【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに黒葉達対ゲンの戦い完結!

 最後は黒葉と魔理沙の二人の連携技、二人でのマスタースパークでゲンを撃破。

 みんなで喜んでいたのも束の間。突如として一人の男がその場に現れる。

 どことなく黒葉に似ているこの男は果たして敵なのか、味方なのか?
 そして黒葉との関係性は?



 それではどうぞ!


第59話 不気味な男

side黒葉

 

 あいつは何者なんだ?

 俺とは違う鋭い目付きだが、黒髪と顔のパーツのならびなんかがどことなく俺ににている。

 年齢は俺より六歳位上だろうか。

 

「黒葉、下がってろ」

 

 すると魔理沙がやつの顔を見た瞬間、驚いた表情をしたかと思ったらその次の瞬間に目付きが鋭くなり、ミニ八卦炉を構えて俺の前に躍り出た。

 この場にいる人物で魔理沙しかこの状況を理解することはできていないものの魔理沙のその様子を見てなにかただ事じゃないことが起きているということはみんな理解したようで、臨戦態勢に入った。

 

 俺も無理矢理にでも体を起こして刀を構えた。

 

「へぇ、俺と戦おうって言うのか。なぁ、太陽。お前、燃え始めてるけど、お前は俺とまともに戦えるのか?」

 

 太陽って誰なんだ? そう思っていると、突如として全身に激痛が走った。

 なんと、先ほどまでは大丈夫だったのに、突然俺の体が太陽に焼かれ始めたのだ。

 

 俺は激痛に耐え、慌てて日陰に入った。

 

「こ、黒葉、大丈夫?」

「あ、あぁ、大丈夫だ。ルーミア」

 

 焼かれたことによってまだ体に激痛が走ってはいるが、ルーミアを心配させないために大丈夫と言っておく。

 

 それにしてもあいつの異様な雰囲気はなんだ? 全くもって感情が読めない。

 表情がまるで人形のようだ。全く感情が読めないのっぺりとした表情だ。

 それに、普通は霊力や妖力というのは無意識にも流れ出しており、それが気配となって感じとることが出来る。

 

 だけど、あいつからはそういった気配を全く感じない。

 今だってこれだけ至近距離に近づかれるまで俺たちはこいつの存在に気がつくことすらできなかった。

 

「それにしても、君たちがゲンを倒せるとは思っても見なかったよ。まぁ、あいつは自分の加護の強さに慢心するところがあったからね。あの加護は確かに強いけど、無敵じゃない。例えば俺たちにとっては雑魚同然の加護だからね」

 

 加護? なに言ってるんだ?

 それに雑魚同然って、ゲンはあんなに強かったのに、こいつにとっては雑魚同然だって言うのか?

 つまりはこいつはゲンを雑魚としてあしらうことが出来るほどに強いということなのか?

 

 そしてみんなも今の男の発言を聞いてより一層警戒したのか、焦りの表情のようなものが見られる。

 ゲンを雑魚としてあしらうことが出来るほどの実力というのは未知数だ。

 ゲン相手でもあれほど苦戦したというのに……。

 

「ねぇ、あなたは何者なのよ」

 

 そこでついに師匠が男に聞いた。

 すると、ハッと思い出したかのような表情になってからもとの表情にもどって口を開いた。

 

「そう言えば自己紹介がまだだったね。俺は銀河(ぎんが)月刃(つきば)っていうものだ。君たちがさっきぶっとばしたゲンと同じ思想のもと、行動している人間だよ」

『――っ!』

 

 みんな薄々気がついては居たが、やはりゲンの仲間のようだ。

 そしてゲンがやられたこの瞬間にこの場に現れたということはそういうことなのだろう。

 

「ということは、あなたはゲンの仇討ちにきたというわけですか?」

「ん? 俺が? ゲンの? 無い無い! 無いよそれは。あなた、面白いことを言うねぇ」

 

 師匠が仇討ちに来たのかと聞くと、月刃はまるで冗談でも言われて坪に入ったかのように笑い始めた。

 その様子に俺たちは狂気を感じてしまい、気圧されてしまって師匠は一歩後ずさってしまった。

 

「はぁ、でもね、その冗談はあまりよくないかなぁ。俺が彼の仇討ちなんかしてなんの得があるの? 何を得られるの? 彼が負けたのは彼が慢心し、格下である君たちに遅れをとってしまったからさ。まぁ、わからないでもないよ。加護って言うのは凄まじいからねぇ。油断、慢心してもおかしくない。だからさ、彼が負けたのは彼自信の責任、問題、自業自得なわけよ。なんで俺が仇討ちなんかしなくちゃならない? それこそ時間の無駄だね。タイムイズマネーだよ? もっと時間を有効活用しなくちゃ~」

 

 なんだこいつ、仲間がやられたって言うのに、なんだその言い方は。

 仲間がやられたって言うのに、本当になにも気にしていないようだった。それよりも大切なことがあると言いたげな言葉に先ほどのゲンの言葉、思想を思い出していた。

 そう言えばゲンも月刃と同じようなことを言っていた。

 なんだ? あいつらはそういう思想の持ち主の集まりなのか? 気味が悪い集まりだな。

 

「はぁ、まぁ、あいつもあなたと同じようなことを言っていたし、この際それに関してはなにも言わないとして、仇討ちじゃないんだとしたら、あなたはなんのためにここに来たの?」

「そうだな。俺がここに来た理由はただ一つ。そこにいる太陽を連れ戻しに来た、ただそれだけだよ」

 

 そういって明らかに俺の方へと指を指す月刃。

 その言動から、どう考えてもその太陽という名前は俺を指しているとしか思えなかった。

 だが、俺の名前は冬夏黒葉だ。それ以外の名前なんてもらった記憶はない。

 

 なんだ? なんなんだ? どう言うことなんだ?

 

「黒葉、お前はあいつの言葉に耳を貸すな。お前は冬夏家の冬夏黒葉だ。そして今は紅魔館メンバーの冬夏黒葉だ。それ以上でもそれ以下でもない。大丈夫、お前のことは私が守ってやるからさ」

「魔理沙」

 

 すると魔理沙は月刃の目の前に歩いていって問いかけた。

 

「あの糞ジジイは元気か? クソガキ」

「ん? あぁ、君はいつぞやの金髪じゃないか。その声を聞いて思い出したよ。親父は元気だけど、今はちょっと荒れてるね。なにせ、追い出した太陽にあれほどの潜在能力があったからね]

「へぇ、つまりは黒葉の潜在能力を狙って連れ戻しに来たってことか?」

「そう捉えてもらってもいいよ。概ね間違ってない。本当は俺も心苦しいんだよ? 実の弟に戦士になれって言うなんて」

「実の――弟?」




 はい!第59話終了

 ここに来て新キャラ、銀河月刃が登場しました!

 月刃は敵側のキャラということで、新しい敵が登場! ゲンは弱い部類のキャラで、本当の戦いはここからです!

 50話以上もやっていてやっと本当の戦いが始まるという意味不明な状況ですが。

 そして月刃が黒葉のことを実の弟と言いました。これは一体どう言うことでしょうか?

 実はもう既にこの事の伏線は張ってあるんですよね。

 最初の辺りをよく読んでみれば意味が分かるかと。

 それでは!

 さようなら
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