【3章投稿中】東方妖滅録   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ついに妖夢との特訓が始まった。

 まずは霊力操作の特訓。

 長い期間が必要になるかと思われたが、妖夢が祖父に教えてもらったという方法を使って霊力操作をすることによってすぐに霊力操作を会得することができた。

 次は技を覚える番。

 ルーミアや茉衣の希望によってまずは双剣という技の特訓をすることとなった。



 それではどうぞ!


第92話 妖夢と茉衣の双剣

side三人称

 

「まずは私がお手本を見せますので、よく見ていてくださいね」

「「はい!」」

 

 妖夢はそういうと近くに置いてあった試し切り用の板を立てると一振りの刀を腰の鞘から抜き、まっすぐと試し切り用の板に向かって構える。

 妖夢の腰につけられている刀は二振りなのだが、今回は一振りの刀を使用して見せてくれるようだ。

 

 今行おうとしている双剣という技は霊力操作が重要になってくる。如何に素早く正確に霊力操作を行えるかで技の精度というものが変わってくる。

 この技は戦闘中に使うものなので、相手の攻撃に負けないような速度で使用できるようにならなければいけないため、速度がとても大事になってきて、だけど精度がなければ茉衣の様にうまくいかない。

 

 この場にいる全員が息をのんで見守る中、一瞬の出来事だった。

 一瞬にして妖夢の刀が霊力をまとったと思ったその次の瞬間、妖夢は思い切り地面を蹴り、板に急接近。そして妖夢は板の真横を通り過ぎた。

 全く斬れていないかのように見えるが、妖夢はそのまま静かに刀を鞘へと納めた。

 

 その瞬間、斬れていないと思われていた板はなんと、三等分されて地面に落ちてしまった。

 なんと、妖夢の技が鮮やかすぎて時間差で板は倒れたのだ。

 

 切り口も全くガタガタしていなく、きれいな断面がそこにあらわとなっていた。これほどまでにきれいに一刀両断できる人はそうそう居ない。

 強い人でも普通に切り口ががたがたな人なんてザラにいるというのに、この技術はまさに見事というほかないほどのものだった。

 

「さすがだね妖夢」

「でも、二つの斬撃の場所が離れちゃいましたね。この斬撃が一か所に集中した方が威力が上がるのですが、ちょっと手元がぶれてしまったようです」

 

(これで……手元がぶれた?)

 

 咲夜は切り口を見て、そして妖夢の言葉を聞いて驚いていた。

 剣術のことを知らない人が見たら、間違いなく見事な剣技だと感心することだろう。だが、妖夢の口から放たれたのはこの一撃がいまいちだったという言葉だった。

 確かに妖夢の言ったとおりに二つの斬撃の場所がずれてしまっているようで、二か所斬られていることで板は三等分されている。

 

「でも、これほど洗練された剣技、使える人はそうそう居ませんよ。お兄ちゃんだったらすこし荒っぽいので切り口はガタガタになると思います」

「ありがとうございます」

「私にもできるでしょうか?」

「それは才能次第だと思うけど、このくらいなら特訓すればできないこともないと思いますよ。ここから先は努力次第ですけど」

「はい! 頑張ります!」

 

(すごい……この里にもこれほど精密な双剣を使える人なんているのかな? やっぱり里の外にはすごい人がいるんだなぁ……)

 

 茉衣は妖夢の剣術を見て少し興奮気味に詰め寄り、黒葉は少し遠巻きから妖夢の攻撃を見て感動していた。

 剣術の切り口のきれいさは単純な戦闘力には影響はしない。実際、切り口が荒くてもその剣術の練度によって強くなることができる。

 なので、むしろここまできれいな切り口になる剣士の方が珍しいと言えるほどだった。

 

 だが、どうしてここまできれいなのか……それは――

 

(相当基礎を練習していないとここまできれいな切り口にはならないよなぁ……すごいなぁ)

 

 そう、基礎がしっかりしていればしっかりしているほど切り口がきれいになる傾向がある。それはしっかりとした剣の扱い、斬り方を基礎で学ぶためである。

 

「それじゃあ、茉衣さんの双剣を見せてもらえますか?」

「はい! 行きますよ!」

 

 そう言ってベランダ横に置いてあった刀を手に取って腰につけると鞘から刀を抜いた。

 その刀は小柄な茉衣でも扱いやすいようになのか、黒葉や妖夢が使用している刀よりも短い刀身。筋力はあまりないが、柄が握りやすく、力がなくても思う存分振れるように軽い特殊仕様となっている。

 

「行きます!」

 

 茉衣が刀を構えた。

 その構え方は嘗ての白愛を想起させるような逆手に持って力をためるという構え方だった。白愛の技である吹雪と同じ構え方。

 刀に茉衣の霊力が徐々にたまっていき、刀から霊力が出ているように見えるほど紫色のオーラが出ていた。

 

 妖夢と比べると霊力操作の速度が遅いため、溜めの時間が発生してしまっているが、着実に以前の黒葉よりも高精度で霊力を刀に移動させていく。

 

 そして霊力がたまり切ったと思ったその瞬間、茉衣は地面を蹴って試し切り用の板に急接近する。

 その速度は今見せた妖夢の速度以上の接近速度。そしてそのままの勢いで茉衣は体をひねり、回転しつつ刀を振った。

 回転切りだった。超高速で接近しながらの回転切りは茉衣の足りない筋力を補うにはぴったりの攻撃方法。

 しかし、この板を斬るにはリーチが短すぎるため、一刀両断することはできない。だが、板の方には十字の切り傷が付いていた。

 

「はぁ……はぁ……やっぱり途中で霊力がぶれちゃって十字になってしまいました」

 

(どうしてこうなるの!? 縦には刀を振っていなかったよね!?)

 

 あまりの状況にさすがの妖夢も困惑して何も言えなくなってしまうのだった。




 はい!第92話終了

 この双剣を極めたら攻撃力が単純計算で二倍なのでとても強くなれます。

 ちなみにまだまだ出てこないのですが、この章でもう一つ剣技が出てくる予定なので、楽しみにしていてください。

 茉衣の双剣はうまくいかない以前の問題だったようですね。なんで横に振ったのに縦に切り傷が付くのでしょうか。意味が分かりません。

 果たしてこの二人に妖夢はどうやって双剣を教えるのでしょうか?

 それでは!

 さようなら
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