【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 黒葉が記憶を取り戻すための旅に永琳は鈴仙も同行するようにという。

 当然鈴仙は抵抗するものの、抵抗もむなしく鈴仙も同行することとなってしまった。

 かくして黒葉、咲夜、ルーミア、フラン、鈴仙の五人で黒葉の故郷の人里へと向かうこととなるのだった。



 それではどうぞ!


第76話 黒葉の故郷

side三人称

 

「はぁ…………」

「ちょっと白愛様、ずっとため息ばかりつかないでください」

 

 出発してから早二日。

 この間、野宿などをしながら咲夜たちは順調に黒葉の故郷へと向かっていたが、この二日間、ずっと鈴仙はため息をついていた。

 さすがに諦めたようで文句は言わずについてきている鈴仙だが、せめてもの反抗として不満をアピールしているのだ。

 

「わかってます。わかってますけど……」

「れい――白愛なら大丈夫」

「うん、きっと白愛なら黒葉のお姉ちゃんを全うできるよ」

「どうやってですか!? 私はあまり話したことがないから白愛さんのことは分からないのにぃぃぃ!」

 

 鈴仙のことはみんな白愛と呼ぶことにした。ただし、それは黒葉の前だけの話だ。

 黒葉は鈴仙のことを白愛だと思っているので、ここで鈴仙と呼んだら黒葉が混乱してしまって記憶障害が悪化してしまう可能性があるということで黒葉の前だけでは鈴仙のことを白愛と呼ぶことにした。

 もちろんそれに関しては鈴仙は不服そうだったが、そんな鈴仙の意見は聞き入れてもらえ話なかった。

 

「それにしても結構遠いんだね、咲夜」

「はい、実は結構距離があるもので、お嬢様が黒葉を拾って来るまで数日間留守にしていたじゃないですか? それだけ距離があるっていうことなんです」

「へぇ、って私はその時引きこもっていたからお姉様が留守にしていたことなんて知らないんだけどね」

 

 フランは自嘲気味に笑い、咲夜はそれを複雑そうな表情で見る。

 つい最近までフランは自室に引きこもっていたわけだから、フランの自虐は咲夜にとっては複雑なのだ。

 

 そんな話をしながら歩いていく。

 現在は森を歩いているが、ただ雑談をしながら歩いているというだけではない。

 日が差さないほどに上を葉っぱが覆っているため、大変うっそうとした雰囲気となっていて話しながら歩いて行かないと精神が持たなそうだったためだ。特に約一名の精神はもうすでに限界となっている。

 

 でもここまで来たということはもう少しで到着するという証拠でもある。

 その証拠に、少しずつ目の前が明るくなってきていて森を抜けようとしていることがわかる。

 そしてついに――

 

「あ、見えてきたんじゃない!?」

 

 ルーミアの言葉に一同はルーミアの視線の先へと顔を向けると、疲れによって少し暗くなりかけていた表情が明るくなった。

 

「あそこです。やっと着きましたね」

 

 森を抜けた先に見えてきたのは立派な建物が立ち並ぶ人里だった。

 主に石造りで煙突のある建物がいっぱい立ち並んでいる街並みで、煙突からはもくもくと煙が上がっている。

 そして何より特徴的なのはカンコンカンコンと金属を打ち鳴らす音が町中に響き渡っていることだった。

 

 黒葉の家はこの人里のはずれの方にあったため、少し森の中を進んだ先にあり、この音は響いてこない場所だったが、この人里は大体の場所でこの音が聞こえてくる。

 

「ここは刀鍛冶がいっぱいいる人里なんですよ。前に来たときは包丁を打ってもらいました。今もその包丁を使ってますが、ここの鍛冶師たちの腕は確かですよ」

「そうなんだ。私の刀も打ってもらえるかな」

「うーん、妹様は今のままがいいと思いますけどね。私は少しナイフの補充がしたいと思っていたところなので、ちょうどいいですね」

「そういえば僕の刀もなくなっちゃったから刀買いなおさないと」

「刀ならあるんだけどなぁ……私使わないし」

 

 実は今、黒葉が持っていた白愛の刀、吹雪は鈴仙に持たされている。

 なぜ持たされているなのかというと、黒葉が鈴仙に刀を押し付けたためである。

 今の黒葉にとって鈴仙は白愛であることから、吹雪は白愛の刀だということで、黒葉にとってはただ持ち主に返しただけなのだが、最初とても拒否されたため、黒葉は困惑してしまっていた。

 最終的に咲夜が説得をしたことで鈴仙はしぶしぶ刀を受け取ったのだが、それによって今の黒葉は自分の身を守る刀すらないのだ。

 

 だが、このメンバーだったら多少妖怪が出てきたとしても負ける気がしないため、問題はないだろうとの判断だった。

 

「でも、確かに黒葉の刀は必要ね。いつでも私たちが守れるとは限りませんから」

「じゃあ、私たちは黒葉の刀を見に行こうよ」

「そうですね。それじゃあ、私たちは刀を見に行きますが、お二人はどうしますか?」

「あー、私は少し見て回ろうかな。私は初めてこの人里に来たから下見もかねてね」

「あなた、意外としっかりと考えているのね」

「意外とって何!? 意外とって」

「えと、じゃあ私は鈴仙についていこうかな」

 

 咲夜の言葉に対して抗議の声を上げる鈴仙。さっきまで全くやる気がなさそうだったが、実際にやると決まったらちゃんとやる子なのだ。

 咲夜、フラン、黒葉の三人は刀を見に行く。鈴仙とルーミアの二人はこの人里を見て回るということになった。

 

「あれ? ルーミアは一緒に行かないの?」

「うん、だって私まで行ったら鈴仙が一人になって可哀そうでしょ?」

「そんなこと気にしなくていいんだよ?」

「ううん、いいんだよ。ちょうど見て回りたかったところだし」

「そう? じゃあ、行きましょうか」

 

 こうして二組に分かれてこの人里を回ることとなった。




 はい!第76話終了

 いつもの事なんですが、新しい街にたどり着いた時の導入がうまく思いつかないんですよね。

 そのせいでいつも導入が一番グダグダになるという最悪のことが起きてしまっています。

 ただ、まぁ次回からはグダグダ感はましになると思いますので、次回も見てやってください。

 それでは!

 さようなら
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