【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 にとりにルーミア、フラン、天音を紹介した黒葉と咲夜。

 話の流れで飛行船にはロマンが詰まりすぎていて大人数が乗れないこと、長時間の飛行が出来ないことが判明する。

 突如として増えた問題に頭を抱える黒葉たち。

 飛行船のメンテナンスはまだ続く。
 その間に黒葉たちは妖怪の山の中に存在する守矢神社へとやってきた。

 神社という場所に初めて来た黒葉は興味津々。

 そこに居たのは風祝子を名乗る東風谷早苗という少女だった。



 それではどうぞ!


第201話 神にも縋りたい気分だ

side黒葉

 

「早苗、ひさしぶり」

「あ、お久しぶりです咲夜さん。今日はどうされたんですか?」

「時間ができたから少し参拝にね」

「咲夜さんにも休みがあるんですね!?」

 

 師匠の言葉に早苗さんが心底驚いた表情になってしまった。

 どうやら師匠が休みなく働いているというのは周知の事実らしい。

 ちなみに姉貴が休みを与えていないわけではない。姉貴はちゃんと休んでいいと言っているのに師匠は休もうとせずに休みを強制的に与えられてもいつの間にか仕事をしているワーカーホリック人間なのだ。

 今回、時間ができたというのも別に師匠が休みをもらったというわけではないからな。

 

「別に今回は休みをもらったというわけではないのですが……色々ありましたので、神頼みでもしておこうかと」

「やっぱり休みなんてものはなかったんですね。それにしても神頼みですか。咲夜さんの口から聞くとは思っていませんでした」

「私だって神頼みをしたくなるときくらいありますよ」

 

 休みではないといった時に早苗さんが一瞬哀れみのような表情になった。もう一度言おう、決して姉貴が師匠に休暇を与えていないわけではなく、師匠が決して休暇を受け取ろうとしないだけである。

 師匠が紅魔館を離れているというのは今回の一件がかなり特殊なだけなのだ。

 

 休みがないということが気になった様子ではあったが、その他にも今回来た理由である神頼みということばも気になったようで、早苗さんは首を傾げながら聞いてきた。

 

「ちなみにその神頼みの内容ってお伺いしても?」

「別にいいわよ」

 

 別に他の人に隠さなければいけないような話ではないし、師匠からしたら旧知の仲のため、話してもいいと判断したのだろう。

 師匠が永琳先生にしたのと同じ説明に加え、早苗さんは今回の騒動に至るまでの経緯も知らないため、そこの説明も早苗さんにしていく。

 姉貴が攫われてしまって、これからスカイへと乗り込んで助けに行くのだと。

 その難易度は図りしれない。早苗さんもそれを理解したのか、話を聞いて表情を曇らせた。

 もしかしたら軽率に話を聞こうとしたことを後悔してしまっているのかもしれない。

 

 師匠は表情を変えることなく淡々とこれまでの経緯を語っていくが、よく見てみると手が震えていることから、師匠も相当堪えているに違いない。

 俺達の中で最年長だから気丈に振る舞っているだけで、師匠の姉貴愛は相当なものだ。だから。メンバーを引っ張っていく立場じゃなければ取り乱したいところだろうに。

 

 やがて師匠がこれまでの経緯を話し終えると、早苗さんは情報を整理するようにゆっくりと口を開いた。

 

「なるほど……その龍っていう人に攫われてしまったレミリアさんを助けに行くための飛行船をにとりさんに貸してもらうためにこの山へ来たんですね。お話をお伺いする限りではかなり絶望的ですね」

「えぇ、だからこの神社に来て奇跡の力を分けてもらおうかと」

「奇跡って与えられるものではないんですけどね」

 

 師匠の言葉に早苗さんは苦笑いを浮かべた。

 奇跡とはなんのことだろうか。ここに来るまで師匠は一度もそんな話をしていなかったし、俺はただ単にお参りをしに来ただけなんだけど。

 俺が頭にハテナを思い浮かべていると、本殿内から二人の人影が現れた。

 

