【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 霊夢対ゲン。それは互角の戦いだった。

 しかし、黒葉は気付く。霊夢が本気を出せていないことに。

 黒葉はそんな霊夢の手助けをするために立ち上がった。



 それではどうぞ!


第28話 巫女と吸血鬼

side黒葉

 

 好きにしなさいと言われたから俺は俺で好きにさせてもらう。

 とりあえず霊力斬は使えることはわかった。この技は霊力操作の中でもまだ簡単な方だから出来るが、姉貴の使っていた血液操作はまだまだできる気がしない。

 それにしても、どうして急に辺りが暗くなったのだろうか? もしかしたら何者かの攻撃を受けているのかもしれない。

 だが、そんなことは今はどうでもいい。今は目先の敵であるゲンに集中しよう。

 

「黒葉、それは見えているの?」

「あぁ、大丈夫だ。少し暗いが、吸血鬼だからな。暗闇での視野は広いんだ」

「あっそ、じゃあ合わせなさいよ」

「りょーかい」

 

 俺と博麗様は同時に走り出した。

 博麗様はお札を構え、大量にゲンへと投げる。そのお札をゲンはまたまた焼き払おうとしていたので俺は刀に溜めた霊力を一気に放出して振り下ろす。

 すると先ほどと同じように霊力の斬撃がゲンに襲い掛かり、ゲンは炎を出している暇はないと判断したのか、回避に動作を移行した。

 

 俺の斬撃と博麗様の大量のお札を回避したゲンは手に炎を纏わせると、俺たちに向かって連続で放出してきた。

 博麗様はそれを難なく回避していくものの、俺はすべてに被弾してしまってかなりのダメージを負い、ぶっ飛ばされてしまった。

 

「黒葉!」

「人の心配をしている暇はあるのかな?」

「っ!」

 

 俺の方に一瞬気を取られている隙に博麗様も炎に被弾してぶっ飛ばされてしまう。

 くそ、なんで俺はこんなに弱いんだ。

 博麗様は本気を出せない。俺は弱い。だけど戦わなければ確実にこの里は崩壊してしまう。

 

 今ここでこいつを倒さないとっ!

 

「はぁっ!」

 

 俺は足に霊力を込めて地面を蹴る。

 景色が一瞬ですり替わり、気が付いた時には俺はゲンの真横に俺はいた。

 

「何っ!?」

「お前をここで倒すっ!」

 

 俺の刀はこれまで以上に燃え盛る。そんな刀に霊力を載せてゲンに向かって振り下ろした。

 

「爆炎斬っ」

「ぐあぁぁぁぁぁ」

 

 俺の霊力斬は炎を纏い、ゲンをぶっ飛ばした。

 これを好機と考え、俺は追い打ちをかけるために再度足に霊力を集めた。

 だが、俺は背後からものすごい殺気を感じた。

 

「はぁ、今のは痛かったぞ」

「っ!」

 

 振り向いていないからわからないが、おそらく背後にいるのは今ぶっ飛ばしたはずの相手、ゲン。

 なぜだかわからないが、この一瞬でこっちへ戻ってきて俺の背後にいるのだ。

 やばい。この状況はかなりヤバすぎる。

 

「さて、黒葉。あの時は取り逃がしてしまったが、今日こそは死んでもらう」

 

 ゲンの全身が炎に包まれる。

 おそらく今までで一番の技を放つつもりなのだろう。霊力の高まりを感じるにこの里を吹っ飛ばすことができるほどの威力。

 俺一人であれば逃げることは可能だ。だが、ここは人里。俺が守りたいものがたくさんある。

 ルーミアは大切な友達だ。この里だってそうだ。寺子屋のみんなもいるこの里を簡単に裏切ることはできない。

 

「なっ!」

 

 気が付いたら俺は回し蹴りを放っていた。

 わかっていた。こいつに物理攻撃など効かないことくらいは。だが、せめて足掻きたくなったのかもしれない。

 そして俺の蹴りは当然のごとくゲンの体をすり抜けてしまった。

 ゲンはにやりと笑う。

 万事休すか、そう思った時だった。

 

 その瞬間、背後からものすごい炎の柱が上がった。

 ものすごい熱気にやられ、俺は思わず膝をついてしまった。

 炎の中に僅かながら、人影のようなものが見え、炎は若干鳥をかたどっているように見えた。

 

「てめぇ、よくもやってくれたな! お返しだよ!」

 

 その瞬間、大量の弾幕が炎の中から放出され、ゲンに向かって飛んでいく。

 それをゲンは何とか回避していくものの、一際大きな弾幕がゲンにものすごい速度で飛んで行った。

 

「なっ!」

 

 さすがにこの弾幕は回避することはできずに命中。爆発し、俺はその爆風によってぶっ飛ばされた。

 なんていう弾幕だ。逃げ場が完全になかったといってもいい。あの状況でものすごい速度でものすごい威力の弾幕が来たら対処のしようがない。

 そこで炎の柱が消滅した。

 

「これが《フェニックス再誕》だ」

 

 燃え尽きた家屋のがれきの上に一人の女性が立っている。その女性を見て俺は目を見開いた。

 その女性はさっきゲンにやられて倒れていた女性だったのだから。

 だが、その女性の体には傷一つなく、むしろ倒れる前よりも元気になっているかのような錯覚を覚える。

 

 能力……俺が考える以上に奥深いようだな。

 

「く、お前はさっき殺したはずじゃ」

「悪いな。私は不死身なんだよ。いくら私を殺そうとも何度だって復活してお前をぶっ殺してやるさ」

 

 不死身の能力。まさか、復活する際に肉体も再生するのか?

 それにさっきの炎。復活するときに炎が出るのか?

 能力を考えるとフェニックス、不死鳥のような能力だな。永遠に死なない炎の鳥。

 

「おい、いつまで寝そべっているんだ?」

「え?」

「お前だよお前」

 

 どうやら俺の事を呼んでいるらしい。

 俺はそのことに気が付いて慌ててその場に立ち上がった。

 

「お前もこの里を守りたいんだろ? なら、一緒に戦うぞ」

「俺は足手まといだぞ」

「足手まといだろうがいないよりはましだ」

「了解」

 

 そして俺たちの里を守る戦いの第二ラウンドが始まろうとしていた。




 はい!第28話終了

 炎タッグ対炎。炎対決の行方は如何に!?

 霊夢はやられてないです。ちょっと飛ばされすぎて帰ってくるのに時間がかかっているだけです。

 それでは!

 さようなら
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