意識は薄れ始めた。

 恐らくもうこれが最後のやり取りになるだからその前にもう一度母さんと呼びたかったんだ。

 母さんも炎帝も俺に期待してくれている。

 俺に出来るか分からない。だけど、出来るだけ精一杯やってみよう。

 

 まずは博麗様に当たってみる。博麗様が居なきゃ博麗選抜チームが成り立たない。

 あとは姉貴とか師匠とかどうだろうか。2人にも話をしてみよう。

 やることはいっぱいだ。




 はい!第181話終了

 黒葉には歩夢が話をしました。

 ちなみに黒葉は歩夢の旧姓が博麗だって言うことは知りません。

 一応歩夢の事を解説しておくと、霊華と歩夢の2人は姉妹ですが、カイが博麗の巫女を狙ってきていたため、歩夢の存在を隠し、霊華はカイの殺意を一身に受けました。

 そして天魔は歩夢を匿い、その日々の中で2人は惹かれあって結婚したという感じですね。

 博麗の血が耐えないようにという戦略ですね。

 霊夢は博麗の巫女としての修行をする必要があったため、隠しようが無かったのですが、霊華は自分と霊夢がやられてしまったら博麗の巫女は歩夢に託そうとしていました。

 さて、恐らく次回で二章ラストです。

 それでは!

 さようなら

2章ではどの戦いが好きでしたか?

  • 芭露&恋 戦
  • 玲音 戦
  • 月刃 戦
  • 天魔 戦
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