【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 えー、曜日を間違えていました。

 本当は昨日、7時にも投稿する予定だったのですが、曜日を間違えて今日を指定してしまっていましたので、そのまま今日投稿することにしました。

 大変申し訳ございません。

 では、とりあえずどうぞ!



 それでは前回のあらすじ

 黒葉たちは飛行船が出発して10分経ったところでフランが居ないことに気がつく。

 黒葉のポケットに差し込まれたメモ用紙には「一緒に行くことはできません」という内容のメッセージが。

 それに対して黒葉たちは酷くショックを受ける。

 一方、フランはレミリアと黒葉のため、鍛冶師の里を目指すのだった。

 果たして黒葉たちは無事にスカイへたどり着けるのか?



 それではどうぞ!


第206話 Mission:黒葉と咲夜を立ち直らせろ

sideルーミア

 

「「はぁ……」」

 

 黒葉と師匠の二人は床に座り込み、ため息を付く。雰囲気は完全にお通夜ムードだった。

 何が悪かったのか、どうしたらフランを元気づけることができたのだろうか。多分黒葉はそんなことばかり考え込んでいるんだろう。

 完全に今から全力で戦わなければならない二人のメンタルでは到底なかった。

 

 私はそんな俺達の雰囲気を見てオドオドし、天音は変わらず俺の腕に抱きついてきていた。天音はマイペースだった。

 そこへにとりがやってきた。スカイにたどり着くまで『じどうそうじゅう』? とかいうやつに切り替えて自動で進んでいくらしい。だからその間に私達の様子を見に来たのだろうけど、黒葉達の空気を見て回れ右をして帰ろうとした。

 だが、私はそんなにとりを逃がすまいとして逃げられる前に腕をがっしりと捕まえた。

 

「…………離してくれないかい、ルーミア。私は今めちゃくちゃ忙しいんだ」

 

 ぎこちない笑顔を浮かべて私に懇願するように言うにとり。でも今この状況で私が逃がすはずがなかった。

 

「なにか用があったから来たんじゃないの?」

「いやいや、たまたま通りかかっただけだよ。邪魔したね」

「たまたま通りかかったと言う割には黒葉と咲夜の様子を見て踵を返そうとしたように見えたけど……?」

 

 言い訳をしてこの場から逃げようとするにとりを問い詰め、逃げ道を無くしていく。

 天音は頼りにならない。なぜならこんな雰囲気の黒葉に抱きついて来ているほどに空気が読めないから。だから今私が頼れる相手はにとりしかいない。

 にとりがなんとかできなければ黒葉たちが立ち直ることはできず、レミリアを救いに行くことはできないだろう。

 

「今、レミリアを助けられるかどうかはにとりにかかっているの。お願い、私達を助けると思って」

「重いわ! 責任が重すぎるわ! この作戦が成功するかはすべて私にかかっているって言われても、私は作戦の要じゃなかったし、そんな覚悟できてないって!」

「お願い。今、頼れるのはにとりしか居ないの!」

「じゃあ、天音を頼ればいいじゃん!」

「天音なんか頼れるわけがないじゃない!」

「流石にそれはひどくない? 泣くよ、あたし泣いちゃうよ」

 

 思わず叫んでしまった。

 それに対して抗議の言葉を投げかけてきて「泣くぞ」とまで言っているが、泣く気配は微塵もない。普通の感性として泣くと言っているだけで、彼女自信は何も感じていないんだろうなと考えてしまう。

 それはともかく、今頼れるのはにとりしかいないということだ。

 なんとか頼み込んで元気づけてもらわないと。

 

「じゃ、じゃあ、あんた自身がやればいいじゃないか!」

「いや、それは重いっていうか」

「そんなもの他人に押し付けるなよ!」

 

 ごめんなさい。

 正論だった。私は今、混乱して重すぎることを他人に押し付けようとしてしまっていた。

 やっぱりここは私がなんとかするべきなのか?

 

 どの道誰かが元気づけないと二人は立ち直って戦うことはできないだろう。

 

 ごくりと生唾を飲む。

 うん、覚悟を決めた。フランを励ます時は黒葉がやってくれたんだから、今度は私が黒葉を励ましてみせるんだから!

 そう思って一歩足を踏み出したんだけど、その前に天音が口を開いた。

 

「ねぇ、お兄ちゃん。咲夜。フランの行動だけどね、なんとなくわかる気がする」

「え、どういうこと?」

「あなたに妹様の何がわかるのよ」

「いやまぁ、詳しくはわからないんだけどね。昨日の段階までは戦う気まんまんって感じだったから前みたいにレミリアを助けに行きたくないという感じじゃなかった。だからさ、多分文字通りの一緒に行けないということだと思うんだ」

「どういうこと?」

 

 天音は一体何を言い出すのだろうか。

 さっきまでは何も言わない黒葉を至福の表情で抱きしめていたというのに、今は抱きついているという状況は変わっていないけど、真剣な表情で語っている。

 

「フランはなにか自分でやるべきことを見つけたんだよ。レミリアを助けるために。だからそれをやるために船を降りたんだと思うんだよね。だから、フランは後で来るつもりなんじゃないかな。その目的を果たしてから」

「あとで?」

「でも、スカイってバリアがあるっていう話だったよな。で、それを壊せるのがこの飛行船だっていう話で、どうやってフランドールはバリアを超えて来るつもりなんだ?」

「いや、簡単な話だよ」

 

 そこへ割り込んで言葉を発したのはにとりだった。さっきまですごく渋っていたのに、今は表情を輝かせてまるで自分の出番が来たことを喜んでいるかの様子。

 でも、どういうことだろう。

 黒葉の言う通りにスカイにはバリアが張ってあるから生身では乗り込むことができないはずだけど。

 

「あれだけの島を覆うバリアだ。一度破壊されたらしばらく修復することは不可能だろう。最低でも半月はかかるはずさ。だからその前にスカイへ入り込んでしまえばバリアを破壊せずともスカイに入ることは可能だよ」

「にとり居たんだ」

「にとり居たのね」

「なんか君たち私の扱いが酷くないかい?」

 

 でも、そうか。

 その事をフランは理解していて、やるべきことをするために船を降りて後で合流するつもりなんだ。

 そう考えれば昨日までのフランの態度と、今日突然船を降りたことの辻褄が合う。

 フランは別に負い目から降りたわけじゃなかった。黒葉の励ましが駄目だったわけじゃないんだ。

 

「そうか。そうか……よかったぁ」

「そうね。なら、決まったわね」

「あぁ、フランドールが帰って来るまで俺達は俺達でできることをやろう!」

 

 よかった、二人とも立ち直ったみたい。

 私はほっと胸を撫で下ろす。一番信用ができないと思っていた天音に助けられたことによってすっごく釈然としないけどね!

 というか、最初から助けてほしかったよ……。

 

 確か天音の能力ってカウンセリング効果もあったはずだからこういう励ましとか相手を落ち着かせるときとかにはすっごく頼りになるんだけど、如何せん時々空気が読めないポンコツになるのが玉に瑕なんだよね。

 でも、ともかくこれでスカイに行ける。

 スカイに侵入開始するまであともうちょっとだ!




 はい!第206話終了

 次回、大変長らくお待たせしましたが、飛行船withにとりVS天空都市スカイになると思います。

 果たして黒葉たちは侵入することができるのでしょうか?

 そして今、レミリアはどうしているのか?

 それでは!

 さようなら
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