【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 目を覚ました黒葉。

 そこへ続々と集まってくるみんな。

 黒葉は霊夢からの謝罪を貰って霊夢に何かあったら力を貸してもらえる特権を得た。

 そして眠くなってしまった黒葉はそのまま寝てしまった。



 それではどうぞ!


第19話 騒がしい夕食

side黒葉

 

 俺は目を覚ます。

 外を見てみるとすっかり暗くなってしまっており、館内はかなりしんと静まり返っている。

 どうやら俺が寝ている間にみんな帰ってしまったようだ。

 

 隣を見てみると、そこには博麗と書いてある御札があり、その隣には置き手紙のようなものが会った。

 その手紙にはこんなことが書いてあった。

 

『力を貸して欲しくなったらこの御札を破りなさい。そうしたら私は飛んで駆けつけるから』

 

 なるほど、これが博麗様の連絡手段っていうやつなのか。

 博麗様も心配して俺の見舞いに来てくれていたのだろうか。

 

 そういえば俺は気を失っていたけど、どれくらい眠ってしまっていたのだろうか。

 そう思って日付も載っている時計を見てみると、俺は驚愕してしまった。

 

「俺は五日も寝ていたのか」

 

 あれからいつかも経ってしまっていたようだ。

 仕方がないとはいえ、寺子屋に行けなかった。折角寺子屋に入れてもらったのに少し申し訳ない気分になる。

 

 現在時刻は夕食時、恐らくみんな食堂で食べている頃だろう。

 俺も向かうとしよう。そう思って立ち上がると再び俺のボロボロになってしまった刀が目に付いた。

 

「まぁ、安物だしな。随分と無茶させたし」

 

 一回目の妖怪との戦いの時、そしてルーミアを守るために戦った時、そして博麗様の弾幕を斬った時。

 これは仕方がないことなのだろう。

 だが、こうなった以上、俺は刀を探さなくてはならない。

 ここら辺の武器屋は知らないんだけどな……。

 

 そう考えた時、俺はあるものを見つけた。

 

「そういえば姉ちゃんの刀があったな」

 

 部屋の隅に立てかけられている姉ちゃんの形見の刀、吹雪。

 そういえば姉ちゃんはこの刀は特別だってよく言っていた。

 

「…………」

 

 俺は吹雪を掴むと、腰に付けた。

 うん、同じだ。重量的には吹雪の方が軽いくらいで、全く動くのには支障はない。

 

「姉ちゃんの力を貸してくれ」

 

 そして俺も食堂へと向かって歩き始めた。

 

 食堂前にたどり着くと、なんだか中から騒がしい声が聞こえてきた。

 そうか、ここにいたのか。

 俺の部屋はこの食堂からかなり離れた位置に存在している。そのため、ここでの声は全く聞こえないし、館内は防音性が高い部屋が多い。

 この食堂もそうだ。

 

 だから聞こえなかったんだな。

 

「みんな」

 

 俺は声をかけつつ扉を開けて中に入る。

 中に入ると、やはりというかみんなが食事を摂っていた。

 長テーブルで、一番奥の誕生日席にレミリアが座って他のみんなが側面にある席に座って楽しそうに話しながら食事を摂っている。

 

「あら、黒葉。目覚めたのね」

 

 みんな俺に気がついていなかった中、唯一扉の正面の席に座っていたレミリアだけは俺が入ってきたことに気がついたようだ。

 

「その……急に寝て悪かった」

「いいのよ。それより料理出来ているからあなたも食べなさい」

「そうする」

 

 そう言って俺も席に着くと突然どこからともなく料理が出現した。

 いつもの事なので慣れてしまった。恐らく咲夜が用意してくれているのだろう。

 

 咲夜の能力は一体なんなんだ……。

 結構咲夜から修行をつけてもらっているけど、未だに咲夜の能力が何かわからない。

 聞いてみたこともあるけど、自分で考えてみてくださいと言われてしまった。

 

「黒葉、改めて久しぶりだな」

「あぁ、久しぶり魔理沙」

「なんだよ、クール気取りか? 昔のお前はもっと可愛げがあったのにな」

「可愛げってなんだよ」

「昔はまりねぇまりねぇってよく懐いてきてたじゃねぇか」

「あらあら」

「ちょっ!」

 

 魔理沙の突然の暴露に俺はみんな俺に対して暖かい視線を送ってくる。

 止めてくれその視線は……俺によく効く。

 魔理沙と遊んでいたのは本当に五年ほど前のことだ。

 だけど、その位の頃から博麗様の異変解決を手伝うようになって、あんまりこっちの方に来なくなってしまった。

 

「まりねぇね……今の二人を見ていると魔理沙の方が子供っぽく見えるけどね」

「なんだと霊夢! 一度思い知らせてやろうか! 私がどれだけ大人の女性かをな!」

「ふん、魔理沙のそんな貧相な体に大人の魅力を感じる人なんていないでしょ」

「何を!?」

 

 魔理沙と博麗様がバチバチと火花を散らしながら言い争っている。

 あの二人は親友だからこそああいう風に言い合ったりできる関係なんだろうな。

 

 俺にはそういう人はいなかったので、少し羨ましく思う。

 

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。どっちもどっちよ。まぁ、どっちにしろ、私が一番大人の魅力があるでしょうけど」

「いや、それは無いわね」

「かりちゅまは黙ってろ」

「はぁっ!?」

 

 そこでレミリアまで加わってしまって収集がつかなくなっている。

 だが、そこに関しては魔理沙と博麗様に同意だ。この中で言ったら一番子供っぽい雰囲気があるのは確実にレミリアだ。

 これを言ったら確実に俺に飛び火してくるので、その考えは心の中だけで留めておくことにする。

 

「すみません黒葉。こんな状態ですのでご飯を食べ終わったらで大丈夫ですが、この妹様の分の料理を持って行ってあげてくれないでしょうか。私は皆さんを宥めますので」

「まぁ、大丈夫だ。一応使用人のようなものだしな」

 

 妹様って言うのはレミリアの妹のことだろう。

 確か名前はフランドール。

 一応この館で働く上で、間取りは完全に頭の中に入っている。まぁ、一度も地下の方に入ったことがないんだけど。

 で、そのフランドールの部屋って言うのは地下の一番奥の部屋だったはずだ。

 

「じゃあ、これ食べたら行ってくるな」

「はい、よろしくお願いします」

 

 そう言うと咲夜は魔理沙、博麗様、レミリアの方に行って宥めはじめた。

 あ、みんなにぶっ飛ばされた。と思ったらナイフが急に現れてみんなにグサグサと刺さった。

 あれ、大丈夫なのか?




 はい!第19話終了

 遂に次回、フランが登場します。

 フランの存在は6話目くらいの時には仄めかしていたのですが、20話まで引き伸ばされました。

 果たして黒葉は生きて帰ることが出来るのか?(ここのフランはそこまで凶暴じゃない)

 それでは!

 さようなら
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