【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 黒葉とゲンの戦い。

 ついに黒葉が自分の能力を認識し、炎を操れるようになって反撃開始かと思われたが、ゲンは炎による攻撃のダメージは受けないという特性を持っていた。

 黒葉はなす術なくやられてしまう。

 このまま殺されるかと思ったその時、最強の助っ人が現れた。

「聞こえたわよ、あんたの助けを呼ぶ声」



 それではどうぞ!


第27話 原因は――

side黒葉

 

 これは夢なのか?

 俺は死ぬはずだった。だが、現に俺は生きていて、目の前には博麗様が居て、俺を守るように立ちはだかっている。

 ものすごく心強い。だが、なんでここに博麗様がいるんだろう。

 

「大丈夫よ、黒葉。何も心配しなくていい。私は最強だから」

 

 俺のことをあやすような口調で語りかけてくれる博麗様。その背中がとても頼もしいと思ったのは姉ちゃん以来だった。

 

「博麗の巫女か。この里が焼き払われているっていう話を聞いて飛んできたか」

「えぇ、前は遅れてしまったけど、今回は間に合った。今度こそあんたを退治してやるわよ!」

 

 博麗様はお祓い棒とお札を取り出して構えた。

 ゲンは博麗様を目の前にしているというのに余裕そうな態度。完全に博麗様のことを舐めきっている。

 だが、俺は一度博麗様と対峙しているからどれほど強いのかはわかっている。

 

 圧倒的だった。その一言に尽きる。

 誇り高き吸血鬼である姉貴ですら勝てないと明言するほどの実力の持ち主。

 

「っ!」

 

 先に動き出したのは博麗様の方だった。

 博麗様がお札を投げると、ゲンはお札に火の玉を飛ばして焼き落とす。

 お札は紙だ。炎には弱い。よく燃えるだろう。となると、お札による攻撃は効かないと考えていいだろう。

 

 それは博麗様も同じことを考えたようで、博麗様は上空に飛び上がって真上から踵おとしをする。

 

 砂埃が上がった。だが、その博麗様の踵落としはゲンにダメージを与えることはできなかった。

 恐らくゲンは能力によって物理ダメージを無効化できるのだろう。踵落としはゲンをすり抜けて地面に激突していた。

 

「今度はこっちの番だな!」

「くっ!」

 

 博麗様は身の危険を感じ取ったのだろう。咄嗟にその場から飛び退くものの、一歩遅く、炎を纏った拳に殴り飛ばされてしまった。

 それによって博麗様は岩に激突。かなりのダメージを負ってしまっただろう。

 

 博麗様でも勝つことができないほどに強いというのか?

 

「霊符⦅無双封印⦆っ!」

 

 博麗様は無双封印を発動した。無数の弾幕がゲンに襲いかかる。

 それをゲンは迎え撃つ気満々のようで、掌に炎を集めていた。

 

「炎爆⦅獄炎波⦆」

 

 ゲンは炎を集めた腕を突き出すと、その瞬間、炎の弾幕が勢いよく噴出される。

 その勢いは無双封印と大差ないほどの威力を誇っているように見えた。

 

 だが、俺はその光景に違和感を覚えた。

 俺は以前に博麗様の弾幕を見たことがあるからわかるが、威力はあんなものじゃなかったはずだ。

 

 博麗様の弾幕、そしてゲンの弾幕がぶつかりあって相殺されている。

 

 もしかして本気を出せない理由のようなものがあるのか?

 俺は少し考えてみる。するとすぐに答えが出た。

 

 原因は俺たちだ。

 近くには俺、ルーミア、白髪の女性が居る。そんなところで威力の高い弾幕を放ったら俺たちまで巻き込んでしまう可能性がある。

 だから博麗様は本気を出して戦うことができないんだ。

 

 そしてそれはゲンもわかっているのだろう。俺たちの逃げ道を塞ぐように炎の壁を設置している。

 かなりやばい状況だ。

 この状況を打破するにはどうしたらいいんだ。

 

 空を見上げる。すると、もうすでに空が明るみ始めていた。もう夜明けが近いということだ。

 そうなると俺が焼け死んでしまう。いざという時のために日傘を携帯してはいるが、こんなものを持っていたらまともに戦うことができない。それは寺子屋での体術の授業の時に身を持って味わった。

 ならどうしたらいい?

 

 やることは一つしかない。

 

 俺は吹雪を手に再び立ち上がると吹雪を構えた。

 

「こ、黒葉! 何やってるの⁉︎」

「博麗様、俺たちなら大丈夫だ。本気で闘ってくれ。俺たちはどうせ炎の壁のせいで逃げることはできないんだ。俺はただ足手まといになるのは嫌だね。ならば、闘って足手まといになる方がまだマシだ!」

「ちょ、黒葉⁉︎」

 

 俺はゲンに向かって駆け出した。

 

「お前の攻撃は俺には効かないってわかったばかりじゃないか」

「あぁ、だけど物理攻撃じゃなければいいんだろ!」

 

 空が明るんできているせいで本領は発揮できないが、今ここでやらずしていつやるんだ!

 その瞬間、辺りが暗闇に包まれた。それによって俺の力が戻ってくる。それどころか真っ暗なおかげで完全に太陽からの光が遮られてものすごく力が湧いてくる。

 

 これは姉ちゃんが昔使っていたのを見ただけだが、なんだか今だったらできそうな気がする。

 

「いくぞ!」

 

 霊力を刀に一点集中させる。そこから一気に放出させ、そして斬撃として放つ技!

 

「これが霊力斬だ!」

 

 霊力を込めた刀を振ると、その瞬間、霊力が斬撃となってゲンに向かって飛んでいく。

 

「ぐあぁぁっ!」

 

 初めてゲンにダメージが入った。

 この斬撃は物理ダメージではない。だけど、斬撃だから斬れるのだ。

 ゲンを倒す方法がわかった。だが、この技はまだ慣れていないからかなり不安定だ。しかも、俺は霊力の扱いが苦手だから少しミスったら爆発しそうになる。

 あまり使うことはできないな。ここぞというときに使うという形にしよう。

 

「これで俺も戦える」

「はぁ……好きにしなさい」




 はい!第28話終了

 霊夢は本気を出せない状況、その状況下で黒葉は自分も戦うという決断をし、霊力斬を会得しました。

 ですが、黒葉が霊力を操るのがとても苦手だということを忘れないでください。

 それでは!

 さようなら
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