【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 レミリアに死の運命を告げられた黒葉。

 そんな黒葉たちが庭で遊んでいると突如として目の前にゲンが出現する。

 その瞬間、黒葉は確信した––こいつが死の運命によって己を殺す人物だと。



 それではどうぞ!


第51話 紅魔館に夜襲するということ、それ即ち

side黒葉

 

「見つけたぞ、小僧!」

 

 ゲンはこの紅魔館へと、俺の目の前へと直接現れた。

 こいつはいつも人里で目撃されているというのにわざわざここへ、しかも俺の目の前に現れたということは、間違いなく俺を狙ってこいつは現れたのだろう。もちろん、俺を殺すために。

 

 その瞬間、俺の体を簡単に覆えるほどの大きさの火球がゲンから放たれて俺に向かって飛んできた。

 まずい、俺の背後には紅魔館がある。俺が回避したら紅魔館にこの火球が直撃して大火事になる。

 おそらくゲンのやつはそれをわかって、俺が回避できないことをわかっていてこの火球をいきなり放ってきたのだろう。

 回避できないなら受けるしかない。

 

 そう思って吹雪を構えた瞬間だった。その火球が横から飛んできた槍によってかき消されてしまった。

 そうだ、今ここにいるのは俺だけじゃない。ルーミアにフランドール、美鈴に師匠。そして自分の館を破壊されそうになって黙っている主なんてこの世に存在するはずがない。

 

「いい加減にしてくれるかしら? 誰の許可を得てこの館で暴れてくれてるの?」

「姉貴っ!」

 

 横から飛んできたのは姉貴のグングニルだ。

 それだけじゃない。俺はゲンの背後を見ることができるから気が付くが、ゲンの背後にはこの館最凶の少女がいる。

 

「禁弾《スターボウブレイク》!」

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 背後で放たれた色とりどりの弾幕。

 ゲンは俺ばかりに気を取られていて気が付いていなかったから回避することはできずに直撃した。

 どうやらゲンは暗くて明かりもないこの場所だからフランドールが少し俺たちと離れた場所に居たために気が付かなかったらしい。

 

 ここには博麗様も妹紅さんもいないけど、その代わりに紅魔館の最強メンバーがそろっている。

 確信はないし、直感に近いようなものなんだが、このメンバーだったら紅魔館の陥落は絶対にありえないとそう思えてしまう。

 もしここで俺がゲンに殺されてしまったとしてもほかのみんながやられるようなことはないだろう。

 

「ゲン、俺を襲うなら一人で歩いている夜道を狙うんだったな!」

 

 俺は吹雪を構え、深呼吸をして心を落ち着かせる。そして刀に霊力を集めた。

 俺の攻撃のほとんどはこいつに効果が無い。だが、これは数少ないゲンに攻撃出来る技だ。

 

「霊力斬っ!」

「ぐっ!」

 

 俺の刀から放たれた霊力斬は確かにゲンの体をかすめたものの、対してダメージになることはなかった。

 俺が霊力斬を放った瞬間に回避動作を取られてしまった。どうやらフランドールに受けたダメージのせいで完全には回避することはできなかったが、その状態でも俺程度の攻撃なら回避可能だということに他ならない。

 ちょっと悔しいがやっぱり俺だけの力ではゲンを倒すことはできないらしい。だけど、別に俺一人で戦う必要はないんだ。

 

 ゲンが回避した瞬間、その先に大量のナイフが出現した。言うまでもなく師匠のナイフだ。

 そんな突然出現したナイフに反応できるわけがなく、ゲンは直撃した。

 いつもは苦しめられている師匠の瞬間移動トリックだが、味方になるとこれほど頼もしい人もいないというほどだ。未だに師匠の能力が何なのかはわからないが、それは今はどうでもいい。今はゲンを倒すことに集中だ。

 

「貴方にはこの紅魔館へ夜襲に来たことを後悔させてあげるわ。なにせここは夜の王、吸血鬼の住まう魔の館なのだからね。紅魔館は貴方を歓迎するわ」

 

 にこっと笑う姉貴だったが、俺はその笑みを見て恐怖を覚えた。

 口元は笑っているのだが、目が全く笑っていなかった。これほどの威圧を姉貴から感じたことは今までない。それほどまでに姉貴は今、切れているんだ。

 自分の大切な館へ攻撃しようとしたこいつに今までにないほどに切れている。そして姉貴はこの館の主としてこの館のみんなを守ろうとしている。

 

 俺はそんな姉貴を尊敬している。

 さすがは俺の姉ちゃん(・・・・)だ。

 

「ふん、お前らには用はない。そこの小僧を殺せればそれでいいんだからな」

「あら、この子も私の家族よ? そう簡単に殺させると思っているのかしら?」

「あ、姉貴?」

 

 さっき、姉貴はこう言っていた。

 不変の運命に逆らえばさらに残酷な運命が襲い掛かってくる。だからこそ俺に手助けすることはできないって。

 なんでだ? なんで姉貴はゲンから俺を守ろうとしている?

 姉貴のしようとしている行動が全く分からない。

 

「紅魔館の信条を教えてあげましょう。来るもの拒まず、去る者逃がさず。夜襲したければ来るといいわ。だけど、この紅魔館に夜襲しに来たということは……死ぬ覚悟があるということよね? ふふふ、私たちはあなたを逃がさないわ。フラーン!」

「なぁに? お姉さま」

「最近かまってあげられていなかったものね。その代わりと言ってはあれだけどプレゼントをあげるわよ。あなたの大好きなおにんぎょう(・・・・・・)よ」

「っ! やっぱりお姉さま大好き! フランね、おにんぎょう大好きなんだ! だから、壊れないで、いっぱいアソビマショウ? ふふふ」




 はい!第51話終了

 ゲンとの戦いがついにスタートしました。

 今回、美鈴は何もしていませんでしたが、次回からは本格的に戦いに加わります。

 パチュリーはまだ来ていません。

 それにしてもフランのおもちゃにされるなんて恐ろしいですね。ゲンの方を同情してしまうような状況ですね。

 それでは!

 さようなら
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