【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 咲夜がいなくなった後、紅魔館ではパチュリーが咲夜の後を継いで業務をしていたが、体力的に厳しくなっていた。

 そこへレミリアがやってきて一週間後に招かれざる者がきてしまうため、気を付けてと忠告をする。

 一方咲夜たちは状況を永琳に説明していたその時、こっちには招かれざる者が来てしまっていた。

 その人物は月葉のいた施設にいた銀河天音だった。



 それではどうぞ!


第73話 精神を制す

side三人称

 

 四人の前に現れた少女は月葉や天魔がいた施設にいた銀河天音その人だった。

 咲夜は実際に戦ったわけではないから実力は把握していないものの、月葉や天魔がいた施設にいたことから強い可能性を考慮して警戒をする。

 だが、天音は警戒されているにもかかわらずニコニコと笑顔を浮かべながら咲夜たちを見ているものだから咲夜は若干の恐怖を覚えていた。

 

 ここには咲夜、ルーミア、フラン、永琳の四人もの戦力が集まっている。このメンツから咲夜はかなりの戦力がここに集まっていると考えているが、天音がニコニコと笑みを浮かべていることから子の戦力を見てもなお、余裕で倒すことができるほどの実力があるんじゃないかと考えてしまう。

 

「あなたはなにもの」

「んー、あたしは銀河天音でーす。お父さん、まぁ、銀河天魔の代理としてここに来ました。お父さんも人使いが荒いですよね」

「何が目的?」

 

 永琳と咲夜がフランとルーミアの前に出て天音のことを威嚇しつつ対話をする。

 二人の威圧はとてつもないもので、常人だったら気を失ってしまいそうなほどの威圧なのだが、天音はそれを浴びせられても尚、へらへらとした表情と態度を崩さずに答える。

 

「目的、ですかぁ……あなたたちを殺すため?」

 

 天音がそう言った瞬間、永琳と咲夜は同時に弓矢とナイフを取り出したが、それを見た天音はさすがにここで焦ったのか、慌てた様子で次の言葉を告げた。

 

「じょ、冗談ですよ冗談。まぁ、お父さんから殺してくるように言われたのは事実なのですが、あたしはあなたたちを攻撃する気は微塵もありません」

「え?」

「そもそもとしてあたしがあなたたちに勝てるわけないじゃないですか。見てくださいこの力こぶ」

「……え、本当に力入れてる?」

「入れてますよぉ」

 

 天音は咲夜たちを殺すということを否定し、自身の力こぶを見せることによって咲夜たちに自分が勝てないということを証明しようとしたのだが、あまりにも膨れ上がらな過ぎて咲夜たちに力を入れているのか疑われてしまった。

 確かに咲夜たちも霊力を探ってみても自分たちに勝てそうな霊力量じゃないということは覚っていたが、霊力を隠すことができる人もいるので警戒していた。

 そしてまだその力こぶを見せられただけじゃ咲夜たちは警戒を解くわけにはいかない。なにせこの幻想郷には能力が存在しているのだから。

 

 だけど、四人は天音と対話しているうちに変な感覚になっていた。

 天音の声はどこか胸の内にすっと入り込んでくるような心地のいい声で、警戒心がどんどんと薄れて行ってしまっているのを感じていた。

 だが、その薄れて行く警戒心を止める術を四人は全く持ち合わせてなどいなかった。

 

「ね? あたしじゃあなたたちを殺すことはできない。でも、あなたたちは一分あれば十回くらいはあたしを殺すことができるほどの力があるように思えます。あたしはそんな無謀な戦いはしないんですよ」

「そ、そうかしら」

「まぁ、そうね」

 

 永琳と咲夜が警戒を解いてしまい、武器を下ろそうとしたその時、天音の真横から弾幕が飛んできて天音に襲い掛かった。

 

「わ、わわっ」

 

 なんとか天音はその細身ですべての弾幕を回避したが、今のが当たっていれば自分の防御力だと致命傷であったということを理解して冷や汗を流す。

 そしてそれと同時に永琳と咲夜はハッと我に返って警戒心を取り戻し、弓矢とナイフを構えなおした。

 

「お師匠様!」

「れ、鈴仙!」

 

 今、天音に対して弾幕を放ったのは鈴仙だった。

 鈴仙は永琳たちが向かった部屋の方から妙な気配を感じたため、急いで駆けつけたのだ。

 

「黒葉君は?」

「疲れて寝てしまいました。それよりも、この人は何なんですか? さっきから精神に訴えかける能力を使っていたみたいですが」

 

 そこで永琳と咲夜は一瞬驚いた表情を浮かべた後、すぐに今まで以上に警戒心を高め、そして心臓部に霊力を集めて精神攻撃に対する耐性を強める。

 そして鈴仙がそう言ったことによって天音は状況をつかんだようで、驚いた表情を浮かべたがいつもの口調で笑いながら言葉を紡いだ。

 

「っ、そう、そうなんだ。はは、あなたもそっち系の能力者?」

「でも私はもうこの力は使わないって決めています」

「ふーん、まぁいいけどね。どうせならあたしをそっち側に入れてもらおうと思ったんだけどな」

「そっち側?」

「うん、でも、もう難しいかな。あたしの力じゃ今のあなたたちに能力を使うことはできないから。じゃあね」

「逃がすと思ってる?」

 

 天音は今までのやり取りをなかったことにしてこの場を去ろうと背後を振り返ったため、永琳と咲夜は逃がすまいと攻撃を開始し、永琳は矢を放って咲夜はナイフを投げた。

 二人の一撃はとても鋭く、半端な実力者じゃ回避することもできない一撃となっていた。

 だが、この一撃は天音に届くことはなかった。

 

「来ないでっ!」

「「「「「っ!」」」」」

 

 その一声が放たれた瞬間、天音に向かって飛んで行っていたはずの矢とナイフが急に減速し、そのまま力なく地面に落下してしまったため、天音に攻撃が届くことはなかった。

 そしてこの一声には今までの対話時とは違い、はっきりと霊力が込められていることが分かる一声で、その一声に従うように矢とナイフが止まってしまったのだ。

 

 すぐに永琳と咲夜、鈴仙はこれがものすごく強力な能力だということに気が付いて冷や汗を流してしまうが、ルーミアとフランは状況があまりつかめていないため、惚けたような表情をしてしまっていた。

 

「じゃあ、またね」

「ま、待て!」

 

 咲夜は慌てて追いかけようとするものの、混乱のあまり、能力をうまく使用できずに走って追いかけたが、天音の足の速さは咲夜の足の速さを上回るほどで、さささっとこの場から逃げ去ってしまった。

 この光景を見てフランは何となく天音が悪い人じゃないような気がしていたが、ルーミアは今までのやり取りを思い返してみて月刃や天魔の仲間だという可能性に気が付き、天音に憤怒した。

 

 そして永琳、咲夜、鈴仙の三人はボーっともともと天音が居た位置を眺めるほかなかった。




 はい!第73話終了

 果たして天音がやってきた理由は何でしょうかね?

 まぁ、理由の一つとしては天音が本当に天魔に行くように言われたからと言うのはあるのですが、本当は天魔は自分で行こうとしていたんですよね。
 だけど、天音が提案したことによって天音が行くことになったのでここに来るまでは天音の計画通りなんですよね。

 ただ、ここまで頑なに拒まれたというのは予想外だったんですよ。

 なにせ、今までどれだけ警戒している相手とでも打ち解けることができて来た人物ですからね。

 まぁ、咲夜達ほどの実力者に試したことが無いというのはありますが。

 それでは!

 さようなら
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