 一人は紫かかった青髪で紅葉の装飾がついた注連縄を冠のように被り、背中には大量の紙垂がついた大きな注連縄を輪にしたものがついている女性。

 もう一人は金髪で大きな目玉が二つ付けられた帽子を被っており、青と白を基調とした壷装束を着用している少女だ。早苗さんよりも少し幼く見えるかもしれない。

 

「早苗、お客さんかい?」

「わー、にぎやかだねぇ」

「あ、神奈子様、諏訪子様。はい、咲夜さんたちです」

「お、久しぶりじゃないか」

「初めましての子も居るね。私は洩矢(もりや)諏訪子(すわこ)だよ〜」

「私は八坂(やさか)神奈子(かなこ)だ」

 

 二人は早苗さんを挟んで俺たちと向かい合う。

 なんだろう、この二人はなんだか異質な感じがする。

 少し博麗様が纏っている雰囲気に近いような、それともまた少し違うような、そんな不思議な感覚がある。

 

「今日は大人数でどうしたんだい?」

「ちょっと、奇跡の力をお借りしたくて」

「だってさ、早苗。せっかく来てくれたんだし、貸してあげなよ」

「私だって貸し出せるものなら貸し出しますよ……」

 

 諏訪子さんの言葉に困ったような表情を浮かべる早苗さん。

 未だに奇跡がどうのこうのという話はあまり理解できていないけど、もしかして能力の話だったりするのだろうか。

 早苗さんの能力は奇跡を起こせる部類のものだとしたらこの会話にも辻褄が合うのだが、能力を貸せというのは少し無茶が過ぎる。

 そりゃ早苗さんもそんな表情になるよ。

 

「でも早苗、あれはどうなんだ?」

「あれは……まぁ、私自身でも効果があるかわかっていないほどなので、緊急事態である皆さんに下手な希望をもたせるわけにはいかないというか……」

「……? そうか。なにか事情があるんだな。せっかくだし、上がっていくといい。悩みや相談事があるなら聞かないこともないぞ」

「そーそー、さぁさ、入って入って」

 

 当初は参拝だけして変えるつもりだったんだが、ご厚意で上げてもらえることになったので、俺達は案内されるがままに神社へ上がらせてもらった。

 悩みや相談事、そう言われて一番最初に思い浮かんだのはやはり姉貴のことではあるのだが、その他に俺は狂獣技(ビースト)が使えなくなってしまったことも気がかりだ。

 

 この戦いは相当苦しいものになるだろうし、天魔と戦ったときのように狂獣技(ビースト)を使えないと勝率も下がってしまう。

 なんとかして俺はまた狂獣技(ビースト)を使えるようにならないといけない。

 この人たちに相談したらなんとかなるかはわからないけど、価値はあるかもしれない。

 

「あの、ご相談があります」

「おぉ、早速だね」

 

 俺は近くにいた諏訪子さんに相談をすることにした。




 はい!第201話終了

 まぁ、本来は狂獣技の件は別の流れにしようと思っていたのですが、これもありだなと思ってこっちの方へシフトチェンジしました。

 さて、あの時どうして黒葉が狂獣技を使えたのかというと、炎帝が力を貸してくれたというのが大きいので、まだ黒葉は自分で使うことができるほどの力は持っていないんですよね。

 なので、ここからどうやって狂獣技を再び使えるようにするのか、楽しみにしていてください。

 ちなみに、龍と天魔がタイマンで戦ったら天魔が勝ちます。まず間違いなく天魔が勝ちます。

 というか、この物語では天魔より強いやつなんて死亡キャラ含めても三人しかいないですからね。
 二章で天魔を倒しましたが、黒葉が天魔を上回ったというよりかはレイド戦で体力を削りに削ったことで最後の一撃を叩き込んだのが黒葉というだけですからね。

 それでは!

 さようなら
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