【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 紅魔館へと帰ってきた黒葉とルーミア。

 だが、黒葉は今回役に立たなかったことによってかなり追い詰められていた。

 そんな黒葉を慰めるルーミア。

 果たして黒葉はゲンに勝つことが出来るのか?



 それではどうぞ!


第32話 黒葉とルーミア

side黒葉

 

「その……恥ずかしいところを見せたな」

「いいのだ〜。私も黒葉が私を頼ってくれて少し嬉しかったのだ〜」

 

 場所は俺の部屋。

 俺は一頻り泣いた後、突然恥ずかしくなり、勢いでルーミアのことを部屋に上げてしまったのだが、、これは悪手だったかもしれない。

 部屋に上げてしまったという恥ずかしさと、さっき泣きじゃくった恥ずかしさが合わさって混乱してきている。自分で自分の首を絞めてしまっている。

 

「それよりもここが黒葉の部屋なのか〜」

「あ、うん」

「休みの日は何をしているのだ?」

「そうだな。まずは館の掃除だ。咲夜さんに言われた掃除範囲を掃除し終わったら次は咲夜さんと修行。夜には姉貴と修行だ」

 

 最近は寺子屋に通っているせいであまり紅魔館の手伝いはできていないな。休みの日は休みの日でもものすごい怪我をしていたりするから掃除することができないし。

 

 その時、ドアがノックされた。

 

「はーい」

「私よ」

 

 この声はパチュリーの声だ。

 恐らく俺のこの怪我を見かねて見にきてくれたのだろう。

 普段、パチュリーは図書館から動かないけど態々きてくれたのだとしたらとてもありがたい。

 

「どうぞ」

「じゃあ、失礼するわ」

 

 するとやはり部屋に入ってきたのはいつも通りのパジャマ姿のパチュリー。

 その手には魔導書が握られており、表紙にh回復と書いてあるため、回復魔法の魔導書なのだろう。

 

「はぁ……あなた、まるで無茶をするのが趣味みたいな頻度で大怪我をしてくるわね」

「うぐっ」

 

 かなりグサッとくることを言われたものの、言われても俺は否定し切ることができないので黙ることしかできなかった。

 確かに今の俺はかなりの重傷でこうして黙っているだけで激痛により泣き叫んでしまいそうだ。

 

「仕方ないから今回も回復魔法をかけてあげるけど、こんな怪我はあまりしないでほしいのだけど。かなり心臓に悪いわ」

「ごめん……」

 

 パチュリーは俺に文句を言いつつも、俺の目の前にやってくると魔導書を開いて回復魔法をかけてくれる。

 すると立ち所に身体中の痛みが引いていった。

 パチュリーは回復魔法は苦手だというけども、この回復魔法もかなりのレベルだと俺は思っている。ここまで出来ているのに得意じゃないのか。

 

「さて、あなたは?」

「ん? あ、私はルーミアなのだー」

「そう、私はパチュリー。よろしく、ルーミア」

「よろしくなのだー」

 

 そういえばここにルーミアを連れてきたのは初めてだったな。

 二人は自己紹介をするが、その対応は対極だった。

 元気に名前を告げるルーミアと淡々とクールに伝えるパチュリー。ニコニコしているルーミアと表情ひとつ変えないパチュリー。ここまで対極なことってあるかっていうくらいに対極だ。

 

「黒葉にも友達はいたのね」

「俺のことをなんだと思ってるんだ!?」

 

 突然パチュリーの口から放たれた言葉に俺はショックを受ける。

 そんなに俺は友達できなさそうに見えていたのか。

 

「ふーん。でも、あなたがこの子と友達になるなんてねぇ」

「どうしたのだー?」

 

 パチュリーが意味深にルーミアのことを見つめる。

 その後、パチュリーは何事もなかったかのように無言で俺の部屋を出ていってしまった。

 最後の意味深な視線は一体なんだったんだろう。その真相が明かされる前に部屋を出ていってしまったので、今の俺にその真相を知る術はない。

 

「ところでルーミアは帰らないのか?」

「別に大丈夫なのだ〜」

 

 先ほどから何度か同じことを聞いているのだが、帰ってくる答えは毎回同じ答え。何が大丈夫なのかはわからないけど、ルーミアが帰りたくないなら無理に追い出すつもりもないので、俺はそっとしておくことにする。

 

「ねぇ黒葉」

「なんだ?」

「そういえばどうして人里にいたのかなって」

 

 そう言われて思いだした。

 帰ってきてから色々とあったせいで忘れていたけど、一つ大事なことが残っていた。

 

 俺は徐に立ち上がる。

 

「ね、ねぇ、黒葉。怖いよ?」

 

 ルーミアは俺を見て震えている。

 そんなルーミアを横目に部屋を出ると姉貴の部屋へと向かった。

 

 部屋の前にたどり着くと思いっきり扉を開ける。

 すると、ベッドの中で姉貴がすやすやと寝ている光景が目に映ったので、足に霊力を込めてベッドごと蹴り飛ばしてやった。

 

「ぎゃああああああ!」

 

 レミリアの叫び声。

 

「おい、人里に輸血パックなんてなかったんだけど」

「あ、あれ? そうだったっけ?」

 

 目を逸らしてとぼけるレミリア。少しお灸を添えてやらないといけないか?

 

「ご、ごめんなさい! 許して! そんなに威圧をするのは許して!」

「レミリアって呼ぶぞ」

「ごめんなさい!」

 

 ものすごい勢いで俺に土下座をしてくるカリちゅまお嬢様。そんなに俺に姉と呼んでもらえなくなるのは嫌なのかと呆れて哀れに思えてきてしまったので、今回の件は許してあげることにした。

 

 部屋に帰ると俺の顔を見てルーミアがものすごい震えていたため、理由を聞いてみるとものすごい威圧がここまで届いていたと言う。

 目の前にいなかったのにどうして俺の威圧を感じたのかが全くわからない。

 

 とりあえず、これからはもっと強くなれるようにもっと修行に力を入れよう。




 はい!第32話終了

 後にレミリアは黒葉の圧を間近で感じて生と死の境目を彷徨ったと語ったという。

 それでは!

 さようなら
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